2026.10.05
AIO運用代行で毎月まわる仕事|役割分担と6か月で続けるか決める基準
AIO運用代行の見積もりを前に、「契約したら毎月何が行われ、自社には何が残るのか」が分からないまま判断を迫られていませんか。会社の比較や料金の情報はすぐ見つかる一方で、契約後に何が行われるのかはなかなか見えてきません。

目次
AIO運用代行の成果を左右するのは、毎月まわる作業の質と、発注側と代行側の役割の分け方です。報告書のどの数字を見て、いつ続けるかを決めるのかが曖昧なままだと、費用だけが毎月出ていく状態に陥ります。
ここでは、AIO運用代行で毎月まわる5つの仕事、発注側と代行側の役割分担、報告書の数字の読み方、3か月・6か月で続けるかを判断する基準、契約を終えるときに引き取るものを解説します。AIO運用代行の契約を検討している、または契約したばかりのマーケティング担当者の方に向けた内容です。
AIによる回答への対応を、自社と代行のどちらでどこまで担うかの線引きに迷ったら、malnaの広告以外のリード獲得方法を構築する支援が話を伺います。
AIO運用代行とは、AIによる回答で自社が取り上げられる状態を毎月の作業で保つ外部サービスです
AIO運用代行とは、GoogleのAIによる概要(AI Overviews)やChatGPTの検索など、AIが回答を示す検索で自社の情報が取り上げられるよう、観測・改善・報告の作業を毎月続けて請け負うサービスです。一度の診断で終わるサービスと違い、作業が月単位で繰り返される点に特徴があります。
GoogleのAIによる概要は、日本では2024年8月16日から提供が始まりました。2025年9月には、対話形式で調べられるAIモードの日本語での提供も始まっています。AIによる回答は検索のたびに作られるため、自社が取り上げられるかどうかは月ごとに変わりえます。この変化を追い続ける手間こそ、運用代行に頼む理由です。
診断などの単発のサービスと、運用代行の違いは次のとおりです。
| 比べる点 | 単発の診断・監査 | 運用代行 |
|---|---|---|
| 作業の期間 | 一度で終わる | 月単位で続く |
| 主な成果物 | 現状の分析と改善案 | 観測の記録、改善の作業、月次の報告 |
| 改善の実行 | 発注側が行うことが多い | 代行側が担う範囲を契約で決める |
| 向く場面 | どこから手を付けるかを決めたい | 決めた改善を継続して回したい |
運用代行のほかにどんなサービスの型があり、それぞれいくらで提供されているかは、関連記事で整理しています。
関連記事:LLMOサービスは何を買うのか|5つの型と公開価格、選び分けの3つの質問
参考:AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog)
AIO運用代行で毎月まわる5つの仕事
AIO運用代行で毎月まわる仕事は、決めた質問でのAIの回答の観測、回答が変わった原因の調査、ページの更新と制作、構造化データとサイトの技術面の保守、報告と翌月の優先順位づけの5つです。代行会社によって呼び方は違いますが、中身はおおむねこの循環です。
決めた質問で、AIの回答を定点観測する
1つ目の仕事は、あらかじめ決めた質問群について、AIの回答に自社が取り上げられているかを毎月同じ条件で確かめる定点観測です。対象は、GoogleのAIによる概要やAIモード、ChatGPT、Gemini、Perplexityなどから、契約で選びます。
観測では、自社の名前が回答の本文に出ているか、自社のページが引用元として示されているか、競合が代わりに挙げられていないかを記録します。指標の名前は代行会社によって異なり、「言及率」「引用数」「推薦の割合」などと呼ばれます。名前が何であれ、何を数えた数字なのかを契約の前に聞いておきましょう。たとえば、同じ「引用数」でも、自社のページが引用元に並んだ回数を数える会社もあれば、本文で社名が出た回数を含める会社もあります。
回答が変わった原因を調べる
2つ目の仕事は、前の月から回答が変わった質問について、その原因を調べることです。AIの回答の本文と、引用元として示されたページの変化を照らし合わせ、自社のページが外れた理由や、競合のページが入った理由を探ります。
