2025.03.31
SNS広告の成功事例12選!成果を生むポイントを徹底解説
SNS広告は、少ない予算でも始められ、ターゲットを絞って高精度にアプローチできる現代マーケティングの強力な武器です。
X(旧Twitter)やInstagram、TikTokといった各SNSにはそれぞれ異なるユーザー層と特徴があり、自社の商品やサービスに合った媒体を選ぶことが成果を大きく左右します。
本記事では、SNS広告を活用して実際に成果を上げた成功事例12選を媒体別に詳しく紹介します。
SNS広告のメリット・デメリットや、運用を成功させるためのポイント・企業規模や予算に応じた施策案、業種別の投稿アイデアまで網羅的に解説しているので、自社に合ったSNS広告戦略を考える際の参考にしてください。
目次

SNS広告の特徴
SNS広告は、現代のマーケティングにおいて欠かせない手法のひとつです。
テレビや新聞といったマスメディアと比べ、少ない予算でも始めやすく、かつターゲットに対して高精度に訴求できるのが最大の魅力です。
各SNSプラットフォームにはそれぞれ独自のユーザー層と機能があり、自社の商品や目的に合った媒体を選ぶことが広告効果を左右します。
本章では、代表的な6つのSNS(X・Instagram・Facebook・YouTube・TikTok・LINE)の特徴を個別に解説します。
X(Twitter)
タイムライン上に自然に広告が表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、特にトレンドを活用したプロモーションに効果的です。
短文で瞬時にメッセージを伝える形式が基本で、キャンペーンやイベントの告知、話題化を狙う施策に向いています。
また、リツイートやいいねを通じて自発的に拡散される可能性があるため、バズを狙った施策に適しています。
ストーリーズ広告やリール広告、ショッピング機能との連携により、商品の購入導線もスムーズに設計できます。
ファッションや飲食、美容などのBtoC商材との相性が良く、見た目の印象で興味を引く広告が効果を発揮します。
特に若年層や女性ユーザーをターゲットにしたマーケティングを行う際に有効なSNSです。
年齢層は30〜50代が中心で、落ち着いた雰囲気の中で、じっくり情報収集をするユーザーにリーチできます。
ターゲットを職業、地域、家族構成などの詳細属性で絞り込めるため、BtoBや中高年層向けサービスの訴求に向いています。
広告フォーマットも多様で、静止画・動画・カルーセルなどを活用し、目的に応じたクリエイティブの展開も可能です。
YouTube
ユーザーの滞在時間が長く、商品やサービスの理解を深めるのに適しています。
スキップ可能なインストリーム広告や、6秒間のバンパー広告など、多様な形式が用意されており、目的や予算に応じて使い分けることが可能です。
特にブランディングや認知拡大を目的とした長期的なマーケティング施策に向いており、視覚と聴覚に訴える情報発信が得意です。
TikTok
特にZ世代を中心とした若年層に強くリーチできるため、新しいブランドや商品の認知拡大に効果的です。
テンポの良い音楽やチャレンジ系コンテンツ、インフルエンサーを起用したプロモーションが効果を発揮しやすい特徴もあります。
ユーザーとの距離感が近く、参加型のコンテンツが拡散されやすい点も強みです。エンタメ性を活かした戦略が鍵になります。
LINE
メッセージアプリとして生活に溶け込んでいるため、広告も自然に受け入れられやすく、高い開封率を誇ります。
公式アカウントとの連携で継続的な情報発信が可能になり、来店促進やリピーター獲得に有効です。
また、地域密着型のビジネスや、ブランドの認知を継続させる施策との相性が良く、飲食や不動産、行政などの分野で特に活用されています。
【媒体別】SNS広告の成功事例12選
SNS広告は、媒体の特徴に合わせた運用が成果を大きく左右します。
本章では、代表的な6つのSNSの各媒体における成功事例を紹介します。
各企業がどのような目的でSNS広告を活用し、どんな施策で成果を出したのかを見ていくことで、自社に合った戦略のヒントが得られるでしょう。
業種や規模も参考にしながら、ぜひ自社に置き換えて読み進めてください。
X(Twitter)
Xは情報のリアルタイム性と拡散力を活かした広告展開が強みです。
以下では、ハッシュタグを効果的に活用したキャンペーンや、トレンドと連動したタイムリーな投稿で高いエンゲージメントを獲得した事例を紹介します。
