2022.09.29
SEOキーワードを選定する方法とおすすめのツール5選
記事やコンテンツを制作して集客する場合、キーワードの選定は最も重要な最初のステップになります。
何となくキーワードを選定している方もいらっしゃるかもしれませんが、より検索順位を上げて効果的に集客するためには、正しいステップを踏んで取り組んでいくことが大切です。
この記事では「SEO対策におけるキーワードの具体的な選定手順」と「おすすめのキーワード選定ツール」を詳しく解説していきます。
▶SEO対策のメリットに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
中小企業こそSEO対策をすべき!メリットや対策方法を解説します
そもそもキーワード選定とは?
SEO対策において「キーワード選定」は重要だと耳にすることも多いと思いますが、具体的にどういったものなのでしょうか。何となくではなく正確に理解していただくために、詳しくお伝えしていきます。
そもそもSEO対策とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略語で、検索エンジンで上位に表示されるための対策です。当然ながら検索エンジンで上位にされた方が、より多くのユーザーにサイトやブログに訪問してもらえるようになります。そしてSEO対策をするうえで最も重要な作業の1つが、キーワードの選定です。
▶検索順位に影響を及ぼす「クローラー」については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策におけるキーワードの選定って何?
SEO対策をするうえで、「どのキーワードを検索したユーザーを集客するか」を決定するのがキーワードの選定。キーワードの検索ボリュームや競合サイトの強さなども考慮したうえで、狙うキーワードを決めていきます。ユーザーの視点に立って、検索するユーザーの意図を分析し、ニーズを満たすコンテンツを作っていかなければいけません。
なぜキーワードの選定が重要なのか
キーワードは起点となる部分で、起点が無ければそこから記事を執筆したり、コンテンツを制作したりすることができません。
まずはキーワードを選定して、大まかな記事のジャンルやターゲット、そしてどれくらいのボリュームの記事を執筆していくのかという戦略を練っていきます。
記事制作において最初の工程であり、集客をするうえでも良質なコンテンツを制作するうえでも重要です。キーワードの選定が上手くできていないと、どんなに質の高いコンテンツを作っても、ユーザーを集客することができません。
▶以下の記事で検索エンジンで上位表示を狙うためのSEOライティングについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SEOキーワードを選定する具体的な手順!
SEO対策において、キーワードを選定するための具体的な手順をお伝えします。
やみくもに検索ボリュームの大きなキーワードや、何となく思いついたキーワードを選定してコンテンツを作っても、ユーザーのニーズは満たせませんし、集客にもつながりにくいです。
正しい手順を踏んで良質なキーワードを選定して、多くのユーザーを集客しましょう。
読者のペルソナを具体的に設定
まずは読者のペルソナをしっかりと設定していきます。
年齢や職業、趣味などまで細かく設定し、ターゲットとなるユーザーを具体的にイメージできるようにします。ターゲットの生活環境や性格など、様々な観点から分析することが大切です。
1人の具体的な人物像を作り上げることが、ペルソナ設計の基本となります。
記事の制作とは直接的に関係のない情報であっても、細かく設定することでターゲットをよりイメージしやすくなるでしょう。この1人のユーザーのニーズを満たすことを考えてコンテンツを作り上げることで、具体的かつ本質的な内容に迫ることができ、結果的に類似ユーザーを含め多くの人に満足してもらえるようになります。
ペルソナの悩みからキーワードを考える
設定したターゲットがどのような課題や悩みを持っていそうか、リストアップしていきましょう。そして悩みを持った人が検索しそうなワードを、複数個書き出してください。
あくまでユーザー視点でワードを考えることが重要で、必要であればアンケートなどを実施することも効果的です。次のステップで書き出したキーワードの中から、実際に記事やページの制作に使うキーワードを選んでいきます。
キーワードのボリュームと競合を調査
リストアップしたキーワードの検索ボリュームを、ツールを使ってチェックしていきます。(ツールについては後程説明します。) 検索ボリュームが少なすぎる場合は、上位表示されてもほとんど集客を見込めないので注意しなければいけません。
そして検索ボリュームに加えて、競合がどんなサイトかもリサーチしましょう。検索ボリュームが大きいほど、競合も強い傾向にあります。大手企業の公式サイトなどが上位を多く占めているような状態ですと、上位表示されづらく、集客にもつながらないことが多いです。
検索ボリュームと競合の強さ、両方の面から分析してキーワードを選定しましょう。
▶以下の記事で競合分析のやり方について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キーワードの関連語もリサーチする
サジェスト機能などを活用して、キーワードの関連語も調査してください。
メインのキーワード1つだけだと、そう簡単には上位に上がってこれないことが多いです。関連ワードとの複合検索であればライバルが少なくなるため、関連ワードもタイトルや本文に入れることが大切です。関連ワードが複数個ちりばめられていると、記事やページへの入り口が増えるため、集客効果が上がるでしょう。
実際にやってみましょう!
