2023.03.13
Twitter広告の特徴や制作ポイント、分析の仕方まで一挙解説!
はじめまして、malnaブログ編集部です。今回は私が関わっているTwitterのマーケティングに関するお話をさせていただこうと思います。
SNSを利用した集客が注目されている中で、Twitterも個人での利用だけではなく、企業によるPR活動にも利用されることが当たり前になってきています。
しかし、中々たくさんの人に投稿を見てもらえず、Twitterの拡散力を実感できないといったことも多いのではないでしょうか?
そんな時に試してみていただきたいのが、Twitter広告です。
ただ、そうは言ってもどれくらいの効果があるのかわからないと、効果がないのに広告費用だけを払い続けてしまうなんてことにもなりかねません。
そこで今回は、Twitter広告の効果を上げる上での重要なポイント、広告分析をする上での重要な指標とその見方、具体的な分析の仕方等Twitter広告を活用する際に役立つコツを解説していきます。
ぜひTwitter広告を利用する際の参考にしてください!
Twitter広告のメリット
若年層の購買行動に効果
Twitterは日本国内において、月間アクティブユーザー数が約5,900万人に上り、老若男女を問わず幅広いユーザーが利用していますが、中でも、10代〜30代前半の年代が多く利用している点が特徴です。
若年層は、SNSで広告・情報をみて実際に商品を購入したりサービスを利用した経験のある人が多く、家族や友人といった周囲への拡散力にも期待できます。
したがって、こうした購買行動を期待できる年代に効果的にアプローチをかけられることが、Twitter広告の利点であると言えます。
拡散力の高さ
他のSNSメディアと比べた時に、Twitter広告の最大のメリットとなるのは、リツイート・いいね機能による拡散力の高さです。
Twitterに広告を投稿して、1人がリツイートすればそれだけで、何十、何百という人にその広告を届けることができます。さらにいいねが多ければ、多くの人に関心を持って見てもらえる可能性が高まります。
Twitter広告の投稿が、何回リツイートされても、広告費は変わらないため、広告を拡散する際にコストを抑えることができます。
またTwitterでフォロワーとコミュニケーションをとることを通して、製品・サービスの拡散を図ることもできます。
リアルタイム性
Twitterは、リツイートやいいねなどのエンゲージメントにより、「今起こっていること」が話題になるというリアルタイム性が特徴です。
匿名で気軽に情報発信ができるため、リアルタイムでさまざまな情報を入手することができ、自社に関する情報や関連する話題もリアルタイムで知ることができます。
それらをすぐにキャッチしてコンテンツを発信することで、自社の認知を拡大することができます。
またユーザーがリアルタイムで感じていることを発信することが多く、他のSNSメディアに比べて、ユーザーの感情が投稿に直接反映されやすくなっています。
したがって、リアルタイムで多くツイートされている投稿内容に関係したキーワードをターゲティングすることにより、リアルタイムで多くのユーザーに広告を見てもらうことが可能になります。
Twitter広告種類
プロモ広告(プロモツイート)
通常のツイート形式の投稿を、とにかく幅広いユーザー層へ届けたい場合やフォロワーからのエンゲージメントを増やしたい場合におすすめの広告です。
タイムライン以外にも検索結果やアカウントのプロフィールなど、様々な場所に表示され、広告であることがわかるように、通常の投稿と区別して「プロモーション」というラベルが明示されます。
これ以外は通常投稿と同様に、リツイートや返信、いいねなどが行えるため、これによる拡散も期待できます。
フォロワー獲得広告(プロモアカウント)
アカウントのフォロワー数を増やしたい時におすすめの広告です。
以前は「プロモアカウント」という名称でしたが、2021年に名称が変更されました。
フォロワー獲得広告では、ユーザーに対して関連性の高いアカウントとして、自社のアカウントをリスト表示することができます。
フォロワーとなっていないユーザーの中から、アカウントとの関連度が高いユーザーに向けてフォローを促すことが可能です。
Twitterテイクオーバー(プロモトレンド)
タイムラインやトレンド欄を使って、多くのユーザーに情報を届けたい場合におすすめです。
以前は「プロモトレンド」という名称でしたが、2021年に名称が変更されました。
テイクオーバー広告は「タイムラインテイクオーバー」と「トレンドテイクオーバー(プラス)」という2種類の広告に分かれます。
「タイムラインテイクオーバー」では、自社の広告が1日の最初の広告として、タイムラインの一番上に表示されます。一方「トレンドテイクオーバー(プラス)」は、トレンドと連動した会話に広告を表示します。どちらも広告を目立つ場所に表示できるという点が非常に魅力です。
ただ、他のTwitter広告に比べて広告掲載費を要するため、Twitter広告に慣れてきてから利用することをおすすめします!
