2022.09.27

Facebook

Facebook広告(Meta広告)のやり方は?初心者向けに徹底解説!

Facebook広告(Meta広告)は、数あるWEB運用型広告の中でも非常に人気の高い広告です。自社のプロモーションにも取り入れてみたいが、何から始めれば良いの?と思う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、Meta広告(Facebook広告)の基礎知識や出稿までの手順について、詳細に解説をしていきます。

Meta広告(Facebook広告)とは

Meta広告とは、アメリカのMeta Platforms, Inc.(旧:Facebook, Inc.)が提供している広告配信プラットフォームのことを指します。

Meta社の歴史は2004年にローンチしたソーシャル・ネットワーキングサービス「Facebook」から始まりました。Facebookの月間アクティブユーザー数は世界で29億1,000万人(2021年12月)、国内で2,600万人(2019年7月)となっており、世界では最大のユーザー数を誇るSNSとなっています。

そして2010年にローンチした「Instagram」についても、月間アクティブユーザー数は世界で10億人以上(2018年6月)、国内で3,300万人(2019年6月)という巨大メディアに成長しています。Instagramは日本においてはFacebook以上に勢いがあるということですね。
引用:https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/

Meta広告は、このFacebookやInstagramのほか、Messenger、Audience Network(Meta提携サイトのネットワーク)といった媒体に無数の広告面を抱えています。それらの広告面において、一つのプラットフォームから、料金・ターゲット・素材などシンプルな設定を行うだけでシームレスに広告配信ができるのがMeta広告ということです。

Facebook広告(Meta広告)の仕組み

Facebook広告(Meta広告)は、FacebookやInstagram上で広告を配信する仕組みです。広告主はターゲットユーザーの属性(年齢、性別、地域、興味など)を設定し、AIがこれらに基づいて適切なユーザーに広告を表示します。

Facebook広告(Meta広告)は運用型広告です。広告の表示は、オークション方式で決まります。オークションの勝敗は、「入札価格」「推定アクション率」「広告品質」の3つの判断基準で決まります。そして、最も関連性が高い広告がユーザーに表示されます。

▶Facebook広告(Meta広告)の仕組みについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook広告(Meta広告)の仕組みは?運用に必要な知識を徹底解説!

Facebook広告(Meta広告)の特徴

Meta広告には他の広告と比較してどんな特徴があるのでしょうか?

ターゲティング精度が高い

ターゲティングの精度が高いことは、他のSNS広告/Web広告と比較してもMeta広告の強みであると言えます。

その精度の高さの理由は、Facebookが基本的に「実名登録」をルールとしていることにあります。他の媒体であれば主にWeb上の行動履歴を元に、「このユーザーは恐らく男性」「恐らく20代」といったような推測によるターゲティングとなり、当然見当違いとなることもあります。その点Facebookは性別、年齢、さらには卒業校や勤務先といったユーザー情報を100%に近い信頼度で保有しているため、確実に届けたいターゲットへ広告を届けることができます。

媒体を跨いで出稿できる

先述の通り、Meta広告はFacebookだけでなくInstagramやMessenger、Audience Networkといった媒体にも広告を配信することができます。

魅力的なのは、それらのFacebook以外の媒体に配信する際もFacebookと同じターゲティング情報を活用できるという点です。特に日本では近年、FacebookよりもInstagramを頻繁に利用する人の割合が高くなってきていますので、高いターゲティング精度を保ちながらInstagramにも広告出稿ができるのは魅力的ですね。

▶Instagram広告については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【最新版】Instagram広告の種類はどれを選ぶべき?

▶また、Instagram広告を出稿する際は、Instagramの企業アカウントを準備しましょう。Instagramの企業アカウントの作成方法については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Instagram企業アカウントの作り方とポイントを解説!

少額(100円)から出稿できる

「Meta広告を始めてみたいけど、予算がそこまで無い…」という方も安心してください。Meta広告の最低出稿金額は100円と非常に安価に設定されています。クレジットカード払いも可能ですので、自営業や個人事業主の方でも気軽に始めることができますね。

ただし、本当に100円だけ出稿しても1クリックあるかないかで終わってしまいます。また金額が小さすぎるとWeb広告の利点である配信の最適化が効きづらくなりますので、可能であれば月額10万円〜を目安に始めてみることをおすすめします。

※代理店などに広告運用を依頼する場合は、その代理店独自の最低出稿金額を定めていることが多いですのでご注意ください。

▶Facebook広告料金の仕組みについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook広告の料金の仕組みは?課金方法や支払い方法を解説

Meta広告を始める手順

それではいよいよ、Meta広告を始めていきましょう!配信するまでの手順についてご説明します。

Facebookアカウントを作る

Meta広告の実施には、まずFacebookの個人アカウントが必要です。もしFacebookに未登録の場合は、アカウントを作成しましょう。先述の通り、基本的に実名登録がルールなので、ご注意ください。

