2022.11.21

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リスティング広告の費用の相場とは?予算の決定方法も解説

「リスティング広告を始めたいけど費用がどのくらい必要なのか気になる」

と考えている企業も多いのではないでしょうか。

結論、リスティング広告の費用は会社ごとにある程度自由に決められるため、いくらからでも始められるのが特徴です。

しかし、そうは言ってもどのくらいの予算を割くべきなのか分からない方も多いかと思います。

そこで、今回はリスティング広告の費用について以下のポイントについて解説します。

  • リスティング広告の費用の仕組み
  • リスティング広告の費用相場
  • 広告予算を決める方法
  • 広告費用を抑えるコツ

ぜひ参考にしてみてください。

▶リスティング広告のやり方については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

リスティング広告のやり方とは?運用のポイントを徹底解説

リスティング広告の費用の仕組み

リスティング広告の費用の仕組みについては、「クリック課金制」と「オークション制」の2つを理解する必要があります。

それぞれの特徴について具体的に説明していきます。

クリック課金制

リスティング広告の特徴としては、広告自体が表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーがクリックして初めて課金が行われます。

クリック単価はどの検索キーワードに対してリスティング広告を出稿するのかによって大きく変わります。

クリック単価(CPC)はおおよそ50円〜1,000円程度と言われており、金融や保険ジャンルにおいてはとりわけ高くなっている傾向があります。

キーワードにおける金額の概算については「Googleキーワードプランナー」で確認できますので、自社がリスティング広告を出稿した場合にどのくらい費用が必要なのかについて把握しておきましょう。

オークション制

リスティング広告の掲載順位は「オークション制」を採用しています。

オークション制とは、「特定のキーワードに対していくら支払えるのか」といった入札を行い、オークションの結果に応じて掲載順位が決定する仕組みのことをいいます。

掲載順位は「クリック単価 × 品質スコア × 広告表示オプション」から算出される「広告ランク」によって決定されます。

品質スコアとは、広告を出稿するキーワードに対しての関連性やページクオリティなどの観点から1〜10で算出されるスコアのことです。

結論、品質スコアがあまり高くなかったとしてもクリック単価さえ上げれば、誰でも掲載順位を上位に表示させられるのがリスティング広告のメリットだとも言えます。

オーガニック検索(通常の検索面)で上位を取ろうとすると、SEO対策に力を入れる必要があるため、短期的に上位に表示させることは難しいです。

また、そもそも競合に知名度がある大手企業が多数ある場合、SEOにおいて重要な指標である「ドメインパワー」の格差によって上位に表示させるのが不可能に近い可能性もあります。

そういった側面から、リスティング広告は誰にでも勝機があるため、中小企業や個人事業主にも広く活用されています。

リスティング広告の費用相場とは

先ほど説明したように、リスティング広告は自身の予算に合った金額で広告を出稿できます。

そのため「〇〇円以上は必ず必要!」といった目安はありませんし、CPAが合うのであればいくらでも費用はかけるべきだとも言えます。

中小企業であれば、月10万円から100万円程度をリスティング広告の費用としている場合が多い印象です。

しかし販売する商品のカテゴリなどによって必要な費用は大きく変わるため、あくまで目安程度だと認識しておいてください。

ある程度慣れてきたら費用をかけるのもおすすめ

ある程度リスティング広告について学び、今後本格的にリスティング広告を運用していく事を想定しているのであれば、費用をかけてみることもおすすめです。

理由としては、リスティングはキーワード選定や不要なキーワードを見極めるのが必要不可欠で、それを分析するには実際に広告を出稿してユーザーの反応をみる必要があります。

最初に費用を節約してしまう場合、ユーザーの反応を見られず、PDCAサイクルが遅くなってしまう可能性があります。

しかし、広告予算の上限などもあるかと思いますので、ある程度勝機が見られているのであれば最初に費用をかけてみてはいかがでしょうか。

代理店に頼む方法もある

リスティング広告の運用には専門の知識が必要な上に、時間と手間もかかります。

自社にリスティング広告を運用するリソースがない場合は代理店に依頼する選択肢も視野に入れてみましょう。

代理店の費用に関しては主に以下の2種類があります。

  • 広告費に応じて変動するパターン→運用するリスティング広告の費用の「〇〇%」を手数料として支払う。おおよそ20%程度が相場
  • コンバージョンに応じて変動するパターン→コンバージョン1件あたり「〇〇円」を手数料として支払う。商材によって費用は異なる。

