Lステップ運用代行の選び方|構築・運用の範囲と費用、引き継ぎの確認点

Lステップを導入したものの、シナリオやタグの設計に手が回らず、外部の運用代行を探している担当者の方もいるでしょう。ところが、Lステップの代行には構築だけ、運用まで、設計の相談だけとさまざまな形があり、見積もりを並べても比べ方に迷います。

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目次

Lステップの運用代行を選ぶときに押さえるべきは、構築と運用のどちらを、どこまで任せるかと、費用をツールの利用料、構築費、月々の運用費に分けて読むことです。そして、契約が終わったあとも社内で使い続けられるよう、何を引き継いでもらうかを最初に決めておくことです。

この記事では、Lステップ運用代行で任せられる範囲、構築代行と運用代行の違い、費用の分け方、依頼先を選ぶ観点、社内に引き継ぐ項目を順に解説します。

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Lステップ運用代行とは、Lステップの設計・構築・運用を外部に任せることです

Lステップ運用代行とは、LINE公式アカウントの機能を拡張するツールであるLステップについて、シナリオやタグの設計、配信の構築、日々の運用と改善を、外部の事業者に任せることです。

Lステップは、LINE公式アカウントと連携して使う拡張ツールです。友だちの属性や行動に合わせて配信を分けるシナリオ配信、友だちを分類するタグ、条件に合わせた絞り込みなどができる一方で、設計の自由度が高く、使いこなすには設計の考え方が必要になります。Lステップでできることや、LINE公式アカウントとの違いは、次の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【2025年度版】Lステップとは?┃LINE公式との違いから、できること、運用時の注意点まで徹底解説!

LINE公式アカウントそのものの運用を外部に任せる場合の業務範囲と費用構造は、次の記事で扱っています。この記事では、Lステップの設計と構築に絞って解説します。

関連記事:LINE運用代行とは?業務範囲と費用構造、依頼前に決める6項目【2026年】

Lステップの活用が向いている会社

Lステップの活用が向いているのは、友だちの属性や行動によって届けたい情報が変わる会社です。全員に同じメッセージを送るだけで足りる場合は、LINE公式アカウントの機能で十分なこともあります。代行を頼む前に、自社がLステップを使う必要があるかを考えておきます。

予約や来店が成果になる会社

美容室、整体、スクール、クリニックなど、予約や来店が成果になる会社では、予約の受付、前日の案内、来店後のフォロー、次回の予約の案内といった流れを、友だちごとの状況に合わせて自動で送れます。

商品の関心ごとに案内を分けたい会社

扱う商品やサービスが多く、友だちの関心によって案内したい内容が変わる会社では、回答フォームやタグで関心を把握し、関心に合った情報だけを届けられます。関係の薄い配信が減れば、ブロックされることも減ります。

資料請求や問い合わせの後のフォローを続けたい会社

法人向けのサービスや高額な商品など、問い合わせから契約までに時間がかかる会社では、問い合わせの後に段階的に情報を届ける流れをつくれます。営業の担当者が個別に連絡する前に、関心を高めておく役割を担えます。どの案内を読んだかをタグで記録しておけば、営業の担当者が連絡するときの話題の手がかりにもなります。

シナリオの設計の例

Lステップのシナリオは、友だちが追加されてから成果に至るまでの流れを、友だちの状況ごとに分けて設計します。予約が成果になるサービスを例にすると、次のような流れになります。

  • 友だち追加の直後に、あいさつと簡単な質問を送る
  • 質問への回答に応じてタグを付け、関心ごとに案内を分ける
  • 関心に合ったメニューや料金の案内を、日を空けて送る
  • 予約が入ったら、前日に案内を送る
  • 来店の後にお礼と感想の質問を送り、次回の予約を案内する

この流れのどこで友だちが止まっているかを数字で確かめると、改善すべき配信がわかります。たとえば、案内は読まれているのに予約が少なければ、案内の文面や予約の入り口の置き方を見直します。代行を頼む場合も、流れの全体像は社内で理解しておき、改善の判断に加わります。