株式会社ロッテ
ロッテは、新たに開設したXアカウント「ロッテ ちょこっと幸せ研究所」の認知拡大とフォロワー獲得を目的としたキャンペーンを展開しました。
キャンペーンは、ユーザーがフォローとハッシュタグ投稿によって応募できるインスタントウィン形式を採用し、気軽に参加できる仕様に設計しています。
さらに、X広告を併用することで短期間での拡散力を高め、開始時67人だったフォロワー数は8日間で18,635人にまで増加し、フォロワー獲得とブランド認知の両立に成功しました。
エスエス製薬株式会社
エスエス製薬は、「EVE」の認知拡大と新規顧客獲得を狙い、春の新生活シーズンに合わせて「お守りEVEキャンペーン」を実施しました。
製品の機能と季節性を結びつけ、「一歩踏み出すあなたに、お守りとしてEVEを」と訴求。インスタントウィン形式を活用し、リポスト1.4万件、フォロワー数2万人以上の獲得に成功しました。
製品の特長を正しく理解し、季節性にマッチした訴求が成功要因です。
Instagramは視覚的に魅力的なコンテンツを中心としたSNSで、美しい写真や動画を通じて商品やサービスの世界観を効果的に伝えられます。
特に食、ライフスタイル分野での強みを活かした事例を紹介します。
株式会社丸亀製麺
丸亀製麺は、季節限定メニューや新商品を魅力的な写真や動画で発信し、ブランド認知と集客に成功しました。
視覚的なインパクトを重視したクリエイティブで、食欲を刺激し、ユーザーのエンゲージメントを向上させています。
さらに、地域や年齢層を絞ったターゲティング広告を展開することで、実店舗への来店促進やオンライン注文増加にもつなげました。
株式会社NTTドコモ
NTTドコモは、若年層向けのキャンペーンでInstagram広告を活用し、新サービスの認知向上を実現しました。
ストーリーズ広告を使って短時間でメッセージを届け、実際のユーザー体験談を取り入れることで信頼感と共感を感じやすくしています。
広告のビジュアルには親しみやすさと洗練さを両立させ、クリック率の大幅な向上と利用者の獲得につなげました。
Facebookは、落ち着いた年齢層に向けた情報発信に強みがあります。
特に実名登録による信頼感や、詳細なターゲティング設定による精度の高い広告配信が可能です。
以下は、BtoBやブランド訴求において成功した事例です。
エン・ジャパン株式会社
エン・ジャパンは、求人情報サイト「エン派遣」の広告効果を高めるため、Cookie規制対応としてFacebookのコンバージョンAPIを活用しました。
ピクセルと比較し、すべてのイベントを送信する設定により、会員登録件数が12%増加し、CPAは11%改善しています。
詳細なターゲティングとデータ計測の強化により、高精度な広告配信を実現しました。
株式会社クラシコム
ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、自社アプリのインストール促進を目的に、FacebookのAdvantage+アプリキャンペーンを実施しました。
従来のキャンペーンと比較し、インストール単価が23%、インプレッション単価が44%、クリック単価が26%低下するという大きな成果をあげました。
機械学習を活用した広告最適化が、費用対効果の向上に繋がっています。
YouTube
YouTubeは、長尺・短尺問わず動画で商品やサービスをしっかり伝えられる点が魅力です。
特に商品理解や企業の姿勢を視覚と聴覚の両方で訴求できるため、信頼構築に向いています。
以下では、BtoB領域や専門分野でも成果を出した事例を紹介します。
鹿島化学金属株式会社
鹿島化学金属株式会社は、自社製品であるプラスチックベアリングの認知拡大を目的に、YouTube広告を活用しました。
1分59秒の動画では、製品の製造工程や社内の雰囲気を映し出し、信頼感と親しみを与える内容に仕上げられています。
この動画は4,800回以上再生され、新規顧客の獲得にもつながりました。BtoB企業であっても、動画を通じて自社の姿勢や技術力を直感的に伝えることで、見込み客との接点を創出できる好例です。
LED制作専門店DFlux
LED制作専門店DFluxは、自社のLED看板製品を紹介するため、アニメーションを活用したストーリー仕立てのYouTube広告を展開しました。
暗い夜道を歩く女性が、DFluxのLEDで明るく照らされ安心するという構成で、45秒間の動画に商品価値を自然に盛り込んでいます。
