2026.10.05

SEO

SEOのメリット・デメリットとは?広告やSNSとの違いも解説

SEOに予算を割くべきか、上司や経営層に説明を求められ、答えに詰まった担当者の方もいるでしょう。「長期的に効く」「資産になる」と言われても、それだけではリスティング広告やSNSとの比較にならず、予算を決める材料としては弱いままです。

マーケティング支援

目次

SEOのメリットは、ほかの集客手段と並べてみると輪郭がはっきりします。費用がどの単位で発生し、施策を止めたときに何が残り、成果が出るまでにどれだけ待つのか。この3点で比べると、自社にとってSEOが得なのか、それとも広告やSNSを優先すべきなのかが判断できます。

ここでは、SEOのメリットを広告・SNSと比べたうえで、メリットが大きい事業と小さい事業の見分け方、社内で説明するときの手順を解説します。集客手段の予算配分を任されたマーケティング担当者の方に向けた内容です。

どの集客手段から手を付けるかの整理は、malnaの広告以外のリード獲得方法を構築する支援でもご相談いただけます。

SEOのメリットは、掲載料のかからない検索結果から見込み客を集め続けられることです

SEO(検索エンジン最適化)のメリットは、掲載に料金がかからない検索結果を通じて、自社の商品やサービスに関わる内容を調べている人を継続して集められることです。広告のようにクリックごとの費用が発生せず、一度評価されたページは公開を続ける限り集客の入口として働きます。

Googleは、SEOを「検索エンジンにコンテンツを理解させることで、ユーザーが検索エンジンからサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにする」取り組みと説明しています。検索結果の上位に表示されるかどうかは、Googleの仕組みがページの内容を評価して決めるもので、お金で買うことはできません。

この前提から、SEOのメリットは次の3つに整理できます。

メリット中身
掲載に料金がかからない検索結果のオーガニック枠への掲載は無償で、クリックが増えても費用は増えない
調べている人に届く悩みや商品名を検索した人に、そのときに必要な情報を見せられる
ページが残り続ける作ったページは公開している限り検索結果に表示されうる

3つとも、裏を返せばそのままデメリットです。料金がかからない代わりに順位は自社で決められず、調べている人にしか届かず、ページが残るまでには時間がかかります。広告やSNSと並べると、この表と裏がよく見えてきます。

参考:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(Google 検索セントラル)

広告・SNSと比べると、SEOのメリットは費用の残り方に表れます

SEOとリスティング広告・SNSの違いは、費用が何に対して発生し、施策を止めたあとに何が残るかに表れます。広告はクリックに対して費用が発生し、止めれば表示も止まります。SEOは制作に費用がかかる一方、作ったページは残ります。

3つの手段の違いを表にまとめると次のとおりです。

比べる点SEOリスティング広告SNS(自社アカウントの運用)
費用が発生する単位ページの制作と改善の手間クリック1回ごと投稿の制作と運用の手間
止めたときに残るもの公開したページ原則として残らない過去の投稿とフォロワー
成果が出るまで数週間から数か月以上配信を始めればすぐ表示フォロワーが増えるまで時間がかかる
届く相手検索して調べている人検索して調べている人フォロワーと、おすすめに表示された人
表示の順番を決めるものGoogleの評価入札単価と広告の品質など各SNSの表示の仕組み

予算の説明でとくに効くのは、費用が発生する単位と、止めたときに残るものの2行です。手段ごとに、費用の出方をもう少し詳しく見ます。

リスティング広告はクリックのたびに費用がかかります

リスティング広告は、広告がクリックされるたびに費用が発生するクリック課金の仕組みです。Google広告では、広告主が1回のクリックに払ってよい上限額を入札単価として指定し、実際の請求額はそれを下回ることが多いとされています。

掲載の順位は、検索のたびに行われるオークションで決まります。入札単価だけでなく広告の品質や検索の状況も加味した「広告ランク」で並ぶため、競合が入札を強めれば、同じ順位を保つための費用は上がります。集客数を増やしたければ、そのぶん費用も増やす構造です。