AIの回答には、自社について誤った情報が含まれることもあります。誤りが見つかった場合は、その情報がどのページから来ているかを調べ、自社サイトの記載を正しく整えることが対応の中心になります。
既存ページの更新と、新しいページの制作
3つ目の仕事は、観測と原因の調査から決めたページの更新と制作です。質問に対して冒頭で答える構成に直す、古くなった数値や情報を新しくする、よく聞かれる質問への回答ページを作る、といった作業が含まれます。
Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も必要ないと説明しています。ページの更新で行う作業は、検索した人の役に立つページを作るという、通常のSEOの延長にあります。記事の本数を増やすこと自体を成果物にしないよう、更新の目的を質問ごとに決めておきます。
参考:AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
構造化データとサイトの技術面を保守する
4つ目の仕事は、構造化データやクロールの設定など、サイトの技術面の保守です。会社情報や記事、よくある質問の構造化データを入れている場合は、ページの内容を変えたときに構造化データも合わせて直す必要があります。
Googleの構造化データのガイドラインは、ページの読者に表示されない内容をマークアップしないこと、情報を最新に保つことを求めています。また、構造化データを入れても検索結果に表示されるとは限らないと明記しています。ChatGPTの検索については、OpenAIの検索用のクローラーであるOAI-SearchBotをrobots.txtで拒否しているサイトは、ChatGPTの検索の回答に表示されないと説明されています。こうした設定が意図せず変わっていないかを確かめるのも、毎月の保守に含まれます。
参考:Google 検索上の構造化データ ガイドライン(Google 検索セントラル)
参考:Overview of OpenAI Crawlers(OpenAI)
報告して、翌月の優先順位を決める
5つ目の仕事は、1か月の観測と作業の結果を報告し、翌月に何から手を付けるかを決めることです。報告は定例の打ち合わせで行われることが多く、観測の結果、実施した作業、Search Consoleなどの数値、翌月の作業案がまとめて示されます。
翌月の作業案は、見込める効果と、効果が出るまでの時間の順に並べてもらうと、承認する側が判断しやすくなります。報告を受けて終わりではありません。作業案に対して発注側が承認するか修正するかを返すところまでが、毎月の循環です。

発注側が担う仕事と、代行側が担う仕事
AIO運用代行を頼んでも、自社の数字や実績を出すこと、公開の承認、窓口となる人の決定は発注側に残ります。代行側が担えるのは、観測・分析・作業の実行と報告です。この線引きを契約の前に決めておくと、作業が止まる場面を減らせます。
| 仕事 | 主に担う側 | 理由 |
|---|---|---|
| 定点観測と記録 | 代行側 | 同じ条件で毎月続ける手間がかかる |
| 回答の変化の原因調査 | 代行側 | 観測の記録と照らし合わせる作業が中心 |
| 自社の数字・実績・事例の提供 | 発注側 | 自社しか持っていない情報である |
| ページの更新案の作成 | 代行側 | 契約で範囲を決める |
| 更新内容の承認と公開 | 発注側 | 事実関係と表現の責任は自社にある |
| 翌月の方針の決定 | 発注側 | 事業の優先順位は自社が決める |
このうち、とくに作業が止まりやすいのは次の3つです。
自社の数字と実績は、発注側にしか出せない
AIの回答に取り上げられやすいページを作るには、ほかのサイトにない独自の情報が欠かせません。Googleは、役に立つコンテンツかどうかを判断する質問の1つとして、独自の情報や分析の結果を示しているかを挙げています。
