SFAツール7製品を比較!料金と自社に合う選び方を解説

SFAツールの料金ページを何社か開くと、1ユーザーあたりの月額、最低利用人数、年間契約の有無、導入支援の費用と、並んでいる条件がそろっておらず、単純には比べられません。

マーケティング支援

目次

ここでは、国内で使われているSFAツール7製品の料金と契約の条件を、2026年10月時点の各社の公式サイトの掲載内容で並べます。あわせて、選ぶ前に決めておく4つの条件、料金を比べるときの注意、選定の進め方を解説します。

SFAの導入を考えていて、ツールの候補を絞り込みたい営業部門や営業企画の担当者の方を想定しています。

製品を比べる前の要件づくりから手を借りたい場合は、malnaのSFA/MA導入支援で受け付けています。

SFAツールを比べる前に決める4つの条件

SFAツールを比べる前に決めておくのは、導入の目的、利用する人数、つなぎたいほかのシステム、社内で設定を担う人の4つです。ここが決まらないまま料金だけを比べると、使わない機能に費用を払うか、要る機能が足りないかのどちらかに転びます。

導入の目的

SFAで解決したいことを決めます。案件の進み具合を見えるようにしたいのか、売上の見込みの精度を上げたいのか、マーケティングとの連携を進めたいのかで、必要な機能が変わります。

利用する人数

後で紹介する7製品は、いずれも1ユーザーあたりの料金で、最低利用人数や最低月額を設けている製品もあります。営業担当者だけが使うのか、管理職や営業事務も使うのかで、必要なユーザー数が変わります。

つなぎたいほかのシステム

MAツール、会計システム、名刺管理、グループウェアなど、SFAとつなぎたいシステムを洗い出します。連携できるかどうかで候補が絞られます。

社内で設定を担う人

項目の追加や画面の変更を社内で受け持てる人がいるかを確かめます。いなければ、設定の自由度より、初期の設定のまま使い始められるかを重く見ます。

SFAツールを比べる前に決める4つの条件を番号付きのカードで並べた図

主要7製品の料金一覧

7製品の料金は、2026年10月5日時点の各社の公式サイトの掲載内容です。料金は改定されることがあるため、導入前に各社の料金ページで最新の金額をご確認ください。

製品提供会社料金の例(1ユーザーあたり)主な条件
Salesforce Sales CloudSalesforceStarter Suite 月3,000円、Pro Suite 月12,000円Pro Suite以上は年間契約
HubSpot Sales HubHubSpot無料プランあり。有料プランは支払い方法で異なるProfessional以上は導入支援が必須
Microsoft Dynamics 365 SalesMicrosoftSales Professional 月9,745円相当年払い、税抜
Zoho CRMZohoスタンダード 月1,760円年間契約時の月額換算、税抜
eセールスマネージャーソフトブレーン株式会社ベーシック 月3,500円5名から、税別
Mazrica Sales株式会社マツリカStarter 1IDあたり6,500円最低月額70,000円(10IDから)、税抜
kintoneサイボウズ株式会社スタンダードコース 月1,800円最小10ユーザー、税抜

kintoneはSFA専用の製品ではなく、業務アプリを作る基盤です。SFAとして使う場合は、自社で案件管理のアプリを組み立てる形になります。

10人で使う場合の1年間の利用料の試算

料金の一覧の表だけでは、最低利用人数や最低月額の違いが見えにくくなります。そこで、営業の10人で1年間使う場合の利用料を、一覧に挙げた料金の低い側のプランで計算してみます。計算は、2026年10月5日時点の各社の公式の料金に、人数と12か月を掛けただけのものです。

製品とプラン計算1年間の利用料税の表記
Salesforce Sales Cloud Starter Suite3,000円×10人×12か月360,000円表記なし
Microsoft Dynamics 365 Sales Professional9,745円×10人×12か月1,169,400円税抜(年払い)
Zoho CRM スタンダード1,760円×10人×12か月211,200円税抜(年間契約の月額換算)
eセールスマネージャー ベーシック3,500円×10人×12か月420,000円税別
Mazrica Sales Starter最低月額70,000円×12か月840,000円税抜
kintone スタンダードコース1,800円×10人×12か月216,000円税抜