参考:クリック単価(CPC)(Google 広告 ヘルプ)

参考:広告ランクについて(Google 広告 ヘルプ)

SNSは投稿を続ける手間がかかり、届く範囲はフォロワーが中心です

自社アカウントでのSNS運用は、投稿そのものに掲載料はかかりませんが、企画・制作・投稿・返信を続ける人手が費用になります。投稿はタイムラインで流れていくため、過去の投稿が新しい人に届き続けることは多くありません。

届く相手は、フォロワーと、各SNSのおすすめ表示で投稿を見た人です。悩みを抱えて能動的に調べている人に届くSEOとは、接点の性質が異なります。SNSのメリットとデメリットは、関連記事で詳しく扱っています。

関連記事:SNSマーケティングのメリット・デメリット!媒体ごとの特徴も解説

SEOは制作の費用が先に出て、作ったページが残ります

SEOの費用は、ページの制作と改善にかかる手間や外注費です。検索結果への掲載そのものに料金はかからず、Googleは検索結果への掲載や掲載順位のために金銭を受け取ることはないと明言しています。

そのため、評価されたページは、追加の費用をかけなくても検索した人を集め続けます。一方で、費用が先に出て成果があとから来るため、最初の数か月は費用だけが積み上がるように見えます。社内の説明でつまずきやすいのは、この時間差です。

参考:SEO 業者の利用を検討する(Google 検索セントラル)

SEO・リスティング広告・SNSで違う費用の出方を3つのカードで比べた図

SEOのデメリットと注意点

SEOには、広告やSNSと比べたときに、次の4つのデメリットがあります。

  • 成果が出るまでに数週間から数か月かかる
  • 順位を自社で決められず、誰にも保証できない
  • 自社に関わる言葉を検索する人にしか届かない
  • 商品や時期によっては、SEOを主力にすること自体が向かない

社内で説明するときに最初に伝えておくと、あとで期待とのずれが起きにくくなります。

変更が検索結果に反映されるまでに数週間から数か月かかります

GoogleのSEOスターターガイドは、変更が検索結果に反映されるまでに「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」と説明しています。そのうえで、数週間待ってから良い影響があったかを確かめることをすすめています。

新しく作ったページは、Googleに見つけてもらい、内容を理解してもらい、検索結果に表示されるという段階を順に進みます。公開した翌週に問い合わせが増える、という進み方はまれです。社内には「最初の数か月は、問い合わせではなく表示回数や掲載順位の変化を見る」と伝えておくと、途中で打ち切られにくくなります。

Googleは、変更すれば必ず目に見える変化が現れるわけではないとも説明しています。

参考:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(Google 検索セントラル)

順位は買えず、誰にも保証できません

Googleは、検索結果の1位に掲載されることは誰にも保証できないと説明し、掲載順位を保証すると主張する業者には注意が必要だとしています。順位はGoogleのプログラムが決めるもので、広告費を払っても検索結果のオーガニック枠での表示には影響しません。

これは、SEOのメリットである「掲載料がかからない」ことの裏返しです。予算を投じれば成果が比例して増える広告と違い、SEOは同じ費用をかけても成果の出方に幅があります。社内では、成果を約束する施策としてではなく、途中の指標で進み具合を見ながら進める取り組みとして説明しておきます。

参考:Google 検索の仕組みに関する詳細ガイド(Google 検索セントラル)

参考:SEO 業者の利用を検討する(Google 検索セントラル)

検索を使う人は多いものの、全員に届くわけではありません

総務省の令和7年通信利用動向調査(調査時点は2025年8月末)によると、インターネット利用者のうち「検索サービスの利用」を利用目的に挙げた人は77.5%でした。SNSの利用(82.3%)、電子メールの送受信(78.2%)に次ぐ3番目の割合です。

