2022.08.01
Instagramマーケティングとは?企業の活用方法まとめ
Instagramは、若年層を中心に幅広い世代に利用されているアプリです。最近では、様々な商品やサービスのプロモーションにInstagramが使われています。
Instagramの導入を検討したいと考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Instagramのマーケティングについて目標の立て方や相性のいい商材など幅広くご紹介いたします。
Instagramマーケティングとは
Instagramマーケティングとは、Instagramをプロモーションの媒体としたマーケティングの方法です。Instagramは2019年時点で、国内の月間アクティブアカウント数が3300万を突破しており、最近ではEC機能も充実していることから、若い世代を中心とした幅広い世代を対象に企業のブランディングや認知各代に非常に効果的な手段と言えます。
Instagramの特徴は、写真や動画を中心に発信できる点で、他のSNSと比較して様々な画像加工ができるという特徴があります。商品やサービスに最適な画像や動画を作成してプロモーションをすることで、より効果的にマーケティングを行うことができます。
Instagramマーケティングをこれから導入しようとしている方や、既に実践していてさらに高い効果を期待したい方向けにInstagramマーケティングの全体像を分かりやすく解説します。是非、これからのInstagramマーケティングにご活用ください。
Instagramマーケティングのメリット
闇雲にInstagramマーケティングを始めようにも「思ったより効果が出なかった」「全く反響がなかった」という声もあります。
Instagramマーケティングを効果的に行うにあたって、まずはメリットやデメリットをしっかりと理解したうえで臨みましょう。
無料で情報を発信できる
Instagramは「無料」で使えるツールで、誰でも情報を手軽に発信することができます。ユーザーの反応や時期に応じた投稿をすることができる点で誰でも簡単に情報発信ができます。広告を回す場合には広告費が別途でかかってきますが、写真や動画などのコンテンツを発信する分には誰でも無料で始めることができ、ユーザーも全てのコンテンツを無料で閲覧できるため、身近なツールであると言えます。
多くのユーザーにアプローチできる
Meta社の発表によると、2019年時点において国内の月間アクティブアカウント数が3300万を突破しています。また、いいね数や保存数の多い投稿はユーザーのおすすめ欄に出てきやすくなるという特性もあるのでユーザーのニーズに合致した投稿をすることでより多くのユーザーにコンテンツを届けることができます。
▶Instagramのアルゴリズムについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
画像や動画を利用した視認性が高い
Instagramは画像や動画コンテンツがメインになります。アメリカ国立訓練研究所の研究によると、「視聴覚を使用したコンテンツ」は「記事を利用したコンテンツ」の2倍の定着率があるという結果があります。Instagramをうまく活用することで、人々の記憶に残りやすいプロモーションを行うことができるため、人々の購買行動にも影響を与えてきます。
ハッシュタグ(#)検索で商品やブランドを見つけてもらえる
Instagramにはハッシュタグという機能があり、投稿する画像や動画にハッシュタグをつけてキーワードを添えるとラベルのような役割を持ちます。ユーザーは、ハッシュタグを使用してInstagram内を検索することができます。1投稿につき30個までハッシュタグをつけることができるので、ハッシュタグをうまく活用することでユーザーに投稿を見つけてもらいやすくなります。Meta社によると、日本のユーザーがハッシュタグ検索をする回数はグローバル平均の3倍というデータもあり、Instagramマーケティングで欠かせない要素になってきます。
Instagramマーケティングのデメリット
アプローチできるユーザーが限られてしまう
Instagramはアクティブアカウント数が多いとはいえ、アプローチできるのはInstagramユーザーに限られてしまいます。自社が届けたいコンテンツのターゲットがInstagram
ユーザーに少ない場合は、そもそも適切なプロモーション手段であるとは言えません。闇雲にInstagramを使い始めるのではなく、自社のターゲットがInstagramのユーザーの中にどれだけの母数がいるのかをしっかりと理解したうえでマーケティングを行う必要があります。また、Instagramのビジネスアカウントのインサイト機能から、フォロワーのアクティブ時間を見ることができます。フォロワーが活発な時間帯に投稿できていないなどのズレもInstagramのプロモーション効果を薄めることになってしまうので注意が必要です。
他のSNSと比較して拡散力が弱い