友だちが増える経路を計測する

Lステップには、友だちがどこから追加されたかを把握する機能があります。Lステップの公式ブログ(2026年10月1日更新)では、流入経路分析の機能について、XやYouTube、InstagramなどのSNS、SNS広告やGoogleの検索型広告、店舗など、どこから友だち追加がされたのかを特定できると説明されています。経路ごとのQRコードやURLを発行し、経路ごとにタグを付けたり、配信するシナリオを分けたりすることもできるとされています。

経路ごとに、届ける内容を変える

店舗で追加した友だちと、広告から追加した友だちとでは、自社との関係の深さが違います。経路ごとにシナリオを分ければ、それぞれに合った最初の案内を送れます。

経路ごとの成果を比べる

経路ごとに、友だち追加の数だけでなく、その後の予約や購入の数を比べると、どの経路に力を入れるべきかがわかります。代行先からの報告にも、経路ごとの数字を含めてもらいます。

参考:Lステップ公式ブログ|流入経路分析

Lステップ運用代行で任せられる範囲

Lステップ運用代行で任せられる範囲は、目的と導線の設計、シナリオとタグの設計、リッチメニューや回答フォームの構築、配信の運用、数値の分析と改善の5つに分けられます。どこからどこまでを任せるかで、費用も社内に残るものも変わります。

範囲主な内容
目的と導線の設計LINEで達成したいこと、友だち追加から成約までの流れの設計
シナリオとタグの設計友だちの属性や行動に合わせた配信の分岐、タグとセグメントの設計
構築リッチメニュー、回答フォーム、シナリオ配信、自動応答の設定
配信の運用定期配信の企画と制作、配信の予約、個別のメッセージ対応
分析と改善流入経路や配信ごとの反応の分析、シナリオの見直し

目的と導線の設計

目的と導線の設計は、LINEで何を達成したいかを決め、友だち追加から成約や来店までの流れを描く工程です。予約を増やしたいのか、商談につなげたいのか、購入後のフォローをしたいのかで、必要なシナリオやタグが変わります。

この工程が曖昧なまま構築に入ると、機能は多く設定されているのに使われない、という状態になります。代行を頼む場合も、目的は社内で決めておく必要があります。

シナリオとタグの設計

シナリオとタグの設計は、友だちの属性や行動をどう分類し、どの順番でどんなメッセージを届けるかを決める工程です。Lステップの使い方の中心であり、代行を頼む価値が大きい工程でもあります。

タグの付け方を誤ると、後から配信を絞り込もうとしたときに対象を正しく選べません。タグの命名の規則や、どの行動でどのタグを付けるかの一覧は、設計書として残してもらいます。

リッチメニューや回答フォームの構築

構築は、設計にもとづいて、リッチメニュー、回答フォーム、シナリオ配信、自動応答などを実際にLステップに設定する工程です。設計が決まっていれば、構築だけを外部に頼むこともできます。

配信の運用

配信の運用は、定期配信の企画と制作、配信の予約、友だちからの個別のメッセージへの対応などを継続して行う工程です。商品や店舗の情報は社内のほうが詳しいため、配信の素材は社内から出す形にすると、内容がずれにくくなります。

数値の分析と改善

分析と改善は、流入経路ごとの友だち追加の数、配信ごとの開封やクリック、シナリオの途中での離脱などを見て、設計や配信を見直す工程です。構築して終わりにせず、改善まで任せるかどうかで、代行の形が変わります。

Lステップ運用代行で任せられる目的と導線の設計から分析と改善までの5つの範囲を示したフロー図

構築代行と運用代行の違い

Lステップの代行は、設計と初期の構築までを任せる構築代行と、構築後の配信や改善まで継続して任せる運用代行に大きく分かれます。社内に配信を続ける人がいるかどうかで、どちらが合うかが決まります。

