Instagram企業アカウントの事例5選|投稿の型と運用ルールから学ぶ

Instagramの企業アカウントを始める前に、ほかの企業がどんな投稿をしているのかを見ておきたい担当者の方もいるでしょう。とはいえ、フォロワー数の多いアカウントを眺めても、自社に置き換えたときに何を真似すればよいのかは見えてきません。

マーケティング支援

目次

事例から持ち帰れるのは、フォロワー数そのものではなく、何を題材に、誰に向けて、どんな決めごとで投稿を続けたかという運用の型です。型さえつかめば、業種や規模の違う事例も自社に当てはめられます。

この記事では、運営元が自ら公表した資料をもとに、Instagram企業アカウントの事例を5件紹介し、それぞれの投稿の型と運用の決めごとを読み解きます。最後に、事例を自社に置き換える手順もまとめました。

自社の商材でどの型が使えそうか、選ぶ段階からmalnaのマーケティング支援に持ち込んでいただけます。

Instagram企業アカウントの事例は「投稿の型」で読むと自社に生かせます

Instagram企業アカウントの事例は、フォロワー数の大きさではなく、何を題材にどんな形で投稿しているかという投稿の型で読むと、自社の運用に置き換えやすくなります。この記事で取り上げる5件は、それぞれ異なる型の代表例です。

5件の事例と、そこから読み取れる投稿の型は次のとおりです。

事例運営元投稿の型公表された数値
デリッシュキッチン株式会社エブリー検索データと季節で企画する2026年7月21日にフォロワー500万人
横浜市公式Instagram横浜市利用者の投稿を集めて紹介する2026年3月にフォロワー15万人
へやすぽアシストPAPAMO株式会社専門職の知識を悩みに沿って届ける2025年9月にフォロワー10万
AmuletteAmulette株式会社1つの分野に絞って情報を集約する2025年11月時点でフォロワー8万人
宮古島来間リゾート シーウッドホテル株式会社飯田産業節目を感謝の企画につなげる2026年9月にフォロワー1万人

数値はいずれも運営元のプレスリリースに記載されたもので、時点が異なります。規模の大小で比べるのではなく、型の違いに注目して読んでください。

Instagram企業アカウントの事例から読み取れる5つの投稿の型を並べたチェックリストの図

Instagramの企業アカウントを持つかどうかの判断は、次の記事で扱っています。

関連記事:Instagramマーケティングとは?企業の活用方法まとめ

検索データと季節で企画を立てた事例

検索データと季節の話題をもとに投稿を企画する型は、利用者が今探している情報に合わせて投稿を出すことで、保存や再生を集める方法です。題材が日々の生活に近い商材ほど使いやすい型といえます。

デリッシュキッチン(株式会社エブリー)

レシピ動画メディア『デリッシュキッチン』の公式Instagramは、2026年7月21日にフォロワー数500万人を突破したと、運営する株式会社エブリーが発表しています。

発表によると、同アカウントはユーザーの検索データや季節のトレンドを踏まえて投稿を企画しています。2026年1月1日から6月30日までにInstagramに投稿したリール動画158本のうち、75%が100万回を超える再生数を記録したとしています。あわせて、Instagramで発信しているレシピも、管理栄養士などの食のプロが考案したアプリと同じ基準でつくっていると説明しています。

読み取れるのは、企画の出発点が担当者の感覚ではなく、利用者が何を探しているかというデータにある点です。自社で取り入れるなら、自社サイトの検索キーワードや、問い合わせで多い質問を企画の材料にする方法が考えられます。

参考:株式会社エブリー|『デリッシュキッチン』公式Instagram、フォロワー数500万人を突破

利用者の投稿を集めて紹介した事例

利用者の投稿を集めて紹介する型は、決まったハッシュタグを付けて投稿してもらい、その中から選んだ写真や動画をアカウントで紹介する方法です。自社だけでは撮りきれない多様な題材を集められます。

横浜市公式Instagram(横浜市)