FacebookやTwitterにはユーザーの投稿を拡散する機能がありますが、Instagramには拡散する機能がありません。そのため、Instagramアカウントを0から始める場合には最初は地道にフォロワーを獲得していく必要があるため、宣伝の効果が薄くなってしまいます。そのため、ハッシュタグ機能や投稿のコンテンツの質の担保、ユーザーの属性や広告宣伝など多角的にフォロワーを増やしていくことが求められます。拡散力が低い上に、ユーザーは簡単にフォローを解除することもできるため、ユーザーのニーズの変化に合わせて投稿を作成していくことが求められてきます。立ち上げの段階や、フォロワーを増やす途中の段階ではユーザーの属性を掴むことに苦労する人も多く見受けられます。
写真や動画などのコンテンツを準備する必要がある
Instagramはただ文字を投稿できるTwitterやFacebookとは異なり、写真や動画などのメディアコンテンツを投稿するため、マーケティング手法として活用するためにはコンテンツを準備するという工数がかかってしまいます。アカウントの質を担保するためには、高頻度で投稿していくことも時には求められるため、Instagramをマーケティングに活用しようとしても、投稿するコンテンツを準備するのに手が回らないという人も多いようです。自社で手が回らない場合には代理店に頼るなどして、Instagramマーケティングに精通した外部の人材を使うというのも1つの手段です。
Instagramマーケティング活用方法
Instagramを活用したマーケティングには主に以下の4つの手法があります。
- Instagramアカウント運用
- Instagram広告
- Instagramキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
構造的には、①のInstagramアカウントは②~④を行う上でも根底にある部分であり、どの手法を採る場合でも必要な要素になってきます。Instagramのアカウント運用がユーザーに魅力的に感じてもらえるものであれば、②~④で新たに獲得したユーザーのアカウントのフォローに繋がる可能性が高くなります。一方で、あまり更新されていないアカウントや統一感のないアカウントの場合は、Instagram広告やキャンペーンを利用してユーザーに認知してもらえたとしても、フォロー獲得に繋がらない可能性があります。
つまり、Instagramマーケティングを行う際には全ての場合においてアカウントの運用がカギになってくるということは留意しておきましょう。
Instagramアカウント運用
Instagramのアカウント運用は、自社のサービスや商品に基づいたアカウントを開設し、写真や動画などのコンテンツを配信していくものです。
コンテンツに統一感を持たせたり、写真や動画を駆使して情報をうまく発信することでユーザーに興味を持ってもらうきっかけになります。
InstagramにはEC機能やまとめ機能もあるため、EC機能に誘導して商品やサービスの購買に繋げることや、まとめ機能から自社のサービスについての情報をまとめてユーザーに届けることも可能です。1つのアカウントでユーザーのニーズにあったアプローチを多角的に行うことができます。
ストーリー機能では、アンケート機能をはじめとしたユーザーとインタラクションをはかる機能が充実しており、ユーザーの興味関心に直接触れることができます。ユーザーの生の声を取り入れながら、コンテンツに反映していくことで、より効果的なアプローチを取ることができます。
▶Instagram企業アカウントの作り方とポイントについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▶また、以下の記事ではInstagramのストーリーズの使い方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ファンを増やすためのInstagramのストーリーズの使い方を徹底解説
Instagram広告
Instagram広告とは、自社のInstagramのフォロワー以外のユーザーに情報を届けることができるInstagramの広告機能です。Instagramにはユーザー同士の拡散機能はありませんが、広告機能を使用することでInstagramの膨大なフォロワーのデータを元にしたユーザーの絞り込み機能で、自社が届けたい相手に広告を届けることができます。
Instagram広告では、年齢、職業、住んでいる場所、職業、ライフステージをもとに広告を配信するユーザーを絞り込んで投稿をすることができるため、コンバージョンを高める効果が期待できます。
また、Instagram広告はアプリ上からも配信設定できるため手軽に広告を回すことができます。フィード投稿に対する広告は、一度回して効果測定をした後にあまり効果が見られない場合はターゲットを変えることや、広告を再度回すことなどもできます。他にもInstagramの広告は数百円から配信でき、効果があまり見られない場合は途中で宣伝をストップすることもできるため、柔軟に変化に対応できるという点でも優れています。
広告の効果に関しては、無料で開設できるMetaの広告マネージャーから管理することができるため、Instagramマーケティングの初心者でも簡単に広告の効果を一目で理解することができます。