HubSpot Sales Hubは、支払い方法によって表示される金額が変わるため、この試算には入れていません。

試算に含まれていない費用

この試算には、初期費用、導入支援の費用、有料のオプション、容量の超過分は含まれていません。人数が10人と違う場合は、表の計算の人数を置き換えれば目安を出せますが、最低利用人数や最低月額を下回る場合はその金額が下限になります。たとえばeセールスマネージャーの料金ページには、クラウドの利用容量は1ユーザーあたり月5GBで、超過分は10GBあたり月1,000円とあり、オプションは別に料金表を請求する形です。実際の総額は、各社の見積もりで確かめてください。

安さだけで選ばない

利用料が低いプランは、使える機能や項目の自由度に制限があることが多く、SFA専用の製品か、業務アプリを組み立てる基盤かといった違いもあります。試算はあくまで比べるための目安とし、選ぶ前に決めた4つの条件に合うかを優先します。

SFAツールの種類

SFAツールは、営業の管理に特化した製品、顧客管理やマーケティングの機能と一体になった製品、業務アプリを組み立てる基盤の3つに大きく分けられます。種類によって、始めやすさと自由度が変わります。

種類特徴この記事で挙げた製品の例
営業の管理に特化した製品案件や活動の管理の機能が初めからそろっているeセールスマネージャー、Mazrica Sales
顧客管理やマーケティングと一体の製品営業の前後の工程も同じ仕組みで扱えるSalesforce Sales Cloud、HubSpot Sales Hub、Dynamics 365 Sales、Zoho CRM
業務アプリを組み立てる基盤自社の流れに合わせて項目や画面を作れるkintone

製品の分類は、各社の公式サイトの説明をもとにした目安です。同じ種類の中でも、プランによって使える機能は大きく違います。種類で候補を絞った後は、プランごとの機能の一覧で、自社の4つの条件に合うかを確かめます。

営業の管理に特化した製品

案件の進み具合や営業の活動を記録する機能が初めからそろっているため、項目の設計に時間をかけずに使い始めやすい種類です。営業の管理だけを先に整えたい会社に向いています。

顧客管理やマーケティングと一体の製品

見込み客の獲得から営業、受注後の対応までを同じ仕組みで扱える種類です。将来MAとつなぎたい、問い合わせの対応も同じ仕組みで管理したい、といった会社に向いています。

業務アプリを組み立てる基盤

案件の管理のアプリを自社で作る形になるため、自社の流れに合わせやすい半面、設計と設定の手間がかかります。社内にアプリを作れる人がいる会社や、営業以外の業務も同じ基盤で管理したい会社に向いています。

製品ごとの特徴

各製品の料金の詳しい条件と、公式サイトが掲げている特徴を順に見ていきます。

Salesforce Sales Cloud

公式サイトの料金ページでは、Free Suiteが0円、Starter Suiteが1ユーザーあたり月3,000円(月払いまたは年払い)、Pro Suiteが12,000円、Coreが23,400円、Advancedが47,400円、Maxが66,000円(いずれも年間契約)と掲載されています。30日間の無料トライアルがあります。料金の税込・税抜の表記はありません。

Coreは、AI、Slack、Tableau、Agentforceスキルが組み込まれた営業向けCRMと説明されています。

参考:Sales Cloud の価格

HubSpot Sales Hub

無料プランがあり、2人まで料金なしで使えます。有料のStarterとProfessionalは、支払い方法によって表示される金額が変わります。Professionalには必須の1回限りの導入支援(180,000円)が別にかかり、Enterpriseは1シートあたり月18,000円で、必須の導入支援が420,000円です。

参考:HubSpot Sales Hub の価格

Microsoft Dynamics 365 Sales

Sales Professionalが1ユーザーあたり月9,745円相当、Sales Enterprise Editionが15,742円相当、Sales Premiumが22,488円相当で、いずれも年払いで消費税を含まない価格です。

参考:Dynamics 365 Sales の価格

Zoho CRM

年間契約時の月額換算で、スタンダードが1ユーザーあたり1,760円、プロフェッショナルが3,260円、エンタープライズが5,660円、アルティメットが7,360円(税抜)です。3ユーザーまでの無料プランと、15日間の無料トライアルがあります。公式サイトは、初期費用が無料で、追加やオプションの費用がない料金体系であると説明しています。