再生回数は4.7万回を超え、認知度向上とブランドイメージの強化に成功し、感情に訴える演出で、視聴者の印象に残る広告表現が評価されています。
TikTok
TikTokはZ世代を中心に、短時間で強い印象を残す広告を展開するのに最適な媒体です。
エンタメ性が高く、ユーザー参加型の企画やインフルエンサーとの連携が効果的に機能します。
以下の企業は、それぞれ異なる切り口で成果を上げています。
大塚製薬株式会社
大塚製薬は、これまで30〜50代を中心にプロモーションしていた健康飲料「ファイブミニ」の若年層向け訴求のためにTikTok広告を導入しました。
TikTokではすでに「便秘解消」「ダイエットに効く」といったユーザー投稿で話題になっており、これを活かして自社アカウントを開設しています。
女子大生インフルエンサーや美容系TikTokerを起用し、リアルな悩みに寄り添うインフィード広告を配信しました。
結果、関連動画の視聴回数は2,000万回超となり、若年層はもちろん30代からの応募も集めるなど、認知と購買の両面で成功を収めました。
株式会社Cygames
Cygamesは、自社が提供するマンガ配信アプリ「サイコミ」の利用者拡大を目的にTikTok広告を展開しました。
広告にはインフルエンサーの“もつもつ”氏を起用し、作品「TSUYOSHI 誰にも勝てない、アイツには」を紹介しています。
冒頭で「1度で2度おいしい作品」とキャッチーなコピーを打ち出し、視聴者の興味を即座に引き付けました。
漫画の内容を短い動画でテンポ良く紹介し、最後に“全話無料で読める”と訴求し、導線の分かりやすさと作品の魅力が融合した構成が高い広告効果を生みました。
LINE
LINEは日本国内で圧倒的なユーザー数を持つメッセージングアプリで、幅広い年齢層に利用されています。
以下では、プッシュ型メッセージの直接的なリーチ力と高い開封率を活かした事例を紹介します。
神奈川県鎌倉市
神奈川県鎌倉市は、「ふるさと納税」の申込件数と寄付額の増加を目的に、LINE広告を活用しました。
市が誇るブランド力や返礼品の魅力を伝えるため、複数の返礼品を1度に表示できるカルーセル広告を使用しています。
2021年10月から約3か月間、広く設定したターゲティングでリーチを最大化した結果、寄附金額は前年比1.5倍の約17億円、クリック率は他媒体の約5倍となる2.13%を記録しました。
自治体による活用としても非常に成功した事例です。
オープンハウスグループ
出典:株式会社オープンハウス
オープンハウスグループは、戸建て事業のWeb会員登録数の増加を目的に、LINE広告を積極的に活用しました。
2018年の公式アカウント開設以降、クリエイティブ改善やターゲティングの精度向上を図りながら運用を強化しています。
特に2021年以降は、顧客データの分析や営業担当者からのヒアリング結果をもとに広告内容を最適化しました。
結果、CPAを前年比で68%削減し、資料請求数は142%増加するなど、高い成果をあげています。
【中小企業】SNS広告の成功事例
SNS広告運用が向いているのは、大手企業だけではありません。
株式会社WonderSpaceは、SNS広告を中心とした採用マーケティングにより、わずか53万円の広告予算で新卒17名の採用に成功した。
従来の「採用ブランディング」に頼らず、就活生の課題に寄り添った“マーケットイン”の考え方を導入し、Twitter広告やLINEツールを活用しつつ、「戦国選考」などワクワク感ある体験型選考を設計しました。
説明会や面談、面接に至るまで、段階的に志望度が高まる選考フローを構築し、結果として、1人あたり約3万円という低コストで、高い志望度とマッチ度を備えた人材獲得に成功しています。
中小企業にとって、SNS広告と採用マーケティングの融合は、効果的な母集団形成と採用効率向上を実現する鍵となる好例と言えるでしょう。
SNS広告のメリット
SNS広告のメリットには、主に以下の5つが挙げられます。
- ・多くの人にリーチできる
- ・高精度のターゲティングができる
- ・コストパフォーマンスが高い
- ・若い世代にリーチしやすい
- ・拡散力が高い
テレビや新聞などの従来メディアと比較した優位性や、SEOやリスティング広告などの他のWebマーケティング手法との違いを理解することで、より効果的な広告戦略を立てやすくなります。
それでは、SNS広告のメリットをそれぞれ詳しく解説します。
多くの人にリーチできる
SNSは利用者数が多く、日常的に使われているため、非常に広範囲にリーチできます。
