2026.10.05

TikTok広告のメリットとデメリット|30代以上にも届く今の使いどころ

TikTok広告は、若い世代向けの媒体だからと検討の対象から外されがちです。たしかにTikTokは10代や20代の利用が多い媒体ですが、利用者の年代は広がっており、30代や40代でも4割を超える人が使っています。

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目次

その一方で、TikTok広告には、縦型の短い動画を前提にした素材づくりや、使える音源の制約といった、他の広告にはない条件があります。メリットだけを見て始めれば、素材の準備で手が止まりかねません。

この記事では、TikTok広告のメリットとデメリットを、最新の利用率と予算・音源の仕様とあわせて整理し、向いている商材と、始める前に決めておくことを解説します。

TikTok広告を自社の広告の組み合わせにどう入れるか、検討の段階からmalnaのマーケティング支援を利用できます。

TikTok広告とは、TikTokの動画の流れの中に表示される広告です

TikTok広告とは、ショート動画のSNSであるTikTokの配信面に費用を払って掲載する広告です。利用者がおすすめの動画を次々と見ていく流れの中に、縦型の動画として表示されるものが中心になります。

TikTok広告には、自社で予算や配信対象を設定して出稿する運用型の広告と、アプリを開いたときに表示される広告などの枠を予約して買う広告があります。種類と費用の詳細は、次の記事で解説しています。

関連記事:【2024年最新】TikTok広告の費用と種類を解説

この記事では、TikTok広告を出すかどうかを判断するための、メリットとデメリットに絞って掘り下げます。

TikTokの利用者は、10代以外にも広がっています

TikTokは、10代と20代の利用率が6割を超える一方で、30代と40代でも4割を超える人が利用している媒体です。若い世代だけの媒体と考えるのは、現在の利用者の姿とずれています。

総務省情報通信政策研究所の「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月26日公表、13〜79歳の1,800人が対象)によると、TikTokの利用率は全年代で36.7%でした。年代別では次のとおりです。

年代TikTokの利用率
10代67.9%
20代61.5%
30代44.7%
40代42.6%
50代32.2%
60代21.2%
70代11.1%

同じ調査で、TikTokの利用率は増加しており、10代で最も高いと説明されています。30代と40代でも4割を超えていることを踏まえると、子育て世代や働く世代に向けた商材でも、TikTok広告は検討の候補に入ります。

参考:総務省|令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)

TikTok広告とアカウント運用は、役割が違います

TikTok広告とTikTokのアカウント運用は、どちらもTikTokで動画を届ける手段ですが、役割が違います。広告は費用をかけて、設定した相手に短期間で動画を届ける手段で、アカウント運用は時間をかけて、フォロワーと動画を積み上げる手段です。

観点TikTok広告アカウント運用
届く相手予算と配信の設定に沿って選ばれた人おすすめで表示された人とフォロワー
費用広告費と動画の制作主に動画の企画と制作の手間
届く量の見通し予算に応じて立てやすい動画ごとの反応に左右される
止めたとき接点も止まる動画とフォロワーは残る

アカウント運用でも、おすすめに表示されれば多くの人に動画が届くことがありますが、どの動画が伸びるかを事前に見通すのは困難です。広告を使えば、予算に応じて届く量の見通しを立てられるため、新商品の発売やキャンペーンなど、時期を決めて確実に届けたい場面に向いています。

運用で伸びた動画を、広告の素材に回す

アカウント運用で反応のよかった動画は、TikTokの利用者に受け入れられた切り口だといえます。同じ切り口で広告の素材をつくれば、手応えのある内容に広告費をかけられます。運用は広告の素材の検証の場にもなります。

広告で知った人を、アカウントにつなぐ

広告を見て興味を持った人にアカウントをフォローしてもらえれば、広告を止めたあとも動画を届けられます。広告で接点をつくり、運用で関係を続ける、という組み合わせ方もあります。広告の案内先をアカウントのプロフィールにする場合は、プロフィールから商品や予約のページに進める導線も整えておきます。

