地方企業に向けたマーケティングとは|おすすめ3つの手法を具体例付きで解説

はじめに

「都市部の広告単価が高騰して利益が出にくい」「新しい販路を開拓したいが、どこから手をつければいいか分からない」――こうした悩みを抱えるマーケティング担当者が増えています。

そこで注目されているのが、地方企業をターゲットにしたマーケティング、いわゆる「ローカルマーケティング」です。都市部と比べて競合が少なく、同じ広告予算でも効率よくリードを獲得できる可能性があります。

本記事では、地方企業マーケティングの需要が高まっている背景から、地方企業をターゲットにする魅力、そしておすすめの手法5つを具体例付きで解説します。これから地方市場への販路拡大を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

malna(マルナ)では、「地方企業への販路拡大の方法が分からない」「都市部での広告だけだと規模拡大が狙えない」というお悩みをもった企業さまをご支援しています。地方企業への販路拡大でお困りの方はお気軽にご相談ください

ローカルマーケティングとは

ローカルマーケティングとは、特定の地域や地方の市場に焦点を当てたマーケティング活動の総称です。地元の消費者や企業に向けた施策だけでなく、都市部の企業が地方市場を新たな販路として開拓するアプローチも含まれます。

近年、デジタル広告の発達により「東京のオフィスから地方の決裁者にリーチする」ことが技術的に可能になりました。地方に営業所や拠点がなくても、SNS広告や動画広告を使えば地方企業の経営者に直接アプローチできるのです。

ローカルマーケティングを成功させるためには、地域ごとの商習慣やコミュニケーション特性を理解した上で、適切な手法を選ぶことが重要です。都市部向けの施策をそのまま流用しても成果は出にくいため、この記事で解説するポイントを押さえておきましょう。

地方企業向けマーケティングの需要が高まっている背景

近年、東京や大阪をはじめとした都市部での広告宣伝活動が激化し、企業の広告宣伝費や営業コストが増加し続けています。特に、都市部の企業の決裁権限者を対象にしたWeb広告への投資額は、都市部の人口の多さとITリテラシーの高さから年々伸びています。

▶参考記事:「2024年 日本の広告費」解説――7兆7,580億円で過去最高を4年連続更新。インターネット広告費は初の4兆円超え(電通報、2025年2月)

しかし同時に、多くの企業がデジタル広告への出稿量を増やした結果、競合環境はさらに激しくなっています。

  • インプレッション単価・クリック単価が高騰し、リード獲得単価(CPA)が採算ラインを超える
  • リードを獲得できても比較競合が多く、成約率が上がらない

こうした「都市部レッドオーシャン化」の課題により、これまで都市部だけをターゲットにしてきた企業が、新たな選択肢として地方市場の開拓に目を向け始めています。

地方市場は都市部に比べて広告の競合が少なく、同じ予算でもCPAを抑えやすいのが特徴です。こうした需給バランスの差が、地方企業向けマーケティングへの関心を高めている大きな要因です。

マーケティング対象としての地方企業の3つの魅力

では、マーケティングのターゲットとして地方企業にはどのような魅力があるのでしょうか。大きく3つのポイントに分けて解説します。

競合が少なく、認知から成約までのハードルが低い

地方企業の多くは、これまで地元のイベントや口コミ、取引先からの紹介といったアナログな情報収集手段に頼ってきました。そのため、新しいサービスや商品を導入する際に「比較検討する選択肢」自体が少ない傾向にあります。

広告主にとってこれは大きなメリットです。都市部であれば10社以上と比較されるようなサービスでも、地方市場では2〜3社の中から選ばれるケースが多く、認知さえ獲得できれば成約につながりやすいのが実情です。

スマートフォン普及により、デジタルアプローチが可能になった

かつて、地方企業の経営者には「デジタル広告は届かない」と考えられていました。しかし、スマートフォンの普及は地方にも確実に浸透しています。NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、70代のスマートフォン所有率は約8割にまで上昇しています。

▶参考記事:【シニア】70代のスマホ所有さらに上昇し8割(モバイル社会研究所、2023年3月)

これにより、地方在住の経営者もFacebook・Instagram・YouTube・LINEなどのデジタルサービスを日常的に使うようになりました。SNS広告やYouTube広告で地方の経営者にリーチすることは、もはや現実的な選択肢です。

人手不足を背景に、新サービスへの導入意欲が高い

地方では人手不足が特に深刻な課題です。都市部であれば人を増やして対応できる業務も、地方では採用そのものが困難なケースが少なくありません。

「地方企業は保守的で新しいサービスを導入しにくい」と思われがちですが、実態は異なります。人手不足がさらに深刻化することを見据え、業務効率化やDXに対する関心は都市部の企業以上に高い場合もあります。課題感が明確なため、解決策となるサービスが見つかれば導入までのスピードが速いのも特徴です。