観点構築代行運用代行
任せる範囲目的と導線の設計、シナリオとタグの設計、初期の構築構築に加えて、配信の運用、分析と改善
契約の形一度きりの依頼が中心月ごとの継続した契約が中心
向いている会社構築後の配信は社内で続けられる会社配信や改善まで手が回らない会社
社内に残るもの設計書と、構築されたアカウント設計書、アカウント、運用の記録(引き継ぎの取り決め次第)

構築代行を選ぶ場合は、構築後に社内で運用できるよう、操作の説明や設計書の引き渡しまでを依頼の範囲に含めておきます。運用代行を選ぶ場合は、配信の企画を社内と代行先のどちらが主導するかを決めておくと、役割の重なりや抜けを防げます。

両者の中間として、構築は外部に任せ、配信は社内で行い、月に1回の分析と改善の提案だけを外部に頼む、という分け方もあります。

代行先との役割分担の例

Lステップの運用代行を頼むときは、工程ごとに、社内と代行先のどちらが担うかを表にして決めておきます。役割があいまいなまま始めると、配信の素材が出てこない、承認が遅れる、個別の問い合わせに誰も答えない、といった問題が起きます。

工程社内が担うこと代行先が担うこと
目的と導線の設計目的と成果の指標を決める導線の案をつくり、設計に落とす
シナリオとタグの設計顧客の情報や商品の情報を出すシナリオとタグを設計する
構築構築した内容を確かめるLステップに設定する
配信の運用配信の素材を出し、内容を承認する配信の文面をつくり、予約する
個別のメッセージ対応商品や予約に関する問い合わせに答える対応の振り分けの仕組みをつくる
分析と改善改善の案を判断する数値をまとめ、改善の案を出す

個別のメッセージ対応は、社内が持つ

友だちから届く個別のメッセージには、予約の変更や商品の質問など、社内でなければ答えられない内容が多く含まれます。代行先には振り分けの仕組みづくりを頼み、返答は社内の担当者が行う形にしておくと、対応の遅れや誤りを防げます。よく届く質問には、返答の文例を社内で用意しておくと、担当者が替わっても対応の質がそろいます。

承認の流れを決めておく

配信の文面は、誰が、いつまでに承認するかを決めておきます。承認が遅れると配信の予定がずれ、キャンペーンなどの時期を逃します。定期の配信は担当者の確認だけで送り、新しい企画の配信だけ責任者が確かめる、というように種類で分けると、流れが滞りにくくなります。

代行を頼む前に、社内で決めておく4つのこと

Lステップの運用代行を頼む前に、LINEで達成したいこと、月に送る配信の量、配信の素材の出し方、社内の窓口の4つを決めておきます。これらが決まっていると、代行先との最初の打ち合わせから、具体的な設計の話に入れます。

LINEで達成したいこと

予約を増やしたいのか、購入につなげたいのか、問い合わせの後のフォローをしたいのかを決めます。達成したいことによって、必要なシナリオもタグの設計も変わります。目的が複数ある場合は、主な目的を1つに決め、補助の目的は後の段階で加えます。

月に送る配信の量

月に何通くらいを送るかの目安を決めます。配信の通数は、LINE公式アカウントとLステップの両方の料金のプランに関わります。友だちの数と配信の頻度から、月の通数を見積もっておきます。友だちが増えると通数も増えるため、半年後や1年後の友だちの数も想定して、プランを見直す時期の目安を決めておきます。

配信の素材の出し方

新商品の情報、キャンペーンの内容、写真などの配信の素材を、誰が、いつまでに、どこに出すかを決めます。素材が出てこないと、代行先は配信をつくれません。

社内の窓口

代行先とのやりとりの窓口になる担当者と、その担当者が不在のときの代わりを決めます。窓口が決まっていないと、確認や承認の依頼がたまり、運用が止まります。

Lステップ運用代行の費用は、3つに分けて読みます

Lステップ運用代行の費用は、Lステップの利用料、構築にかかる初期の費用、月々の運用費の3つに分けて読みます。これに、LINE公式アカウントの利用料が加わります。見積もりを比べるときは、どの費用が含まれているかをそろえてから比べます。