参考:Zoho CRM の料金

eセールスマネージャー

1ユーザーあたりの月額で、ベーシックが3,500円(5名から30名)、プロフェッショナルが6,000円、エンタープライズが12,500円、アンリミテッドが25,000円(いずれも5名から、税別)です。無料トライアルはベーシックプランのみにあります。

公式サイトは、リード獲得から顧客管理、営業管理、アフターサービスまでの顧客接点を効率化するCRM/SFAツールと説明しています。

参考:eセールスマネージャーの料金

Mazrica Sales

1IDあたりの料金は、Starterが6,500円、Growthが12,500円、Unlimitedが18,500円で、いずれも10IDからの最低月額が設けられています(税抜)。初期費用と開発費用は無料で、支払いは年間契約の一括払いです。旧称はSensesです。

参考:Mazrica Sales の料金

kintone

1ユーザーあたりの月額で、ライトコースが1,000円、スタンダードコースが1,800円(いずれも最小10ユーザー)、ワイドコースが3,000円(最小1,000ユーザー)です(税抜)。初期費用は無料で、1か月から契約できます。

公式サイトは、データを蓄積、一覧、検索できるデータベース機能と、コミュニケーション機能を備えた業務システムと説明しています。

参考:kintone の料金

ほかの仕組みとのつなぎ方を確かめる

SFAツールは、単独で使うより、メール、カレンダー、名刺管理、MA、会計などの仕組みとつないで使う場面が多くなります。選ぶ前に、今使っている仕組みとつなげるかを確かめます。

標準の連携で足りるか

各社は、よく使われる仕組みとの連携の機能を用意しています。ただし、連携できる仕組みの種類や、連携に使えるプランは製品ごとに違います。今使っているメールやカレンダーの仕組みの名前を挙げて、標準の連携に対応しているかを提供会社に確かめます。連携できる場合も、どの情報がどちらの向きに受け渡されるのかまで確かめておくと、導入後の思い違いを防げます。標準の連携で足りない場合は、個別の開発やデータをつなぐ仕組みの導入が要り、その分の費用がかかります。

MAとつなぐ予定があるか

将来MAとつないで見込み客の情報を受け渡したいなら、同じ会社のMAがある製品か、使いたいMAとの連携に対応している製品かを確かめます。後から連携の方法を探すより、選ぶ段階で確かめたほうが手戻りが少なくなります。

データを取り出せるか

将来ツールを乗り換えることになったときに、顧客や案件のデータをどのような形で取り出せるかも確かめておきます。取り出せる形が限られていると、乗り換えの手間が大きくなります。

導入した後に費用が増える場面

SFAツールの費用は、導入した後に増えることがあります。利用する人数が増える、上位のプランに切り替える、有料のオプションを足す、容量を超える、の4つが主な場面です。

利用する人数が増える

1ユーザーあたりの料金の製品では、営業の人数や、閲覧だけする管理職を加えるたびに費用が増えます。誰にアカウントを渡すかの基準を決めておきます。閲覧だけの人にもアカウントが必要か、別の種類のアカウントがあるかは、製品ごとに提供会社に確かめておきます。

上位のプランに切り替える

使いたい機能が上位のプランにしかない場合、プランを切り替えると全員分の単価が上がります。年間契約の製品では、切り替えの時期や条件も確かめておきます。

有料のオプションや容量の超過

AIの機能や名刺の取り込み、容量の追加などが有料のオプションになっている製品もあります。どの機能が基本の料金に含まれ、どれが別料金かを、見積もりの段階で一覧にしてもらいましょう。

導入支援を使うかどうか

SFAツールの導入には、提供会社や販売会社の導入支援を使うこともできます。製品によっては、上位のプランで導入支援が必須になっているものもあります。たとえばHubSpot Sales Hubの料金ページには、Professionalには必須で1回限りの導入支援(180,000円)が別にかかり、Enterpriseには必須の導入支援が420,000円かかると書かれています。

導入支援を使うかどうかは、社内に設定を担える人がいるか、項目の設計まで自社で決められるかで判断します。設定を担える人がいない場合は、利用料だけでなく、導入支援の費用も含めて比べないと、選んだ後に予算が足りなくなります。

