2022.10.28

Facebook

Facebook動画広告(Meta広告)のメリットや種類別の特徴を解説!

近年、TVCMと同等とも言える影響力を消費者に与えている動画広告。Facebookも動画広告を配信できるプラットフォームとしては欠かせない媒体のひとつです。

本記事では、Facebook動画広告(Meta動画広告)のメリットや、種類別の特徴・広告推奨要件などを解説していきます。

Facebook広告(Meta広告)とは

Facebook広告(Meta広告)とは、アメリカのMeta Platforms, Inc.(旧:Facebook, Inc.)が提供している広告配信プラットフォームのことを指します。

Meta社の歴史は2004年にローンチしたソーシャル・ネットワーキングサービス「Facebook」から始まりました。Facebookの月間アクティブユーザー数は世界で29億3,000万人(2022年6月時点)となっており、世界では最大のユーザー数を誇るSNSとなっています。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2022/07/2022_second_quarter_result/

そして2010年に同社がローンチした「Instagram」についても、月間アクティブユーザー数は世界で10億人以上(2018年6月)、国内で3,300万人(2019年6月)という巨大メディアに成長しています。Instagramは日本においてはFacebook以上に勢いがあるということですね。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/

「Facebook広告」というとFacebookだけに配信される広告のように思えますが、実際にはそれに加えてInstagram、Messenger、Audience Network(Meta提携サイトのネットワーク)といった媒体に無数の広告面を抱えています。

それらの広告面において、一つのプラットフォームから、料金・ターゲット・素材などシンプルな設定を行うだけでシームレスに広告配信ができるのがFacebook広告ということです。

▶Facebook広告のやり方に関する基礎知識については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook広告のやり方は?初心者向けに徹底解説

動画広告とは

動画広告とはその名の通り動画を素材とする広告のことを指しますが、TVCMやデジタルサイネージ等とは区別されることが多く、基本的にインターネット広告の一種としての動画広告を指して言われる場合が多いです。

精緻にターゲティングができる、露出単価が安いといったインターネット広告ならではのメリットはそのままに、素材が動画であることによってバナーやテキストにはない訴求力も兼ね備えているという、まさに良いとこどりの広告であると言えるでしょう。

事実、サイバーエージェントの調べによると、2021年の動画広告市場は4,205億円(前年比42.3%増)。

インターネット広告媒体日全体の21,571億円に占める割合は約2割と存在感の大きいものになっています。現在右肩上がりで成長していますがその勢いは今後も止まらず、2025年には1兆円を超えると想定されています。


参照:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表

Facebook動画広告のメリット

では、Facebook動画広告のメリットとはどのような点にあるのでしょうか?以下3つに分けてご紹介していきます。

情報量が多く、印象にも残りやすい

これはFacebookに限らず動画広告全体の特徴と言えますが、やはり「伝えられる情報量の多さ」は動画広告の最大の魅力です。消費者行動における「認知」の一歩先、「興味・関心」を引き出すには最適なフォーマットだと言えます。

またマクロミルの調査によれば、静止画広告と比べて動画広告は広告認知は約1.6倍、広告理解は約1.8倍、利用意欲に至っては約7倍も高かったとの報告があります。この結果からは、多少手間をかけてでも動画広告を試す価値があると言えるのではないでしょうか。
参照:動画広告の効果的な活用方法 ~最新事例から見る動画広告をターゲティングに活かすには〜 #Japan IT Week 関西 講演レポート

ターゲティング精度が高い

ターゲティングの精度が高いことは、他のSNS広告/Web広告と比較してもFacebook広告の強みであると言えます。

その精度の高さの理由は、Facebookが基本的に「実名登録」をルールとしていることにあります。他の媒体であれば主にWeb上の行動履歴を元に、「このユーザーは恐らく男性」「恐らく20代」といったような推測によるターゲティングとなり、当然見当違いとなることもあります。その点Facebookは性別、年齢、さらには卒業校や勤務先といったユーザー情報を100%に近い信頼度で保有しているため、届けたいターゲットへ広告を届けることができます。

媒体を跨いで、複数のフォーマットで出稿できる

先ほども述べたように、「Facebook広告」と言えどもInstagramやMessenger、Audience NetworkというFacebook以外の媒体にも広告を配信することができます。

魅力的なのは、それらのFacebook以外の媒体に配信する際も同じターゲティング情報を活用できるという点です。特に日本では近年、FacebookよりもInstagramを頻繁に利用する人の割合が高くなってきていますので、高いターゲティング精度を保ちながらInstagramにも広告出稿ができるのは魅力的ですね。

また、クリエイティブのフォーマットも一つではありません。後ほど詳しく説明しますが、例えばInstagramであればフィード以上に「ストーリーズ」を頻繁に見る人も多いのではないでしょうか。ストーリーズ特有の縦長の動画を広告として出すことも、もちろん可能です。

少額(100円)から出稿できる

「動画広告ってお金がかかりそう・・・」と思っている方も安心してください。Facebook広告の最低出稿金額は100円と非常に安価に設定されています。クレジットカード払いも可能ですので、自営業や個人事業主の方でも気軽に始めることができますね。

ただし、本当に100円だけ出稿しても1クリックあるかないかで終わってしまいます。また金額が小さすぎるとWeb広告の利点である配信の最適化が効きづらくなりますので、可能であれば月額10万円〜を目安に始めてみることをおすすめします。

