2025.03.31
Instagram広告の事例4選!成果を生む戦略の立て方などを解説
「Instagram広告を使って認知度をあげてみたいけど、どうやって運用したら良いのかわからない」
「Instagram広告って売り上げに直結するの?」
このような疑問をもつ方へ向けて、この記事ではInstagram広告の基本や相性の良い業界やユーザー、運用の流れについて、詳しく説明しています。
成功事例も紹介していますので、運用方法が知りたい方はぜひ記事内容をご確認ください。
Instagram広告で成果を出しやすい業界とは?
美容・コスメ業界
美容・コスメ業界とInstagramの親和性は非常に高く、視覚に訴えかけるSNSであるInstagramは、コスメの色や質感、使用感を伝えるのに適したプラットフォームと言えます。「映え」を意識した広告展開ができれば、存分に商品の魅力をアピールできます。
また、ファッションに関心がある若年層のユーザーが多いInstagramならではのターゲティングのしやすさも見逃せないポイントです。インフルエンサーマーケティングとの相性も良いため、口コミによる爆発的な拡散も期待できます。
広告からダイレクトに購入ページへ遷移できるため、ターゲット層にうまくリーチできればコンバージョン率の向上にも繋がります。
ファッション・アパレル業界
美容・コスメ業界と同じく、ファッション・アパレル業界もInstagramとの親和性が高い業界です。
Instagramが持つ視覚的な訴求力と、ファッションにおいて大事な視覚的要素がマッチしています。そのため、ファッション業界とInstagramの活用は、切り離せない関係性と言えるでしょう。最新トレンドを発信できるInstagramでは、旬のファッションアイテムを効果的に訴求できます。特にリールやストーリーズを活用すれば、リアルタイム感を持たせたプロモーションが可能です。
また、最新トレンドの先端を走り続けるアパレル業界にとって、トレンドの発信源であるInstagramは、ユーザーとの最高の接点の場でもあります。インフルエンサーやブランドモデルとのコラボレーションなど、戦略的に運用をすることでコンバージョンを効果的に狙うことも可能です。
飲食業界
視覚的な情報伝達を得意としていることから、料理の魅力や店の雰囲気を写真や動画で効果的に伝えられる強みがあります。飲食業界でInstagram広告を効果的に活用できれば、効果的にコンバージョン率を得られる可能性が高いです。
Instagramのユーザーは食に関心の高いアクティブな若年層が中心です。キレイな料理の写真は、ユーザーの食欲を刺激して、来店効果を高めてくれるでしょう。
また、位置情報やハッシュタグ機能をうまく使えば、観光客へ効果的にアプローチすることもできます。新メニューの紹介や、期間限定のキャンペーン告知などと合わせて店の雰囲気やこだわりを伝える動画を配信できれば、来店数や予約数の大幅アップも実現できます。
旅行・観光業界
Instagramがもつ視覚的訴求力の高さを発揮できれば、旅行が好きなユーザーへ、旅行先の美しい風景や魅力的な体験を届けることができます。旅行先の魅力をビジュアルで伝えることで、ユーザーの「行ってみたい」という気持ちを刺激できます。
特に、インフルエンサーが実際に訪れた様子をシェアすることで、リアルな体験談が多くの共感を呼び、フォロワーの旅行意欲をかき立てます。リールやストーリーズを使って、旅行先の魅力をダイナミックに表現することで、SNS上での拡散も期待できるでしょう。
さらに、ハッシュタグや位置情報を活用し、特定エリアや観光地での認知度を高める戦略が有効です。旅行会社や観光施設は、キャンペーンやイベント情報を積極的に発信し、潜在顧客を効果的にエンゲージメントさせることもできます。
ECサイト
Instagramは視覚的な訴求力の高さと、広告から購入へのシームレスな遷移ができるショッピング機能を備えていることから、ECサイトとの親和性が高いプラットフォームです。InstagramをECサイトのように利用することもできますし、ECサイトと連携することも可能です。
また、 Instagramは商品の使い方や魅力を伝えるのにも役立ちます。画像や動画を織り交ぜながら商品を紹介できれば、購買にも結びつきやすいです。手際よく商品のことを調べたいユーザーには、 Instagramはマッチするでしょう。
ターゲティング機能によって、年齢や性別、興味関心などにフォーカスした広告配信ができることから、無駄のない広告展開も可能です。届けたいユーザーへピンポイントな情報を届けることができます。
成果を出しやすいターゲットとは?