検索は多くの人が日常的に使っています。ただし、SEOが届くのは、自社に関わる言葉を実際に検索した人に限られます。まだ自社の商品の存在を知らず、悩みも言葉になっていない人には、検索結果からは届きません。そうした層への接点は、広告やSNSのほうが作りやすい場面があります。

参考:令和7年通信利用動向調査の結果(総務省)

SEOが向かない4つの場面

次のような場面では、SEOを主力にすると成果が出る前に予算や時間が尽きやすくなります。

  • 新しい市場をつくる商品で、悩みや商品名がまだ検索されていない
  • 期間限定のキャンペーンなど、数週間で集客を終える必要がある
  • 検索結果の上位を、公的機関や大手の専門サイトが占めている
  • 地域が限られ、検索する人の数そのものが少ない

当てはまっても、SEOをやめる必要はありません。広告やSNSを主力にし、SEOは会社名やサービス名で検索した人の受け皿づくりから始める、という順番が現実的です。

SEOのメリットが大きい事業と小さい事業

SEOのメリットが大きいのは、自社の商品に関わる悩みや商品名がすでに検索されていて、顧客が調べてから問い合わせる事業です。反対に、検索される言葉がまだ無い商品や、短期間で売り切る企画では、SEOのメリットは小さくなります。

悩みや商品の種類を表す言葉が検索されている

SEOが集客につながる前提は、自社の商品に関わる言葉を検索する人がいることです。「経費精算 効率化」のように悩みを表す言葉や、「勤怠システム 比較」のように商品の種類を表す言葉が検索されていれば、その検索結果に自社のページを出す意味があります。

検索されているかどうかは、Search Consoleで自社サイトが表示されている検索語句を見るほか、広告を出している場合は検索語句のレポートからも読み取れます。

顧客が比較し、時間をかけて検討する

BtoBの商材や、住宅・教育・保険のように、購入までに比較と検討を重ねる商品は、SEOのメリットが大きくなります。検討の途中で何度も検索するため、そのたびに自社のページに触れてもらえるからです。

検討期間が長い商材では、1回の検索で問い合わせが来なくても、比較の段階で読まれた記事が判断材料になります。成果を問い合わせ数だけで見ないことが、この種の商材でSEOを評価するときの前提になります。

1件の問い合わせの価値が大きい

受注単価が高く、1件の問い合わせから得られる粗利が大きい事業では、SEOに時間をかける価値が出やすくなります。月に数件の問い合わせが増えるだけで、制作の費用を回収できる計算が成り立つためです。

反対に、単価が低く大量の集客が必要な商材は、SEOだけで必要な人数を集めるのが難しい場合があります。その場合は、広告で集客数を確保しつつ、SEOでは比較検討の記事に絞るといった使い分けを考えます。

BtoBとBtoCでは、SEOのメリットの出方が違います

SEOのメリットは、BtoBでは比較検討の段階で読まれる記事が商談の材料になる形で、BtoCでは購入前に調べる人を直接集める形で現れます。同じSEOでも、成果をどこで測るかが変わります。

BtoBでは、検討に関わる複数の人に読まれる

BtoBの商材は、担当者が情報を集め、上司や関係部署と相談しながら導入を決めます。検討の途中で担当者が検索し、記事を社内の資料として共有することもあります。

記事1本から直接問い合わせが来るかどうかより、問い合わせをした会社がそれまでにどの記事を読んでいたかを見るほうが、SEOの役割をつかみやすくなります。問い合わせのフォームで「何を見て知ったか」を尋ねるだけでも、手がかりが得られます。営業担当が商談の場で、事前に読んだ記事があったかを聞いておくのも1つの方法です。

BtoCでは、購入の直前に調べる人を集める

BtoCでは、商品名や「おすすめ」「比較」「口コミ」といった言葉を検索する人が、購入の直前にいることが多くなります。こうした言葉で上位に表示されれば、記事からそのまま購入や来店につながります。