自社の導入件数、価格の考え方、顧客の声、社内で集めたデータといった情報は、代行会社が外から調べても手に入りません。発注側からの情報提供が止まると、代行側は一般的な内容のページしか作れなくなります。毎月提供する情報の種類と、提供する人を決めておきましょう。
参考:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google 検索セントラル)
公開の権限と承認の流れを決める
ページの更新案ができても、公開までに社内の承認が何段階も必要だと、翌月の観測までに反映が間に合いません。誰が内容を確かめ、誰が公開の操作をするのかを、契約の前に決めておきます。
代行側にサイトの編集権限を渡す場合は、渡す範囲と、作業の記録を残す方法も決めておきます。編集できるページを特定の種類に限る、公開の操作は発注側だけが行う、といった分け方があります。誰がいつ何を変えたかを追える状態にしておけば、意図しない変更があったときにも原因をたどれます。権限を渡さない場合は、更新案を受け取ってから公開するまでの日数を、社内で目安として決めておくと作業が滞りません。
窓口と、判断する人を1人に決める
代行会社とのやり取りの窓口と、方針を判断する人が複数いると、作業案への返答が遅れたり、前の月と違う指示が出たりします。窓口と判断する人は、それぞれ1人に絞ります。
窓口の担当者が判断する権限を持たない場合は、判断する人が定例の打ち合わせに毎回参加するか、打ち合わせの後に判断を返す期限を決めておきます。
運用を始めて最初の1か月でそろえるもの
AIO運用代行を始めた最初の1か月は、毎月の循環を回す前の準備にあてます。観測する質問の初版、開始時点の観測の結果、サイトの技術面の点検、権限の受け渡し、社内の情報の棚卸しの5つがそろうと、2か月目から比べられる数字が取れるようになります。
開始時点の観測の結果を、比べる起点として残す
最初の観測の結果は、その後のすべての月を比べる起点になります。どの質問で、どのAIに、いつ聞いた結果なのかを、日付とともに記録してもらいます。起点が無いと、6か月後に変化を判断できません。
サイトの技術面を一度まとめて点検する
ページがインデックスに登録されているか、robots.txtで検索用のクローラーを拒否していないか、構造化データに誤りがないかを、最初の月にまとめて点検します。ここで見つかった課題は、ページの更新より先に片付けておくと、その後の作業の効果を測りやすくなります。
社内にある情報を棚卸しする
自社の数字や実績、よく受ける質問への回答、商品の仕様といった情報が、どこに、どの形であるのかを最初の月に洗い出します。棚卸しの結果を代行側と共有しておくと、ページの更新案を作るたびに情報を探す手間が減ります。
報告書で見る数字と、読み違えやすい3つの点
AIO運用代行の報告書では、定点観測の結果と、Search Consoleなどの流入の数値の2種類を見ます。ただし、AIによる概要だけを切り出した数値はSearch Consoleでは見られないなど、読み違えやすい点があります。
観測の結果は、何を数えた数字かを確かめる
定点観測の結果は、「質問のうち何件で自社が取り上げられたか」という形で示されることが多くなります。このとき、分母になる質問の数と内容が月ごとに変わっていないかを確かめます。
質問を入れ替えれば、数字は上下します。質問を追加・削除したときは、その月の報告に明記してもらい、前の月と比べられる質問だけで推移を見るようにしましょう。
Search Consoleでは、AIによる概要の数値を分けて見られない
Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されたサイトの数値も、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、検索タイプが「ウェブ」の数値に含まれると説明しています。つまり、AIによる概要からのクリックだけを取り出した数値は、Search Consoleでは見られません。
さらに、AIによる概要の中のリンクには、すべて同じ掲載順位が割り当てられます。AIによる概要の中のリンクのクリックは、1回のクリックとして数えられます。報告書に「AIによる概要からの流入が増えた」と書かれていたら、どの数値をもとにした判断なのかを確かめましょう。