Twitter Amplify
動画を使って多くの人に情報を届けたい場合におすすめです。
Twitter Amplifyは「Amplifyプレロール」と「Amplifyスポンサーシップ」の2種類があります。
「Amplifyプレロール」は、YouTubeなどのTwitterとコンテンツパートナーである動画配信サイト上で、本編動画が開始される前に再生される動画広告です。
一方「Amplifyスポンサーシップ」は、自社で選んだプレミアムパブリッシャー1社と提携関係を結んで、広告キャンペーン期間中はツイート単位で広告を管理できる動画広告です。
どちらもユーザーがすでに視聴中の動画と関連性のある動画と連動させることができ、ユーザーの需要度が高いタイミングで広告が表示されます。
Twitterライブ
Twitter上でリアルタイムでユーザーに情報を届けたい場合におすすめです。
ライブ配信形式であるため、リアルタイムで動画広告をユーザーに届けることが可能です。
Twitter内の特設の「イベントページ」を作成することも可能で、外部リンクを設置、動画や画像の掲載、最大280文字の説明文の記載なども行うことができます。
Twitter広告の効果を最大化するポイント
配信目的を明確にする
まずは広告を掲載する目的を明確にしておく必要があります。
目的が不明確のままだと、「どの広告を選択するべきか?」「そもそも広告を利用するべきか?」といった行動を決定することができません。
他の広告媒体に広告を出す時も同様ですが、何のために広告を運用するのかを明確にする必要があります。
Twitterの場合、どこのユーザー層に向けてそのユーザー層に何をしてほしいのかを決めておきましょう。
ターゲットを明確にする
次にターゲットを明確にしましょう。
Twitterは男女問わず幅広い年齢層のユーザーに利用されているため、どこの層にアプローチをかけるのかを明確にすることが大切です。
ターゲットを明確にすることで、的確なターゲットに向けてアプローチをかけられる可能性が高まります。結果として広告がユーザーに受け入れられやすくなるため、高い広告効果を期待できます。ターゲットを明確にすることが難しい場合は、「どこの層に受けいれられる可能性が高いのか」の仮説を立てて、それをもとに対象者を定めて広告を出してみましょう。
ターゲットを定めないことだけは避けましょう。
クリエイティブに力を入れる
クリエイティブに力を入れることは、広告の効果に直結する最重要のポイントです。
アプローチをかけたいユーザーのもとに情報を届けることができたとしても、実際に広告を見てもらえなくては意味がありません。
この際の広告を見てもらえるかを左右するのが、クリエイティブになります。
私自身、他の伸びている投稿を参考にしたり、デザイナーさんに画像の作成を依頼したりとクリエイティブに工夫を凝らすことを心がけています。
クリエイティブには時間をかけて、ユーザー目線で惹きつけられるような内容、デザインの作成を意識しましょう。
広告効果を分析する
最後のポイントが広告の効果を分析することです。
広告を掲載する際には当然お金がかかります。効果を分析しないまま広告を利用していては、ひょっとすると意味がない広告にお金を使ってしまっているということにもなりかねません。
そのため、広告を分析することで、広告から得られた効果を可視化する必要があります。
そしてTwitter広告の効果を分析する際には、分析する上で注目すべき指標の意味を理解し、適切に使い分けて分析することが必要になります。正しく指標を使うことで、広告の問題点とその原因を突き止めることができるため、広告効果の改善に繋がります。
次のところで実際に私が広告の効果を分析する際に使用している指標を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
Twitter広告の効果分析に役立つ5つの指標
インプレッション数
私が広告の効果を分析する際に、最初に見るのが「インプレッション数」になります。
Twitterにおいてのインプレッション数とは、自社のツイートがユーザーの「タイムラインに表示された回数」を表します。
Twitterのインプレッションを見ることで、ユーザーがどれくらい自社のツイートを見る機会があったのかを知ることができます。
また1ツイートあたりの平均インプレッション数を求めることで、1ツイートにつきどれくらいのインプレッション数を稼げたのかがわかります。
計算式は以下のようになります。
私はインプレッション数を伸ばすために、画像投稿を増やしたり、投稿する時間帯を工夫しています。
画像投稿は文章投稿に比べて、たくさんの情報を載せることができるため、ユーザーに見られやすくなります。
また投稿する時間も考えることが大事です。
ユーザーが、Twitterを見やすい時間帯、例えば、お昼時や夕方から夜の時間帯に投稿するのがおすすめです。
ただしインプレッション数はユーザーが実際にツイートを見たかどうかやどのような反応をしたかまではわかりません。
この2つを知るために用いる指標が、次に紹介するCTR(クリック率)とエンゲージメント率を確認する必要があります。
CTR(クリック率)
CTRとは、Click Through Rateの略語で、ユーザーに広告が表示された回数(インプレッション数)のうち、ユーザーがクリックした回数の割合を表します。
