2026.10.12

板金塗装の集客方法|修理内容を見せて直接の依頼を増やす進め方

「ディーラーや中古車店の下請けばかりで、個人のお客様から直接の依頼が来ない」
「ホームページを作ったのに、修理の問い合わせがほとんど来ない」

マーケティング支援

こんなお悩みはありませんか。

修理の腕には自信があっても、工場の名前を知ってもらえないと、事故や傷の相談先に選ばれにくいですよね。

この記事では、板金塗装工場が使える集客方法を、ホームページ・ネット・地域に分けて、問い合わせを入庫につなげる説明までわかりやすく解説します。

修理内容の見せ方や、どの施策から始めるかを整理したい段階なら、malnaのマーケティング支援でご相談いただけます。

板金塗装の集客が難しい3つの理由

板金塗装の集客とは、事故や傷の修理を考えるカーオーナーに工場を見つけてもらい、見積もりと入庫につなげる活動です。

修理の腕が良くても、依頼者が工場を探す場面で名前と修理の中身が見えなければ、相談先に選ばれません。

集客が難しい理由は、次の3つです。

  • ディーラーや購入店に、修理の依頼が先に集まりやすい
  • 事故の修理は何度も頼むものではなく、工場の名前を覚えてもらいにくい
  • 保険を使う修理は、工場の説明がないと依頼者が判断できない

3つの理由はどれも、依頼者が修理の中身を知らないまま工場を選ぶ点から生じています。

ディーラーに修理の依頼が集まりやすい

傷やへこみを直したいカーオーナーの中には、まず車を買ったディーラーや中古車店に相談する人がいます。

ディーラーや販売店が修理を受けたあと、実際の板金塗装を外部の工場に頼む形もあります。

国土交通省の指針も、依頼者と契約する元請工場と、元請工場から依頼を受けて作業する外注工場の両方を対象にしています。

外注工場として作業する場合、依頼者は修理した工場の名前を知らないままになります。

工場へ直接の依頼を増やすには、依頼者が修理先を探す場面で、工場の名前と修理の中身を見つけてもらう必要があります。

参考:車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針|国土交通省

事故の修理は何度も頼むものではない

事故や大きな傷の修理は、同じ人が毎月のように頼むものではありません。

日ごろから通う店のように名前を覚えてもらう機会が少なく、依頼者は修理が必要になった日に、検索や地図で工場を探し始めます。

探す時点で工場の情報がネットに出ていなければ、比べる対象にも入りません。

いざというときに思い出してもらうには、修理を終えた依頼者からの紹介と、検索で見つけてもらう情報の両方が必要です。

保険を使う修理は工場の説明が欠かせない

交通事故の修理では、依頼者が自動車保険を使って費用をまかなう場面が多くあります。

国土交通省の指針によると、工場と損害保険会社が修理価格を協定し、依頼者の承諾を得て、損害保険会社が工場へ直接支払う形が慣例です。

同じ指針は、依頼者が保険金の範囲で修理が終わることを望む場合が多いとも説明しています。

保険を使う修理の流れや、保険で直せる範囲を工場が示せないと、依頼者は見積もりを頼む前に別の相談先へ移ってしまうおそれがあります。

参考:車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針|国土交通省

集客の前に決めるターゲットと強み

集客の施策を選ぶ前に、どんな修理を誰から受けたいかを決めておくと、ホームページや広告に書く言葉が決まります。

受ける修理と依頼者が決まっていないまま広告を出すと、合わない問い合わせへの返信に時間を取られます。

決めておくのは、次の3つです。

  • 受ける修理の範囲を、部位と損傷の大きさで決める
  • 自費の板金塗装と保険修理の割合を、直近の入庫から数える
  • ディーラーと比べた違いを、依頼者が比べる項目ごとに書き出す