権限と情報の守り方を確かめる

SFAには、顧客の連絡先や商談の内容といった大切な情報がたまります。選ぶ段階で、誰がどの情報を見られるかを細かく決められるか、操作の記録が残るかを確かめておきます。

見られる範囲を決められるか

営業の担当者、管理職、営業事務、ほかの部署で、見られる案件や項目を分けたい場合があります。役職や部署ごとに見られる範囲を設定できるか、プランによって設定できる細かさが違わないかを確かめます。取引の条件や値引きの情報など、限られた人にだけ見せたい項目があるなら、項目の単位で見られる人を分けられるかも確かめます。

退職や異動のときに止められるか

担当者が退職や異動をしたときに、アカウントをすぐに止め、担当していた案件を後任に付け替えられるかも確かめます。アカウントの管理の手順は、導入の時点で社内の決まりにしておきましょう。止めたアカウントの分の料金がいつから掛からなくなるかも、契約の条件と合わせて確かめておくと無駄が出ません。

すでに別のツールを使っているときの乗り換え

すでに別のSFAや顧客管理のツールを使っていて乗り換える場合は、データの移し方、並行して使う期間、乗り換えの時期の3つを先に決めます。

データの移し方

今のツールから、顧客、案件、活動の記録をどの形で取り出せるかを確かめ、新しいツールの項目と対応させます。項目の名前や選択肢が違う場合は、移す前に対応表を作っておきます。

並行して使う期間

古いツールと新しいツールを長く並行して使うと、二重入力になり、どちらかが更新されなくなります。古いツールは、切り替えた後もしばらく閲覧だけできる状態にしておくと、過去の記録を確かめたいときに困りません。並行して使う期間を短く決め、いつから新しいツールだけに入力するかを営業に伝えておきます。

乗り換えの時期

年間契約のツールでは、契約の更新の時期に合わせて乗り換えると、重複して支払う期間を短くできます。営業の繁忙期を避けた時期を選ぶことも大切です。

選定の進め方を社内で決める

SFAツールの選定は、営業の責任者だけで決めず、実際に入力する現場の担当者、システムの管理を担う担当者、予算を管理する担当者を加えて進めます。入力の手間を感じるのは現場、つなぎ方を判断するのはシステムの担当、費用を判断するのは予算の担当だからです。

選んだ理由は、比べた製品と、決め手になった条件と一緒に記録しておきます。数年後に見直すときや、担当者が替わったときに、なぜこの製品を選んだのかをたどれます。

マーケティング支援

規模による選び方の考え方

SFAツールの向き不向きは、営業の人数や、扱う商材の数によっても変わります。人数の目安を一律に決めることはできませんが、次のような考え方で候補を絞れます。

営業が数人の会社

少人数の会社では、最低利用人数や最低月額の条件が、実際の人数より多く設定されていないかを先に確かめます。表計算ソフトで管理が回っているなら、無料のプランやトライアルで、入力の流れが今より楽になるかを試してから決めても遅くありません。

営業が複数の部署やチームに分かれる会社

部署やチームごとに見られる範囲を分けたい、商材ごとに案件の段階が違う、といった要件が出てきます。権限の設定の細かさや、案件の段階を商材ごとに分けられるかを確かめます。部署ごとに別々の製品を入れてしまうと、後から情報をまとめるのが難しくなるため、全社で1つにそろえられるかも考えておきます。

営業以外の部署とも情報を共有したい会社

問い合わせの対応やマーケティング、受注後の対応の部署とも同じ情報を使いたいなら、顧客管理やマーケティングと一体の製品か、業務アプリを組み立てる基盤が候補になります。

定着しやすいかを選ぶ段階で見る

SFAは入力されなければ役に立ちません。選ぶ段階で、入力の手間を減らす工夫ができるかを見ておくと、導入後の定着が楽になります。

入力の項目を減らせるか

入力の項目を自社で減らしたり、選択肢から選ぶ形にしたりできるかを確かめます。自由に文章を書く項目が多いほど、入力の手間は増えます。

自動で取り込める情報があるか

メールやカレンダーの予定、名刺の情報を自動で取り込めれば、営業が手で入力する量を減らせます。トライアルで、取り込んだ情報がどう表示されるかまで確かめます。

画面が見やすいか

営業が毎日開く画面が見にくいと、入力も確認も後回しになります。画面の並びを自社で変えられるかも、あわせて確かめておきます。案件の一覧や、自分の今週の予定がすぐに見られるかを、実際に使う営業の目で確かめてもらいます。