YouTubeの動画広告との違い

TikTok広告とYouTubeの動画広告は、どちらも動画で伝える広告ですが、見られ方が違います。TikTokは縦型の短い動画を次々に見ていく流れの中に、YouTubeは見たい動画を選んで視聴する中に広告が表示されることが多く、伝え方の組み立ても変わります。

総務省情報通信政策研究所の令和7年度の調査では、YouTubeの利用率は全年代で81.5%、TikTokは36.7%でした。届く人の数ではYouTubeが大きく上回る一方、TikTokは10代と20代で6割を超える利用率があり、若い世代に向けた縦型の動画では、TikTokの比重が高くなります。

縦型で短く伝えるならTikTok

スマートフォンの画面いっぱいに、短い時間で要点を伝える動画をつくれる場合は、TikTokの見られ方に合っています。冒頭の数秒で何の動画かを伝え、全体を短くまとめる組み立てが向いています。

説明に時間をかけるならYouTube

商品の仕組みや使い方を、ある程度の時間をかけて説明したい場合は、YouTubeの動画広告が候補になります。どちらか一方を選ぶのではなく、短い縦型の動画で知ってもらい、詳しい説明はYouTubeや自社サイトで見てもらう、という組み合わせもできます。

TikTok広告の5つのメリット

TikTok広告のメリットは、まだ自社を知らない人に届くこと、動画で商品の使い方や雰囲気を伝えられること、広告らしさを抑えた見せ方ができること、運用型なら予算を決めて試せること、動画広告の需要が伸びている媒体であることの5つです。

まだ自社を知らない人に届く

TikTokでは、利用者がフォローしていないアカウントの動画も、おすすめとして次々に表示されます。この流れの中に表示される広告は、自社の商品を探していない人、自社の名前を知らない人にも届きます。

検索広告が、すでに探している人に届く広告であるのに対して、TikTok広告は、探す前の段階にいる人に知ってもらうための広告です。新しい商品や、名前が知られていないブランドの認知を広げたいときに向いています。

動画で使い方や雰囲気を伝えられる

TikTok広告は、縦型の動画で、画面いっぱいに表示されます。商品を使っている場面、使う前と使った後の違い、店舗の雰囲気など、文章や静止画では伝わりにくい情報を短い時間で伝えられます。

料理、美容、ファッション、雑貨、飲食店、宿泊施設のように、見た目や使う場面が選ばれる理由になる商材ほど、動画で伝えるメリットが大きくなります。

広告らしさを抑えた見せ方ができる

TikTokでは、作り込んだ映像よりも、スマートフォンで撮影したような身近な動画が多く見られています。広告も、この雰囲気に合わせて、人が商品を紹介する形や、使ってみた様子を見せる形にすれば、利用者が普段見ている動画に近い見せ方ができます。

高価な撮影機材や大がかりな制作をしなくても、伝えたい内容がはっきりしていれば素材をつくれる点は、動画広告の中でも始めやすい理由の1つです。ただし、身近な雰囲気に寄せることと、広告であることを隠すことは別の話です。後者は表示のルールに反します。

運用型なら予算を決めて試せる

運用型のTikTok広告は、TikTok広告マネージャーで、日予算や通算予算を自社で設定して出稿します。TikTokの公式ヘルプでは、安定した配信のために最低予算の基準が示されており、日予算の場合はキャンペーンで50米ドル以上、広告セットで20米ドル以上が必要とされています(2026年7月更新のヘルプ)。

広告セットが割り当てた予算に達すると、配信は自動的に止まります。予算の上限を決めて、その範囲で複数の動画を試し、反応のよい動画に予算を寄せていく進め方ができます。

参考:TikTok ビジネスヘルプセンター|予算

動画広告の需要が伸びている

電通の「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)によると、ソーシャル広告のうち動画共有系は5,126億円で、ソーシャル広告に占める割合が前年からさらに増えています。インターネット広告媒体費全体でも、ビデオ(動画)広告が前年比121.8%の1兆275億円と、初めて1兆円を超えました。