参考:表示回数、掲載順位、クリック数とは(Search Console ヘルプ)
観測の質問が、実際の検索とずれていないか
定点観測の質問が、顧客が実際に調べる言葉からずれていると、観測の結果が良くても問い合わせにはつながりません。質問を決めるときは、営業担当が顧客からよく受ける質問や、Search Consoleで自社サイトが表示されている検索語句を材料にします。
半年に1度は質問の一覧を見直し、事業の重点や商品の変化に合わせて入れ替えます。新しい商品を出したときや、価格や提供の条件を変えたときも、見直しのきっかけになります。変えた内容がAIの回答に正しく反映されているかを確かめる質問を、観測の一覧に加えておくと安心です。入れ替えた月は、上で書いたとおり報告に明記してもらいます。

BtoBとBtoCでは、観測する質問の作り方が違います
観測する質問は、BtoBでは比較や導入の検討に関わる質問を、BtoCでは購入の直前や使い方に関わる質問を中心に作ります。同じ数の質問でも、事業によって選ぶ質問の性質が変わります。
BtoBでは、比較と社内説明に使われる質問を選ぶ
BtoBの担当者は、製品の種類や選び方、導入の手順、費用の考え方をAIに尋ねながら候補を絞ります。観測の質問も「〇〇の選び方」「〇〇を導入する手順」のように、比較の段階で使われる形を中心にします。
自社の名前が回答に出るかどうかだけでなく、回答の中で自社がどう説明されているかも記録してもらいましょう。誤った説明が広がると、比較の段階で候補から外れる原因になります。
BtoCでは、購入の直前と使い方の質問を選ぶ
BtoCでは、「〇〇 おすすめ」「〇〇 使い方」のように、購入の直前や購入後に調べる質問が中心になります。季節によって質問の内容が変わる商品は、時期に合わせて質問を入れ替える計画を立てておきます。
入れ替える場合は、報告書の読み方の節で書いたとおり、比べられる質問を一定数残しておくことが前提です。
契約の前に決めておく運用の条件
AIO運用代行の契約の前には、観測する質問の数と対象のAI、報告の頻度と形式、ページの更新を誰が行うか、成果物の扱い、契約期間と解約の条件を決めておきます。料金の比較だけで決めると、契約後に作業の範囲で食い違いが起きやすくなります。
| 決めておく条件 | 確かめる中身 |
|---|---|
| 観測する質問 | 質問の数、誰が決めるか、入れ替えの頻度 |
| 対象のAI | AIによる概要、AIモード、ChatGPTなどのどれを含むか |
| 報告 | 頻度、形式、定例の打ち合わせの有無 |
| ページの更新 | 更新案の作成までか、公開の作業までか |
| 成果物 | 観測の記録や作成したページの扱い |
| 契約期間と解約 | 最低の契約期間、解約の申し出の期限 |
契約期間は、代行会社によって数か月単位の継続を前提にしている場合もあれば、途中で解約できる場合もあります。条件は会社ごとに違うため、見積もりの段階で書面にしておきましょう。口頭の説明だけで進めると、解約を申し出たときに認識が食い違うことがあります。依頼先の選び方は関連記事で扱っています。
関連記事:LLMO対策会社おすすめ8選|選び方と依頼前に確認したいポイントを解説

3か月と6か月で、続けるかを判断する基準
AIO運用代行を続けるかどうかは、3か月の時点では作業が予定どおり回っているか、6か月の時点では観測の結果と流入・問い合わせに変化があるかで判断します。時期ごとに見るものを変えれば、早すぎる打ち切りも、惰性での継続も避けられます。
3か月の時点では、作業の進み方を見る
契約から3か月の時点では、成果の数字よりも、作業が予定どおり回っているかを見ます。具体的には、定点観測が毎月同じ条件で行われているか、技術面の課題が片付いたか、ページの更新が予定の数だけ公開されたかを確かめます。
ページの更新が予定より少ない場合は、原因が代行側の作業の遅れなのか、発注側の承認や情報提供の遅れなのかを分けて見ます。発注側の遅れが原因なら、続けるかどうかより先に、社内の体制を見直す必要があります。