月々のリスティング広告の予算に加えて代理店に支払う手数料も増えてしまいますが、専門家が運用することによって、結果的に費用対効果が高くなる可能性も十分に考えられます。

リスティング広告の予算の決め方

先ほど、リスティング広告はおおよそ月間で10万円から100万円ほど費用をかけている企業が多い印象だと説明しました。

ここでは、もう少し具体的にどういう視点で予算を決めていくのかについて説明していきます。

コンバージョン(CV)数から決める

1つ目の予算を決める視点は、目標としているコンバージョンの数によって決める方法です。

例えば、リスティング広告において月間のCV数を100としたとします。

リスティング広告において顧客一人あたりを獲得するために必要な費用である「CPA」が1,000円だとすると、予算は10万円必要になります。

リスティング広告を出稿した当初は、目標CV数やCPAがどのくらいなのかについては把握できないと思いますので、詳しい金額については実際に出稿した上で決めましょう。

顧客獲得単価(CPA)から決める

2つ目の予算を決める視点は、目標とするCPAを先に定めた上で予算を決定する方法です。

目標CPAの計算方法は「商品の販売価格 – 原価 – 目標の利益」から算出されます。

例えば以下の例についてみてみましょう。

  • 販売する美容液の価格:5,000円
  • 美容液の原価:2,000円
  • 目標の利益:1,000円

この場合、目標CPAは「美容液の価格(5,000円) – 美容液の原価(2,000円) – 目標の利益(1,000円)」で、2,000円となります。

今回の例ではCPAの損益分岐点は3,000円であるため、CPAが3,000円より大きければ赤字、小さければ黒字となることを理解しておきましょう。

続いて、想定されるコンバージョン数を元に、最終的なリスティング予算を決定します。

リスティングの経路にて美容液が毎月30本程度販売できると想定した場合、予算の計算は「目標CPA(2,000円) × 想定コンバージョン数(30)」の60,000円となります。

目標のCPAを計算し、想定のコンバージョン数をその値にかけることによってリスティング広告の予算が立てやすくなるでしょう。

クリック単価(CPC)から決める

最後に3つ目の予算を決める視点は、広告を出稿する際のキーワードにかかる平均クリック単価から決める方法です。

この方法はシンプルに平均のクリック単価・平均のクリック数を予想し、掛け合わせた金額を算出します。

クリック単価についてはキーワードプランナーにておおよその金額が分かりますが、実際にどのくらいクリックされるのかについては出稿してみないことには未知数な部分もあります。

ある程度リスティング広告を出稿した上でどのくらい予算が必要なのかについて検討してみましょう。

リスティング広告の費用を抑える方法

予算を決めたからといっても、できるだけ費用は抑えたいですよね。

そこで、リスティング広告を出稿する際に費用を抑えられるコツを6つ紹介します。

  1. 除外キーワードを設定する
  2. ターゲットを絞る
  3. 品質スコアを高める
  4. 最初に費用をかけてAIに学習させる
  5. ランディングページを最適化する
  6. マッチタイプを絞り込む

除外キーワードを設定する

リスティング広告を出稿した当初は、意図しないキーワードにて広告が表示されることはよくあります。

コンバージョンが期待できないキーワードやターゲット層が異なる場合に関しては積極的に除外キーワードを設定するようにしましょう。

除外キーワードを設定することによって、今後そのキーワードで検索された場合において、リスティング広告が表示されないようになります。

リスティング広告の品質スコアには「推定クリック率」が関係しているため、除外キーワードを設定することによって間接的に品質スコアが上昇する可能性もあります。

除外キーワードは年数が経つにつれて新しいキーワードも多く出現してくるため、手間はかかりますが、こまめに設定することがおすすめです。

ターゲットを絞る

リスティング広告において、以下の項目についてターゲットを絞ることが可能です。

1.デバイス
2.地域
3.時間
4.年齢
5.性別

あらかじめターゲット層が明確である場合は最初から配信対象を絞って広告を表示させましょう。

しかしターゲット層があまり明確ではない場合に関しては、一度全てのユーザーに対して配信することをおすすめします。

ターゲットを絞らず全ユーザーに対して配信したのちに、特にCPAが悪いターゲット層を除外していきましょう。

注意点として、他の基準(キーワード選定の精度やランディングページの最適化)が向上したことによって以前まで成果が出なかったターゲットにおいても、改善されている可能性も考えられます。