▶Instagram広告については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagramキャンペーン
Instagramキャンペーンとは、TwitterやTikTokなど他のSNSで見られるキャンペーンと似ていますが、「自社のアカウントをフォローして、対象のハッシュタグをつけた投稿をする」などの条件を満たしたユーザーに対して何かしらのインセンティブを付与するという形式が一般的です。
フォロワーに対して何かしらのメリットを提供しつつ、販促効果やユーザーの投稿を獲得するなど、多くの企業が自社のサービスに合った形で取り入れています。
しかし、Instagramキャンペーンを取り入れる際にはInstagramのガイドラインが設定されており改訂も行われているので、事前にしっかりと確認をした上で投稿をするようにしてください。なお、最新のバージョンは以下に示します。
- 写真や動画は自分で撮ったもの、共有する権利を得ているもののみをシェアする
- 多様なオーディエンスに配慮した写真と動画を投稿する
- 有意義で誠実なやり取りを大切にする
- 法律を守る
- Instagramコミュニティの他のメンバーを尊重する
- 利用者同士が支え合う環境を大切にし、自傷行為を美化するような投稿は避ける
- 報道の対象となるような出来事を投稿するときは慎重に行う
詳しくはInstagramのヘルプセンターより閲覧できますので、こちらを参照ください。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、その名の通りSNSで多くのフォロワーを有するインフルエンサー(インスタグラマー)に自社製品やサービスのPRを行ってもらうことを指します。
インスタグラマーには美容系や英語学習、旅行など様々な分野に精通した人がいるので、自社の商品の特徴に合ったインスタグラマーにPR依頼をすることで効果的な宣伝効果を期待できます。芸能人などにプロモーションをしてもらうという方法もあります。
インフルエンサーの有するフォロワーがどういった層なのかを把握したうえで、インフルエンサーマーケティングを活用することで、自社が届けたいターゲットに対して一度に多くて数百万人に自社の商品やサービスを知ってもらうきっかけになります。
インフルエンサーは、Instagramのみならず他のSNSアカウントを運用している場合もあるため、拡散力の弱いInstagramだけではなく他の拡散力のあるSNSを通してプロモーションを行ってくれる可能性もあります。インフルエンサーを味方につけておくことで、ブランド認知を高めることに繋がります。
▶インフルエンサーマーケティングについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagramマーケティングと相性のいい業界
写真や動画を通して商品やサービスをアピールできる中で、相性のいい業界は「ファッション」「化粧品」「小売」です。
【相性のいい理由】
- 日常生活に取り入れやすい
- 写真や動画で紹介しやすい
- 商品、サービスが分かりやすい
- 季節や時期にとらわれずに1年中投稿できる
【マーケティング事例】
<ファッション>
- @forever21(フォーエバー21)
- @gu_for_all_(GU)
<化粧品>
- @maccosmetics(M・A・C Cosmetics)
- @canmaketokyo(キャンメイク)
<小売>
- @akiko_lawson(ローソン)
- @nitori_official(ニトリ)
上記で取り上げたものに関しては、Instagramユーザーに対する興味関心のある母数が多い業界になりますが、他にも英語学習や旅行などといったコンテンツを運用するアカウン
トも多く存在します。自社のサービスの特性を活かしたInstagramの活用を行うことが重要です。
Instagramマーケティングの目標の立て方
Instagramマーケティングは闇雲に始めて結果が見えるというものではありません。Instagramマーケティングを始める際には、最初に目標を設定しておくことが不可欠です。そこで、本記事では目標のKGI、KPIの設定の仕方をご紹介します。
KGI=Key Goal Indicator:重要目標達成指標=最終的なゴール状態
KPI=Key Performance Indicator:重要業績評価指標=KGI達成のための評価指標
【Instagramで計測できる数値】
フォロワー数
Instagramアカウントをフォローしている人の数を表します。フォロワー数が多いと、人気アカウントであるという印象を与えることができます。また、Instagramのインサイト機能から、フォロワー数の増減や年代、性別ごとのフォロワー数の割合、アクティブな時間帯などをチェックすることができます。
▶インサイトをPCで見られる方法や、インサイト分析のポイントについて以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
インプレッション数