横浜市の公式Instagram(@findyouryokohama_japan)は、2026年3月にフォロワー15万人を突破したと横浜市が発表しています。運用の開始は平成28年7月です。

同アカウントは、市民や来訪者が「#myyokohama」を付けて投稿した写真や動画の中から選んでリポストする運用をしており、ハッシュタグを付けた投稿数は50万件を超えたとしています。また、市が企業の魅力を取材して動画を制作し、企業と市がそれぞれのアカウントで同時に発信する「コラボ投稿」にも取り組んでいます。令和7年度からは、市民の暮らしに焦点を当てた投稿を本格化したと説明しています。

この事例のポイントは、アカウントを自社の発信の場であると同時に、利用者の投稿を集める場として設計していることです。店舗や商品の写真を投稿してもらいやすい業種であれば、ハッシュタグを決めて紹介する仕組みを取り入れられます。紹介するときは、投稿者の了承を得る手順を決めておく必要があります。

参考:横浜市|横浜市公式Instagramフォロワー15万人突破!

専門職の知識を、利用者の悩みに沿って届けた事例

専門職の知識を利用者の悩みに沿って届ける型は、資格や経験を持つ人が、利用者が日常で抱える困りごとを題材に解説する方法です。商品の紹介ではなく、悩みの解決策を届けることで信頼を積み上げます。

へやすぽアシスト(PAPAMO株式会社)

運動による発達支援サービス「へやすぽアシスト」を運営するPAPAMO株式会社は、2025年9月30日に、公式Instagramのフォロワー数が10万を突破したと発表しました。

発表によると、同アカウントは「発達の土台を育てる運動遊び」をテーマに、理学療法士や作業療法士の資格を持つコーチが考えた運動遊び、子どもの発達段階に応じた運動の工夫、保護者が日常で感じる困りごとへのヒントなどを発信しています。担当者のコメントでは、フォロワーが2,000人ほどの頃から発信を続け、2年かけて10万に到達したと述べています。

特徴は、自社のサービスではなく、利用者が抱える悩みを投稿の入り口にしていることです。専門知識を持つ社員がいる会社であれば、顧客からよく受ける質問を1つずつ投稿にしていく形で取り入れられます。

参考:PAPAMO株式会社|「へやすぽアシスト」、公式Instagramのフォロワー数が10万を突破

1つの分野に絞って情報を集約した事例

1つの分野に絞って情報を集約する型は、扱うテーマを狭く決め、その分野の新着情報や使い方、比較を継続して発信する方法です。テーマが明確なため、関心のある人がフォローする理由をつくりやすくなります。

Amulette(Amulette株式会社)

香りとフレグランスの分野に特化したメディアを運営するAmulette株式会社は、公式Instagramアカウント「Amulette」のフォロワー数が、2025年11月時点で8万人を突破したと発表しています。

発表では、投稿の内容を、国内外ブランドの新作やトレンドの紹介、商業施設や百貨店のイベント情報、香りの持続方法や使い分けといった使い方のヒント、テーマに沿ったランキングやユーザーの質問への回答に分けて説明しています。

この事例から学べるのは、投稿の種類をあらかじめ4つほどの枠に分けている点です。枠が決まっていれば、担当者は毎回ゼロから企画を考えずに済み、フォローする側も何が届くアカウントなのかを理解しやすくなります。

参考:Amulette株式会社|「Amulette」Instagramフォロワー8万人突破

節目を、フォロワーへの感謝の企画につなげた事例

節目を感謝の企画につなげる型は、フォロワー数の到達などの節目に合わせて、フォロワー向けのプレゼント企画を実施する方法です。既存のフォロワーとの関係を深めながら、新しい接点も生み出せます。

宮古島来間リゾート シーウッドホテル(株式会社飯田産業)

株式会社飯田産業が沖縄県宮古島市の来間島で運営する「宮古島来間リゾート シーウッドホテル」は、公式Instagramのフォロワー数が1万人を突破したことを2026年9月28日に発表しました。