一方で、BtoCの購入直前の言葉は広告の競争も激しく、検索結果の上部に広告が並びます。SEOのメリットを生かすには、購入直前の言葉だけでなく、使い方や選び方といった少し手前の言葉にも記事を用意しておくと、広告と重ならない接点を増やせます。

AIによる回答が広がっても、SEOのメリットの土台は変わりません

Googleの検索結果には、AIが要点をまとめて表示する「AIによる概要」が加わりました。日本では2024年8月から提供が始まり、2025年9月には対話形式で調べられる「AIモード」の日本語での提供も始まっています。

Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと説明しています。表示の前提は、ページがインデックスに登録され、検索のスニペットを表示できる状態にあることで、SEOの基本がそのまま当てはまるとしています。

AIによる概要に表示されたサイトへの流入は、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、検索タイプが「ウェブ」の数値に含まれます。社内で説明するときは、AIによる回答が増えてもSEOに取り組む意味は変わらないこと、ただしクリックの出方は検索結果の見た目によって変わりうることを、あわせて伝えておきます。

参考:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)

参考:AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog)

広告・SNSと組み合わせて補う方法

SEOのデメリットである「成果が出るまでの時間」と「検索する人にしか届かない」点は、広告やSNSと組み合わせると補えます。1つに絞らず、役割を分けて使うと予算の無駄が減ります。

立ち上げの時期は、広告で集客しながら記事を育てる

SEOの記事が評価されるまでの間は、リスティング広告で検索している人を集めると、問い合わせが途切れません。記事が検索結果で表示されるようになったら、同じ検索語句での広告費を見直します。

広告とSEOの両方で同じ検索語句に表示されることについて、Googleは広告の掲載が検索結果の表示に影響しないとしています。両方を出すかどうかは、広告費と問い合わせの増え方を見て判断します。

広告で反応のよかった言葉を、記事のテーマにする

広告は配信を始めればすぐに結果が出るため、どの検索語句から問い合わせが生まれるかを短期間で確かめられます。反応のよかった語句を記事のテーマにすれば、SEOで狙う言葉を外しにくくなります。

SEOだけで言葉を選ぶと、記事を公開してから評価が出るまでに数か月かかり、外れていたと分かるのも数か月後です。広告の検索語句のレポートは、その待ち時間を縮める材料になります。

SNSは、記事を知ってもらう入口として使う

SNSは、まだ悩みを検索していない人に記事を届ける入口として使えます。記事の要点を投稿にまとめ、詳しい内容は記事で読んでもらう流れをつくると、SNSで生まれた関心を自社サイトに集められます。

関連記事:Google広告のメリット・デメリット!自社に合う使い方も解説

マーケティング支援

SEOのメリットを社内で説明する4つの手順

SEOの予算を社内で通すには、メリットを並べるよりも、検索されている量、広告で同じ人数を集めた場合の費用、成果が出るまでの途中の指標、見直しの条件の4つを順に示すほうが伝わります。

手順1 検索されている言葉と、その表示回数を示す

最初に、自社の商品に関わる言葉がどれだけ検索されているかを示します。すでにサイトがある場合は、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、自社のページが表示された検索語句と表示回数を確かめられます。

表示回数が多いのにクリックが少ない語句は、順位を上げればクリックが増える余地がある語句です。こうした語句を3〜5個挙げると、SEOで何を狙うのかが具体的になります。

手順2 広告で同じ人数を集めた場合の費用と比べる

次に、SEOで集めたい人数を広告で集めた場合の費用を試算します。たとえば、仮に月に1,000クリックを集めたいとして、クリック単価が200円なら、広告費は月20万円、年240万円になります(数字は計算例で、実際の単価は業種と検索語句によって変わります)。

SEOの制作費がこの金額と比べてどうか、そして何か月目以降に広告費の代わりになりうるかを示すと、経営層は投資として判断しやすくなります。広告を出している会社なら、実際の検索語句ごとのクリック単価で計算すると説得力が増します。

