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2022.12.19
【事例あり】TikTok企業アカウントのメリットと運用ポイント
10代から20代の若者を中心に利用者が拡大しているTikTok。
現在日本では約1,300万人以上が利用しており、若者だけではなく年齢層も広がってきています。
そんなTikTokですが、最近では若者向けのプラットフォームとしてだけではなく、各企業がビジネスに活用し始めているのをご存じでしょうか。
しかし、実際に運用するとなると
「TikTokをビジネスに活用するメリットって何だろうか」
「実際にどのような企業がTikTokを活用しているのだろうか」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、TikTokの企業アカウントを作成するメリットや作成する手順、実際に企業が活用している事例なども紹介していきます。
今後TikTokを自社で活用を考えている方に関しては、ぜひ本記事を参考にして実際に運用していくのかどうか検討してみてください。
TikTokとは
まず初めに、簡単にTikTokの特徴について解説します。
TikTokは中国のByte Dance社が提供している短編動画を投稿できるSNSです。
2022年現在、動画の秒数は15秒・60秒・3分の3つから選択できるようになっています。
TikTokが爆発的に流行った理由としては、YouTubeなどとは異なり撮影から編集、加工や楽曲の追加などが全てアプリ内で行えることが挙げられるでしょう。
日本で流行した当初は10代や20代の若い年代が利用者の大半を占めていましたが、現在は30代から40代のユーザーが増えつつあります。
実際にDIGDAYの「博報堂が示す実態:要点まとめ」によると、日本におけるTikTokユーザーの平均年齢は34歳だと示されています。
若者が多い印象の中で、実際に平均年齢が30代中盤だという事実に驚く方も多いのではないでしょうか。
加えて、同調査でTikTokユーザーはコンテンツへの支出が積極的であるということが分かっています。
このことからも分かるように、TikTokは企業活動における集客や認知拡大に対する利用価値が十分にあると考えられます。
TikTokの企業アカウントを作るメリット
上述したように、TikTokは今や若者だけが利用するプラットフォームではないです。
「コンテンツへの支出の積極性」や「年齢層が拡大している」という特徴から、多くの企業にとってTikTokは企業の利益を加速させてくれるツールになりうるでしょう。
実際にTikTokの企業アカウントを作るメリットをより具体的に説明していきます。
競合が他のSNSと比べて少ない
TikTokの企業アカウントを作るメリット1つ目は「競合が他のSNSと比べて少ない」点です。
競合が多ければ多いほどそのプラットフォームで力を持つのが難しいことは容易に想定できると思います。
例えば、TwitterやInstagramに関してはすでに多くの企業が社内のリソースを割いて本格的に運用していることでしょう。
TikTokは比較的新しいSNSであることもあり、TwitterやInstagramなどに比べてまだまだ競合は多くないです。
SNS市場に限らず全ての市場において、早く参入すればそれだけ有利になる「先行者有利」が成り立ちます。
もしTikTokを企業で運用していきたいと考えているのであれば、できる限り早めに行動しましょう。
運用初期でも視聴される
TikTokの企業アカウントを作るメリット2つ目は「運用初期でも視聴される」点です。
TikTokのアルゴリズムは特徴的で、アカウントの作成初期でも動画を投稿すれば300〜1,000回程度は再生される場合が大半だと思います。
もちろん、動画のクオリティによってはいきなり1万回や10万回再生されることもありますが、クオリティが低かったとしてもある程度の再生回数が保証されているわけです。
これは他のSNSと比べても初心者に有利なアルゴリズムであることは明白でしょう。
例えば、YouTubeに動画投稿したことがある人であれば分かると思いますが、初めて投稿した場合の再生回数は数回〜数十回程度である場合が多いと思います。