受ける修理の範囲

受ける修理の範囲とは、自社で引き受ける部位と損傷の大きさ、車の種類のことです。

例えば、バンパーの擦り傷、ドアのへこみ、パネルの交換、骨格に及ぶ事故車の修理、輸入車の修理などに分けて、受けるものを決めます。

部品を持ち込んだ取り付けや、色の変更のように、他店で断られやすい依頼を受けるかどうかも決めておきます。

受けない修理をはっきり書くと、合わない問い合わせに答える時間が減ります。

車検や法定点検の入庫を増やす方法は、板金塗装とは依頼者の探し方が違うため、別に考えます。

関連記事:自動車整備の集客|9・10月の点検月間を次の入庫につなげる3つの準備

自費の板金塗装と保険修理の割合

自費で直す依頼と保険を使う依頼では、依頼者が工場を比べる項目が違います。

自費の小さな傷の修理では、料金と修理にかかる日数が比べられやすくなります。

保険を使う修理では、保険会社とのやり取り、代車、修理の期間が比べられやすくなります。

直近半年の入庫を、自費と保険修理に分けて数えると、自社にどちらの依頼が多いかが分かります。

増やしたいほうの依頼に合わせて、ホームページの最初に載せる情報と、広告で使う検索語を決めます。

ディーラーと比べた違い

ディーラーと比べた違いは、依頼者が修理先を比べる項目ごとに、自社が説明できる事実で書き出します。

ディーラーを悪く言う必要はなく、自社で選べることを並べれば十分です。

依頼者が比べる項目 自社で書き出す内容の例
料金 部位ごとの標準料金と、料金が変わる条件
修理の方法 部品を交換するか、板金で直すかを相談して決められるか
日数 部位ごとの修理日数の目安
代車 代車の台数と、貸し出しの条件
話す相手 見積もりを出す人と作業をする職人に直接相談できるか

書き出した内容は、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、紹介元に渡す資料で同じ言葉を使います。

違いを書き出すときは、職人や受付の担当者に「お客様から何を聞かれることが多いか」を挙げてもらうと、依頼者が気にしている項目が分かります。

聞かれることの多い質問への答えは、そのままホームページの文章として使えます。

板金塗装のホームページに載せる5つの情報

ホームページは、検索や地図で工場を見つけた依頼者が、料金と修理の中身を確かめて問い合わせを決める場所です。

国土交通省のガイドラインは、自社のWebサイトやSNSで、修理の内容、標準料金、認証や資格の情報を発信することを望ましい取組みとしています。

ホームページに載せるのは、次の5つです。

  • 修理メニューと標準料金を、部位と損傷の大きさごとに載せる
  • 修理前後の写真を、同じ角度で撮って載せる
  • 認証と整備士の資格を、持っているものだけ載せる
  • 保険を使う修理の流れを、事故の連絡から引き渡しまで載せる
  • 職人と工場の様子を、顔と設備の写真で載せる

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

修理メニューと標準料金

修理メニューと標準料金は、依頼者が問い合わせる前に確かめたい情報の1つです。

国土交通省のガイドラインは、依頼者が入庫を決められるよう、入庫の前から修理の内容と標準料金を説明することを工場に求めています。

標準料金は、部位と損傷の大きさごとに分けて、料金が変わる条件を同じ場所に書きます。

あわせて、税込か税別か、部品代や塗料代、部品の脱着の工賃を含むかも書いておくと、見積もりとの差が生まれにくくなります。

現車を見てから確定する部分がある場合は、どこまでが標準料金で、どこからが現車の確認後に決まるかを分けて示します。

修理メニューの例 料金の横に書く条件の例
バンパーの擦り傷 傷の範囲、塗装する面の数、車の大きさ
ドアのへこみ へこみの大きさ、板金で直すか交換か
パネルの交換 部品代を含むか、塗装の色の種類
事故車の修理 現車を見てからの見積もりになること

メニューごとにページを分けると、「バンパー 擦り傷 修理」のように部位と症状で検索した人に見つけてもらいやすくなります。

支払い方法と受付時間も、料金と同じページに書いておくと、依頼者が電話をかける前に確かめられます。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

修理前後の写真

修理前後の写真は、文章だけでは伝わらない修理の結果を、依頼者が自分の目で確かめられる情報です。

国土交通省のガイドラインは、入庫後の作業前、作業中、作業後のそれぞれで写真を記録し、一定期間保存することを工場に求めています。

記録用の写真には、車を特定するためにナンバープレートを写します。

ホームページに載せるときは、ナンバープレートや車内の持ち物を隠し、依頼者の了承を得てから使います。

車台番号、住所が分かる背景、車内の書類、写り込んだ人の顔も、載せる前に隠します。

了承を取るときは、載せる場所(ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS)と、削除を頼みたいときの連絡先も伝え、了承の記録を残します。

