2022.12.15
【最新版】Instagram広告の種類はどれを選ぶべき?
Facebook広告やTwitter広告などのSNS広告の中で近年ますます注目度が増しているInstagram広告。
しかし、Instagramの広告の種類や実際にどのくらい費用がかかるのかについて分からない人も多いと思います。
そもそもInstagram広告が自社のサービスや商品に対して有効的なのかも判断しにくいでしょう。
仮に利用するとしても、最も費用対効果が高い方法で広告を配信したいですよね。
そこで本記事では以下の項目について解説していきます。
- Instagram広告を用いるメリットについて
- Instagram広告の種類と配信面について
- 実際に配信するために必要な費用について
- Instagram広告の費用対効果を上げる方法について
Instagram広告の特徴とメリットを理解した上で、自社にとってInstagram広告が有効なのか、他のSNS広告の方が有効なのかを分析するようにしましょう。
Instagram広告(Meta広告)とは
Instagram広告(Meta広告)とは、自社のInstagramのフォロワー以外のユーザーに情報を届けることができるInstagramの広告機能です。
Instagramにはユーザー同士の拡散機能はありませんが、広告機能を使用することでInstagramの膨大なフォロワーのデータを元にしたユーザーの絞り込み機能で、自社が届けたい相手に広告を届けることができます。
また、Instagramの広告は数百円から配信でき、効果があまり見られない場合は途中で宣伝をストップすることもできるため、柔軟に変化に対応することができます。
関連:Instagramマーケティングとは?企業の活用方法まとめ
ただし、Instagram広告を出稿するためには、まずInstagramのプロアカウント(企業アカウント)を準備する必要があります。
▶Instagram企業アカウントの作り方については以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagram広告(Meta広告)のメリット
まず初めに、Instagram広告のメリットについて解説していきます。
Instagramの国内利用者数は2019年3月時点で、3,300万人を超えたことがMeta社から発表されています。
参照:Meta Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破
この数値はInstagramが日本で流行してから上昇し続けているため、今後ますます利用者数が増えていくことが予想されるでしょう。
「利用者数が拡大していること=広告としての利用価値も上昇していく」と単純に言える側面もありますが、Instagram広告には他にもさまざまなメリットがあります。
そのほかの代表的なメリットは以下の3つです。
- ターゲットを絞りやすい
- 配信面・広告・課金形態の種類が多い
- 広告らしさがでにくい
それぞれのメリットについて解説していきます。
ターゲットを絞りやすい
Instagram広告のメリット1つ目は「ターゲットを絞りやすい」点です。
Instagramの運営はFacebookと同じくMeta社が行なっており、ターゲティングの項目もFacebookと同様に豊富な種類が存在しています。
ターゲティングの項目が多いということは、それだけ自社の商品やサービスに適したユーザーに対して広告を配信できる可能性が高くなるわけです。
SNS広告に限らず他の広告でも同様に、ターゲティングを正確に行うことができればそれだけ費用対効果が高くなるため、ターゲティング項目についてはしっかりと把握しておきましょう。
Instagram広告のターゲティング広告の例は以下の通りです。
- 年齢
- 性別
- 居住地域
- 興味・関心
- 学歴
- 収入
- 独身・既婚
- 子供の有無
最初は上手くターゲティングは行えないかもしれませんが、修正を繰り返していくうちに自社に適したユーザーにピンポイントに広告を配信することも可能となります。
ただ、ユーザー自身が設定していない項目についてはあくまで推測によりターゲティングが行われる場合がある点には注意が必要です。
例えば性別などを入力していない場合に関しては、そのユーザーが見ているコンテンツやいいねなどのアクションを起こしたアカウントをもとに、男女のどちらかの性別が自動で振り分けられます。
関連:【2024年版】最新のInstagramアルゴリズム解説
配信面・広告・課金形態の種類が多い
Instagram広告のメリット2つ目は「配信面・広告・課金形態の種類が多い」点です。
それぞれ詳しくは後述しますが、Instagram広告では4つの配信面と4つの広告の種類とそれぞれに応じて選べる課金形態が存在しています。
ターゲティング項目が多さによってターゲットを絞りやすくなるだけではなく、配信面・広告・課金形態の種類に関しても自由に選択できるわけです。
選択肢の自由度が多いことは、それだけピンポイントに配信できる可能性が高まり、費用対効果の上昇も見込めます。
できる限り自社のターゲットにピンポイントで広告が配信できるようにしていきましょう。
