2024.04.04
リスティング広告の費用対効果は?メリットや対策を解説
リスティング広告の費用対効果って本当に良いのかと気になっている人は多いでしょう。
広告費用は限られており、無駄なく費用対効果の高い広告をしたいと考えている人が大半だと思います。
そこで本記事では、リスティング広告の費用対効果や仕組み、費用などについて徹底解説しています。
リスティング広告が最近気になっている人も増えてきているため、是非参考にして下さい。
リスティング広告とは
リスティング広告とは、ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンで検索したキーワードに連動した広告文が表示される広告のことです。
リスティング広告は、SEOのように中長期的な施策をする必要がなく、キーワードと広告文を設定することで、広告を掲載することができます。
掲載順位は上限クリック単価と広告品質によって決定します。
例えばX,Y,Z社がキーワードAに対してリスティング広告を掲載している場合、表示順位はZ,X,Y社となります。
掲載者 | 広告品質 | 上限クリック単価 | ランク | 表示順位 |
X | 8 | 100円 | 8×100=800 | 2位 |
Y | 5 | 150円 | 5×150=750 | 3位 |
Z | 6 | 180円 | 6×180=1080 | 1位 |
▶リスティング広告のやり方については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告のメリット
リスティング広告には、メリット・デメリットがあるため、まずはリスティング広告のメリットについて解説します。
低予算で開始できる
リスティング広告は広告主自身で予算を設定できるため、低予算で始めることができます。
Google広告は1日あたりの予算額を設定することで、1ヶ月の予算を決めることが可能です。
キャンペーンの内容によって変動することがありますが、1日あたり200円前後から出稿することができるため、月に1万円以内で広告配信することもできます。
Yahoo!やGoogleのリスティング広告は、クリック単価を設定することによって、全体の予算を決めることが可能です。
クリック単価は10円前後から設定できるため、クリック数に応じて請求金額が変わってきます。
狙ったキーワードを入札できる
キーワードに対して「1クリック当たりの広告料金」を設定することを「入札」といいます。
広告の表示順位は主に「広告の質」と「入札単価」によって決定されるため、質が同じ場合には入札単価が高い方が上位表示されます。入札単価は検索頻度の高いキーワード程、高額になる傾向があります。そのため、入札単価は利益を考慮したうえで決定することが重要です。
購買意欲が高いユーザーに対して配信できる
リスティング広告はキーワードに対して入札でき、設定したキーワードを検索した人にアプローチできるため、購買意欲が高いユーザーに対して配信することができます。
しかしながら、すでに競合企業が多く出稿しており、参入ハードルが非常に高いこともあるため、注意しましょう。
これからリスティング広告をしようと考えているのであれば、強豪に打ち勝つための戦略が必要になってきます。
SEOよりも柔軟性が高い
SEOはコンテンツを作成してから成果を出すまでに半年以上かかる場合もあり、時間とお金をかけたからといって、上位掲載できるというわけでもありません。
しかしながら、リスティング広告は入札金額やキーワードとの関連性によっては即日に上位掲載することができ、掲載順位をコントロールすることも可能です。
さらに、出稿するキーワードやターゲットの年齢・性別・居住地域などのターゲティング設定を行うことができます。
リスティング広告のデメリット
次にリスティング広告のデメリットについて解説します。
メリットだけでなく、デメリットも把握した上でリスティング広告にするのか判断するようにしましょう。
潜在層にアプローチできない
リスティング広告は、設定したキーワードを検索したユーザーに対してアプローチする広告方法であるため、商材に興味のない人にはアプローチできません。
商材に興味ある人にはアプローチできるため、コンバージョン率を高めることができますが、新しい顧客層には有効なマーケティング施策とは言えないでしょう。
そのため、リスティング広告を始める際には、誰に何を訴求したいのか明確にすることが大切になってきます。
視覚的なアプローチができない
リスティング広告は、テキストのみでアプローチする広告方法であるため扱う商品の画像をユーザーに表示させることができません。
商品の魅力を伝えるために、視覚的なアプローチがどうしても必要になってくる場合には、リスティング広告は向いていないと言えます。
リスティング広告の費用対効果は高いの?