「運用初期でも動画が視聴される」ということはそれだけユーザーの反応も分析でき、改善もしやすい環境にあるわけです。
工数がかからない
TikTokの企業アカウントを作るメリット3つ目は「工数がかからない」点です。
上述したように、TikTokに投稿する動画は作成から編集、加工や楽曲追加などの工程がすべてTikTokのアプリ内で完結させられます。
動画編集に関して知識が全くなかったとしても簡単に編集ができ、高クオリティの動画が短時間で作成可能です。
具体的には以下のようなことがTikTokのアプリ内で編集できます。
- 顔や背景のエフェクト
- スローや倍速
- 楽曲の設定
初心者でも簡単に高クオリティな動画が編集できるため、動画の企画やアイデア次第で誰にでも人気になれるチャンスがあると言えます。
例えば、YouTubeで動画を投稿しようとすると「こんな動画編集は自分にはできない。外注するとお金がかかりそう」と感じるケースも多々あるかと思います。
要するに動画編集の技術と時間が必要ない分、アイデアや企画力がバズるかバズらないかの基準になるわけです。
拡散性が高い
TikTokの企業アカウントを作るメリット4つ目は「拡散性が高い」点です。
TikTokは運用初期でもある程度の視聴が保証されているため、その時点で拡散性は高いと言えるでしょう。
このアルゴリズムの特徴に加えて、ユーザーを巻き込んで拡散性を高められるのがTikTokの魅力だと言えます。
その代表例として挙げられるのは「ハッシュタグ」を用いるケースです。
「魅力的なハッシュタグを付けた動画を作成→一般ユーザーがそれを見て同じハッシュタグで動画を投稿→より多くのユーザーの目に留まる」といった流れで拡散が期待できます。
例えば、「#〇〇ダンス」というダンスを自社で考えて、実際に踊った動画を投稿した例で考えてみましょう。
そのダンスの動画を見て真似をした一般ユーザーが同様に「#〇〇ダンス」と付けて動画を投稿したとします。
そうすると、自社が最初に投稿した動画を見てない人に対してもアプローチできる可能性があることになります。
動画を作成する場合は、「一般ユーザーが参加したくなるようなコンテンツかどうか」という視点で動画を作成するのも1つの手段です。
TikTokの企業アカウントの作成方法
ここまで、TikTokの企業アカウントを作成するメリットについて解説してきました。
興味が沸いた方に関しては、実際にTikTokの企業アカウントを作成する方法にも目を通しておきましょう。
TikTokの企業アカウントの作成は特に難しいことはないのでご安心ください。
TikTokの企業アカウントはビジネスアカウントがおすすめ
まず初めに、TikTokのアカウントの種類について紹介します。
TikTokアカウントの種類は「一般アカウント」と「ビジネスアカウント」の2つです。
結論として、企業がTikTokを利用する場合は「ビジネスアカウント」にしましょう。
「ビジネスアカウント」しかできない機能の例は以下の通りです。
- 投稿動画の分析ができる
- プロフィールにリンクを貼れる
- アカウントのカテゴリが選べる
逆に、「一般アカウント」のメリットとしては、商用の楽曲以外も利用できる点のみです。
楽曲が多く選べるのは魅力的ですが、分析機能がある点を筆頭に鑑みると「ビジネスアカウント」を選択しておくことをおすすめします。
補足として、「一般アカウント」「ビジネスアカウント」のいずれも無料で利用可能です。
アカウント作成手順
では、実際に企業アカウントの作成手順について解説します。
まずはTikTokのアカウントを作成するところがスタートです。
TikTokアプリのダウンロードを行った後にアカウントを作成しましょう。
アカウントの作成には電話番号とメールアドレスが必要です。
その後に以下の項目について設定を行ってください。
- 会社設立日
- パスワード
- ユーザー名
アカウントの作成自体はこれで完成です。
この後に「ビジネスアカウント」へ移行するために、「設定とプライバシー」→「プロアカウントで切り替える」→「ビジネス」の順でタップしていけば簡単に「ビジネスアカウント」へ切り替えられます。
アカウントの作成から「ビジネスアカウント」の移行まで数分で完了するため、動画投稿を行う前に設定を行っておきましょう。
▶TikTokのアカウント開設については以下の記事で画像付きで詳しく説明しています!