あわせて、感謝の気持ちを込めた記念キャンペーンとして、2026年9月28日から10月24日までの期間に、朝食付き1泊ペア宿泊券と、ホテル限定の商品を合計7名にプレゼントする企画を実施するとしています。

宿泊施設のように、体験そのものが商品になる業種では、商品を賞品にする企画がアカウントの世界観と結びつきやすくなります。プレゼント企画を行う場合は、景品表示法の景品規制の範囲に収まっているかを、企画の段階で確かめておく必要があります。

参考:株式会社飯田産業|宮古島来間リゾート シーウッドホテル 公式Instagram フォロワー1万人突破の記念キャンペーンを実施

事例の数字を読むときの3つの注意

Instagram企業アカウントの事例に出てくる数字は、時点、発表した主体、数字が表す範囲の3つを確かめてから読みます。同じ「フォロワー10万」でも、いつの数字か、誰が発表したか、何を数えたかによって、自社の参考になる度合いが変わるためです。

数字の時点がそろっていない

この記事で取り上げた5件のフォロワー数は、2025年9月から2026年9月までの、それぞれ異なる時点の数字です。Instagramの表示の仕組みや利用者の傾向は時期によって変わるため、数年前の事例と最近の事例を、同じ条件で比べることはできません。

事例を参考にするときは、いつの数字かを書き添え、できるだけ新しい事例を優先します。

運営元が自ら発表した数字である

この記事の事例は、いずれも運営元の企業や自治体が自ら発表した資料にもとづいています。取り組みの内容や数字を本人が説明しているという点で信頼できる一方、成果が出た取り組みが選ばれて発表されている点には注意が必要です。

同じ取り組みをして成果が出なかった例は、発表されにくいものです。事例は、同じ方法で誰でも伸びるという証拠ではなく、この方法で伸びた例があるという参考として読みます。

フォロワー数は成果の一部にすぎない

フォロワー数は、アカウントがどれだけの人に支持されているかを示す数字ですが、売上や来店、問い合わせといった事業の成果そのものではありません。5件の事例のうち、デリッシュキッチンはリール動画の再生数、へやすぽアシストはフォロワー数の推移というように、事例ごとに示している数字も異なります。

自社の事例を目指すときは、フォロワー数だけでなく、目的に近い数字を何にするかを先に決めておきます。フォロワー数を追うのは、その数字が目的に近い場合に限るのが無難です。

型ごとに、見るべき数字は変わります

事例から読み取った5つの型は、それぞれ目的が違うため、見るべき数字も変わります。型を選んだら、その型の成否を判断する数字を、投稿を始める前に決めておきます。

投稿の型主な目的見るべき数字の例
検索データと季節で企画する多くの人に届けて保存してもらう保存数、リール動画の再生数
利用者の投稿を集めて紹介する利用者を巻き込んで話題を広げる指定したハッシュタグの投稿数、紹介した投稿の数
専門職の知識を悩みに沿って届ける信頼を積み上げて相談につなげる保存数、プロフィールへのアクセス、問い合わせ
1つの分野に絞って情報を集約する分野に関心のある人を集めるフォロワーの推移、保存数
節目を感謝の企画につなげる既存のフォロワーとの関係を深める企画への参加数、企画後のフォロワーの推移

保存数は、役に立つ投稿かどうかの目安になる

保存は、あとで見返したいと思った人が行う操作です。レシピや使い方の解説、専門的な知識の投稿のように、役に立つ情報を届ける型では、保存数が投稿の価値を測る目安になります。表示回数に対する保存の割合で見ると、届いた人数の違いに左右されずに投稿どうしを比べられます。

紹介した投稿の数は、利用者を巻き込めているかの目安になる

利用者の投稿を集めて紹介する型では、指定したハッシュタグを付けた投稿がどれだけ集まり、そのうちどれだけを紹介できたかが、利用者を巻き込めているかの目安になります。投稿が集まらない場合は、ハッシュタグの告知の仕方や、投稿したくなる題材の示し方を見直します。