例えば、XやInstagramは数千万人規模の国内ユーザーを抱えており、投稿ひとつで大勢に情報を届けることが可能です。
特にテレビや紙媒体と異なり、時間や場所を問わずに訴求できる点が魅力です。
知名度向上や商品の存在を多くの人に知ってもらいたいときに適しています。
高精度のターゲティングができる
SNS広告では、年齢・性別・地域・興味関心・職業・行動履歴など、多様なデータをもとに細かくターゲットを設定できます。
これにより、広告を見てほしいユーザー層にだけ届けることが可能になります。
例えば、30代女性で美容に関心がある人を狙ってInstagram広告を出す、といった具体的なアプローチが可能です。
無駄なコストを抑えて効果的に訴求できるのが大きな利点です。
コストパフォーマンスが高い
SNS広告はクリック課金やインプレッション課金を選べるため、比較的少額から始められます。
中には1日数百円程度でも出稿が可能な媒体もあり、特に中小企業や個人事業主にとっては取り組みやすい広告手法です。
また、成果をリアルタイムで確認できるため、費用対効果を見ながら柔軟に調整できる点も優れています。
小さく始めて、効果があれば拡大するという運用が現実的です。
若い世代にリーチしやすい
10代〜30代の若年層は、テレビや新聞よりもSNSを情報収集の手段として活用しています。
特にTikTokやInstagramはZ世代の利用率が非常に高く、若年層へのアプローチに効果的です。
これらの媒体では、動画やビジュアルで訴求することが求められますが、若い世代に刺さる表現を取り入れることで、自然な拡散や共感を生み出せます。
採用や新商品プロモーションなど、若者をターゲットにした施策と相性が良いです。
拡散力が高い
SNS広告は、ユーザーの「いいね」や「シェア」によって広告内容が二次的に広がる拡散力を持っています。
特にXやTikTokでは、ユーザーが面白い・共感できると感じたコンテンツを積極的にシェアする文化が根付いており、広告がバズとなって広まる可能性もあります。
こうした拡散は広告費をかけずに認知を広げる手段としても有効で、話題性やユニークな視点を取り入れた広告が鍵です。
SNS広告のデメリット
SNS広告のメリットには、主に以下の4つが挙げられます。
- ・ターゲットの具体化が必要になる
- ・ターゲットが60代以降だとリーチが難しい
- ・目を引くコンテンツでないと見てもらえない
- ・炎上する可能性がある
導入前にそのリスクや課題を理解しておくことで、無駄な広告費の発生やトラブルの回避につながります。
次に、SNS広告のデメリットをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
ターゲットの具体化が必要になる
SNS広告では、ターゲティングの自由度が高い反面、誰に向けて広告を届けるかを明確にしなければ効果が出にくくなります。
ターゲットを「20代女性」などとざっくり決めるだけでは不十分で、「都内在住・美容に興味・一人暮らし」といった詳細なペルソナ設計が必要です。
設定が曖昧なまま広告を出すと、表示回数は増えてもクリックや成果に結びつかないケースが多く見られます。
ターゲットが60代以降だとリーチが難しい
SNSは若年〜中年層の利用が中心で、60代以上の利用率は他媒体に比べて低めです。
LINEやFacebookでは比較的高齢層にも届きますが、それでもテレビや新聞のように幅広く認知を取るのは難しい側面があります。
高齢者向けのサービスや商品を訴求する場合は、SNS広告だけに依存せず、紙媒体や検索広告など他のチャネルとの併用を検討する必要があります。
参考:『2025年3月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)』|Gaiax
目を引くコンテンツでないと見てもらえない
SNSは情報の流れが非常に速く、ユーザーはスクロールしながら数秒でコンテンツを取捨選択しています。
そのため、目を引くビジュアルやキャッチコピー、共感を呼ぶストーリーなど、質の高いクリエイティブが求められます。
単に商品写真を掲載するだけではスルーされることが多く、広告としてのインパクトが弱くなりやすいです。
内容よりも「見せ方」が結果を大きく左右します。
炎上する可能性がある
SNS広告は拡散力が高い一方で、ユーザーの反応がダイレクトに返ってくるため、投稿内容によっては炎上リスクもあります。
言葉の選び方や画像の使い方、意図が誤解される表現などには特に注意が必要です。