修理前と修理後は、同じ角度、同じ明るさで撮ると、違いが伝わりやすくなります。

写真の横には、車種、部位、損傷の内容、修理の方法、かかった日数を書きます。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

認証と整備士の資格

認証と資格は、依頼者が工場の技術を外から確かめられる情報です。

国土交通省のガイドラインは、発信する情報の例として、道路運送車両法に基づく認証や優良認定、業界団体の自主認定、整備士資格を挙げています。

情報の種類 ガイドラインが挙げる例
認証 分解整備、電子制御装置整備
優良認定 車体整備作業(一種又は二種)
業界団体の自主認定 先進安全自動車対応優良車体整備事業者
整備士資格 一級・二級・三級自動車整備士、特殊整備士(自動車車体・電子制御装置整備士など)

載せるのは、自社が実際に取得している認証と資格だけです。

認証の番号や資格を持つ職人の人数を書くと、依頼者が比べるときの手がかりになります。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

保険を使う修理の流れ

保険を使う修理の流れは、事故にあった依頼者が、工場に何を頼めばよいかを知るための情報です。

流れは、事故の連絡、入庫、見積もり、保険会社との協定、修理、引き渡しの順に書くと伝わります。

国土交通省の指針は、依頼者から求められた場合に、必要に応じて、保険による修理は原状復旧が前提であることを説明する事項として示しています。

同じ指針は、保険金に差額を足せば原状復旧を超える修理もできることも、説明する事項に挙げています。

原状復旧とは、事故の前の状態に戻すことです。

ホームページにも、保険で直せる範囲と、自費で追加できる修理があることを書いておくと、入庫後の説明が短く済みます。

代車を貸し出す条件も、同じページに書きます。

参考:車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針|国土交通省

職人と工場の様子

職人と工場の写真は、車を預ける前に、誰がどんな場所で作業するのかを依頼者に見せる情報です。

職人の顔と名前、経験年数、得意な修理を書くと、依頼者は電話をかける相手を思い浮かべられます。

塗装ブースやフレーム修正機のような設備の写真は、どこまでの修理を自社で行えるかを示します。

国土交通省のガイドラインは、工場内の配置を工夫して、作業の様子を目で確かめられるようにする取組みを望ましいものとして挙げています。

来店した依頼者に作業場を見てもらえる工場なら、見学できることをホームページにも書きます。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

板金塗装のホームページに載せる5つの情報

ネットで依頼を集める4つの方法

ネットで依頼を集める方法は、依頼者が修理先を探す場所ごとに4つに分けられます。

どの方法も、最後は依頼者をホームページの修理メニューや保険を使う修理の流れのページへ連れてくるために使います。

方法ごとに、費用のかかり方と依頼者が工場を見る場所が違います。

  • Googleビジネスプロフィールで、地図で探す人に見つけてもらう
  • リスティング広告で、板金塗装の検索語で探す人に広告を見せる
  • 修理事例のブログで、部位や症状で検索する人に見つけてもらう
  • SNSと動画で、修理の様子を見せて名前を覚えてもらう

4つの方法の費用のかかり方と、依頼者が見る場所は次のとおりです。

方法 費用のかかり方 依頼者が見る場所
Googleビジネスプロフィール 掲載料なし 地図の検索結果
リスティング広告 クリックごとの広告費 検索結果の広告枠
修理事例のブログ 掲載料なし。書く時間がかかる 検索結果、自社サイト
SNSと動画 掲載料なし。撮る時間がかかる SNSのアプリ

問い合わせの前に依頼者が開くのはホームページなので、5つの情報を先に載せてから4つの方法を始めます。

Googleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールは、Googleの地図と検索結果に、工場の場所、営業時間、写真、口コミを表示する無料の登録です。

Googleのヘルプによると、地図の検索結果は、主に関連性、距離、知名度の3つで決まります。

要素 Googleの説明 工場でできること
関連性 検索語とプロフィールが合う度合い カテゴリと修理メニューを正しく登録する
距離 検索した人から工場までの距離 住所を正確に登録する
知名度 ビジネスがどれだけ知られているか 口コミを集め、返信する