問い合わせやアクセスは、事業の成果に近い数字になる

専門的な知識を届ける型や、商品やサービスへの関心を高めたい場合は、プロフィールへのアクセスや、リンクのクリック、問い合わせの数が、事業の成果に近い数字になります。投稿の反応がよくても、これらの数字が伸びない場合は、プロフィールの導線を見直します。

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業種ごとに、取り入れやすい型は違います

5つの型のうち、どれが取り入れやすいかは業種によって違います。自社の業種で手に入る題材と、顧客がInstagramで求めている情報の両方から、取り入れる型を選びます。

業種の例取り入れやすい型題材の例
食品、飲食店検索データと季節で企画する季節の食材、定番メニューのアレンジ
観光、宿泊、地域の施設利用者の投稿を集めて紹介する、節目を企画につなげる利用者が撮った風景、記念の企画
医療、教育、士業などの専門サービス専門職の知識を悩みに沿って届けるよく受ける質問への答え
美容、ファッション、趣味の商材1つの分野に絞って情報を集約する新作の紹介、使い方、比較
BtoBの企業専門職の知識を悩みに沿って届ける業界の基礎知識、働く人の紹介

型は1つに絞って始める

複数の型を同時に始めると、どの型が成果につながっているのかを判断できません。最初は、自社の業種で取り入れやすい型を1つに絞り、数か月続けて反応を確かめてから、2つ目の型を加えます。

規制のある業種は、表現のルールを先に決める

医療や健康、美容の分野で専門的な知識を発信する場合は、効果を断定する表現が、景品表示法や業種ごとの規制に触れるおそれがあります。専門職の知識を届ける型を取り入れる場合は、投稿を始める前に、使わない表現のルールを決めておきます。

地域の施設は、利用者の投稿を集めやすい

観光地や宿泊施設、地域の施設は、訪れた人が自ら写真を撮って投稿することが多く、利用者の投稿を集めて紹介する型を取り入れやすい業種です。紹介する際は、投稿者の了承を得る手順を決めておきます。

事例を探すときに使える情報源

Instagram企業アカウントの事例を自分で探すときは、運営元が取り組みの内容と数字を説明している情報源を優先します。フォロワー数の多いアカウントの一覧だけでは、何をどう工夫したのかがわからないためです。

企業や自治体のプレスリリース

企業や自治体は、フォロワー数の節目に合わせてプレスリリースを出すことがあります。この記事の事例も、プレスリリースの中で投稿の内容や運用の工夫が説明されています。発表の日付と、誰が発表したかを確かめて読みます。

自治体の広報ページ

自治体の公式アカウントは、運用の経緯や体制を、自治体のサイトで公開していることがあります。予算や人員が限られる中での工夫は、中小企業の運用の参考にもなります。

企業の採用ページや社員のインタビュー

企業によっては、SNSの担当者へのインタビューを、採用ページや自社のメディアで公開しています。担当者の言葉で、体制や判断の基準が語られている情報は、運用ルールをつくるときの参考になります。

媒体の運営会社が公開している事例

Meta for Businessなど、媒体の運営会社も成功事例を公開しています。ただし、運営会社の事例は広告の配信方法を比べたものが中心で、アカウント運用の事例とは性質が異なります。広告と運用のどちらの事例なのかを見分けたうえで、目的に合うものを参考にします。

情報源がどれであっても、取り組みの内容、数字の時点、比較の起点の3つが書かれているかを確かめ、書かれていない事例は参考の度合いを下げて扱います。

事例に見る、運用を支える体制の違い

5つの事例は、投稿の型だけでなく、誰が投稿をつくっているかという体制にも違いがあります。自社で同じ型を取り入れるときは、その型を支えている体制まで含めて参考にします。

専門職が内容をつくる体制

デリッシュキッチンは、Instagramで発信するレシピも管理栄養士などの食のプロが考案したアプリと同じ基準でつくっていると説明しています。へやすぽアシストも、理学療法士や作業療法士の資格を持つコーチが考えた運動遊びを発信しています。