では実際にキーワードを選定してみましょう。
美容雑誌を扱うメディアを例に取ってみます。
扱うメディアの種類 : 美容雑誌メディア
対象:20代前半女性
ペルソナ:20代女性会社員・東京在住・趣味カフェ巡り・アウトドア派・Instagram投稿が趣味
このメディアのブログに掲載する記事キーワードを選定するとします。
ペルソナとして設定した女性は、どのような悩みを抱えているでしょうか?
Instagram投稿が趣味ならば、自身の写真を投稿しているかもしれません。アウトドア派なので紫外線に関する悩みを抱えている可能性がありますね。シミ対策や美白に興味があるかもしれません。
このようなペルソナの悩みから以下のようなキーワードがリストアップできます。
- 紫外線(紫外線対策)
- シミ予防
- 美白
- UVケア
- 日焼け
- ……
次に、キーワードのボリュームを調査します。Googleが提供するキーワードプランナーで検索してみると、月間平均検索ボリュームは以下のような結果となりました。
(画像は「日焼け」で検索した例)
- 紫外線対策 27,100
- シミ予防 1,900
- 美白 9,900
- UVケア 880
- 日焼け 18,100
検索ボリュームに加えて、キーワードに対する競合記事を調査しましょう。
例えば、一番大きなボリュームを持つ「紫外線対策」で検索してみましょう。
記事の上位に大手企業である資生堂やKOSEの記事があり、(自社の大きさにもよりますが)競合記事に勝つのは容易ではなさそうです。このように同キーワードでどのような競合がどんな内容の記事を掲載しているのかチェックしましょう。
競合が強く、入り込める隙が無い場合は他のキーワードを考えましょう。
※有料ツールAhrefsでは、検索キーワードに対するWEBページの影響力を調べることができます。
今回は「美白」というキーワードを選択することにします。
次に、「美白」に関する関連語をリサーチしましょう。
以下は、Googleキーワードプランナーで「美白」と検索した画像です。
「美白」に対するキーワード候補として「美白 美容液」「シミ 美容液」「トラネキサム酸」などが見受けられます。自社に掲載する記事ページへの流入を増やすためにも、関連キーワードをいくつか選択しましょう。
おすすめのSEOキーワード選定ツール5選!
キーワードの選定の際のボリューム調査の際には、ツールを使うのが一般的。関連語の検索にも効果的なツールもございます。おすすめの5つのツールをご紹介します。
知る人ぞ知る「aramakijake」
(引用:aramakijake)
GoogleとYahoo!それぞれで、何位だったらどれくらいの月間集客数が見込めるかをリサーチできます。またキーワードだけでなく、関連語の検索ボリュームも確認できます。「競合検索数予測ツール」では競合の競合サイトの月間推定検索数・検索順位・月間アクセスなども調査できるので、競合分析にも効果的です。
信頼性が最も高い「Googleキーワードプランナー」
(引用:Googleキーワードプランナー)
Googleが提供する無料のツールで、キーワードの検索ボリュームや関連語をリサーチできます。それだけでなく「キーワードで上位表示される難易度」もチェックできるため、どのワードを狙うべきかという判断材料にもなります。まずは難易度が低いワードから攻めていき、サイト全体の評価が上がってきたら、徐々にボリュームが大きく難易度が高いワードにも挑戦していきましょう。
トレンドをつかめる「Googleトレンド」
(引用:Googleトレンド)
Googleトレンドは、キーワードの検索ボリュームの変化をリサーチできるツール。勢いのあるキーワードをリサーチできるので、トレンドサイトなどにはもってこいのツールです。トレンドサイトでなくても、優先的に勢いがあるキーワードを使った記事を制作していくと集客に効果的です。トレンド性のあるテーマは競合のページがまだ少ないため、短期的ではあっても多くのユーザーを集客できる可能性があります。
関連語の検索に効果的な「ラッコキーワード」
(引用:ラッコキーワード)
ラッコキーワードは検索ボリュームの調査もできますが、関連語の検索に長けているツールです。かなり細かな関連語や共起語まで一覧で抽出できるので、記事やページのSEO対策にとても効果的です。関連語を上手くタイトルや本文にちりばめて、より多くのユーザーを集客できるように対策していきましょう。関連語や共起語が多く集まれば、それをヒントにコンテンツを制作できるので、アイディアも広がっていきます。
高性能な有料ツール「Ahrefs」
(引用:Ahrefs(エイチレフス))
Ahrefsは世界最高水準のSEO分析ツールと称されており、企業を中心としたデジタルマーケティングの担当者が利用しています。「キーワードエクスプローラー」では何千ものキーワードの関連語や共起語などをリストアップでき、それぞれのワードの上位表示の難易度まで確認できます。とても高性能なので有料のツールにはなっていますが、本格的にSEO分析をするのであれば、利用すると有利に戦えるでしょう。
▶他にも、SEO対策を行う際に役立つツールがあります。以下の記事でおすすめツールや選び方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策においてキーワード選定をする際の注意点
集客をするためにキーワードを選定するのであれば、注意しなければいけないポイントがあります。以下の3点に注意して、キーワードを選定しましょう。
1つのコンテンツにキーワードを詰め込まない