Googleは、口コミの数や評価が知名度に関わると説明しています。

口コミへの返信については、依頼者の声を大事にしている姿勢を伝える手段として説明しています。

Googleのガイドラインでは、ビジネス名は看板などで実際に使っている名称にそろえ、宣伝の言葉やサービスの説明を足さないことが原則です。

修理前後の写真、受付時間、代車の台数は、ホームページと同じ内容で載せます。

カテゴリは、工場の業種に最も近いものを主なカテゴリに選び、塗装や修理の内容に合うものを追加のカテゴリにします。

年末年始やお盆など、営業時間が変わる日は、前もってプロフィールの営業時間を変えておきます。

依頼者が地図から電話をかけたのに出られないと、別の工場に電話をかけ直されてしまいます。

参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント|Google ビジネス プロフィール ヘルプ

参考:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン|Google ビジネス プロフィール ヘルプ

リスティング広告で狙う板金塗装の検索語

リスティング広告は、検索した語に合わせて、検索結果の広告枠に工場の広告を表示する方法です。

板金塗装の依頼者は、「板金塗装 ◯◯市」のような工場探しの語だけでなく、「バンパー 擦り傷 修理」「ドア へこみ 修理 費用」のように部位と症状で検索します。

広告で狙う語は、受ける修理の範囲と、自費と保険修理のうち増やしたいほうに合わせて選びます。

広告を押した人が移る先は、トップページではなく、検索語に合った修理メニューのページにします。

移った先に標準料金と修理前後の写真があると、問い合わせるかどうかを、ページを開いたまま決めてもらえます。

電話で問い合わせる依頼者が多い場合は、電話に出られない時間帯に広告を出さないように時間帯を決めます。

広告費の上限は、1件の入庫で残る粗利から決めます。

狙う語は、依頼者がどの段階で検索しているかで分けると、広告文と移る先のページを決めやすくなります。

検索している段階 検索語の例 移る先のページ
工場を探している 板金塗装 ◯◯市、車 へこみ 修理 近く 修理メニューの一覧と地図
部位と症状で調べている バンパー 擦り傷 修理、ドア へこみ 修理 費用 部位ごとの修理メニュー
保険を使うか考えている 車 修理 保険 使う、事故 修理 工場 選び方 保険を使う修理の流れ

「板金塗装 求人」や「へこみ 自分で 直す」のように、修理の依頼につながらない語には広告を出さない設定にします。

修理事例のブログ

修理事例のブログは、1台の修理を1つの記事にして、部位や症状で検索する人に見つけてもらう方法です。

記事には、車種、部位、損傷の内容、修理の方法、かかった日数、費用の目安を書きます。

1本の記事に書く項目は、次のとおりです。

  • 駐車場で擦った、追突されたなどの依頼のきっかけ
  • 損傷の部位と大きさが分かる修理前の写真
  • 板金で直したか、部品を交換したかという修理の方法と理由
  • 修理前と同じ角度で撮った修理後の写真
  • 料金が変わる条件を添えた日数と費用の目安