広告主の出稿先として動画の比重が高まる中、縦型の短い動画を中心とするTikTokは、動画広告を検討するときの有力な候補の1つです。

参考:電通デジタル|2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

TikTok広告の5つのメリットを並べたチェックリストの図

TikTok広告の5つのデメリット

TikTok広告のデメリットは、動画の素材を継続してつくる必要があること、使える音源に制約があること、今すぐ買う人を集める力は検索広告に劣ること、最低予算の基準があること、広告への反応が見えやすい分だけ表現に注意が必要なことの5つです。

動画の素材を継続してつくる必要がある

TikTokでは、同じ動画を出し続けると見た人が飽き、反応が落ちていきます。TikTok広告で成果を出し続けるには、新しい動画を定期的に用意する体制が必要です。

動画の撮影や編集に慣れた人が社内にいない場合は、まず撮影と編集の型を決め、短い時間で複数の動画をつくれる手順を整えることから始めます。

使える音源に制約がある

TikTokでは音楽が動画の印象を大きく左右しますが、企業が使える音源には制約があります。TikTokのヘルプでは、商用利用のために、100万曲を集めた商用音楽ライブラリが用意されていると説明されています。アカウントの種類によっては、動画に楽曲を追加するときに、商用音楽ライブラリのサウンドだけが表示されます。

個人の投稿で流行している楽曲を、企業の広告や投稿にそのまま使えるとは限りません。音源を選ぶときは、商用音楽ライブラリの中から選ぶことを前提に、動画の企画を考えます。

参考:TikTok ビジネスヘルプセンター|商用音楽ライブラリの使用方法

関連記事:TikTok運用代行の比較|広告代理店との違いと音源・出演者の制約を解説

今すぐ買う人を集める力は検索広告に劣る

TikTok広告が届くのは、まだ商品を探していない人が中心です。広告を見てすぐに購入や問い合わせに進む人の割合は、すでに探している人に届く検索広告より低くなりがちです。

TikTok広告を、検索広告と同じ獲得単価の基準だけで評価すると、割高に見えることがあります。動画の再生やプロフィールへのアクセス、その後の検索の増え方など、認知の段階の指標も含めて評価します。

最低予算の基準がある

運用型のTikTok広告には、前述のとおり最低予算の基準があります。ごく少額だけを1日に使って試す、という出し方はできません。

複数の広告セットを同時に動かすと、それぞれに最低予算が必要になります。予算が限られている場合は、広告セットの数を絞り、1つの広告セットの中で複数の動画を試す形にすると、予算を分散させずに済みます。

反応が見えやすい分、表現に注意が必要

TikTokの広告には、いいねやコメントが付くことがあります。表現によっては、否定的なコメントが付いたり、広告の内容が話題として広がったりすることもあります。

効果を断定する表現や、根拠のない最上級の表現は、景品表示法の優良誤認表示に当たるおそれがあります。インフルエンサーに依頼した投稿を広告に使う場合は、広告であることを隠さないことも必要です。消費者庁は令和5年10月1日から、いわゆるステルスマーケティングを景品表示法の規制の対象にしています。

参考:消費者庁|令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。

BtoBとBtoCで、TikTok広告の使い方は変わります

TikTok広告の使い方は、BtoCとBtoBで変わります。BtoCでは商品の使い方や雰囲気を見せて購入や来店につなげる使い方、BtoBでは採用広報や会社の認知を広げる使い方が中心になります。

BtoCは、使う場面を見せて購入につなげる

BtoCの商材では、商品を使っている場面、使う前と使った後の違い、店舗の雰囲気を短い動画で見せ、商品のページや店舗の案内につなげる使い方ができます。手頃な価格で、その場で購入を決めやすい商品ほど、動画から購入までの流れをつくりやすくなります。