専門的な内容を扱う型では、投稿の担当者とは別に、内容の正しさを担う専門職が関わる体制が、信頼を支えています。自社で取り入れる場合も、社内の専門職に内容の確認を頼む流れをつくっておきます。

社外の人と一緒につくる体制

横浜市は、市民や来訪者の投稿を紹介するだけでなく、市が企業の魅力を取材して動画を制作し、企業と市がそれぞれのアカウントで同時に発信する取り組みも行っています。

社外の人や企業と一緒に投稿をつくる体制は、自社だけでは集められない題材を得られる一方、了承の取り方や発信の日程の調整が必要になります。協力する相手との取り決めを、文書で残しておきます。誰の名義で発信するか、写真や動画の権利がどちらに残るかも、取り決めに含めておくと後で迷いません。

チームで続ける体制

へやすぽアシストの担当者は、フォロワーが2,000人ほどの頃から仲間と発信を続けてきたとコメントしています。1人の担当者に頼らず、チームで続ける体制は、担当者の交代や繁忙期にも発信を止めにくくします。

型を取り入れた最初の1か月の進め方

事例から型を選んだら、最初の1か月は、型を試し、反応を記録し、続けられるかを確かめる期間にします。成果を出すことよりも、型と体制が自社に合っているかを見極めることを目標にします。

1週目は、型に沿った投稿を数本つくる

選んだ型に沿って、数本の投稿をまとめてつくります。つくる過程で、題材が十分にあるか、1本にどれだけの時間がかかるかを記録しておきます。あわせて、その型で使える題材の候補を10件ほど書き出しておくと、2週目以降に題材が尽きて手が止まる事態を防げます。

2週目と3週目は、投稿して反応を記録する

決めた頻度で投稿し、型ごとに見るべき数字を記録します。投稿の時間帯や、冒頭の見せ方など、変える要素は1つずつにして、反応の違いが何から生まれたのかを判断できるようにします。

4週目は、続けるかどうかを判断する

1か月の記録をもとに、型を続けるか、別の型に切り替えるか、頻度を見直すかを判断します。反応の数字だけでなく、題材が続くか、担当者の負担が無理のない範囲かもあわせて見ます。続けると決めたら、型の一覧と運用ルールを文書にまとめ、2か月目以降の基準にします。

型に慣れたら、2つの型を組み合わせる

1つの型で運用が安定したら、2つ目の型を組み合わせることで、届ける相手や伝える内容の幅を広げられます。組み合わせるときは、主となる型と、補う型の役割をはっきり分けておきます。

主となる型と、補う型を決める

たとえば、専門職の知識を届ける型を主にしているアカウントが、節目を感謝の企画につなげる型を補いとして加える、といった組み合わせです。主となる型で日々の発信を続け、補う型は年に数回の節目で使う、というように頻度を分けると、アカウントのテーマがぶれません。

組み合わせても、アカウントのテーマは変えない

型を増やしても、アカウントのテーマが一言で言える状態は保ちます。テーマが一言で言えることは、この記事の5つの事例に共通する点でもあります。型の追加がテーマから外れる内容になる場合は、その型は見送るか、別のアカウントで扱うことを検討します。

事例と同じ規模を目標にしない

事例のアカウントは、数年にわたって発信を続けた結果として今の規模になっています。開設したばかりのアカウントが同じフォロワー数を短期間の目標にすると、達成できないことが運用をやめる理由になりかねません。目標は、自社の目的に近い数字で、自社の過去の数字と比べて置きます。

自社の過去の数字は、月ごとに同じ形式で記録しておくと、次に目標を置くときの基準として使えます。

5つの事例に共通する運用の決めごと

5つの事例に共通しているのは、投稿の題材を決める基準、アカウントのテーマ、続ける期間の3つを、運営元が言葉にして説明できることです。フォロワー数の規模は違っても、この3つが決まっている点は変わりません。