地方企業向けおすすめマーケティング手法5選

ここからは、都市部の企業が地方企業にアプローチする際に効果的なマーケティング手法を5つ紹介します。当社がこれまで地方企業向けの支援を行ってきた経験をもとに、実践しやすい順に解説していきます。

  1. Meta広告(Facebook・Instagram広告)
  2. YouTube動画広告
  3. LINE公式アカウント・LINE広告
  4. Googleビジネスプロフィール(MEO対策)
  5. 顧問サービス(人脈マッチング)

1. Meta広告(Facebook・Instagram広告)

Meta広告とは、FacebookやInstagramを通して配信するディスプレイ広告のことです。フィードやストーリーズ上に画像・動画形式で広告を表示でき、日常的に使うアプリの中で自然に認知を獲得できます。

地方企業の経営者向けにMeta広告をおすすめする理由は以下の通りです。

  • Facebookの利用率が高い:地方の経営者層はFacebookを業務連絡や情報収集に活用しているケースが多く、ビジネス層へのリーチに適しています
  • 細かいターゲティングが可能:地域・年齢・役職・業種など詳細な条件でターゲットを絞り込めるため、無駄打ちを減らせます
  • ホワイトペーパー訴求との相性が良い:お役立ち資料や事例集をダウンロードしてもらう形式で、質の高いリードを獲得できます
Meta広告の配信例

(出典:Facebook広告ライブラリ

▶以下の記事でMeta広告について詳しく解説しています。

Facebook動画広告(Meta広告)のメリットや種類別の特徴を解説!

Facebook広告(Meta広告)のやり方は?初心者向けに徹底解説!

▶Instagramについてはこちらの記事も参考にしてください。

Instagramマーケティングとは?企業の活用方法まとめ

Instagram企業アカウントの作り方とポイントを解説!

ファンを増やすためのInstagramのストーリーズの使い方を徹底解説

2. YouTube動画広告

YouTube広告は、動画共有サービス「YouTube」上に配信できる動画広告です。YouTubeはMeta広告と同様に生活に浸透したサービスであり、自然な形で認知を獲得できます。

地方企業向けにYouTube広告が効果的な理由は、テレビとの親和性にあります。地方では自宅のテレビでYouTubeを視聴する家庭が増えており、テレビCMに近い感覚でターゲットにリーチできます。動画ならではの訴求力で、サービスの具体的な活用イメージを伝えやすいのもメリットです。

▶YouTube広告について詳しくはこちらをご覧ください。

YouTube広告の種類を解説!活用するポイントは?

▶他のSNSを活用したマーケティングについてはこちら。

【最新版】TikTokでバズるマーケティング戦略を解説!

▶参考記事:中小企業YouTubeチャンネルの成功事例14選【大企業顔負けの会社アカウントマーケティング戦略】

3. LINE公式アカウント・LINE広告

LINEは日本国内で月間利用者数9,700万人を超える、最も利用されているコミュニケーションアプリです。特に地方ではメールやSMSの代わりにLINEを使うユーザーが多く、年齢を問わず高い浸透率を誇ります。

地方企業向けマーケティングでLINEを活用するメリットは以下の通りです。

  • 開封率が圧倒的に高い:メールマガジンの開封率が20〜30%程度なのに対し、LINEのメッセージ開封率は60%以上とされています
  • 友だち登録のハードルが低い:QRコードの読み取りだけで登録できるため、展示会やセミナーでの名刺交換と併せてリスト化しやすいのが特徴です
  • LINE広告でリーチを拡大:LINE広告を使えば、友だち登録していないユーザーにもLINEのタイムラインやニュースタブ上で広告を配信できます

まずはLINE公式アカウントを開設し、セミナー案内やお役立ち情報を配信するところから始めるのがおすすめです。

4. Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは、Google検索やGoogleマップ上に自社の情報を表示できる無料のサービスです。「地域名+サービス名」で検索した際に、地図とともに表示されるため、地方での集客に直結します。

MEO(Map Engine Optimization)対策として以下を実施することで、地方での認知度向上が期待できます。

  • 基本情報の正確な登録:住所・電話番号・営業時間・サービス内容を正確に入力し、定期的に更新する
  • 口コミの獲得と返信:既存顧客に口コミを依頼し、投稿された口コミには丁寧に返信する。口コミの数と評価はMEOのランキング要因になります
  • 写真・投稿の定期更新:オフィスやサービスの写真を掲載し、最新情報を投稿機能で発信する

SEO対策と異なり、MEO対策は比較的短期間で効果が出やすいのも特徴です。地方市場では競合の登録数自体が少ないため、基本的な最適化を行うだけでも上位表示される可能性があります。

5. 顧問サービス(人脈マッチング)