BtoBは、採用と会社の認知に使う

BtoBの商材は、TikTokの動画を見てすぐに商談につながることは多くありません。その代わり、職場の雰囲気や働く人の姿を伝える採用広報や、会社の名前を知ってもらう認知の広告として使えます。若い世代の利用率が高いTikTokは、新卒や若手の採用で接点をつくる手段になります。採用の広告では、仕事の内容や1日の流れ、先輩社員の声など、候補者が入社後の自分を想像できる題材が向いています。

関連記事:TikTokは採用活動に有効?メリットや運用のポイントを解説

動画の冒頭の数秒に入れる3つの要素

TikTok広告の動画は、次々に流れていく動画の中で見られるため、冒頭の数秒で見る人を引き留められるかが、その後の成果を左右します。冒頭には、誰に向けた動画か、見る人のどんな悩みや関心に応えるか、最後まで見ると何がわかるか、の3つを入れます。

誰に向けた動画かを示す

冒頭で「こんな人に向けた動画です」とわかる言葉や場面を入れると、該当する人が手を止めて見てくれます。対象を広げすぎると、誰にも自分のことだと思ってもらえません。

悩みや関心から入る

商品の名前から始めるより、見る人が抱えている悩みや、関心のある場面から始めるほうが、広告らしさを抑えられます。商品は、悩みへの答えとして後から登場させます。悩みの言葉は、問い合わせや店頭でよく聞く顧客の言い方をそのまま使うと、見る人に自分のことだと感じてもらいやすくなります。

最後まで見ると何がわかるかを予告する

使った後の変化や、意外な使い方など、最後まで見ると得られるものを冒頭で予告すると、途中で離れる人を減らせます。予告した内容は、動画の中で回収するよう構成しておきます。

音を出さずに見る人もいるため、要点は画面の文字でも伝えます。文字は短くし、スマートフォンの画面で読める大きさにします。

マーケティング支援

TikTok広告の成果は、段階ごとの数字で確かめます

TikTok広告の成果は、動画がどれだけ見られたか、動画を見た人がどれだけ行動したか、その後の購入や問い合わせにつながったか、の3つの段階に分けて確かめます。まだ自社を知らない人に届く広告のため、購入の数字だけで判断すると、認知の段階での役割を見落とします。

段階見る数字の例判断の考え方
見られたか再生数、動画を最後まで見た割合冒頭と構成が見る人に合っているか
行動したかクリック数、プロフィールへのアクセス動画と案内先がかみ合っているか
成果につながったか購入、問い合わせ、応募の数と単価他の手段と比べて許容できる単価か

動画を最後まで見た割合で、構成を見直す

動画を最後まで見た人の割合が低い場合は、冒頭で興味を引けていないか、途中で離れる理由があると考えられます。冒頭の見せ方や動画の長さを変えた素材を用意し、割合の変化を比べます。変える要素は1回に1つに絞ると、何が割合の変化につながったのかを判断できます。

検索や指名の増え方もあわせて見る

TikTokで動画を見た人が、その場ではクリックせず、後で商品名や社名で検索することがあります。TikTok広告の配信の前後で、商品名や社名での検索の数がどう変わったかを見ておくと、認知への貢献を確かめる手がかりになります。

社内でつくるか、外部に頼むかの判断

TikTok広告の動画を社内でつくるか、外部に頼むかは、動画を撮って編集できる人が社内にいるかと、どのくらいの頻度で新しい動画が必要かで判断します。TikTokでは作り込んだ映像よりも身近な雰囲気の動画が見られているため、社内で撮影した動画でも広告の素材になります。

社内でつくる場合は、撮影と編集の型を決め、1本あたりの制作の時間を短くする工夫が必要です。商品や店舗をよく知る社員が出演し、自分の言葉で紹介する動画は、社内でつくる強みを生かせます。出演する社員には、広告として使う範囲と期間を事前に説明し、了承を得ておきます。