Lステップの利用料

Lステップの利用料は、Lステップの公式ブログで、2026年9月24日更新の記事に次のように示されています(いずれも税込)。

プラン月額月の配信通数初期費用
フリープラン0円200通無料
スタートプラン5,000円5,000通無料
スタンダードプラン21,780円30,000通無料
プロプラン32,780円50,000通無料

同じ記事では、配信はLINE公式アカウントの上限までとなり、Lステップの配信数が残っていても、LINE公式アカウントの配信数が残っていなければ配信できないと説明されています。Lステップのプランを選ぶときは、LINE公式アカウントのプランとあわせて考える必要があります。

参考:Lステップ公式ブログ|Lステップの料金プラン

構築にかかる初期の費用

構築の費用は、設計の範囲、シナリオの本数、リッチメニューや回答フォームの数などで大きく変わります。構築の費用には公式の価格表がなく、事業者ごとの見積もりになります。

見積もりを比べるときは、設計書の作成が含まれるか、シナリオやリッチメニューを何本・何種類つくるか、修正の回数に上限があるか、操作の説明が含まれるかを、項目ごとに確かめます。

月々の運用費

運用費は、月の配信本数、メッセージへの対応の有無、分析と改善の提案の頻度などで決まります。運用費の中に、配信内容の制作が含まれるのか、素材は社内で用意するのかでも金額が変わります。

あわせて、LINE公式アカウントの利用料と、Lステップの利用料を、代行の費用に含めて請求されるのか、自社で直接支払うのかも確かめます。自社で直接契約しておくと、代行の契約が終わってもアカウントとツールを使い続けやすくなります。

Lステップ運用代行の費用を利用料・構築の初期費用・月々の運用費の3つに分けた図
マーケティング支援

依頼先を選ぶ5つの観点

Lステップ運用代行の依頼先は、目的の設計から関われるか、設計書を残してくれるか、アカウントの管理権限をどう扱うか、成果の指標を合意できるか、Lステップに関する知識をどう示しているか、の5つの観点で比べます。

目的の設計から関われるか

機能の設定だけでなく、LINEで何を達成したいか、どんな流れで成約につなげるかの設計から関われるかを確かめます。目的の設計を抜いて構築だけを頼めば、使われない機能が増えていきます。

設計書を残してくれるか

シナリオの流れ、タグの一覧と付与の条件、リッチメニューの構成などを、設計書として納品してもらえるかを確かめます。設計書がなければ、契約が終わったあとに社内で修正や追加ができません。

アカウントの管理権限をどう扱うか

LINE公式アカウントとLステップのアカウントは、自社の名義で契約し、代行先には必要な範囲の権限だけを付与する形が安全です。代行先の名義でアカウントがつくられると、契約の終了時に引き継ぎで困ることがあります。

成果の指標を合意できるか

友だち数だけでなく、予約や問い合わせ、購入など、目的に合った指標で成果を測ることを合意します。友だち数が増えても、ブロックが多ければ、配信は届きません。

Lステップに関する知識をどう示しているか

Lステップには、開発元の指定したカリキュラムを受講し、試験に合格した事業者が名乗れる正規代理店の制度があります。Lステップの公式ブログ(2026年9月26日公開)では、正規代理店について、単なる構築だけでなくマーケティングの視点を持って提案やコンサルティングを行うと説明されています。また、同じ記事には、正規代理店の新規募集は停止していると記載されています。

正規代理店であるかどうかは判断材料の1つになりますが、それだけで選ばず、上の4つの観点とあわせて確かめます。

参考:Lステップ公式ブログ|Lステップの正規代理店とは

成果を確かめる指標の例

Lステップの運用代行の成果は、友だちの数だけでなく、配信への反応、ブロックの状況、予約や購入など目的に近い数字を組み合わせて確かめます。友だちの数が増えても、配信が届かず、目的に近い数字が動かなければ、運用の見直しが必要です。