手順3 成果が出るまでの途中の指標を決める

SEOは成果が出るまでに時間がかかるため、途中で進み具合を見る指標を決めておきます。段階ごとに見る指標の例は次のとおりです。

時期の目安見る指標確かめること
公開直後インデックス登録検索結果に出られる状態になったか
数週間から数か月表示回数・掲載順位狙った語句で表示され始めたか
その後クリック数・問い合わせ数集客と成果につながっているか

時期はあくまで目安で、サイトの状況や競合によって前後します。それでも、問い合わせ数だけを見て「3か月で成果が出ないからやめる」と判断しないために、この順番を先に共有しておきましょう。

手順4 見直す条件を先に決めておく

最後に、どうなったら方針を見直すかを先に決めておきます。たとえば「6か月たっても狙った語句で表示回数が増えない場合は、テーマの選び方を見直す」のように、指標と時期をセットで決めます。

見直しの条件があると、経営層は「いつまで費用を出し続けるのか分からない」という不安を持たずに済みます。結果を見ながら修正していく取り組みとして、承認を得やすくなります。

SEOのメリットを社内で説明する4つの手順を示したフロー図

SEOと広告の予算配分は、四半期ごとに見直します

SEOと広告の予算配分は、一度決めたら固定するのではなく、四半期ごとに検索語句単位で見直すと、SEOのメリットを費用の削減として示せます。記事が上位に表示されるようになった語句から、広告費を減らす余地が生まれるためです。

見直しでは、語句ごとに2つの数字を並べる

見直しの場では、検索語句ごとに、広告でのクリック数と費用、SEOでのクリック数と掲載順位を並べます。広告の数字は広告の管理画面、SEOの数字はSearch Consoleの検索パフォーマンスのレポートから取り出せます。

SEOで安定して上位に表示されている語句は、広告を止めた場合にクリックがどう変わるかを、期間を区切って試してみる候補になります。反対に、SEOで表示されていない語句は、広告で集客を続けながら記事を用意する候補です。

季節で検索が増える語句は、時期をずらして準備する

年度末や繁忙期など、決まった時期に検索が増える語句は、その時期に合わせて広告を厚くするのが確実です。SEOで同じ時期に表示されたい場合は、評価に時間がかかることを見込み、数か月前に記事を公開しておきます。

前の年の同じ時期にSearch Consoleで表示回数が増えた語句を確かめておくと、記事を準備する時期を決めやすくなります。

SEOの費用は、制作・改善・確認の3つに分けて示します

SEOの費用は、記事やページを作る制作の費用、公開したページを直す改善の費用、内容の正しさを確かめる確認の手間の3つに分けると、社内で説明しやすくなります。広告費のように1つの数字では示せないため、内訳を分けて見せます。

費用の種類中身発生のしかた
制作狙う言葉の選定、構成、執筆、図の作成ページを作るたびに発生する
改善表示回数や順位を見て内容を直す作業公開後に継続して発生する
確認商品の情報や数値が正しいかを社内で確かめる手間制作と改善のたびに発生する

外部に頼む場合も、この3つのどこまでを頼むかで費用は変わります。とくに確認の手間は社内に残るため、外部に頼んでも社内の担当者の時間がゼロにはならないことを、予算の説明に含めておきましょう。

SEOの費用の相場や料金の形態は、関連記事で扱っています。

関連記事:SEO対策の費用相場はいくら?料金形態と依頼できる内容を解説

SEOのメリットを生かせない、よくある進め方

SEOのメリットを生かせない進め方には、記事の本数だけを目標にする、検索されていない言葉を狙う、公開したまま手を入れない、という共通点があります。始める前に避け方を押さえておくと、費用だけがかかる状態を防げます。

記事の本数を目標にする

記事を毎月何本出すか、を目標にすると、検索されない言葉や、自社の商品と関係の薄い言葉の記事まで作ることになりがちです。Googleも、検索結果の上位を狙ってさまざまなトピックで多くのコンテンツを作ることを、注意すべき兆候として挙げています。