自社用の比較表を作る

この記事の料金の一覧は、各社の公開情報をもとにしたものです。実際に選ぶときは、自社の条件を列にした比較表を作り、候補の製品ごとに埋めていきます。

列の例書くこと
1年間の総額利用料、初期費用、導入支援、オプションの合計
4つの条件への適合目的、人数、連携、設定の担い手のそれぞれに合うか
トライアルの結果入力の手間、集計、スマートフォン、連携の評価
権限と情報の守り方見られる範囲の設定、アカウントの停止
気になった点契約の条件、サポートの体制など

比較表は、提供会社の担当者の説明を聞くたびに更新します。説明を受けた日付も書いておくと、料金や条件が変わったときに気づけます。

料金の改定に備える

SFAツールの料金は改定されることがあります。この記事で紹介した料金も、2026年10月5日時点の公開情報です。

契約の前に、契約期間の途中で料金が改定された場合の扱いを確かめておきます。年間契約なら、更新の時点で新しい料金になるのか、契約期間中も変わる可能性があるのかを、提供会社に確かめておくと、予算の見通しが立てやすくなります。

契約の前に確かめる条件

料金のほかに、契約の期間、支払いの方法、解約の手続きも製品によって違います。たとえば、kintoneの料金ページには1か月から契約できるとあり、Mazrica Salesの料金ページには、支払いは銀行振込のみで年間契約の一括払いと書かれています。

確かめる条件確かめること
契約の期間月単位で契約できるか、年間契約が前提か
支払いの方法毎月の支払いか、年間の一括払いか、支払いの手段は何か
人数の増減契約期間の途中で人数を増やせるか、減らせるか
解約の手続きいつまでに申し出れば次の期間の契約を止められるか

とくに人数を途中で減らせるかどうかは、製品によって扱いが違うことがあります。営業の人数が変わりやすい会社は、契約の前に確かめておきましょう。

提供会社に質問しておきたいこと

候補の製品を絞ったら、提供会社の担当者に次のような質問をしておくと、比較表の空欄を埋められます。

  • 自社の今のメールやカレンダーとつなげるか
  • 入力の項目を自社で減らしたり、選択肢にしたりできるか
  • 役職や部署ごとに見られる範囲をどこまで分けられるか
  • 基本の料金に含まれない機能やオプションは何か
  • 導入の設定や研修の支援はあるか、有料か
  • 契約期間の途中で人数を変えられるか
  • 解約するときに、データをどの形で受け取れるか

回答は、比較表に日付と一緒に書き込みます。複数の製品に同じ質問をすると、答え方の違いからサポートの体制の違いも見えてきます。担当者の口頭の説明だけで判断せず、料金や条件に関わる部分は、見積書や契約書の文面で確かめます。

選んだ後の最初の3つの作業

製品を選んだら、すぐに全員で使い始めるのではなく、項目の設計、少人数での試行、全員への展開の順に進めます。選定で確かめた条件を、導入の作業にそのまま引き継ぐためです。

項目を設計する

案件の段階の定義と、入力する項目を決めます。トライアルで営業が入力してみた感想を生かし、最初は少なめの項目で始めます。

少人数で試す

数人の営業で先に使い始め、入力の手間や集計の見え方を確かめます。ここで出た不満を直してから広げると、全員で使い始めたときのつまずきが減ります。試す人には、使い慣れた人だけでなく、新しい道具に慎重な人も入れておくと、全員に広げたときに出る不満を先に拾えます。

全員に広げる

使い方の説明の場を設け、いつから古い管理の方法をやめるかを伝えたうえで、全員での利用に切り替えます。説明の場では、操作の手順よりも、入力した情報が誰のどんな判断に使われるのかを先に伝えます。営業会議でSFAの画面を使うと決めておくと、入力の習慣がつきやすくなります。