外部に頼む場合は、企画から撮影、編集までを任せるのか、撮影だけ、編集だけを任せるのかを決めます。社内で撮った素材を外部で編集してもらう分け方にすると、費用を抑えながら、動画の質を整えられます。

動画の制作を外部に頼むときに決めておくこと

TikTok広告の動画を外部の制作会社やクリエイターに頼む場合は、動画の権利、音源の扱い、出演者の扱い、修正と差し替えの範囲の4つを、依頼の前に決めておきます。広告として使う動画は、制作後に何度も配信や差し替えをするため、後から使える範囲が問題になりやすいためです。

動画の権利と使える範囲

納品された動画を、どの媒体で、どの期間、広告として使ってよいかを決めます。TikTok以外の媒体でも使う可能性があれば、その範囲も含めておきます。編集前の素材のデータを受け取れるかも決めておくと、後から別の長さや形式の動画をつくり直すときに使えます。

音源の扱い

広告に使う音源は、商用で使えるものを使う必要があります。制作を頼む側と制作する側のどちらが音源を選び、商用で使えることを誰が確かめるかを決めておきます。

出演者の扱い

クリエイターや社員、モデルが出演する場合は、出演者の了承と、広告として使える期間を決めます。出演者の契約の期間が終わったあとに、その動画を配信し続けてよいかも確かめておきます。

修正と差し替えの範囲

TikTok広告は、同じ動画を出し続けると反応が落ちていくため、定期的に新しい動画が必要になります。修正の回数や、追加の動画をつくる場合の扱いを、最初の依頼の段階で決めておくと、差し替えの時期に慌てずに済みます。

店舗や地域の商売でTikTok広告を使うとき

飲食店や美容室、宿泊施設など、店舗や地域で商売をしている会社も、TikTok広告を来店のきっかけづくりに使えます。店舗の雰囲気やメニュー、施術の様子は、短い動画で伝わりやすい題材です。

店舗の集客に使う場合は、動画の中や案内先のページで、店舗の場所、営業時間、予約の方法がすぐにわかるようにしておきます。動画を見て行ってみたいと思った人が、そのまま来店や予約に進めるようにするためです。

期間限定のメニューや季節の催しなど、来店の理由になる題材に合わせて配信の時期を決めると、広告を見た人が行動に移るきっかけをつくれます。配信の期間は、催しの開始より少し前から始めておきます。配信の前後で、予約の数や来店した人に聞いたきっかけを比べておくと、広告が来店につながったかを確かめられます。

TikTok広告が向いている商材と、慎重に考えたい商材

TikTok広告が向いているのは、短い動画で魅力が伝わり、比較的手軽に購入や来店を決められる商材です。反対に、仕様の説明が中心で検討期間の長い商材は、TikTok広告だけで成果を求めず、他の広告と組み合わせる前提で考えます。

判断の目安を次の表にまとめました。

観点向いている商材・状態慎重に考えたい商材・状態
伝わり方使う場面や変化が短い動画で伝わる仕様や料金の説明が中心
顧客の年代10代から40代が中心60代以上が中心
購入の決め方手頃な価格で、その場で決めやすい高額で、検討に数か月かかる
素材の用意動画を定期的に撮れる題材と人がいる動画をつくる題材や人がいない
予算最低予算の基準を満たして検証できる最低予算の確保が難しい

慎重に考えたい商材でも、採用広報のように、働く人の様子を伝えることで接点をつくれる使い方があります。商品の販売ではなく、会社や仕事を知ってもらう目的に絞れば、TikTok広告を使える場面は広がります。

TikTok広告に向いている商材・状態と慎重に考えたい商材・状態を左右で比べた図

TikTok広告を始める前に決めておく4つのこと

TikTok広告を始める前に決めておくことは、目的と評価の指標、動画の型と制作の手順、音源の選び方、検証の期間と予算の4つです。どれかが欠けたまま出稿すると、成果の良し悪しを判断できないまま予算だけが減っていきます。