<Facebookアカウント作成方法>

facebook.comにアクセスして、[新しいアカウントを作成]をクリックし、画面の表示に従って登録を完了してください。

詳しくはFacebookヘルプセンターのFacebookアカウントを作成するにはどうすればよいですか?を参考にしてください。

Facebookページを作る/Facebookページの管理者になる

Meta広告を始めるには「広告アカウント」が必要ですが、実はFacebookアカウントを作成した時点で、既に広告アカウントは1人に1つ付与されています。

ただし、実際に広告アカウントを使い始めるには「Facebookページ」というビジネスページをもっているか、他の利用者のFacebookページで管理者、編集者、または広告管理者の権限をもっている必要があります。

<Facebookページの作り方>

Facebookにログインして、メニューより「ページ」をクリックすると「ページを作成」に遷移します。画面の表示に従ってページ作成を完了してください。

支払い情報を登録する

Facebookページの管理者になったら、広告マネージャにログインしてください。

広告マネージャはスマホのアプリとしてインストールすることも出来ます。PCデバイスを持っていない、あるいは外出先でも小まめに運用したいといった場合は、インストールしておくとよいでしょう。 
▶️Meta広告マネージャ iOS版Android版

▶Facebook(Meta) ビジネスマネージャの概要やアカウントの作成方法については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook(Meta) ビジネスマネージャとは?作成方法とメリットを徹底解説

始めに、広告費をどこから引き落とすのかという支払い情報を登録しておく必要があります。

メニュー(すべてのツール)→「請求」→「支払い設定」を開きます。支払い方法は以下の3つから選べますので、任意のものを選んで登録を完了してください。

  • デビッドカード・クレジットカード
  • PayPal
  • 広告クレジット(※)

※広告クレジットとは、Meta社のプロモーション等を通じて得られる、広告費に換算できるポイントのようなものです。

キャンペーンを作成する

ここからが広告設定の本番になりますが、まずは、Meta広告のアカウント構造を理解しておきましょう。「キャンペーン」「広告セット」「広告」の三層構造になっており、配信に向けた設定もこの順に行っていきます。

  • キャンペーン

広告の目的を設定します。

  • 広告セット

ターゲット、予算、掲載期間などを設定します。

  • 広告

クリエイティブを設定します。

広告アカウントの最初の画面で、「作成」ボタンを押してキャンペーンの新規作成を行います。

次はキャンペーンの目的を選択する画面になります。今回のプロモーションが何を一番の目的にしているかという視点で選びましょう。Webサイトに多くの人を連れてくることが目的なら「トラフィック」、テレビCMのように動画を多くの人に見てもらいたいなら「動画の再生数アップ」といった具合です。

続いて、キャンペーンの以下の項目についてそれぞれ設定を行っていきます。

①キャンペーン名

どんな名前でも構いません。今後、継続的にMeta広告を実施するならばどんどんキャンペーンが増えていきますので、後から見返して分かるような名前にすると良いでしょう。

②特別な広告カテゴリ

今回のプロモーションが「信用」「雇用または住宅」「社会問題」「選挙または政治」に当てはまる内容の場合は申告する必要があります。当てはまらない場合は無視して大丈夫です。

③A/Bテスト

もし、広告バナーやテキスト、あるいはターゲット等を複数案用意していて、どちらが効果的か検証したい場合はオンにします。

④Advantageのキャンペーン予算

「キャンペーン予算の最適化」とも言われる設定です。予算は広告セットごとに設定が出来ますが、この場合はキャンペーン全体での予算を設定し、広告セットごとの予算配分は機械に任せるというやり方になります。初心者には是非試して頂きたい選択肢です。

上記①〜④が設定できたら、「次へ」を押すと広告セットの設定に移ります。

広告セットを作成する

①広告セット名

キャンペーン名同様、自分にとって分かりやすい名前を付けます。

②キャンペーンの目的に応じた個別の設定(「トラフィック」「アプリ」等)

最初に設定したキャンペーンの目的に応じて、設定が必要な項目があります。例えば目的が「トラフィック」であれば、何に対してのトラフィックを増やしたいのかを、「ウェブサイト」「アプリ」「Messenger」「WhatsApp」「電話」の選択肢から選びます。

※キャンペーンの目的によってはこの設定欄が出ない場合もあります。

③ダイナミッククリエイティブ

Meta広告のクリエイティブは、画像、メインテキスト、見出し、リンクの説明、CTAボタンといった複数の要素から出来ています。ダイナミッククリエイティブとは、これらの要素の組み合わせパターンを機械が自動的に生成・配信し、効率の良い組み合わせに配信を寄せていってくれる機能です。

「この画像にはこのテキストを合わせたい」という組み合わせの意思が自分にある場合はこの機能は不向きですが、そうではなく、また複数パターン素材が用意できる場合は、ダイナミッククリエイティブを活用してみると良いでしょう。