【ビジネス向け】TikTokアカウント作成方法解説
TikTok企業アカウントの成功事例7選
TikTokを上手く活用した企業の事例について解説していきます。
成功要因をもとに、自社でTikTokを運営していく際の参考にしてみてください。
- ドミノ・ピザ
- 大京警備保障
- 三和交通
- ロート製薬
- ファインズたけだ
- 長崎バイオパーク
- Relux
ドミノ・ピザ
ドミノ・ピザとは宅配ピザチェーン店であり、世界で最も広く展開しているピザ販売企業です。
2022年現在アカウントのフォロワー数は35万人以上で、企業アカウントの中でも国内トップクラスとなっています。
ドミノ・ピザがここまでのフォロワーを獲得できたのは「#ドミノチーズ100万」というハッシュタグ企画が要因の1つです。
「#ドミノチーズ100万」とは新発売の「ウルトラチーズ」の販売に伴い開始したキャンペーン企画です。
チーズをより魅力的に魅せる動画コンテンツの発信をユーザーに促し、審査で選ばれた方1名に100万円を贈呈する企画となっています。
一般人だけではなくインフルエンサーなども多数参加したことをきっかけに多くの人に拡散され、アカウントのフォロワー獲得・知名度の向上に繋がったわけです。
この事例のように、「企画に参加したい」とインフルエンサーや一般ユーザーに思わせられるかが企画の鍵となっています。
大京警備保障
大京警備保障とは、関東を中心に活動している警備会社です。
TikTokを普段見ていない方はこの会社をご存じない方も多いのではないでしょうか。
しかしTikTok内では非常に人気があり、2022年現在のフォロワー数は280万人以上です。
なんと国内のフォロワー数ランキングがテレ朝やSonyなどを抑えて2位となっています。
従業員数80名程度の大きくない会社が、ここまでTikTokで成功した要因は「成功した動画を真似たこと」です。
当時TikTokでは「棺桶ダンス」というものが流行しており、大京警備保障は5本目の動画にてこの流行を真似した動画を作成しました。
結果的には大成功で、2022年現在では25万いいねされている人気動画です。
もちろん、真似をすればここまでのフォロワー数が獲得できるわけではなく、あくまで発信している人の魅力なども影響はしているでしょう。
しかし、すでに人気が出ているコンテンツを分析し、模倣した上でオリジナリティを出すという手法は非常に合理的かつ成功率の高い方法だと言えます。
「TikTokで成功する方法はTikTok内にある」と思って人気コンテンツを徹底的に分析するところから始めましょう。
三和交通
三和交通は神奈川県・東京都・埼玉県の3都市でタクシーやハイヤー営業を取り扱う会社です。
TikTok内で取締役部長がダンスをしている動画がバズって2022年現在フォロワー数が17万人以上となっています。
本来、取締役部長と聞くと「堅苦しそう」というイメージがあるでしょう。
しかし、TikTokに投稿している動画の影響で取締役部長を含む他の社員たちの人柄やユニークさが伝わりました。
TikTokにて知名度の上昇と社内の雰囲気が伝わった結果として採用活動費を大幅に削減し、新卒採用を増加させることに成功したらしいです。
直接的に社内の利益に貢献しなかったとしても、TikTokで有名になればTikTokを用いての活動の幅が広がることがわかります。
ロート製薬
ロート製薬は、目薬やスキンケア商品を中心として開発・販売を行っている製薬会社です。
「スキンケアの正しい使い方」や「商品の説明」など公式から出ていたらありがたい情報を動画にまとめています。
大企業でありながらポップな動画を投稿しており、ユーザーとの距離が近いのも特徴です。
また、動画のコメントに対して積極的にコメントを返したり、いいねを返したりしています。
ユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることで、フォローしてもらえたり、再度動画をみてきたりしてもらえる可能性が高くなるでしょう。
時間がある限り、ユーザーに対してコミュニケーションを取っていくのがおすすめです。
ファインズたけだ
ファインズたけだは、佐賀県にある地域密着型スーパーの運営を行っている会社です。
「日本一面白いスーパー」を目指して、店長自らが店内で踊ったり、店内アナウンスでふざけている動画を発信しています。
この動画が反響した影響で店舗に訪れたいと思った人が増加し、結果的に最高日商が2倍以上になったそうです。
スーパーなどの利用ハードルが低い業界であれば、「行けば面白いことがある」といった単純な理由だけで来客数は増加します。
逆にいうと、高額かつ利用ハードルが高い業界であればここまでの効果は発揮できないかもしれません。