顧問紹介サービスとは、企業の役員や管理職経験者など、豊富な人脈と業界知見を持つ人材と、それらを必要とする企業をマッチングするサービスです。

地方企業の商習慣は、今でも「人からの紹介」や「信頼できる人の推薦」が重視される傾向にあります。顧問サービスを通じたアプローチは、こうした地方特有の商習慣と相性が良く、以下のようなメリットがあります。

  • 信頼をベースにした営業が可能:顧問からの紹介という形をとるため、飛び込み営業やテレアポと比べて信頼度が高い状態で商談に入れます
  • 認知から成約までのスピードが速い:紹介者の信用(与信)が担保になるため、比較検討フェーズが短縮される傾向があります

デジタル広告との併用が効果的です。広告で認知を広げつつ、顧問サービスで確度の高い商談を作るという両輪のアプローチが理想的です。

地方企業マーケティングで成果を出すためのポイント

手法を選んだだけでは成果は出ません。地方企業向けマーケティングならではのポイントを3つ押さえておきましょう。

ターゲット地域の特性を理解する

「地方」と一括りにしても、地域によって産業構造や商習慣は大きく異なります。製造業が盛んな地域、農業・水産業が中心の地域、観光業に依存する地域では、経営者が抱える課題もアプローチ方法も違います。

まずはターゲット地域の主要産業、企業規模の分布、競合の有無などを調査し、その地域に合ったメッセージを設計することが重要です。

オンラインとオフラインを組み合わせる

地方企業へのアプローチでは、デジタル広告だけで完結させようとするとうまくいかないケースがあります。特に初めて取引する相手に対しては、「一度会って話を聞きたい」という意向が強い傾向があります。

効果的なのは、オンライン施策で認知を広げた後に、セミナー・ウェビナー・地域の展示会などのオフライン接点を組み合わせる方法です。「広告で知り、セミナーで理解し、商談で決める」という流れを設計しましょう。

補助金・支援制度を活用する

地方企業のDXや新サービス導入を後押しする国や自治体の支援制度は充実しています。ターゲット企業がこれらの制度を活用できることを提案に盛り込むと、導入のハードルを下げることができます。

  • IT導入補助金:ITツール導入費用の一部を補助(最大450万円)
  • 小規模事業者持続化補助金:販路開拓にかかる経費を補助(最大250万円)
  • 各自治体のDX推進補助金:地域独自の支援制度も多く存在

「御社ならこの補助金が使えます」という一言が、商談を前に進める決定打になることもあります。

まとめ

本記事では、地方企業向けマーケティング(ローカルマーケティング)について、需要が高まっている背景からおすすめの手法5つ、成果を出すためのポイントまでを解説しました。

改めてポイントを整理します。

  • 都市部の広告単価高騰により、地方市場は「競合が少なく効率の良い市場」として注目されている
  • スマートフォンの普及で、地方の経営者にもデジタル広告でリーチ可能になった
  • おすすめの手法は「Meta広告」「YouTube動画広告」「LINE」「MEO対策」「顧問サービス」の5つ
  • 成果を出すには、地域特性の理解・オンオフの組み合わせ・補助金活用がカギ

地方市場は、都市部とは異なるアプローチが求められますが、正しい手法で取り組めば大きな成果につながる可能性を秘めています。まずは自社のサービスと親和性の高い地域を特定し、小さく始めてみることをおすすめします。

地方企業への販路拡大ならmalna株式会社へ

本記事で解説した地方企業向けマーケティングについて、「自社に合った手法が分からない」「具体的な進め方を相談したい」とお感じの方はいませんか?

malna株式会社では、Meta広告・YouTube広告の運用から戦略設計まで、地方企業への販路拡大をワンストップでサポートしています。

  • 地方企業向けSNS広告の運用実績をもとに最適なプランをご提案
  • マーケティング戦略の設計から広告運用・効果検証まで一気通貫で対応
  • 初回のご相談は無料で承っています

地方市場の開拓にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら

無料相談はこちら
                   

執筆者情報

高橋 一志

writer 高橋 一志 consultant
Web開発やデジタルマーケティングの総合支援を担当。戦略的なWebサイト企画・設計からSEO対策、SNS運用、広告運用(リスティング、ディスプレイ、SNS広告)に至るまで、プロジェクトの企画から実行まで幅広く携わる。SalesforceやHubSpotを活用したCRM/MA導入・運用やGoogle Analyticsを基にしたデータ分析を通じて、施策の成果向上を実現。ウェビナーやメールマーケティングの運営でも豊富な実績を持つ。
2018年にmalna株式会社を創業し、デジタル分野における幅広い支援を展開。
記事一覧はこちら

関連記事タグをクリックでカテゴリページを開きます

malnaのマーケティングについて

弊社ではメディアやSNSなど総合的な支援が可能です。
媒体ごとに違うパートナーが入ることもなくスピーディな意思決定が可能です。
ご不明点や不安な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

サービス資料はこちら 詳しく見る