SEO対策を始めたばかりの方にありがちなのが、多くのキーワードを1つの記事のタイトルに埋め込んでしまうケース。その方が多くのユーザーを集客できそうに感じますが、実は逆効果です。キーワードを多く埋め込むほど、1つのワードの濃度が薄まってしまい、どのワードでも上位が取れなくなってしまうケースが良く見られます。1つの記事にメインワードは1つ、そして関連語を数個タイトルに入れるくらいが、丁度良いバランスです。
1つのコンテンツが完成したら、別のワードや関連語でまた新たな集客口を作りましょう。欲張らずに濃度の濃いコンテンツを、1つ1つ積み上げていくことが大切です。
キーワードは管理表にまとめておく
最初のうちはキーワードを管理する必要はあまりないのですが、コンテンツが増えていくにつれて、どのキーワードの記事を作成したのか分からなくなってしまいがちです。誤って重複した記事を作ってしまうと、労力も無駄になってしまいますし、重複コンテンツとしてSEOの観点でもマイナス。Excel等である程度想定できるキーワードの管理表を作り、優先度を決め、作成したものからチェックをつけるなど対策をしましょう。
検索順位は継続的にチェックする
制作した記事やページの順位は、継続的にチェックをしていかなければいけません。「検索順位チェックツールGRC」などのツールを活用して、検索順位の推移を追っていきましょう。思うように順位が上がらない記事は、さらに競合を調査してリライトして順位を上げる作業が必要になります。順位が落ちてしまった場合にも、補強するためのリライトをしなければいけません。
▶以下の記事で検索順位を効果的に高めるリライトの方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
選定したキーワードを入れるべき場所とは?
キーワードを選定したら、それを記事やページの中にちりばめていきます。そこをフックとして、ユーザーを集客するわけですからね。選定したキーワードをどこに入れていくか、解説していきましょう。
タイトルにキーワードを入れることが最も重要
SEO対策において、タイトルにキーワードを入れることが最も効果が大きいです。特にタイトルの左側にキーワードが入っていればそれだけ、SEO効果も大きくなると言われています。狙うキーワードを1つ決めて可能な限り左側に入れ、加えて関連語を追加していきましょう。
メタディスクリプションにもキーワードを入れる
メタディスクリプションは検索結果にも表示され、そこに入っているワードも検索順位に影響すると言われています。検索結果に出たページを実際に読むかという、意思決定にも影響を及ぼすので、魅力的な文章にしなければいけません。キーワードを入れることはもちろん、その上で「ペルソナとして設定したユーザーが、読みたくなるような紹介文」にするように心がけましょう。
見出しタグへのキーワード挿入も基本中の基本
記事の骨組みを作る見出しタグへも、キーワードをしっかりと入れていきましょう。見出しはユーザーが読むうえで道しるべとなるものなので、キーワードの埋め込み過ぎで、読みづらくならないように注意してください。見出しタグも可能であれば左側にキーワードを挿入した方が、SEO効果が高くなると言われています。関連語は記事を書くうえでのアイディアになりますし、多くのユーザーが求めている情報になりますから、見出しにも追加して本文で深堀していきましょう。
本文には様々な関連語や共起語もちりばめていく
本文にキーワードを埋め込んでいくことはもちろんですが、ツールで抽出した関連語や共起語も、自然に埋め込めるものは入れていくことをおすすめします。ボリュームがさほど大きくない共起語はライバルも少なくなるため、本文に入れているだけでも、検索結果の上位に表示されるケースも多いです。関連語や共起語が自然にちりばめられていれば、それだけユーザーの悩みを幅広くカバーできていることになるため、より質の高い記事になるでしょう。
▶SEO対策において内部対策も重要です。以下の記事でSEOの内部対策について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
SEOの内部対策は何をしたらいい?10個のポイントを徹底解説!
SEO対策におけるキーワード選定の解説まとめ
SEO対策をするうえで、一番最初に取り組むことがキーワードの選定であり、この起点が正しくなければ出来上がるコンテンツの方向性も誤ってしまいます。時間をかけてコンテンツを制作しても、集客につながらないケースも多くなるでしょう。
ユーザー目線に立って、なおかつツールも使用してキーワードを抽出し、上手くタイトルや見出し、本文にちりばめながらコンテンツを作っていきましょう。
▶自社内にSEO対策に関するノウハウが無かったり、SEO対策のためのリソースを確保できないといった場合は、専門業者に委託するのも1つの手です。以下の記事でおすすめのSEO会社や費用相場を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策費用の相場はどれぐらい?3つの料金形態と費用の内訳を解説!
malna株式会社のSEO対策代行
とはいえ、
「自社ブログを運営したいけど、初心者だから心配…」
「一からキーワード選定して作成するのは難しそうだな…」
とお悩みの方もいらっしゃるはず。
malna株式会社では、総合的なwebマーケティング支援を行っています。20代の若手社員を中心に世の中のトレンドをいち早く掴み、過去の多様な業種へのコンサルティング支援の経験を活かした幅広いサービスを展開しています。スピーディかつ本質的な成果にコミットし、貴社の利益に貢献いたします。
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