費用を載せる場合は、依頼者の了承を得たうえで、料金が変わる条件も同じ記事に書きます。

「バックドアのへこみを板金で直した例」のように、記事の題名に部位と修理の方法を入れると、同じ悩みの人が検索で見つけやすくなります。

事例の記事が増えるほど、検索で見つけてもらえる部位と症状の組み合わせが増えます。

記事から修理メニューのページへリンクを張り、標準料金を確かめてから問い合わせられるようにします。

SNSと動画

SNSと動画は、へこみが直っていく様子や塗装の工程を見せて、工場の名前を覚えてもらう方法です。

修理前、作業中、修理後を短くまとめた投稿は、文章を読まない人にも修理の結果が伝わります。

投稿する前に、依頼者の了承を取り、ナンバープレートや車内の持ち物、周りに写った住所の分かるものを隠します。

SNSを見て関心を持った人は、ホームページやGoogleビジネスプロフィールで工場を確かめるため、プロフィール欄にホームページのリンクを載せます。

投稿の頻度より、修理前後の写真と、部位と修理の方法を毎回書くことを優先します。

マーケティング支援

地域の紹介で依頼を増やす方法

地域の紹介とは、修理を終えた依頼者や、車に関わる地元の事業者から、工場の名前を伝えてもらうことです。

事故の修理は何度も頼むものではないため、身近な人から名前を聞いていると、いざというときに工場を思い出してもらえます。

地域で依頼を増やす方法は、次の3つです。

  • 紹介とリピーターの集客で、修理を終えた依頼者から次の依頼者を紹介してもらう
  • 看板と地域のつながりで、工場の前を通る人と地元の人に名前を知ってもらう
  • 中古車店や保険代理店との連携で、修理の相談を受けた事業者から紹介してもらう

紹介とリピーターの集客

紹介とリピーターの集客は、修理に満足した依頼者から、家族や知人の修理を紹介してもらう方法です。

引き渡しのときに、修理前後の写真と作業内容をまとめた報告書を渡すと、依頼者が知人に工場を勧めるときに見せられます。

報告書と一緒に、工場の連絡先とホームページの案内を書いた紹介カードを渡します。

一度修理を頼んだ依頼者には、季節の変わり目に、洗車や小さな傷の相談を受けていることを伝える連絡を送ります。

紹介で来た依頼者には、誰から紹介されたかを受付で聞き、経路として記録します。

看板と地域のつながり

看板は、工場の前を通る人に、工場の名前と受ける修理を知らせる方法です。

看板には、工場の名前、受ける修理の例、電話番号、ホームページへのQRコードを載せます。

文字を詰め込むと読まれないため、車から見て読める大きさの文字で、受ける修理を2つか3つに絞ります。

地域のお祭りや自治会の行事に協力すると、地元の人に工場の名前と職人の顔を知ってもらえます。

中古車店や保険代理店との連携

中古車店や保険代理店は、車の購入者や事故にあった契約者から、修理の相談を受ける場面がある事業者です。

連携先に渡す資料には、受ける修理の範囲、標準料金、修理日数の目安、代車の条件、保険を使う修理の流れを1枚にまとめます。

紹介を受けた修理は、依頼者の了承を得たうえで、終わったことを紹介元にも伝えます。

紹介元ごとに入庫の件数を数えると、どの連携先との関係を深めるかを決められます。

問い合わせを入庫につなげる見積もりと説明

問い合わせを入庫につなげるには、入庫の前、作業中、作業の後の3つの場面で、料金と作業の内容を依頼者に説明します。

国土交通省のガイドラインは、それぞれの場面で写真や見積もりを使って説明し、依頼者から書面などで了承を得ることを工場に求めています。

場面ごとの説明は、次の3つです。

  • 入庫前に伝える料金と日数で、依頼者が入庫を決められるようにする
  • 保険修理で伝える原状復旧の考え方で、自己負担の誤解を防ぐ
  • 板金塗装の作業後に写真で報告し、紹介と口コミにつなげる

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

入庫前に伝える料金と日数

入庫前に伝えるのは、修理が必要な箇所、修理の方法、費用、修理が終わるまでの日数です。

国土交通省のガイドラインは、修理の前に、完了までの時間、修理が必要な箇所と理由、必要な費用を説明することを工場に求めています。

問い合わせの時点では、依頼者に傷の写真を送ってもらい、概算の料金と日数を返すと、来店前に比べてもらえます。

写真を送ってもらうときは、傷の全体が分かる写真と、近くから撮った写真の2枚を頼むと、概算の幅を狭められます。

問い合わせへの返信には、概算の料金、修理の日数、代車の条件、来店の予約方法を入れます。

依頼者が同じ写真を複数の工場に送って比べている場合もあるため、受け付けた日のうちに返信できる担当を決めておきます。

概算は現車を見ていないため、入庫後に金額が変わる条件も一緒に伝えます。

作業を始めてから見積もりと違う作業が必要になった場合は、理由を説明し、依頼者の了承を得てから進めます。

説明の内容と了承を得た日時は、見積書や受付表に残します。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