目標は本数ではなく、狙った語句での表示回数や、記事からの問い合わせ数に置きます。本数は、その目標を達成するための手段として後から決まるものです。

自社の商品とつながらない言葉を狙う

検索される量が多い言葉でも、自社の商品とつながらなければ、集めた人は問い合わせに進みません。アクセスは増えたのに成果が変わらない、という状態になります。

言葉を選ぶときは、その言葉で検索した人が、記事を読んだあとに自社の商品を検討する流れが描けるかを確かめます。

公開したまま手を入れない

記事は公開して終わりではなく、表示回数や順位を見ながら内容を直していくことで評価が上がっていきます。情報が古くなった記事は、検索した人の役に立たなくなります。

公開から数か月たった記事は、Search Consoleで表示された検索語句を確かめ、検索した人が知りたいことに答えられているかを見直しましょう。

参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google 検索セントラル)

SEOを始める前に決めておくこと

SEOを始める前には、狙う言葉の範囲、記事を作る体制、成果を見る指標の3つを決めておきます。これらが決まらないまま始めると、途中で方針がぶれ、メリットが出る前に止まってしまいます。

狙う言葉の範囲は、自社の商品に近い言葉から順に広げていきます。体制は、社内で書くのか、外部に頼むのか、記事の内容を誰が確かめるのかを決めます。体制の組み方は関連記事で詳しく扱っています。

関連記事:SEOを自社で行うには?必要な体制と外注する業務の決め方

始めてからの最初の数か月の進め方は、次の記事にまとめています。

関連記事:SEOの始め方を5ステップで解説!準備から施策の実行まで

SEOを始める前に決めておく狙う言葉の範囲・記事を作る体制・成果を見る指標を並べたチェックリストの図

よくある質問

SEOと広告はどちらを先に始めるべきですか

すぐに問い合わせが必要なら広告、時間をかけて集客の土台をつくるならSEOが向いています。多くの場合は、広告で問い合わせを確保しながらSEOの記事を育て、記事が表示されるようになった語句から広告費を見直す進め方が無理のない選択です。

SEOの効果はどのくらいで出ますか

Googleは、変更が反映されるまでに数時間から数か月かかるとし、数週間待ってから影響を確かめることをすすめています。新しく作ったページは、表示回数や掲載順位の変化から先に現れ、問い合わせの増加はそのあとになるのが一般的な順番です。

SEOにデメリットはありますか

成果が出るまで時間がかかること、順位を自社で決められず保証もされないこと、検索する人にしか届かないことがデメリットです。短期間で集客が必要な場合や、まだ検索されていない商品の場合は、広告やSNSと組み合わせて補います。

中小企業でもSEOのメリットはありますか

検索結果への掲載には料金がかからないため、広告費を大きく出せない会社でも取り組めます。自社の商品に関わる言葉が検索されていて、1件の問い合わせの価値が大きい事業であれば、少ない本数の記事でもメリットを得られる可能性があります。

まとめ

SEOのメリットは、掲載料のかからない検索結果から、調べている人を集め続けられることです。広告と比べると、クリックごとの費用がかからず、作ったページが残る点が違いになります。一方で、成果が出るまでに時間がかかり、順位は保証されず、検索する人にしか届きません。

自社でSEOを優先すべきかは、商品に関わる言葉が検索されているか、顧客が時間をかけて検討するか、1件の問い合わせの価値が大きいかで判断します。社内で説明するときは、検索されている量、広告で同じ人数を集めた場合の費用、途中の指標、見直しの条件を順に示すと、投資として判断してもらいやすくなります。

予算の配分が決まり、SEOを実際に動かす段階に入ったら、狙う言葉の選定や記事の進め方をmalnaのマーケティング支援で一緒に組み立てられます。

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執筆者情報

malnaブログ編集部

writer malnaブログ編集部 webマーケター / データアナリスト
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