投稿の題材を決める基準がある

5つの事例はいずれも、何を投稿するかの基準を持っています。検索データ、利用者の投稿、利用者の悩み、分野の新着情報、節目の企画と、基準の中身は違いますが、担当者の思いつきで題材を決めていない点は共通しています。

アカウントのテーマが一言で言える

横浜市の「横浜の新たな一面を発見してもらう」、へやすぽアシストの「発達の土台を育てる運動遊び」のように、どの事例もアカウントのテーマを一言で説明できます。テーマが一言で言えると、フォローする理由が利用者に伝わり、投稿の内容もぶれにくくなります。

長い期間で続けている

へやすぽアシストは2年かけて10万フォロワーに到達し、横浜市は平成28年から運用を続けています。短期間で結果が出たと説明している事例は、5件の中にありません。続けることを前提に計画する施策だと考えておくのが妥当です。

関連記事:BtoCマーケティングの成功事例14件|成果の測り方を4つの型で解説

5つの事例に共通する運用の決めごととして題材を決める基準・一言で言えるテーマ・長い期間の継続を示した図

事例を自社に置き換える手順

事例を自社のアカウントに置き換えるには、型を選び、題材の出どころを決め、続けられる頻度と測る指標を決める、という順番で進めます。事例の見た目を真似る前に、この順番で自社の条件を整理します。

  • 自社の商材と顧客に近い型を、5つの型から1つ選ぶ
  • その型で使う題材の出どころを決める(検索キーワード、顧客の投稿、よくある質問、分野の新着情報、自社の節目)
  • 担当者が確保できる時間から、続けられる投稿頻度を決める
  • 型に合った指標を決める(保存数、紹介した投稿の数、プロフィールへのアクセス、フォロワーの推移など)

この4つを決めてから最初の数本を投稿し、反応を見て型を微調整します。型を途中で何度も変えると、どの変更が効いたのかが判断できなくなるため、少なくとも数か月は同じ型で続けます。

アカウントの作り方と設定のポイントは、次の記事で解説しています。

関連記事:Instagram企業アカウントの作り方とポイントを解説!

Instagram企業アカウントの事例を自社に置き換える4つの手順を示したフロー図

よくある質問

Instagram企業アカウントの事例は、どこで探せますか

運営元の企業や自治体が出しているプレスリリースや公式サイトのお知らせが、取り組みの内容と数値を確かめられる情報源です。フォロワー数の到達を発表する際に、投稿の内容や運用の工夫を説明していることがあります。

フォロワー数が多い事例を真似すれば成果は出ますか

フォロワー数の多い事例をそのまま真似しても、商材や顧客が違えば同じ結果にはなりません。事例からは、投稿の題材を決める基準やアカウントのテーマの決め方といった型を取り出し、自社の条件に合わせて置き換えます。

BtoB企業の参考になる事例はありますか

専門職の知識を利用者の悩みに沿って届ける型は、BtoB企業でも取り入れやすい型です。顧客からよく受ける質問を1つずつ投稿にすれば、専門性を示しながら接点を増やせます。採用広報として職場の様子を発信する使い方もあります。

プレゼント企画を行うときの注意点はありますか

賞品の価額や提供の方法によっては、景品表示法の景品規制の対象になります。企画の段階で、賞品の上限額などの条件に収まっているかを確かめてください。応募の条件や当選の連絡方法も、事前に明記しておきます。

まとめ

Instagram企業アカウントの事例は、フォロワー数ではなく投稿の型で読むと自社に生かせます。この記事では、検索データで企画する、利用者の投稿を集める、専門職の知識を届ける、分野を絞って集約する、節目を企画につなげる、という5つの型を、運営元の公表資料をもとに紹介しました。

5つの事例に共通するのは、題材を決める基準、一言で言えるテーマ、続ける期間の3つです。次にやるのは、5つから型を1つ選び、題材の出どころと投稿頻度、測る指標を決めることです。

型を決めたあと、Instagramから自社サイトや問い合わせまでの流れをどう組み立てるかは、malnaの新規リード獲得戦略の支援が相談先になります。

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執筆者情報

malnaブログ編集部

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