保険修理で伝える原状復旧の考え方

保険を使う修理では、保険で直せる範囲と、自費で追加できる修理を、入庫の前に分けて伝えます。

国土交通省の指針は、依頼者から求められた場合に、修理の内容と方法を丁寧に説明することを工場に求めています。

伝えること 指針の内容
保険で直せる範囲 保険による修理では、原状復旧を超える修理は認められない
使えない部品 原状復旧の考え方では、認められない修理内容や使えない部品がある
自費の追加 保険金に差額を払えば、原状復旧を超える修理もできる
協定が長引く場合 一般的な目安として、争点が分かってから1週間以内に進展が見込めない場合は、依頼者に説明して判断を求める

保険金で払われる範囲は、依頼者の保険の契約内容や事故の状況で変わります。

代車の費用が保険でどこまで払われるかも、保険の契約や事故の過失割合で変わります。

指針は、必要に応じて依頼者に支払いの決まり方を伝え、保険会社や事故の相手方に確かめてもらうよう求めています。

工場だけで説明しきれない内容は、保険会社から説明を受けるよう依頼者に伝えます。

参考:車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針|国土交通省

板金塗装の作業後に写真で報告

作業後の報告は、修理前、作業中、修理後の写真と、行った作業と料金を1枚にまとめ、依頼者に修理の中身を見せることです。

国土交通省のガイドラインは、作業の後に写真や作業内容、料金の記録を使って説明し、依頼者から書面などで了承を得ることを工場に求めています。

引き渡し後に依頼者から問い合わせがあった場合にも、必要な説明をすることが求められています。

報告に使った写真と書類は、紹介カードと一緒に渡すと、依頼者が知人に工場を勧めるときにも使えます。

報告を受けた依頼者に、口コミの投稿先を伝えるのも、引き渡しのときが向いています。

参考:車体整備の消費者に対する透明性確保に向けたガイドライン|国土交通省

問い合わせを入庫につなげる3つの場面の説明

板金塗装の広告で守る表示のルール

ホームページ、広告、チラシで料金や品質を表示するときは、景品表示法の不当表示に当たらない書き方にします。

口コミを集めるときも、投稿先のGoogleが禁止している頼み方を避けます。

表示で守るルールは、次の2つです。

  • 「〜円から」と表示するときの条件を、料金と同じ場所に書く
  • 口コミを依頼するときのルールを、口コミの投稿先の決まりに合わせる

参考:有利誤認とは|消費者庁

参考:禁止または制限されているコンテンツ|Google ビジネス プロフィール ヘルプ

「〜円から」と表示するときの条件

「〜円から」の表示は最も安い条件の料金なので、どの条件なら最も安い料金になるかを、料金のすぐ横に書きます。

消費者庁は、商品やサービスの価格などの取引条件を、実際より著しく有利だと誤認させる表示を有利誤認として禁止しています。

最も安い料金だけを大きく書き、条件を離れた場所に小さく書くと、実際より安く見えるおそれがあります。

「地域最安値」や「地域No.1」と書く場合は、比べた対象、地域、時期を示せる客観的な調査があり、表示の時点で根拠として示せることが前提です。

品質を実際より著しく優れていると誤認させる表示は、優良誤認として禁止されています。

見積書では、国土交通省の指針が、作業内容と料金の項目を明らかにし、無料にした項目も消さずに「0円」と書くよう求めています。

個別の表示が法令に当たるかどうかは、表示の全体と条件で変わるため、判断がつかない表示は専門家に確かめます。

参考:有利誤認とは|消費者庁

参考:優良誤認とは|消費者庁

参考:車体整備事業者による適切な価格交渉を促進するための指針|国土交通省

口コミを依頼するときのルール

口コミの依頼は、修理を終えたすべての依頼者に、同じ文面で投稿先を伝える形にします。

全員に同じ文面で伝えるのは、Googleの条文にある決まりではなく、良い口コミだけを選んで頼む形にならないための運用の工夫です。

Googleのポリシーは、割引や無料のサービスなどと引き換えに口コミを投稿してもらうことを禁止しています。

肯定的な口コミだけを選んで頼むことや、否定的な口コミの投稿を妨げることも禁止です。

引き渡しの場で評価を書くよう求めることや、一定数の口コミを集めるようスタッフに求めることも、禁止の例に挙がっています。