そのためCTRを見ることで、どれくらいユーザーが自社の広告をクリックしたのかを知ることができ、数値が広告の質を確かめる目安になります。
CTRは、広告を掲載するメディアによって異なりますが、Twitterの場合は約0.86%と言われています。
この数値を基準として広告の質を分析してみてください。
CTRの数値をあげるには4-3で紹介したクリエイティブに力を入れる必要があります。
広告を実際にクリックしてもらうには、それだけユーザーを惹きつけるものである必要があります。
ただし、CTRのみで広告の質を分析できるわけではありません。
Twitterの場合、ユーザーの反応は必ずしもクリックだけではなく、いいね、リツイート、フォローといったものも反応に含まれるためです。
これらを分析するために用いるのが次に紹介するエンゲージメント率になります。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、投稿に対してユーザーからどれくらいの反応があったかがわかる指標のことです。
Twitterのエンゲージメント率ではユーザーの反応として以下のものが反映されます。
・いいね
・返信
・リツイート
・ツイート詳細の表示
・ハッシュタグ
・リンクのクリック
・ユーザー名・プロフィール画像のクリック
エンゲージメント率は、広告を見てユーザーが起こしたあらゆる行動の数を測ることができるため、CTRと合わせて、広告の質を分析する指標として必ずチェックする必要があります。
CPC(クリック単価)
CPCは、Cost Per Clickの略語であり、ユーザーが1回広告をクリックするのにかかったコストを表す指標です。
1ユーザーを獲得するために要した費用を知ることで、費用対効果を分析することができるため重要な指標です。
TwitterのCPCの相場は、1クリックあたり24円〜200円であると言われています。
CPCはコストの指標に当たるため、できる限り抑えることを目指しましょう。
CPCを下げるには、広告掲載費を下げるか、クリック数を上げるかの2択になりますが、広告掲載費を下げすぎてしまっては、上で紹介したインプレッション数、CTR、エンゲージメント率といった数値も下げてしまいかねません。できる限り、CTRを上げる方向性で考えてみるようにしましょう。
また費用対効果を分析する上では、CPCだけではなく下で説明するCPAも合わせて用いることが重要になります。
CPA(顧客獲得単価)
CPAは、Cost Per Actionの略語であり、1件のコンバージョン(利益につながる成果)を得るためにかかった費用を表す指標です。
CPAは広告掲載による利益を把握する上で重要な指標であり、数値が低いほど利益が高くなることを表しています。
CPAが下がるほど、良いと考えがちですが注意が必要です。
確かにCPAが下がることはいいことですが、そのために広告掲載費を削ってしまうと、同時にコンバージョンも減ってしまうことになりかねません。
したがって繰り返し効果を測定することで、広告掲載費とコンバージョン数のバランスの取れた数値を分析しましょう。
Twitter広告の効果測定ツール3選
Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスは、Twitterによって公式に無料で提供されており、Twitterユーザーであれば誰でも利用することができます。
▶︎メリット
● 無料で使うことができる
● 指定したツイートや月ごとのツイートへのアクションを一括で閲覧できる
▶︎デメリット
● 一度利用開始の設定をしてしまうと解除することができない
● データをダウンロードすると文字化けするため手動で直す必要がある
Social Dog
▶︎メリット
● ツイートの予約投稿が可能
● 時間帯別にツイートのいいね数やRT数を分析できる
▶︎デメリット
● 無料版の場合過去3ヶ月のツイートしか分析できない
● 通知をONにするとフォロー解除の通知が届く
Keywordmap for SNS
▶︎メリット
● 独自のツイート感情判定により、ユーザーのニーズを正確に捉えられる
● 競合やインフルエンサーの分析ができる
▶︎デメリット
● 自由度が高い分、使い手に知識量が求められる
● 初期費用として150,000円かかり、他の分析ツールに比べて割高である
まとめ
今回はTwitter広告の効果を上げるためのポイントと効果分析の仕方を説明しました。
Twitter広告は、アカウントがあれば誰でも気軽に始められますが、広告の種類が多い分、SNS広告への深い知識が必要になってきます。
私も、日々の仕事の中でTwitter広告の奥深さを感じながら悪戦苦闘しています。
またターゲットと広告がマッチすることで初めて費用を抑えて大きな成果を出すことが可能になるため、日々のターゲット動向の分析も欠かせません。
だからこそ、トレンドに敏感な若いユーザー層を狙って魅力的な広告を配信することができ、ブランド認知だけでなく、販売促進にも効果的であると言えると思います。
この記事を通してTwitter広告に興味を持っていただけたら幸いです。
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