過去には、善意で作成した広告が一部のユーザーに批判され、大きな問題に発展した事例もあります。
事前に複数人で内容をチェックし、リスク管理体制を整えることが重要です。
SNS広告を成功させるためのポイント
SNS広告を効果的に運用するためには、単に広告を出すだけでは不十分です。
以下のポイントを意識して、広告を運用しましょう。
- ・分析ツールを導入する
- ・広告運用のルールを定める
- ・ターゲットに合わせて媒体を変える
- ・SNS広告運用のベストプラクティスを知る
- ・ROIを確認しながら進める
- ・SNS広告運用のベストプラクティスを知る
それでは、SNS広告を成功させるためのポイントをそれぞれ詳しく解説します。
分析ツールを導入する
SNS広告の効果を最大化するには、配信後の数値を的確に分析し、改善につなげることが欠かせません。
そのためには、分析ツールを導入してKPI(重要業績評価指標)を継続的にチェックする体制を整える必要があります。
代表的なKPIには、以下のものがあります。
指標名 | 意味 | 計算方法 | 活用シーン |
クリック率 (CTR) |
広告が表示された回数のうち、クリックされた割合 | CTR =(クリック数 ÷ 表示回数)× 100 | 広告がどれだけユーザーの興味を引いたかを確認する。訴求力やデザインの評価に使われる。 |
コンバージョン率(CVR) | 広告クリック後に、購入や申込みなど成果に至った割合 | CVR =(コンバージョン数 ÷ クリック数)× 100 | ランディングページや商品内容がユーザーの期待に合致しているかを測る指標。改善点の特定に有効。 |
広告表示回数(Impressions) | 広告がユーザーに表示された総回数 | プラットフォーム上で自動計測される | どれだけ多くのユーザーに広告が届いているかを確認。認知拡大の指標として使われる。 |
広告費用対効果(ROAS) | 広告費に対して、どれだけの売上が上がったかを示す投資効率の指標 | ROAS =(売上 ÷ 広告費)× 100 | 広告の費用対効果を判断する際の中心的な指標。キャンペーン全体の成果判断に使用。 |
例えば、Google Analyticsを使えば、SNS広告経由で流入したユーザーのサイト内行動やコンバージョン状況を把握できます。
さらにFacebook Insightsでは、投稿や広告に対するリーチ数やエンゲージメント数、オーディエンスの属性まで詳細な確認が可能です。
これらのツールを活用することで、単なる数値の羅列ではなく「どの広告が成果を出しているのか」「どのターゲットに最も反応があるのか」を具体的に把握でき、次回以降の施策に反映できます。
広告運用のルールを定める
例えば、「週に1回のデータチェック」「月に1回のクリエイティブ更新」「A/Bテストのサイクルを2週間で回す」といった明確なルールがあることで、属人的な運用から脱却し、安定した成果を継続的に出せるようになります。
また、KPIの目標値を明文化しておくことで、社内外での評価軸が共有され、意思決定もスムーズになります。
SNS広告は配信後の対応スピードも重要なため、成果が出ていない場合に「誰が・いつ・どう動くか」を事前に決めておくことで、改善が後手に回るリスクを防ぎやすいです。
ターゲットに合わせて媒体を変える
各SNSはユーザー層や特性が異なるため、広告を届けたいターゲットに合った媒体選びが大切です。
例えば、10代〜20代にはTikTokやInstagram、30代以上にはFacebookやLINEが適しています。
商材や目的によっても最適な媒体は変わるため、「誰に、何を、どう届けたいか」を軸に選定するのが成功の鍵です。
無理にすべてのSNSを使う必要はなく、自社にとって最も効率の良い媒体に集中するのも有効です。
SNS広告運用のベストプラクティスを知る
SNS広告運用時には、以下の点に注意してみてください。
項目 | 内容 |
目的とKPIの明確化 | 「認知拡大」「集客」「購入促進」など、目的を明確に設定し、対応するKPI(CTR・CVR・ROASなど)を指標として定めることで、効果測定と改善がしやすくなる。 |
ターゲット設定の最適化 | SNSの高度なターゲティング機能を活用し、「誰に広告を届けるか」を明確化することで、無駄な配信を避け、費用対効果を最大化できる。 |
クリエイティブのA/Bテスト | 静止画と動画、コピーやCTA(行動喚起)などを複数パターン用意し、効果の高い組み合わせを見極めることで広告パフォーマンスが向上する。 |