※キャンペーンの目的によってはダイナミッククリエイティブが利用できない場合もあります。

④最適化と配信

広告を配信していくにあたり、どの指標を最大化していくのか、を決めます。例えばキャンペーンの目的が「トラフィック」の場合は、最適化する指標は「ランディングページビュー」「リンクのクリック」「インプレッション」「デイリーユニークリーチ」の4つから選びます。

また、選んだ指標に対して、任意で「結果の単価目標」を設定できる場合があります。例えば最適化指標が「リンクのクリック」だとすると、1クリック何円程度に収めたいという目標がある場合は設定します。ですが、初心者の方や、「どの程度が目安なのか感覚が無い」という場合には、機械による最適化を逆に阻むことにも繋がりかねないため、設定しない方が無難です。

⑤予算と掲載期間

「予算」は、1日の予算または通算予算を設定します。

※キャンペーン設定で「Advantageのキャンペーン予算」をオンにしている場合は、広告セットの予算設定は無くなります。

「スケジュール」は、広告の配信開始日と配信終了日(終了日は任意)を設定します。

⑥オーディエンス

オーディエンスとは、広告を配信するターゲットのことです。地域、年齢、性別、興味・関心など様々な軸でターゲットを決めることができます。

ここはMeta広告の運用においても非常に重要なポイントになりますので、より詳細を知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

関連記事:Facebook広告のセグメントを種類別に解説!活用のポイントは?

⑦配置

どのプラットフォーム、どの面に広告を配信するかを決めます。Facebook、Instagram、オーディエンスネットワーク、Messengerといったプラットフォームの選択に加え、同じFacebookの中でも、「フィード」や「ストーリーズ」など様々な配信面がありますので、それも決めていきます。

▶Instagramのストーリーズについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ファンを増やすためのInstagramのストーリーズの使い方を徹底解説

「Advantage+ 配置」は、その選択を機械に任せる設定です。全てのプラットフォーム・面を選択肢として、配信しながら、より効率の良い面に最適化をかけていきます。

「手動配置」は自分で決める方法です。例えばInstagramにしか配信したくない、などこだわりがある場合はこちらを選ぶと良いでしょう。

上記①〜④が設定できたら、「次へ」を押すと広告の設定に移ります。

広告を作成する

①広告名

キャンペーン名・広告セット名同様、自分にとって分かりやすい名前を付けます。

②広告に表示する名前

広告主としてどのページ・アカウントを利用するのか、FacebookページとInstagramアカウントからそれぞれ選択します。Instagramアカウントは無くてもInstagramへの配信は出来ますが、その場合はFacebookページの名前やプロフィール写真で掲載されます。

③広告設定

クリエイティブソースを「手動アップロード」または「カタログ」から選択します。基本は手動アップロードになるでしょう。

カタログとはEコマースや不動産など商品情報が大量にある業態に向いている機能です。コマースマネージャという管理画面で予め商品情報を登録しておくことで利用できるようになります。

次にフォーマットを「シングル画像または動画」「カルーセル」「コレクション」の中から選択します。広告プレビューをオンにして設定を進めることで、実際にどのような見え方になるのか確認することができますよ。

④クリエイティブ

メディア(画像や動画)、メインテキスト、見出し、説明、コールトゥアクションを設定します。

広告プレビューで見た目を小まめに確認しながら記入していきましょう。

▶Facebook動画広告(Meta広告)について以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Facebook動画広告(Meta広告)のメリットや種類別の特徴を解説!

⑤リンク先

画像やコールトゥアクションをクリックした際にどこに遷移するのかを決めます。URLや電話番号等を入力します。

⑥言語

もし商材が外国人もターゲットとしており、日本語以外の言語でも配信したい場合は言語の設定が出来ます。

⑦トラッキング

広告をクリックした先での問合せや購入など、コンバージョンを計測したいという場合はトラッキングの設定を行います。事前に「Metaピクセル」の設定をしておく必要があります。

お疲れ様でした!ここまで設定が出来たら、いよいよ広告配信の準備は整いました。

まとめ

Meta広告(Facebook広告)の基礎知識や出稿までの手順をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

広告の配信が開始できるまでとても長い道のりのように見えますが、実際にやってみるとそんなことはありません。是非本記事を参考にしながら、早速プロモーションを始めていきましょう!

▶BtoB企業がFacebook広告(Meta広告)で成果を出すためのポイントや、人材業界の成功事例を以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。

BtoB必見!Facebook広告(Meta広告)を使うべき理由と運用のポイント

Facebook広告(Meta広告)における人材業界の成功事例と6つのポイント

malna株式会社のFacebook広告運用

そうはいっても、広告を始めて出稿する方にとっては不安はつきものですよね。

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著者情報

writermalnaブログ編集部webマーケター / データアナリスト
Facebook・InstagramをはじめとするSNS広告からSEO対策など、マーケティングに関する様々な情報を発信しています。

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