広告らしさがでにくい
Instagram広告のメリット3つ目は「広告だとバレにくい」点です。
Instagram広告では通常の投稿の間に自然に広告が表示される、いわゆるインフィード広告が主流です。
インフィード広告は広告らしさが抜け、広告だと認識せずに自然にみられる広告だと言われています。
私たちは常日頃からしつこいほど広告を目にしているため、広告に対して肯定的な意見を持つ人ばかりではありません。
SNS広告を含むインターネット広告に関しては、テレビ広告や新聞広告などと比べて特に嫌悪感が抱かれやすい傾向です。
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会の「インターネット広告に関するユーザー意識調査結果を発表」によると、PC・スマホ・タブレットなどの端末に関わらず7割以上の人がインターネット広告に対して否定的な意見を持っていることが分かりました。
インフィード広告である特徴を最大限活用し、ユーザーに対して否定的な印象を持たれないように工夫することも重要になります。
▶Instagramの基本的なマーケティングについては以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagram広告の配信面は4種類
Instagram広告はInstagram内における特定の場所に絞って配信することが可能です。
配信を行える場所としては以下の4つが存在します。
- フィード
- ストーリーズ
- 発見タブ
- リール
それぞれの配信面の特徴を解説していきます。
フィード
フィードとはフォローしているアカウントの投稿が流れてくる場所です。
フィードではフォローしている友人やインフルエンサーの最新投稿が確認できます。
また、Instagramを開いて最初に表示されるのがフィードであるため、ユーザーの目に止まる機会が多い場所であると言えるでしょう。
ユーザーがフォローしている人のフィード投稿を下にスクロールしていくと、自然な形で間に広告が表示される仕組みになっています。
詳細は後述しますが、フィードに表示できる広告の種類は以下の4つです。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
ストーリーズ
ストーリーズとはスライドショーのように写真や動画を投稿できる場所です。
Meta社のデータによると、アクティブユーザーの7割以上がストーリーズを日常的に利用しているらしく、それだけInstagramの中でも見られる機会が多い場所であるとも言えます。
ストーリーズの特徴としては、ユーザーが投稿したストーリーズは24時間経過したら消えてしまうというものです。
ただ、広告に関しては24時間経過したとしても消えることはありません。
Instagramを開いて最初に表示される画面の上部に自分がフォローしているユーザーのストーリーズが投稿されており、それをタップし続けると広告が表示されます。
ストーリーズの広告に関しても自然な形で表示されるため、いい意味で広告らしさが抜けて嫌悪感なく見てもらえる可能性が高いでしょう。
ストーリーズに表示できる広告の種類は以下の4つです。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
▶Instagramのストーリーズについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ファンを増やすためのInstagramのストーリーズの使い方を徹底解説
発見タブ
発見タブとは、Instagramアプリの虫眼鏡マークをタップすると表示される画面のことです。
ここでは、ユーザーが普段見ている投稿をもとにAIがおすすめの投稿を自動的に表示してくれています。
発見タブ自体に広告が表示されるのではなく、「発見タブにある任意の投稿をタップ→下にスクロール」の順番で行動した人に対して広告が表示される仕組みです。
発見タブを利用しているユーザーは何か新しい人やコンテンツを探している傾向があるため、もし広告を出稿する場合はユーザー属性についても理解しておきましょう。
発見タブに表示できる広告の種類は以下の2つです。
- 画像広告
- 動画広告
フィード投稿に広告を出稿しているのであれば、発見タブでも同じフォーマットを再利用できる点も押さえておきましょう。
リール
リールとはショート動画が投稿される場所で、Instagramアプリ下部のちょうど中央に位置しています。
リールに関してはユーザーがフォローしている人の投稿が表示されるのではなく、ユーザーの興味関心に合わせてAIが自動的におすすめのコンテンツを表示する仕組みです。
ストーリーズと異なるのは、24時間以内に消えるという特徴がないところになります。
リールにて表示できる広告の種類は動画広告のみです。
Instagram広告形式の種類は6種類
ここまで、Instagram広告の配信面について解説しました。
Instagram広告では、それぞれの配信面にて広告の種類を選ぶことが可能です。
ただ、配信面によっては広告が出稿できない種類がある点には注意が必要です。