レポートと改善の定着 | 広告配信の結果を定期的に分析し、改善策を講じる「PDCAサイクル」を定着させることで、長期的に安定した成果が得られる。 |
また、成果を出している企業の事例や業界の成功パターンを把握しておくことは、自社の広告運用を改善するためのヒントになります。
例えば、クリエイティブの傾向やターゲティングの方法、キャンペーン設計の工夫など、学べるポイントは多いです。
定期的に最新の広告事例やトレンド情報を収集し、自社の施策に応用することは、広告効果の向上につながります。
ROIを確認しながら進める
SNS広告は、費用対効果(ROI)を意識した運用が求められます。
たとえば「1万円の広告費で2万円の売上が出た」という結果であればROIは200%となり、効率的な広告と言えるでしょう。
逆に、成果が出ていないにもかかわらず配信を続けると、コストが無駄になります。
定期的に指標を確認し、成果が出ている施策に予算を集中させるなど、数値ベースで判断しながら進めることが成功の秘訣です。
企業規模に合わせた施策案
SNS広告は、企業の規模によって適した戦略やアプローチ方法が異なります。
大手企業は予算や人材を活用した大規模施策が可能ですが、中小企業ではリソースを集中させて高効率な運用を目指すことが必要です。
ここでは、大手・中堅・小規模の3つの企業規模に分け、それぞれに最適なSNS広告の施策案を紹介します。
自社の現状に合った戦略を見つけてください。
大手企業の場合
大手企業は予算・人材・制作体制など、リソースが豊富なため、複数のSNSを組み合わせた全方位的な広告施策が可能です。
インフルエンサーを起用した大型キャンペーンや、リール・動画・UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用した拡散型の施策が特に効果的です。
また、広告だけでなく自社メディアや公式アカウントとの連携による統合的なブランディング戦略も実施しやすくなります。
中長期のブランド構築を意識した展開がポイントです。
中堅企業の場合
中堅企業では、広告の目的とターゲットを明確にし、選定した媒体に絞って運用するのが効果的です。
例えば、新商品やサービスのプロモーションをInstagramとLINEに集中して展開するなど、リソースを分散させずに一点集中で取り組むスタイルが現実的です。
自社で広告運用を内製化できる場合はコストを抑えることができ、分析や改善もスピード感をもって行えます。
また、地域密着や業界特化型の訴求にも強みを持たせやすいです。
小規模企業の場合
小規模企業の場合、限られた予算と人員の中で成果を上げるには、1つのSNSに絞った集中的な活用が有効です。
例えば、Instagramで画像中心の投稿を継続し、LINEで来店促進やクーポン配信を行うといった形で、運用のシンプル化と継続性を重視しましょう。
動画広告の代わりに画像やストーリーズを活用するなど、制作コストを抑える工夫も重要です。
まずはテスト運用から始め、成果の出た施策に予算を集中させる戦略がおすすめです。
予算に合わせた施策案
SNS広告は、少額から始められる柔軟性の高い広告手法です。
とはいえ、年間予算によってできる施策の幅や深さは大きく異なります。
本章では、年間広告費を「1000万円以上」「300〜1000万円」「300万円未満」の3つの予算帯に分け、それぞれに適したSNS広告の戦略を紹介します。
自社の広告予算に合わせて、実現可能な施策を選択する参考にしてください。
年間1000万円以上
この予算帯では、複数のSNS媒体を組み合わせたクロスメディア展開や、動画制作・インフルエンサー起用など、より自由度の高い広告運用が可能です。
例えば、YouTubeで自社のブランディング向上を目的とした、業界の解説や自社の紹介などの長尺動画を配信しつつ、InstagramやTikTokで話題性のあるショート動画を展開するなど、フルファネル戦略の実施が現実的です。
また、広告だけでなく、SNS運用専門のチームを社内外に持つことで、運用の質をさらに高めることができます。
年間300~1000万円
この中規模予算帯では、広告効果と費用対効果のバランスを見ながら、SNS媒体を厳選して活用する戦略が有効です。
例えば、InstagramとLINEに絞って「新商品の訴求+リピーター育成」の2軸を狙うなど、目的ごとに媒体を使い分けるとよいでしょう。