指標確かめること
友だち追加の数と経路どの経路から友だちが増えているか
ブロックの状況配信の内容や頻度が負担になっていないか
回答フォームの回答の数友だちの関心を把握できているか
配信ごとの反応どの配信がクリックや予約につながったか
目的に近い数字予約、購入、問い合わせの数

指標と報告の頻度を、契約の前に決める

どの指標を、どの頻度で報告してもらうかを、契約の前に決めておきます。報告の場では、数字の推移だけでなく、何を変えた結果なのか、次に何を試すのかもあわせて説明してもらいます。報告の形式を毎月そろえてもらうと、月ごとの変化を比べやすくなります。

ブロックが増えたら、配信を見直す

ブロックが増えている場合は、配信の頻度が高すぎるか、友だちの関心と合わない内容が届いている可能性があります。タグで配信の対象を絞る、頻度を下げるなど、配信の設計を見直します。

契約の前に確かめる4つの項目

Lステップの運用代行の契約では、契約の期間と解約の条件、権限の返却、作業の再委託、成果物の範囲の4つを確かめます。運用が軌道に乗ったあとに、社内に引き取ったり、別の代行先に切り替えたりするときの手間を減らすためです。

契約の期間と解約の条件

最低の契約期間があるか、途中で解約するときに何か月前に申し出る必要があるかを確かめます。運用の成果を見て見直せるよう、期間の区切りを設けておきます。たとえば3か月や半年ごとに、契約の範囲と費用を見直す場を設ける取り決めにしておくと、状況に合わせて頼む範囲を変えられます。

権限の返却

契約が終わるときに、代行先に付与していた権限を外す手順と時期を決めておきます。代行先の担当者が管理者のままになっていると、契約の後も操作できる状態が残ります。権限を外したあとに、管理者の一覧を取り直して確かめます。

作業の再委託

代行先が、作業の一部をさらに別の事業者に任せることがあるかを確かめます。友だちの情報を扱う作業を再委託する場合は、事前に承諾が必要な取り決めにしておきます。

成果物の範囲

設計書、タグの一覧、配信の記録など、契約の終わりに何を受け取れるかを、成果物として契約に書いておきます。

立ち上げから3か月の進め方

Lステップの運用代行を頼んだ場合、最初の3か月は、設計と構築の月、配信を始めて数字を集める月、数字をもとに見直す月に分けて進めると、成果を確かめながら運用を軌道に乗せられます。

1か月目は、設計と構築を固める

目的と導線、シナリオとタグの設計を代行先と固め、Lステップに構築します。構築した内容は、社内の担当者が実際に友だち追加から操作して、案内の流れや文面に誤りがないかを確かめてから公開します。

2か月目は、配信を始めて数字を集める

決めた頻度で配信を始め、友だち追加の経路、配信ごとの反応、ブロックの状況、目的に近い数字を集めます。この時期は大きな変更を控え、比べられる数字をためることを優先します。気づいた点は、すぐに直さず一覧に書きためておき、3か月目の見直しでまとめて判断します。

3か月目は、数字をもとに見直す

2か月目に集めた数字をもとに、反応の薄い配信や、友だちが止まっているシナリオの段階を見直します。見直した内容と理由は、設計書に反映してもらい、記録として残します。

代行から社内の運用に引き取るタイミング

Lステップの運用代行は、ずっと続ける前提にせず、社内で回せる状態になったら引き取る選択肢も持っておきます。引き取りを考えるタイミングは、配信の型が固まったとき、社内に担当者を置けるようになったとき、改善の判断を社内でできるようになったときの3つです。

配信の型が固まったとき

定期の配信の型と、主なシナリオの流れが固まり、大きな設計の変更が少なくなったら、日々の配信は社内で担える段階です。配信の文面の型と、よく使う操作の手順がそろっているかも確かめます。代行先には、新しいシナリオの設計や、年に数回の見直しだけを頼む形に切り替えられます。

社内に担当者を置けるようになったとき

Lステップの操作と配信の文面づくりを担う担当者を社内に置けるようになったら、引き取りを始めます。引き取りの前に、代行先と並行して運用する期間を設け、担当者が実際の作業を覚えられるようにします。