目的と評価の指標

TikTok広告で、認知を広げたいのか、自社サイトへの訪問を増やしたいのか、購入や問い合わせを増やしたいのかを決めます。目的によって、選ぶキャンペーンの目的と、評価する指標が変わります。

認知が目的なら動画の再生や視聴の完了、訪問が目的ならクリック数とサイトでの行動、購入が目的なら購入の数と単価を見ます。目的と指標を対にして、出稿前に関係者で共有しておきます。

動画の型と制作の手順

動画は、毎回ゼロから企画するのではなく、型を決めておくと継続してつくれます。たとえば、悩みから入って商品を見せる型、使う前と後を比べる型、スタッフが紹介する型、よくある質問に答える型などです。

型ごとに、冒頭の数秒で何を見せるか、どこで商品を出すか、最後に何をしてほしいかを決めておくと、撮影と編集の手間を減らせます。

音源の選び方

企業が使える音源は、商用音楽ライブラリの中から選ぶことを前提にします。動画の企画の段階で、使う音源の雰囲気を決めておくと、撮影後に音源が見つからず作り直す手間を防げます。

音源に頼らず、話している声や商品の音で伝える動画にするのも1つの方法です。

検証の期間と予算

最低予算の基準を満たしたうえで、何本の動画を、どのくらいの期間試すかを決めます。配信を始めた直後は結果が安定しにくいため、数日の数字だけで判断せず、決めた期間が終わってから評価します。

検証の結果、反応のよかった動画の型がわかれば、次の動画づくりの方向が決まります。TikTok広告の事例は、次の記事で動画の出どころ別にまとめています。

関連記事:TikTok広告の事例20選|動画の出どころ別に成果と指標の読み方を解説

TikTok広告を始める前に決めておく目的と指標・動画の型と制作手順・音源の選び方・検証の期間と予算の4つを示した図

よくある質問

TikTok広告は若い世代向けの商品でないと効果がありませんか

そうとは限りません。総務省の令和7年度の調査では、TikTokの利用率は30代で44.7%、40代で42.6%です。子育て世代や働く世代に向けた商品でも、短い動画で魅力が伝わるなら候補になります。ただし、60代以上が中心の商品では利用率が下がります。

TikTok広告はいくらから出稿できますか

運用型の広告では、公式ヘルプで最低予算の基準が示されており、日予算の場合はキャンペーンで50米ドル以上、広告セットで20米ドル以上が必要とされています。実際の予算は、この基準を満たしたうえで、試したい動画の本数と期間から決めます。

TikTok広告で好きな楽曲を使えますか

企業の広告や投稿では、商用利用できる音源を使う必要があります。TikTokは、商用利用のための商用音楽ライブラリを用意しており、アカウントの種類によっては、楽曲を追加するときにこのライブラリのサウンドだけが表示されます。

TikTok広告のデメリットで特に注意すべき点は何ですか

動画の素材を継続してつくる必要がある点です。同じ動画を出し続けると反応が落ちていくため、動画の型を決めて定期的に新しい動画を用意する体制が必要です。あわせて、使える音源の制約と最低予算の基準も、始める前に把握しておきます。

まとめ

TikTok広告のメリットは、まだ自社を知らない人に、縦型の動画で商品の使い方や雰囲気を伝えられることです。利用者は10代や20代にとどまらず、30代や40代でも4割を超えており、子育て世代や働く世代に向けた商材でも候補になります。

一方で、動画を継続してつくる体制、使える音源の制約、最低予算の基準、検索広告より低くなりがちな即時の獲得には備えが必要です。次にやることは、自社の商材を表の観点に当てはめ、目的と指標、動画の型を決めることです。

動画で関心を持った人を、自社サイトや問い合わせまで案内する流れを組み立てる段階では、malnaの新規リード獲得戦略の支援をご利用いただけます。

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執筆者情報

malnaブログ編集部

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