長崎バイオパーク
長崎バイオパークは長崎県にある動物園です。
動物園内にいる動物の面白い行動や可愛い映像を配信しており、2022年現在でフォロワー数が100万人を超えています。
動物は画像で見るよりも、動画でみた方がより魅力的に感じるのはいうまでもないと思います。
動物以外に関しても、画像よりも動画で見せた方がより魅力的に見える物はあるでしょう。
例えば洋服なども同じような部類で、実際に着画などを写真で見るよりも動画で動きなどがある方がより魅力的に見えると思います。
自社が販売しているコンテンツの魅力が動画の方がより魅力的にうつる、かつユーザーが求めている場合にはTikTokは有効活用すべきです。
Relux
Reluxは宿泊予約アプリを運営している会社です。
Reluxから予約できる宿泊先の客室内を疑似体験できる動画を投稿しています。
宿泊先の雰囲気などは画像でしか見られない宿泊予約アプリも多いため、ユーザーとしては実際のイメージを掴みにくい場合もあるでしょう。
そのような方に「ここのホテルに行ってみたい」と感じてもらい、結果的に運営するアプリを利用してもらうことを目的としています。
TikTok企業アカウントを運用する際に注意すべきこと
最後に運用を検討している方に向けて、TikTokの企業アカウントを運用する際に注意すべきことを3つほど紹介しておきます。
事前にリスクに備えて万全の体制でスタートしましょう。
- 炎上対策を行う
- 堅苦しくならない
炎上対策を行う
TikTok企業アカウントを運用する際に注意すべきこと1つ目は「炎上対策を行う」ことです。
メリットの解説の際に述べたように、TikTokは拡散性が高いSNSとなっています。
そのため、ユーザーに不快感を与えてしまうコンテンツを配信してしまうと、炎上するまでのスピードも早いです。
また、TikTokの動画内に社員を用いていた場合、炎上によって社員個人に攻撃がいく可能性もあることを忘れてはなりません。
動画投稿を行う前に複数人でチェックを行うといった対策や、炎上した場合の対処を事前にある程度決めておいた上で運用していくことをおすすめします。
堅苦しくならない
TikTok企業アカウントを運用する際に注意すべきこと2つ目は「堅苦しくならない」ことです。
TikTokは音源なども相まって、プラットフォーム全体的に緩くポップな雰囲気が感じられます。
事業内容などが堅苦しい印象がある場合でも、配信するコンテンツはポップな雰囲気になるように工夫しましょう。
どうしてもそういったポップな雰囲気を出さないほうが良い職種や業界であれば、そもそもTikTokの運用が向いていないと思ったほうが良いかもしれません。
一貫したコンセプトを決定する
TikTok企業アカウントを運用する際に注意すべきこと3つ目は「一貫したコンセプトを決める」ことです。
動画コンテンツの種類や雰囲気がバラバラであるよりも、一貫したコンセプトで配信したほうがフォロワーを獲得しやすいです。
例えばユーザーから「あのおじさんがダンス踊ってるアカウントね」といった「〜のようなアカウント」とユーザーが自ら認識できるようなコンテンツを配信していくことがおすすめです。
始めはすでに人気のある企業アカウントを真似しながら、独自性が出せるようにしていくのが良いかもしれませんね。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
TikTok企業アカウントを成功させることで企業の知名度を向上させたり、購買を促したり、フォロワーさえ獲得できれば活用方法は無数に存在します。
ただ、運用する際の注意点なども複数存在しているため、運用前に今回紹介した項目をチェックした上で行うようにしましょう。
TwitterやInstagramほどまだ企業が参画してきてないプラットフォームであるため、TikTokの企業アカウントを作成しようと思っている方は早めに行動をするようにしましょう。
malna株式会社のTikTok運用代行
malna株式会社では、総合的なwebマーケティング支援を行っています。20代の若手社員を中心に世の中のトレンドをいち早く掴み、過去の多様な業種へのコンサルティング支援の経験を活かした幅広いサービスを展開しています。スピーディかつ本質的な成果にコミットし、貴社の利益に貢献いたします。
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✔ TikTokで公式アカウント運用を始めたいが、やり方が分からない
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