改善の判断を社内でできるようになったとき

報告の数字を見て、何を変えるべきかを社内で判断できるようになったら、運用の主導を社内に移せます。判断に迷う場面だけを代行先に相談する形にすると、費用を抑えながら、知見を社内に残せます。

配信が多すぎるときの見直し方

Lステップは、シナリオや条件に合わせた配信を自動で送れる分、配信の数が知らないうちに増えていることがあります。配信が多すぎると、友だちの負担になり、ブロックの増加や開封の減少につながります。

配信の数を見直すときは、月ごとに、友だち1人あたりに届いた配信の数と、配信ごとの反応を並べて確かめます。反応の薄い配信は止めるか、対象をタグで絞ります。シナリオが重なって、同じ友だちに似た内容が何度も届いていないかも、代行先と一緒に確かめておきます。

契約が終わっても使い続けるために、社内に引き継ぐ5つの項目

Lステップ運用代行を使うときは、契約が終わったあとも社内で運用を続けられるよう、アカウントの名義と権限、設計書、タグとセグメントの一覧、配信と改善の記録、操作の手順の5つを引き継いでもらいます。これらは、依頼の最初に契約の範囲として決めておきます。

  • アカウントの名義と権限(LINE公式アカウントとLステップを自社の名義で持ち、権限の一覧を残す)
  • 設計書(目的、導線、シナリオの流れ、リッチメニューの構成)
  • タグとセグメントの一覧(タグの名前、付与の条件、使っている配信)
  • 配信と改善の記録(配信ごとの反応、試した改善とその結果)
  • 操作の手順(よく使う操作、配信の予約、タグの追加の手順)

5つがそろっていれば、代行先を変えるときも、社内で運用を引き取るときも、作り直しをせずに済みます。

契約終了後も使い続けるために社内に引き継ぐ5つの項目を並べたチェックリストの図

よくある質問

Lステップ運用代行とLINE運用代行は何が違いますか

LINE運用代行は、LINE公式アカウントの配信や友だち集めなどの運用を任せる形です。Lステップ運用代行は、LINE公式アカウントの機能を拡張するLステップについて、シナリオやタグの設計と構築まで任せる形です。Lステップを使う場合は、LINE公式アカウントの契約も別に必要です。

Lステップの構築だけを外部に頼むことはできますか

できます。構築後の配信を社内で続けられる場合は、目的と導線の設計、シナリオとタグの設計、初期の構築までを任せる構築代行が向いています。その場合は、設計書と操作の説明を、依頼の範囲に含めておきます。

Lステップの利用料は代行の費用に含まれますか

代行先によって異なります。Lステップの利用料とLINE公式アカウントの利用料を代行の費用に含めて請求する形と、自社で直接支払う形があります。自社で直接契約しておくと、代行の契約が終わってもアカウントを使い続けやすくなります。

正規代理店に頼めば安心ですか

正規代理店は、開発元のカリキュラムを受講し試験に合格した事業者が名乗れる制度で、判断材料の1つになります。ただし、それだけで選ばず、目的の設計から関われるか、設計書を残してくれるか、アカウントの権限の扱い、成果の指標をあわせて確かめます。

まとめ

Lステップ運用代行は、目的と導線の設計、シナリオとタグの設計、構築、配信の運用、分析と改善のどこまでを任せるかで形が変わり、構築代行と運用代行に大きく分かれます。費用は、Lステップの利用料、構築の初期費用、月々の運用費の3つに分け、LINE公式アカウントの利用料とあわせて読みます。

依頼先は、目的の設計から関われるか、設計書を残すか、権限の扱い、成果の指標、Lステップの知識の示し方で比べ、契約の最初に社内へ引き継ぐ5つの項目を決めておきます。次にやることは、LINEで達成したいことを1つに絞り、構築と運用のどちらを任せたいかを決めることです。

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執筆者情報

malnaブログ編集部

writer malnaブログ編集部 webマーケター / データアナリスト
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