投稿が何回表示されたのかという合計表示回数を表します。1人のユーザーが1つの投稿を2回閲覧した場合は、「2」とカウントされます。また、インプレッションの中でもユーザーはどこからその投稿を閲覧したのかを細かく確認することができます。例えば、ハッシュタグで検索をしたことによる流入、発見タブからの流入、ホーム画面に流れてきた場合などを計測することができます。発見タブからの流入が多い場合は、フォロワー以外のユーザーに閲覧されたことを表し、ホームからの流入はフォロワーからの閲覧が多いことを示します。
リーチ数
投稿を見たユーザーの数を表します。1人のユーザーが1つの投稿を2回閲覧した場合でも、リーチ数は「1」とカウントされます。実際にコンテンツが届いた人数をチェックすることができます。Instagramにおける「バズる」とは、投稿のリーチ数が急激に伸びている状態のことです。投稿をバズらせることで1投稿で多くの人の目に触れるため効率よくアカウントや商品、サービスを宣伝することができます。
▶以下の記事では、インスタでバズるための方法について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
エンゲージメント数
エンゲージメントとは、投稿に対する「いいね」「保存」「コメント」の数を表します。この3つの指標の中でも特に「保存数」は、ユーザーがあとから投稿を見返すために使用するものでInstagramマーケティングにおいて重要な指標であるとされています。
プロフィールへのアクセス数
ユーザーが投稿を見て、アカウントのプロフィールに遷移した数を表します。1つの投稿から、他の投稿やアカウントそのものに興味を持ってくれたということを示しているため、フォローに繋がりやすくなります。
フォロー数
シェアしたコンテンツから実際にアカウントをフォローした人数を表します。5で紹介した、プロフィールへのアクセス数は多いのに対してフォロー数が少ない場合は、アカウントのプロフィール内容や過去の投稿の統一感などに問題がある可能性があります。
【InstagramマーケティングにおけるKGI、KPIの例】
<KGI例>
- 次の四半期の売上を前回比で20%増やす
- Instagram経由での売上比率を3年で2倍にする
<KPI例>
- 自社アカウントのフォロワー数を1ヶ月で3000人増やす
- 自社アカウントから公式LINEへの遷移率を3ヶ月で2倍にする
- Instagram経由の自社HPへのアクセス数を1ヶ月で3倍にする
上記はあくまで例なので、全て正しいというわけではなく自社の状態にあった最適なKGIやKPIを置くことが大切です。また、サービス内容のみならず、自社がどのフェーズにいるのかを踏まえた上で目標を設定することで、より効果的なInstagramマーケティングを行うことができます。これらのポイントをおさえた上で目標を立てましょう。
▶Instagram分析ツールについては以下の記事でおすすめを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Instagramマーケティングを強化したい方へ
Instagramマーケティングを効果的に行うことで、自社の売上に繋げたいという方も多いと思います。とはいえ、こんなお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
✔ 社内にInstagramマーケティングに精通した人間がいない
✔ Instagramを取り入れたいがなかなか時間が割けない
✔ 自分があまりInstagramを使わないのでよく分からない
上記に当てはまる方には、Instagram運用の代理店などを活用することもオススメします。Instagram運用のプロが、アカウントの開設からコンテンツの制作、広告運用まで支援してくれます。
本記事では、Instagramのマーケティングについて目標の立て方や相性のいい商材など幅広くご紹介いたします。
まとめ
Instagramマーケティングを効果的に行う際には、まずInstagramの特性を理解したうえでアカウント運用を軸に広告やインフルエンサーをうまく活用していくことが求められます。Instagram運用は、フォロワー数やいいね数など、ユーザーの反応が見えやすい分、PDCAを回しやすいという特徴があります。
しかし、ノウハウを持っていないという方が多いのも事実です。ノウハウはないけど、Instagramを運用してみたいとお考えの方は是非代理店を頼ってみてはいかがですか?
いつでもお気軽にご相談ください。
malna株式会社のInstagramマーケティング
malna株式会社では、総合的なwebマーケティング支援を行っています。20代の若手社員を中心に世の中のトレンドをいち早く掴み、過去の多様な業種へのコンサルティング支援の経験を活かした幅広いサービスを展開しています。スピーディかつ本質的な成果にコミットし、貴社の利益に貢献いたします。
担当者との定期的なミーティングの設置や、日々の円滑なミュニケーションなどサポート体制が非常に充実している点が特徴です。
✔ Instagramマーケティングを始めたいが、やり方が分からない
✔ 若者向けの発信をしたいが、自分たちでできるか不安だ
✔ 若者目線で、幅広いターゲットにアプローチしたい
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