そもそも、広告における費用対効果とは、『広告経由の売上に対して広告費用がいくらかかっているか』の指標になります。
その指標の1つであるROAS数値(Return On Advertising Spend)は以下の式で算出できます。
ROAS(%)=広告経由の売上÷広告費(×100)
この数値が高いほど、広告の費用対効果が高くなります。
では、リスティング広告の費用対効果は高いのでしょうか?
実は、リスティング広告は一般的にweb広告に比べて費用対効果が高いと言われています。
理由としては以下の要因が挙げられます。
検索結果上位に配置される
画像で示したように、リスティング広告は検索結果の表示順位が一番高いページの上に表示されます。ユーザーの目につきやすいためクリックされる確率が高くなります。
狙ったユーザーにのみ配信できる
特定の検索KWに対して広告を掲載できるため、狙った層に広告を表示することができます。そのためコンバージョンに繋がりやすくなります。
クリック単価制
広告の掲載のみでは料金は発生せず、ユーザーが広告をクリックした際に料金が発生するクリック単価制となっています。
また、広告配信の結果をデータとしてすぐに確認することが可能です。広告配信の結果をデータとしてすぐに確認することができることによって、結果につながらない無駄な広告費を減らすことができます。
毎日データを確認することによって、細かい調整をすることができるため、高い効果を発揮することも可能です。
相性が良い商材は?
単価が高い商材
リスティング広告は単価が高い商材と相性が良いとされています。
リスティング広告はクリックされるごとに課金されるクリック課金型の広告であり、1クリックの単価はキーワード等によって異なってくるため、1クリックの値段は決まっていません。
リスティング広告のコンバージョン率は約1%だと言われているため、1コンバージョンを獲得するためには、約100クリック必要と予測できます。
そのため、リスティング広告の費用対効果は単価が高ければ、利益率が高くなるため、相性が良くなると言われています。
逆に単価が低い商材はリスティング広告と相性が悪いです。
リスティング広告はクリック課金型の広告です。
商材の単価によって広告にかかる費用が変わってくるというわけではありません。
つまり、単価が低い商材を扱っていると、コンバージョンを獲得したとしても利益率が低くなってしまいます。
単価が低い商材を扱っているのであれば、他の広告方法を試してみるようにしましょう。
LTVが高い商材
LTVとは、取引を始めてから終了するまでに得られる利益のことです。
サプリメントや化粧品などの定期購入されやすい商材のことを指します。
LTVが高ければ、何度か商材を購入してもらうことができるため、一回の利益で考えると低いですが、解約するまでの利益で考えると、高い費用対効果を発揮することがあります。
LTVを常に確認する必要がありますが、合計で高い利益を得ることができているのであれば、単価が低くても問題ありません。
リスティング広告の費用対効果を高める方法
リスティング広告の費用対効果は工夫によって、高めることができるため、リスティング広告の費用対効果を高める方法について解説します。
キーワードを見直す
リスティング広告の効果を高めるためには、ターゲット層のユーザーが検索すると考えられるキーワードを設定することが大切です。
ユーザーの悩みに遡及出来るキーワードは何か、ユーザーはどのキーワードで検索することが多いのか、など定期的なキーワードの見直しを行いましょう。
広告配信後に成果が低いキーワードへの出稿を停止することで無駄な費用を減らすことができるため、これまでの成果について確認することも大切です。
広告を見直す
リスティング広告の費用対効果を高めるためには、広告の質も良さも重要になってきます。
必要な広告費用が同じであったとしても、質の悪い広告よりも質の高い広告の方がコンバージョン率を高めるためには有効です。
広告の質を高めるためには、キーワードと広告の関連性を高めたり、クリック先のランディングページの使い勝手を良くすることも重要になってきます。
他にも、TD(タイトル・ディスクリプション)も重要です。
タイトルとは画像の赤い枠、ディスクリプションとは青い枠の部分を指します。
タイトル
タイトルの文字数は29文字以下で設定しましょう。それ以上だと上画像のようにタイトルが途中で切れてしまいます。また、「50%OFF」のような具体的な数字を示したりするなど、ユーザーがクリックしたくなる文言を設定しましょう。
ディスクリプション
GoogleとYahoo!のリスティング広告では、最大90文字の説明文を2つまで設定できます。