キーワード選定やランディングページなどがある程度充実してきたのちに、再度ターゲットを広げて反応を見てみるのも1つの手段です。

品質スコアを高める

品質スコアを決める要素として重要な指標は「推定クリック率」「関連性」「ランディングページのクオリティ」の3つです。

リスティング広告を出稿する際のタイトルや説明文をユーザーにとって魅力的なものにすることによってクリック率の上昇が見込めます。

また、ランディングページに関してもリスティング広告用のランディングページを作っている企業も多く、最適化を行う必要があります。

細かいABテストなどを行い、改善を続けていきましょう。

最初に費用をかけてAIに学習させる

GoogleやYahoo!のリスティング広告では、目標CPAを設定することによってAIがその目標CPAに合わせて広告のクリック単価などを自動的に決めてくれる仕組みがあります。

このAIはある程度のコンバージョンを獲得しなければ上手く学習が行われないため、学習をさせるために最初に費用をかけてコンバージョンを獲得するのも1つの手段です。

最初に費用をかけて学習を素早く終わらせることによって、結果的に費用対効果が高くなる可能性もありますので、運用手段の1種として押さえておきましょう。

ランディングページ(LP)を最適化する

そもそも、品質スコアの観点からランディングページを最適化する必要があります。

加えて、ユーザーは広告をクリックした後にランディングページを経て最終的にコンバージョンに至ります。

そのため、ランディングページがユーザーにとって利便性が低い場合、クリック率が高かったとしても結局コンバージョンを獲得できません。

キーワード毎にランディングページを複数用意したり、継続的なABテストなどを行った上で日々改善していくことが必要不可欠でしょう。

マッチタイプを絞り込む

リスティング広告でどのキーワードで広告を出稿するかを検討する場合、「部分一致」「絞り込み部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の4つのマッチタイプから選択できます。

完全一致に近づくにつれて、不要なターゲットに対しての広告表示が減少するため、費用をできるだけかけたくない場合は完全一致を細かく設定して運用するのも1つの手段です。

リスティング広告の費用についてよくある質問

最後に、リスティング広告の費用についてよくある質問について紹介し、回答していきます。

よくある質問は以下の2つが挙げられます。

  1. GoogleとYahoo!ではどちらが費用を抑えられますか?
  2. 個人でリスティングを行いたいのですが、月々5万円だとやる意味はありませんか?

GoogleとYahoo!ではどちらが費用を抑えられますか?

リスティング広告を始めるのであれば、まずはGoogleリスティング広告をおすすめしています。

理由としては、高齢者を除くターゲットであればGoogleの方が圧倒的に利用者が多い点と、AIの学習能力の高さです。

目標CPAなどを定めた場合に、機械学習の精度はGoogleの方が良いと言われているため、初心者で運用する場合はGoogleの方が無駄な出費を抑えられると思います。

toB向けにリスティングを行いたいのですが、月10万円だとやる意味はありませんか?

月10万円でもリスティング広告は十分に利用価値があるでしょう。

リスティング広告は自由に出稿を調整できるため、月初に集中的に広告を出稿することも可能となっています。

例えば「毎月1日から10日の間に予算を集中的に配分し、10日以降はリスティングを行わない」といった戦略も取れるわけです。

限られた予算の中でも戦略的に利用することで、リスティング広告は十分に集客経路として利用できるのでぜひ活用してみてください。

まとめ

リスティング広告は個人や中小企業でも十分に勝機が見える広告です。

最初にPDCAを回して改善するためにある程度の費用が必要にはなりますが、コツやポイントを抑えれば費用を抑えて運用できます。

ご自身の予算に合わせて有効にリスティング広告を利用してみましょう。

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著者情報

writermalnaブログ編集部webマーケター / データアナリスト
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