Instagram広告を活用する際には、正しいターゲット層の選定は基本中の基本です。特に効果が期待できるターゲット層を正確に見極め、その特徴やニーズに合わせた広告戦略を立てることで、コンバージョン率を飛躍的に向上させることができます。
Instagramはビジュアル中心のSNSであり、特に若年層や視覚的な情報に敏感なユーザーに支持されています。また、趣味嗜好が明確な層にも強く訴求できるため、業種や商品特性に応じて効果的に活用することが可能です。
そこで、本記事ではInstagram広告と相性が良く、特に成果が出やすいターゲット層を3つに分類して解説します。それぞれの特徴や効果的なアプローチ方法を把握し、広告戦略に役立ててください。
10代から30代の若年層
10代から30代の若年層は Instagramを常時見続けているようなヘビーユーザーが多い世代です。情報収集や購買活動にInstagramは欠かせません。トレンドにも敏感な世代である若年層とInstagramは切っても切り離せない関係にあります。
また、若年層とインフルエンサーマーケティングの親和性の高さも見逃せないポイントです。インフルエンサーが発信する内容への信頼と共感はテレビCMの比ではありません。インフルエンサーと若年層を結びつけるプラットフォームとしてInstagramは存在します。
気に入った商品を手元でダイレクトに購入できるInstagram広告のシステムは、若年層へのコンバージョン率アップに貢献してくれるでしょう。
視覚的な情報に敏感なユーザー
Instagramはプラットフォームそのものが視覚的コンテンツを主体としていることから、視覚的な情報に敏感なユーザーとの相性が良く、ターゲティングしやすいです。
視覚情報に多感なユーザーは、キレイな写真や動画に惹きつけられて、商品やサービスの魅力を直感的に理解できる感覚を持っています。
多感なユーザーをターゲットとする場合、ファッション、美容、旅行など視覚的な要素が購買へ直結しやすい業界では、高品質な画像や動画を使った広告が特に効果を発揮するでしょう。
視覚的な情報は、テキスト情報よりも記憶に残りやすいため、ブランド認知度の向上にもつながります。ストーリーズやリールなどの機能は、よりエンゲージメントを高めてくれるでしょう。
特定の趣味嗜好をもつユーザー
Instagramは、ユーザーの興味関心に基づくターゲティング機能が充実していることから、特定の趣味嗜好をもつユーザーへ向けて、ピンポイントなアプローチをしやすい特徴があります。
Instagram広告を使えば、アウトドア、旅行、料理、ペットなど、特定の分野に関心の高いユーザーに向けてピンポイントなアプローチができます。ピンポイントなアプローチは、広告のクリック率やコンバージョン率の向上に欠かせません。
また、ハッシュタグ機能を使えば、特定の投稿を見ているユーザーへ向けて広告を表示することもできます。インフルエンサーマーケティングと組み合わせると、たとえニッチなジャンルでも絶大な効果を発揮するでしょう。
Instagram広告の活用事例
Instagram広告の活用事例について10社ほどピックアップして紹介します。
パナソニック「オーブントースター ビストロ」
広告概要
- ・高級トースター市場への後発参入
- ・自社製品の魅力をアピールする必要性
- ・旧モデルの販売不振
具体的な成果
- ・旧モデル比で2倍の売上達成
- ・広告想起が16ポイント増加
- ・メッセージ想起が4.2ポイント増加
成果を得るに至ったポイント
- ・Instagramを通じて顧客ニーズを深く理解
- ・「パンが美味しく焼けるトースター」という明確な訴求点
- ・フィードとストーリーズを活用したフルファネルアプローチ
パナソニックは、Instagramを活用して消費者インサイトを探り、ターゲット層のニーズに合わせた訴求を行いました。動画広告を効果的に使用し、製品の魅力を視覚的に伝えることで、高級トースター市場での存在感を高めることに成功しました。
花王「PYUAN」
広告概要
- ・新ヘアケアブランド「PYUAN」のプロモーション
- ・18〜29歳の女性をターゲット
具体的な成果
店頭での売上金額シェアが前年比150%に増加
成果を得るに至ったポイント
- ・”クレンズライフ”コンセプトに基づくキャラクター設定
- ・ストーリー形式のGIF動画広告とカルーセル広告の活用
花王は、若い女性向けの新ブランドを効果的にプロモーションするため、Instagramの特性を活かしたクリエイティブな広告アプローチを採用しました。ターゲット層の興味を引くコンテンツ制作により、ブランド認知度と売上の向上に成功しています。
三越伊勢丹ホールディングス「MOO:D MARK」
広告概要