広告の種類は以下の6つです。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
- ショップ広告
- ブランドコンテンツ広告
それぞれの広告の種類をもう少し詳しく見ていきます。
画像広告
画像広告とは、画像1枚とテキストにてユーザーにアプローチできる広告です。
Instagram広告の中でも最もベーシックな広告であり、多くの配信面で広告を出稿できます。
画像広告では第一印象で視覚的に興味を持ってもらえるように工夫することが必要不可欠です。
ユーザーは一目見て魅力的だと感じなければ、すぐに次のコンテンツに移動してしまいます。
例えば、画像広告にて洋服を販売する場合を想定してみましょう。
視覚的にその洋服がおしゃれで魅力的に見えることは当然必要になります。
その上で、キャンペーンなどで値引きされている場合は、お得感が一目見て分かるように色をつけたり文字の大きさを調整したりするようにしましょう。
ユーザーは広告に興味がなく、真剣に見ていないことが多いと想定した上で広告のコンテンツを作ることがおすすめです。
まずは視覚的にユーザーに訴えかけるような画像になっているのかについて考えて見ましょう。
動画広告
動画広告とは、動画とテキストにてユーザーにアプローチできる広告です。
商品の魅力が画像よりも動画の方が伝わる、と感じる場合に関しては動画広告を用いるようにしましょう。
ただ、多くのユーザーは最初の数秒以内で動画広告から次のコンテンツに移動している点には注意が必要です。
動画を作成する場合は、全体のクオリティももちろん重要ですが、最初の数秒でユーザーの興味を惹きつけられる内容にするように心がけましょう。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、複数の画像と動画にてユーザーにアプローチできる広告です。
1枚の画像だけではなく、複数のコンテンツを紹介したい場合に適していると言えます。
先ほどの例と同様に、洋服の販売を目的としていた場合を想定しましょう。
新作アイテムを複数紹介したい場合は個別に広告を出稿するのではなく、複数の画像を同時にカルーセル広告として出稿する方法も考えられます。
動画と画像の組み合わせも可能であるため、必要であれば織り交ぜて利用してみてください。
コレクション広告
コレクション広告とは、メインの動画もしくは画像+その他複数の画像でユーザーにアプローチできる広告です。
コレクション広告はECサイトなどによく用いられます。
メインの大きい画像にて興味を惹きつけ、他の複数の画像は商品画像にして販売を促すといった手法が取られます。
カルーセル広告のようにスワイプをしなくても一画角内で情報が詰め込めるため、ユーザーが離脱するのを防いでくれるのが特徴です。
ショップ広告
ショップ広告とは、ショップタブに掲載される広告です。
他の広告の種類と異なり、配信面はショップタブに限定されている点を理解しておきましょう。
ユーザーは特定の商品の広告をクリックすると、そのショップで販売されている他の商品も目に止まるような仕組みになっています。
ショップ広告に関しては基本的にtoC向けのアパレルなどを含むECサイトが利用するための広告であると認識しておきましょう。
ブランドコンテンツ広告
ブランドコンテンツ広告とは、協力関係にあるインフルエンサーなどの投稿を企業が広告として利用する広告です。
広告コンテンツに指定した投稿は、投稿内容に「〇〇とのタイアップ投稿」と記載されます。
インフルエンサーなどの著名人の知名度を利用して、認知拡大やブランドイメージの向上などが見込まれる可能性があるでしょう。
利用する場合は自社の商品やサービスのイメージに適したインフルエンサーに依頼するようにしましょう。
▶インフルエンサーマーケティングについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagram広告の課金形態
Instagram広告の課金形態にはCPM・CPC・CPI・CPVの4種類が存在しています。
単語の意味は以下の通りです。
- CPM(Cost per Mille):広告が表示された回数に応じて費用が発生するタイプ
- CPC(Cost per Click):広告がクリックされた回数に応じて費用が発生するタイプ
- CPI(Cost per Install):アプリなどがインストールされた回数に応じて費用が発生するタイプ
- CPV(Cost per view):動画が再生された回数に応じて課金が発生するタイプ
それぞれの課金形態の費用相場や用途は下記にまとめた表をご覧ください。
課金形態 | 費用相場 | 用途 |
CPM | 1表示で0.5円〜1円程度 | 認知拡大・ブランドイメージの向上など |
CPC | 1クリックで40円〜100円程度 | 商品の購買などのコンバージョン |
CPI | 1インストールで100円〜250円程度 | ゲームを含むアプリのインストール |
CPV | 1再生で4円〜7円程度 | 関心度が高いユーザーに絞る |
それぞれの課金形態の仕組みや強みを理解し、最も費用対効果が高い課金形態を見つけましょう。
動画広告はCPMとCPVどちらを利用すべき?