動画制作は社内で簡易的に行い、広告配信は外部の代理店に依頼するなど、部分的なアウトソースで運用効率を高めるのも1つの方法です。
年間300万円未満
300万円未満の予算では、広告運用のスタートとして「1媒体集中型」の戦略が最もおすすめです。
例えば、Instagramで写真+ストーリーズ広告を中心に回しながら、ターゲティングを調整して少額配信を繰り返すことで、費用を抑えつつ効果検証を行えます。
また、動画ではなく画像広告を活用したり、既存の投稿を広告に転用したりと、制作コストを抑える工夫も重要です。
無理のない範囲から始めて、成果が出た施策に投資を集中させましょう。
業種別の投稿アイデア
SNS広告や投稿は、業種によって効果的なアプローチや表現方法が異なります。
ユーザーとの接点の持ち方や情報の届け方も、業種に適したスタイルで発信した方が成果につながりやすいです。
ここでは、主要な5業種(製造業・小売業・飲食業・宿泊業・教育業)を取り上げ、それぞれに適したSNS投稿アイデアを紹介します。
投稿の切り口に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
製造業
製造業では、普段は目に触れにくい「ものづくりの裏側」や「技術力」を伝える投稿が効果的です。
工場の様子や職人の手作業、製品ができるまでの工程など、リアルで誠実な現場の姿は信頼感を与えます。
例えば、動画で機械の稼働シーンを見せたり、画像とテキストで職人のこだわりを紹介したりする方法が有効です。
BtoBでもBtoCでも、製品の実用性や品質を画像や動画で伝える工夫が成果につながります。
小売業
小売業は、商品を直接紹介できるInstagramやLINEとの相性が抜群です。
新商品の入荷情報、セールの告知、ユーザーが投稿した写真の紹介など、購買行動を促す投稿を積極的に行いましょう。
特にショッピング機能付きの投稿は、閲覧から購入までの導線が短いため、コンバージョン率の向上に効果的です。
商品そのものだけでなく、使い方やコーディネート提案なども合わせて発信すると、投稿に広がりが出ます。
飲食業
飲食業は、メニュー写真や動画による「食の魅力」の視覚的な訴求が鍵です。
特にストーリーズやリール機能を使った短い動画で「湯気が立ち上る様子」や「料理を取り分ける瞬間」などを見せると、ユーザーの食欲を刺激できます。
また、季節限定メニューやイベント告知もSNS投稿と相性が良く、「ハッシュタグ付きでシェアすると特典あり」といったキャンペーン参加型の投稿も集客に効果的です。
宿泊業
宿泊業は、「宿泊体験の疑似体験」を与える投稿が効果を発揮します。
客室やロビーの紹介に加え、朝食の風景や近隣観光地の情報もセットで発信すると、ユーザーの想像を具体化できます。
360度ビューの動画やタイムラプスなどを活用して、滞在中の時間の流れを感じられる投稿も魅力的です。
また、実際に宿泊したお客様の声や写真をシェアすることで、臨場感と信頼感を高めやすくなります。
教育業
教育業では、「安心感」と「成果」を同時に伝える投稿が効果的です。
授業風景や講師紹介、生徒の成功体験(合格実績など)を発信することで、信頼感を高められます。
SNSを通じて保護者層にアプローチする場合は、学習環境の清潔さや指導体制の紹介など、安心材料となる内容を意識しましょう。
インスタライブやQ&A投稿で、入学希望者や保護者とのコミュニケーションを取るのも効果的です。
まとめ
SNS広告は、企業規模や業種を問わず活用できる柔軟性の高い広告手法です。
X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、YouTube、TikTok、LINEといった各媒体にはそれぞれの特性があり、目的やターゲットに応じた使い分けが成果を左右します。
成功事例を参考に、自社に近い条件での運用方法を学びながら、自社に最適な広告戦略を見つけることが重要です。
まずは1つの媒体に絞って小規模に始め、少しずつ成果を見ながら拡大していくことが現実的で効果的な戦略です。
ぜひ、自社の目的やリソースに合わせたSNS広告の運用をスタートし、成果につなげてください。
- malnaのマーケティングについて
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媒体ごとに違うパートナーが入ることもなくスピーディな意思決定が可能です。
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