比較の結果を社内に説明する

選んだ製品を社内で承認してもらうときは、比べた製品、比べた条件、決め手、1年間の総額の4つを1枚にまとめます。決裁する人が知りたいのは、なぜその製品なのか、いくらかかるのか、の2点だからです。

決め手は、料金の安さだけでなく、4つの条件のうちどれに合っていたかで書きます。たとえば、使いやすかった、という感想ではなく、トライアルで営業3人が同じ案件を入力し、ほかの候補より手間が少ないと評価した、のように、比べた事実で書くと説得力が増します。

料金を比べるときの注意

SFAツールの料金は、1ユーザーあたりの金額だけでなく、最低利用人数や最低月額、契約期間、導入支援の費用、税込か税抜かをそろえてから比べます。

確かめる点例
最低利用人数・最低月額Mazrica Salesは10IDからの最低月額、kintoneは最小10ユーザー
契約期間年間契約が前提の製品、月単位で契約できる製品がある
導入支援の費用HubSpotのProfessional以上は導入支援が必須
税込か税抜か税抜と明記している製品と、表記がない製品がある

利用人数と契約期間をそろえ、1年間の総額に直して比べると、月額の見た目だけでは分からない差が見えてきます。

SFAツールの料金を比べるときにそろえる4つの点を並べたチェックリストの図

選定の進め方

SFAツールの選定は、候補を3つ程度に絞る、無料トライアルで実際の案件を入力する、1年間の総額で比べる、の順に進めます。

候補を3つ程度に絞る

4つの条件と料金をもとに、候補を3つ程度に絞ります。それ以上になると、トライアルで実際に触って比べる時間が取れません。

無料トライアルで実際の案件を入力する

無料トライアルや無料プランで、実際の案件をいくつか入力してみます。営業担当者にも触ってもらい、毎日の入力に耐えられる手間かどうかを確かめます。

トライアルで確かめる項目

無料トライアルや無料プランで確かめたいのは、入力の手間、見たい集計が出せるか、スマートフォンで使えるか、今の仕組みとつなげるか、の4つです。

確かめる項目確かめ方
入力の手間営業担当者に、実際の商談の記録を数件入力してもらう
見たい集計が出せるか案件の段階別や担当者別の集計を作ってみる
スマートフォンで使えるか外出先から記録や確認ができるかを試す
今の仕組みとつなげるかメールやカレンダーとの連携を試す

トライアルの期間は製品によって違うため、試す項目と担当者を先に決めてから始めると、期間内に比べ終えられます。この記事で挙げた製品では、Salesforceが30日間、Zoho CRMが15日間の無料トライアルを案内しています。複数の製品を同時に試す場合は、同じ案件を同じ担当者が入力すると、手間の違いを比べやすくなります。

1年間の総額で比べる

利用人数、契約期間、導入支援の費用を含めて、1年間の総額で比べます。

SFAツール選定の3つの手順を矢印でつないだフロー図

よくある質問

SFAツールの比較についてよく挙がる疑問をまとめます。

無料で使えるSFAツールはありますか

あります。2026年10月時点では、Salesforceに0円のFree Suite、HubSpotに2人まで使える無料プラン、Zoho CRMに3ユーザーまでの無料プランがあります。

少人数の会社に向いているSFAツールはどれですか

最低利用人数と最低月額の条件を先に確かめます。10人や10IDからの条件を設けている製品もあるため、使う人数が少ないなら、その条件で割高にならないかを計算してから選びましょう。

SFAとCRMは別々に導入する必要がありますか

製品によっては、SFAとCRMの機能を1つで備えています。管理したい情報が営業の案件か、顧客との関係全体かを決めてから選びます。

まとめ

SFAツールを比べる前に、導入の目的、利用する人数、つなぎたいシステム、設定を担う人の4つを決めます。料金は1ユーザーあたりの金額だけでなく、最低利用人数、契約期間、導入支援の費用、税込か税抜かをそろえ、1年間の総額で比べます。

手始めに、4つの条件を書き出し、候補を3つに絞ってみてください。

候補が絞れ、項目の設計や設定に進む段になったら、お問い合わせから導入の進め方を相談できます。

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malnaブログ編集部

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