動画広告に関しては、CPMとCPVどちらの課金形態も選択することが可能です。
CPVの課金形態を選んだ場合は次の条件で課金の有無が決定されます。
- ユーザーの動画視聴時間が10秒未満:課金なし
- ユーザーの動画視聴時間が10秒以上:4円〜7円課金
つまり、CPVを選択することで短時間で広告を見なくなった人を排除できるわけです。
そのため、興味関心度合いの高いユーザーに絞って広告を表示させられます。
CPM・CPVどちらの課金形態において費用対効果が高くなるのかは扱う商品やサービスのターゲット層によって変わるでしょう。
実際にどちらも配信してみて、より費用対効果が高くなる課金形態を見つけるように試してみてください。
Instagram広告の費用対効果を上げる方法3選
最後にInstagram広告の費用対効果を上げる方法を3つ紹介します。
Instagram広告に限らず広告全般に言えることではありますが、広告は利用方法によって費用対効果が大きく変わります。
ぜひチェックしてみてください。
- PDCAサイクルを高速で回す
- ハッシュタグを用いる
- 代理店に頼む
PDCAを高速で回す
Instagram広告の費用対効果を上げる方法1つ目は「PDCAサイクルを高速で回す」ことです。
Instagram広告ではターゲティングを細かく設定できたり、多くの配信面を選べたり、課金形態が選べたりなど、選択肢が数多く存在しています。
他の広告と比べても工夫するポイントが多いため、その分PDCAサイクルも高速で回す必要があるわけです。
一度広告を出稿したからといって満足せずに、ユーザーの反応をみながら日々改善を行うようにしていきましょう。
出稿した広告を複数人で管理したり、高頻度で広告の設定を変更したい場合は、「Facebook(Meta) ビジネスマネージャ」が便利です。ビジネスマネージャは、企業や代理店がMetaのアカウントを一元管理するためのツールです。
広告の作成から支払いまでの一連の流れをツール内で完結させることができます。また、アカウントを複数人で共有できるため、効率的に運用することが可能です。
▶Facebook(Meta) ビジネスマネージャについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Facebook(Meta) ビジネスマネージャとは?作成方法とメリットを徹底解説
ハッシュタグを用いる
Instagram広告の費用対効果を上げる方法2つ目は「ハッシュタグを用いる」ことです。
Instagram広告では、通常の投稿と同様にハッシュタグを用いることが可能な広告の種類も存在しています。
特にブランディングなどが目的の場合に関しては、投稿内容に即したハッシュタグを投稿に付けるようにするのがおすすめです。
ハッシュタグは最大30個までつけられますので、必要に応じてハッシュタグの数と種類を選択しましょう。
代理店に頼む
Instagram広告の費用対効果を上げる方法3つ目は「代理店に頼む」ことです。
先ほどから説明しているように、Instagram広告では工夫すべきポイントが多々あります。
費用対効果が高くなる可能性がある反面、それだけ時間と労力が必要になってくるわけです。
特に社内のリソースが限られている場合に関しては、代理店に頼むのも選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
代理店の場合は追加でコストがかかる分頼みにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、運用には一定の知識とリソースが必要であることを鑑みると、費用対効果が見合うケースもかなりあるかと思います。
社内リソースや社員のスキルと代理店費用を比較した上で利用を検討してみましょう。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は、Instagram広告の種類と配信面、課金形態や費用対効果を上げる方法などを紹介しました。
Instagram自体の利用者数が増加していることに加えて、ターゲティング項目の多さを筆頭に多くの側面で本当に届けたいユーザーに向けて広告を表示できる仕組みが整っています。
特徴をよく理解して効果的にInstagram広告を利用していきましょう。
▶Instagram広告と同様に、Meta社が提供している広告配信プラットフォーム「Facebook広告(Meta広告)」について以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Facebook広告(Meta広告)のやり方は?初心者向けに徹底解説!
Facebook広告(Meta広告)の仕組みは?運用に必要な知識を徹底解説!
malna株式会社のInstagramマーケティング
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