「次回の修理を割り引くので口コミを書いてください」のような依頼はできないため、引き渡しの報告と一緒に投稿先を伝えるだけにします。

届いた口コミには、良い内容にも厳しい内容にも返信します。

返信では、依頼者が特定される修理の内容や来店の日付には触れず、詳しいやり取りが必要な場合は電話で個別に話します。

参考:禁止または制限されているコンテンツ|Google ビジネス プロフィール ヘルプ

集客の成果を測る2つの数字

集客の成果は、問い合わせがどこから来たかと、見積もりのうち何件が入庫したかの2つの数字で測ります。

2つの数字があれば、問い合わせを増やす施策と、入庫を増やす説明のどちらを直すかが分かります。

数える項目は、次の2つです。

  • 集客経路別に数える問い合わせで、どの方法が問い合わせを生んでいるかを知る
  • 見積もりから入庫に至る割合で、説明と料金が選ばれているかを知る
数える数字 分かること 見直す場所
経路別の問い合わせ数 どの方法から問い合わせが来ているか 費用と時間をかける方法
見積もりから入庫に至る割合 見積もりと説明が選ばれているか 標準料金の書き方、入庫前の説明

集客経路別に数える問い合わせ

問い合わせを受けたら、受付の時点で、工場を何で知ったかを依頼者に聞いて記録します。

記録する項目は、日付、経路、修理の部位、自費か保険修理か、見積もりを出したか、入庫したかの6つです。

日付 経路 部位 自費か保険修理か 見積もり 入庫
10月3日 Googleビジネスプロフィール バンパー 自費 出した した
10月5日 紹介 ドア 保険修理 出した しなかった

記録は紙でも表計算ソフトでもよく、受付の担当者が問い合わせのたびに1行ずつ書き足します。

経路は、Googleビジネスプロフィール、広告、ホームページ、SNS、紹介、看板、連携先のように、施策ごとに分けます。

広告やチラシには専用の電話番号やQRコードを使うと、依頼者に聞かなくても経路が分かります。

月に一度、経路ごとの件数を並べ、問い合わせが来ていない方法にかけている時間と費用を見直します。

見積もりから入庫に至る割合

見積もりから入庫に至る割合は、見積もりを出した件数のうち、実際に入庫した件数の割合です。

仮に、月に20件の見積もりを出して8件が入庫したなら、割合は4割です。

割合が低い場合は、入庫しなかった依頼者に、差し支えのない範囲で理由を聞いて記録します。

料金が理由なら標準料金の書き方を、日数や代車が理由なら入庫前の説明を見直します。

見積もり1件にかけられる広告費の上限は、1件あたりの平均粗利に、見積もりから入庫に至る割合をかけた金額が目安です。

仮に平均粗利が5万円で割合が4割なら、見積もり1件にかけられる上限は2万円です。

上限の金額は集客費で粗利を使い切る水準で、受付や見積もりにかかる人の時間、代車の費用は含んでいません。

そのため、実際の広告費は上限より低く決めます。

経路ごとに、入庫した件数と1件あたりの粗利も記録しておくと、問い合わせは多いのに入庫や粗利が少ない経路にお金をかけ続けずに済みます。

集客の成果を測る2つの数字

自社で進める範囲と専門家に頼む場面

修理前後の写真を撮りためる、修理メニューと標準料金を書き出す、Googleビジネスプロフィールを登録する、口コミに返信する作業は、工場で進められます。

紹介カードを作る、連携先に資料を渡す、経路別の問い合わせを数える作業も、工場の中で始められます。

専門知識が必要になるのは、次のような場面です。

  • 部位や症状で検索した人に見つけてもらうために、ホームページ全体のページの分け方と狙う検索語を決める場面
  • 広告に頼らず、検索から問い合わせが続けて来る形をつくる場面
  • 経路別の数字から、どの方法に費用をかけるかを決める場面

工場で進められる範囲から始め、数字を見ても次に直す場所が決まらない段階で、専門家への相談を考えます。

修理メニューのページと修理事例を、検索から問い合わせが来るホームページにしたい場合は、malnaのSEO施策支援でご相談いただけます。

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執筆者情報

malnaブログ編集部

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