6か月の時点では、観測と流入の変化を見る
6か月の時点では、比べられる質問での観測の結果が、契約の開始時からどう変わったかを見ます。あわせて、Search Consoleでの対象ページのクリック数や、問い合わせの数の推移も確かめます。
観測の結果が改善していても、流入や問い合わせに変化がない場合は、質問の選び方が事業とずれている可能性があります。質問の見直しを条件に続けるのか、作業の範囲を絞るのかを、この時点で話し合います。
見直しを考える3つのサイン
次のような状態が続く場合は、契約の内容を見直す時期と考えられます。
- 報告の中身が毎月ほとんど同じで、翌月の作業案が具体的でない
- 観測の質問が説明なく入れ替わり、前の月と比べられない
- 作業の成果物が記事の本数だけで示され、観測の結果とのつながりが説明されない
見直しとは、解約だけを指すわけではありません。作業の範囲を観測と報告に絞り、ページの更新は社内で行う形に切り替えるといった選択肢もあります。
定例の打ち合わせで決めること
AIO運用代行の定例の打ち合わせは、報告を聞く場ではなく、翌月の作業を決める場として使います。事前に報告書を受け取って読んでおき、打ち合わせでは判断が必要な点だけを話すと、短い時間で次の作業に進めます。
報告書は、打ち合わせの前に受け取る
報告書を打ち合わせの当日に初めて見ると、その場で内容を理解するだけで時間が終わります。打ち合わせの数日前に報告書を送ってもらい、疑問点を事前に書き出しておきましょう。
事前に読む時間がとれない場合は、報告書の冒頭に「今月の結論」と「判断してほしいこと」を1枚にまとめてもらうよう依頼すると、読む負担が減ります。
打ち合わせでは、3つのことだけを決める
打ち合わせで決めるのは、翌月に更新するページの優先順位、観測する質問の追加や入れ替えの要否、発注側が用意する情報と期限の3つです。この3つが決まれば、翌月の作業は止まらずに進みます。
決めたことは、打ち合わせの後に代行側から議事録として送ってもらい、発注側の担当者が内容を確かめて返します。前の月に決めたことが実行されたかを、次の打ち合わせの冒頭で確かめる流れにすると、約束が流れにくくなります。
「AIO専用の特別な作業」をうたう提案の見極め方
AIO運用代行の提案に、AIによる概要に表示させるための特別な技術や、表示を約束する文言が含まれている場合は、根拠を確かめる必要があります。Googleは、AIによる概要やAIモードへの表示のために、特別な最適化は必要ないと説明しているからです。
Googleは、AIによる概要に表示される前提として、ページがインデックスに登録され、検索のスニペットを表示できる状態にあることを挙げています。表示の可否はGoogleの仕組みが決めるもので、外部の会社が約束できるものではありません。
提案を受けたときは、その作業が通常のSEOの作業とどう違うのか、なぜ効果があると考えるのかを、具体的に説明してもらいましょう。説明が曖昧なまま契約すると、効果を検証できない作業に費用を払い続けることになります。AIによる回答への対応とSEOの関係は、関連記事で詳しく扱っています。
関連記事:LLMOとSEOの違い|実務で変わる7つの論点と変えなくてよい範囲の線引き
社内で続ける仕事と、代行に任せる仕事の分け方
AIO運用代行に任せる範囲は、毎月の手間が大きい作業から順に決め、自社の判断が必要な作業は社内に残すのが基本です。すべてを任せる必要はなく、観測と報告だけを任せ、ページの更新は社内で行う形もあります。
社内に書き手がいて、承認の流れも短い会社なら、観測と原因の調査を代行に任せ、更新は社内で行うと費用を抑えられます。反対に、社内に書き手がいない会社は、更新案の作成まで任せ、承認と公開だけを社内で行う形が現実的です。
どちらの形でも、方針を決める役は社内に残ります。任せる範囲は契約の更新のたびに見直し、社内でできるようになった作業から引き取っていくと、代行への依存を少しずつ減らせます。
契約を終えるときに引き取るもの