ユーザーの興味の引くキーワードを入れる、メリットを示す、「…の秘密とは?」など、ユーザーがクリックしたくなる説明文を設定しましょう。
配信先を見直す
リスティング広告では、ユーザーの年齢や性別などを基にターゲティングを行います。
扱う商材のユーザーが決まっているのであれば、ユーザーに向けた広告配信を行うことで高い費用対効果を得ることが可能です。
ある一定の日時でクリック数が増える傾向があるならば、狙ったタイミングで広告を強化することも有効になってきます。
配信先を見直すことによって、無駄なクリックを減らすことができ、コンバージョンの見込みが高いタイミングに広告配信を行うことが可能です。
複数デバイスでの掲載の仕方を工夫する
近年、スマートフォンの普及率が急激に増加しており、検索は主にスマートフォンで行っているという人も多くなってきました。
広告を配信する際には、スマートフォンで表示されることも考えて広告配信するようにしましょう。
しかし、扱う商材がビジネス関連のものであれば、パソコンで検索されることが多いと考えられるため、スマートフォンでの広告を配信せずに費用を抑えるという方法もあります。
LTVを考える
先述したように、LTVは単価が低い商材を扱う際に大切であるため、費用対効果を高めたい場合には、LTVについてよく考えるようにしましょう。
「初回無料」といって定期購入する商材を宣伝しているところが多いですが、LTVを見込んでいるため、初回無料にすることができています。
目先の売上だけでなく、広告運営を中長期間で考えることが大切であり、LTVを考えてリスティング広告をすることで費用対効果を高めることが可能です。
除外キーワードを設定する
除外キーワードとはキーワードの一種です。特定の語句を含む検索結果に対して広告が表示されないようにする場合に使用します。
参考:https://support.google.com/google-ads/answer/2453972?hl=ja
出稿前に除外キーワードとして予想されるものを事前に除外しておくことによって、広告費を抑えることができます。
広告を出したいユーザーは新規顧客になるため、既存顧客や求職者が検索すると予想されるキーワードを事前に考えておき、除外設定しておくようにしましょう。
マッチタイプを決めておく
リスティング広告には以下の4つのマッチタイプがあり、どのマッチタイプでキーワード登録するかによって成果が変わってきます。
- 完全一致:設定したキーワードとユーザーが検索した語句が全て一致する場合に表示
例)設定キーワード:マグカップ かわいい
検索キーワード:マグカップ かわいい
- フレーズ一致:設定したキーワードが含まれるかつ語順が同じ場合に表示
例)設定キーワード:マグカップ かわいい
検索キーワード:マグカップ かわいい 安い / 安い マグカップ かわいい
語順が同じでない以下のキーワードでは表示されません。
表示されない検索キーワード:マグカップ 安い かわいい
- 部分一致:設定したキーワードとユーザーが検索した語句が関連があるとシステムが判断した場合に表示
例)設定キーワード:マグカップ かわいい
検索キーワード:マグカップ おしゃれ / コップ かわいい
- 絞り込み部分一致:設定したキーワードがユーザーの検索した語句に含まれている場合に表示
例)設定キーワード:マグカップ かわいい
検索キーワード:小さい かわいい 持ち運び マグカップ
登録したキーワードと検索キーワードが完全に一致した場合に広告を表示する完全一致のマッチタイプを使用することで、広告費を抑えることが可能です。
しかしながら、キーワードが完全に一致しなければいけないため、キーワードの選定が重要になってきます。
完全一致のマッチタイプで成果が出ないのであれば、他のマッチタイプも検討するようにしましょう。
扱う商材によって、広告方法を使い分けるようにしよう!
本記事では、リスティング広告の費用対効果や仕組み、費用などについて徹底解説しました。
リスティング広告が高い費用対効果を発揮するためには、扱う商材がかなり重要になってきます。
そのため、リスティング広告だけにこだわるのではなく、扱う商材によって広告方法を使い分けることが大切です。
リスティング広告は、まとまった費用や広告配信のスキルも必要になってくるため、リスティング広告の特徴を把握しながら効果的な広告を行うようにしましょう。
malna株式会社の広告運用代行
とはいっても、広告運用経験のない方には難しいですよね。
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