※代理店などに広告運用を依頼する場合は、その代理店独自の最低出稿金額を定めていることが多いですのでご注意ください。

Facebook動画広告の種類

インストリーム広告

インストリーム広告は、動画コンテンツの冒頭・終了後もしくは途中に流す動画広告です。YouTubeで動画の前後や途中に挟まっている広告をイメージしていただくと分かりやすいでしょう。

ユーザー側にそもそも「動画を見たい」という前提があることから、動画広告も最後まで見てもらえるケースが多いのが特徴です。

その反面デメリットとして、あまり長尺の動画だとわずらわしい存在としてスキップされる確率も高まりますので、注意しましょう。

<推奨要件>

ファイルタイプ​​MP4、MOVまたはGIF
アスペクト比16:9~1:1
動画設定H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮
解像度1,080 x 1,080ピクセル以上
動画のキャプション任意ですが、推奨されます
動画の音声任意ですが、推奨されます
動画の長さ5秒~10分。動画の長さの上限は目的によって異なります。
最大ファイルサイズ4GB
メインテキスト125文字以内
見出し40文字以内

フィード広告

フィード広告は、通常のFacebook投稿に並ぶような形でフィード上に表示される動画広告です。

通常の投稿と見分けがつきにくいような自然な形での露出になるため、ユーザーの興味を引きやすいフォーマットになっています。

ただしフィード上で見るということからユーザーの携帯がマナーモードになっている場合など音声なしで再生されることも多いため、表現方法には配慮が必要です。

<推奨要件>

ファイルタイプ​​MP4、MOVまたはGIF
アスペクト比1:1(デスクトップまたはモバイルの場合)または4:5 (モバイルの場合のみ)
動画設定H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮
解像度1,080 x 1,080ピクセル以上
動画のキャプション任意ですが、推奨されます
動画の音声任意ですが、推奨されます
動画の長さ1秒~241分
最大ファイルサイズ4GB
最小幅120ピクセル
最小高さ120ピクセル
メインテキスト125文字以内
見出し27文字以内
説明27文字以内

ストーリーズ広告

InstagramおよびFacebookで24時間限定のインスタント投稿として利用されている「ストーリーズ」に表示する動画広告です。

投稿のハードルの低さから若年層を中心にストーリーズを利用するユーザーは多く、それと比例するようにストーリーズ広告の需要も高まっています。

スマートフォンではフルスクリーンで表示できることから視認性が高いのも特徴です。

<推奨要件>

ファイルタイプ​​MP4、MOVまたはGIF
アスペクト比9:16
動画設定H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮
解像度1,080 x 1,080ピクセル以上
動画のキャプション任意ですが、推奨されます
動画の音声任意ですが、推奨されます
動画の長さ1秒~2分
最大ファイルサイズ4GB
最小幅500ピクセル
アスペクト比の比率許容誤差1%
メインテキスト125文字以内
見出し40文字以内
その他注意点動画の上下約14% (250ピクセル)の範囲にはテキストやロゴを配置しない※コールトゥアクションが隠れないようにするため

Facebook動画広告の課金方式

Facebook動画広告は、主に以下の3つの課金方式が選択できます。

  • クリック課金(CPC課金)

この方式では広告がクリックされるごとに料金が発生します。逆に言えば、広告が表示されただけでクリックされなかった場合には料金が発生しません。

俗にCPC課金とも言います。CPCはCost Per Clickの略称です。

  • インプレッション課金(CPM課金)

この方式では広告が表示(インプレッション)されるごとに料金が発生します。

俗にCPM課金とも言います。CPMはCost Per Millの略称です。Millはフランス語で1,000を指し、つまりCPM=1,000インプレッションあたりの金額となります。Web広告の1回のインプレッション単価は0.1円など非常に安価なことが多いため、分かりやすくするために1,000インプレッションあたりの金額で表すことが通例となっています。

  • Thruplay課金(CPV課金)

この方式では動画が15秒以上(15秒以下の動画は最後まで)視聴されると料金が発生します。俗にCPV課金とも言います。CPVはCost Per Viewの略称です。

通常、インプレッション課金は予算の中でインプレッション数が最大化されるように配信され、クリック課金はクリック数が最大化されるように配信されます。

どちらを選択するべきなのか?ということについて一概には言えませんが、最初の目安としては、ブランディング・認知拡大を目的としている場合はインプレッション課金、商品の・サービスの購入などコンバージョンを目的としている場合はクリック課金を選択して費用対効果を見てみると良いでしょう。

ただしFacebook広告では、はじめに設定する「広告の目的」によってはインプレッション課金しか選択できない場合もあります。以下を参考にしてください。

広告の目的課金方式(課金対象)
・ブランドの認知度アップ・リーチ・リード獲得・メッセージ・コンバージョンインプレッションのみ
・トラフィック・エンゲージメントインプレッション、クリックから選択
・アプリのインストールインプレッション、クリック、アプリインストール(※)から選択※アプリがインストールされると課金
・動画の再生数アップインプレッション、Thruplayから選択

▶Facebook広告料金の仕組みについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook広告の料金の仕組みは?課金方法や支払い方法を解説

まとめ

いかがでしたでしょうか?動画素材を用意する手間が多少かかるとはいえ、その手間以上のメリットがあることがお分かり頂けたのではないでしょうか。

是非本記事を参考に、種類もうまく使い分けながら、Facebook動画広告を活用してみてください。

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著者情報

writermalnaブログ編集部webマーケター / データアナリスト
Facebook・InstagramをはじめとするSNS広告からSEO対策など、マーケティングに関する様々な情報を発信しています。

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