AIO運用代行の契約を終えるときは、観測の質問と記録、作業の記録、作成・更新したページと構造化データ、サイトの権限の4つを引き取ります。手元に残らないと、社内で続けるにしても、別の会社に頼むにしても、最初からやり直しです。
観測の質問と記録
観測に使っていた質問の一覧と、毎月の観測の記録は、引き取る優先度が高いものです。同じ質問で観測を続ければ、契約を終えたあとも推移を比べられます。記録の形式は、表計算ソフトで開ける形で受け取れるよう、契約の時点で決めておきます。
作業の記録と、作成したページ
どのページをいつ、なぜ更新したかという作業の記録は、次に作業する人が判断の経緯を知るための材料になります。作成したページや構造化データの元になった文章も、自社で編集できる形で受け取っておきます。
サイトの権限を返してもらう
代行側に渡していたサイトの編集権限や、Search Consoleなどのツールの権限は、契約の終了日に合わせて削除します。権限が残ったままになると、誰がいつ変更したのかが追えなくなります。
引き取ったあと、社内で観測を続ける場合のやり方は、関連記事で解説しています。
関連記事:LLMO診断のやり方|AI検索の引用状況を自社で確認する4手順と読み方

よくある質問
AIO運用代行とSEOの代行は何が違いますか
AIO運用代行は、AIの回答で自社が取り上げられているかの定点観測と、その結果に基づく改善を毎月行う点が特徴です。ただし、Googleは特別な最適化は不要としており、ページの改善の中身は通常のSEOと重なる部分が大きくなります。
AIO運用代行の効果はどのくらいで分かりますか
3か月の時点では作業が予定どおり回っているかを見て、6か月の時点で観測の結果や流入・問い合わせの変化を判断するのが目安です。観測の質問を入れ替えると数字が比べられなくなるため、比べられる質問で推移を見ます。
Search ConsoleでAIによる概要からの流入は分かりますか
分けては見られません。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されたサイトの数値は、検索パフォーマンスのレポートで検索タイプが「ウェブ」の数値に含まれると説明しています。報告書の数字がどこから取られたものかを確かめましょう。
運用代行を頼めば、AIの回答に表示されますか
表示は約束できません。AIによる概要に表示されるかどうかはGoogleの仕組みが決めるもので、外部の会社が保証できるものではありません。運用代行で行えるのは、観測と改善を続けて、取り上げられやすい状態を整えることです。
観測する質問はいくつくらい用意すればよいですか
決まった数はありません。自社の商品の種類と、顧客が検討の段階ごとに尋ねる質問から必要な数を決めます。数を増やすほど観測の手間と費用が増えるため、まず事業に近い質問に絞り、比べられる質問を一定数残しながら広げていきます。
まとめ
AIO運用代行は、AIの回答での自社の取り上げられ方を毎月観測し、ページの更新や技術面の保守、報告を続けて請け負うサービスです。毎月まわる仕事は、定点観測、原因の調査、ページの更新と制作、構造化データなどの保守、報告と優先順位づけの5つです。
成果を大きく左右するのは、発注側が担う仕事です。自社の数字や実績の提供、公開の承認、窓口と判断する人の決定が止まると、作業も止まります。報告書では何を数えた数字なのかを確かめ、3か月では作業の進み方、6か月では観測と流入の変化を見て、続けるかを判断しましょう。
契約の条件を固め、運用を始める段階に入ったら、狙う質問の選び方や社内の体制づくりは、malnaのマーケティング支援で伴走します。
AIを使える人材が社内にいない場合
毎月の運用で見るべきものはわかった。でも、届いた報告を読み解いて次の手を決める人が社内にいない。
代行に任せても、自社の情報を出し、報告をもとに方針を決める役は社内に残ります。malnaでは、AI活用の実務経験を持つ人材をご紹介するAIタレント名鑑を運営しています。採用ではなく業務委託として、週1日から相談いただけます。

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