オンラインギフトショップのホワイトデー商戦
具体的な成果
- ・顧客獲得単価35%改善
- ・購入者数が従来の1.5倍に増加
成果を得るに至ったポイント
- ・ターゲットの過去6ヶ月間の動向分析
- ・スライドショー型広告で複数商品を紹介
三越伊勢丹は、Instagram広告のAI自動配信機能を活用し、ターゲット層の行動分析に基づいた効果的な広告配信を可能にしました。これにより、季節性の高いギフト商戦で大きな成果を上げることができました。
ニフティ不動産
広告概要
不動産ポータルサイトの認知度向上とアプリインストール促進
具体的な成果
- ・リーチ数が4倍増
- ・アプリインストール数が23%増加
成果を得るに至ったポイント
- ・Instagramの配信面に適したクリエイティブ
- ・物件内観イメージを素早く切り替えるスライドショー形式
ニフティ不動産は、Instagramの視覚的特性を活かした広告クリエイティブを制作し、ユーザーの興味を引くことに成功しました。これにより、アプリのインストール数増加だけでなく、ブランド認知度の向上も実現しています。
ダイキン工業
広告概要
湿度コントロールの重要性を若年層に訴求
具体的な成果
- ・クリック率向上
- ・広告再生単価改善
成果を得るに至ったポイント
- ・ストーリーズのアンケートスタンプ機能を活用
- ・クイズ形式の動画広告で興味関心を喚起
ダイキン工業は、Instagramの対話型機能を活用し、ユーザーとの双方向コミュニケーションを実現しました。これにより、製品の特徴や湿度管理の重要性を効果的に伝え、若年層の興味を引くことに成功しています。
Zala Hair Extensions
広告概要
リーチと購買の拡大を目指す
具体的な成果
- ・ウェブサイトでの購入が1.5倍増加
- ・広告費用対効果が79%向上
- ・購入あたりの単価が37%減少
成果を得るに至ったポイント
- ・Advantage+ショッピングキャンペーンの活用
- ・機械学習による購買意欲の高い顧客の自動検出
Zala Hair Extensionsは、Instagramの高度な広告機能を活用し、効率的な顧客獲得を実現しました。機械学習を用いた自動最適化により、より購買意欲の高い顧客層にリーチすることで、コスト効率の良い広告運用に成功しています。
日本航空株式会社(JAL)
広告概要
- ・ラグビー日本代表チームを応援するキャンペーン
- ・ブランド認知拡大と将来的な搭乗促進
具体的な成果
- ・1,000万人以上のユーザーに広告を閲覧させることに成功
- ・効率的なリーチを実現
成果を得るに至ったポイント
- ・ラグビー選手を起用した遊び心のあるストーリーズ広告
- ・ライトなファンにも楽しめる簡単な動画コンテンツ
- ・画面上下にブランドロゴやキャンペーンメッセージを常時表示
JALは、大規模スポーツイベントに合わせたキャンペーンを展開し、Instagramの視覚的特性を活かした広告戦略を実施しました。ラグビーの知識が少ない層にもアプローチすることで、幅広い顧客層への訴求に成功しています。
キリンホールディングス株式会社
広告概要
- ・プラズマ乳酸菌シリーズ「iMUSE」のブランド認知拡大
- ・デジタルマーケティングによる効果測定
具体的な成果
- ・他のSNSと比較して7日後のリーチ率が3.2倍に向上
- ・ユーザー1人あたりのリーチ単価を約60%削減
成果を得るに至ったポイント
- ・Instagramストーリーズ広告の活用
- ・他のプラットフォームとの効果比較を分析
キリンは、Instagramの特性を活かした広告配信と効果測定を行い、効率的なブランド認知拡大を実現しました。特にストーリーズ広告の活用により、短期間で高いリーチ率を達成し、コスト効率の良い広告運用に成功しています。
スターバックス株式会社
広告概要
- ・フォトジェニックな店内インテリアや商品デザインを活用したSNSマーケティング
- ・ユーザー参加型キャンペーン「#きょうはどこをスターバックスにする」の実施
具体的な成果
- ・顧客との強固な関係構築
- ・ブランドイメージの向上
- ・顧客ロイヤリティの強化
成果を得るに至ったポイント
- ・Instagramのビジュアル重視の特性を活かしたコンテンツ制作
- ・ユーザーの創造性を刺激する参加型キャンペーンの実施
- ・日常シーンをスターバックス風に演出する仕掛け
スターバックスは、Instagramの視覚的特性を最大限に活用し、顧客自身がブランドのアンバサダーとなるような戦略を展開しています。フォトジェニックな商品や店舗デザイン、そしてユーザー参加型のキャンペーンにより、自然な形での口コミ効果を生み出すことに成功しています。
ツヴァイ株式会社
広告概要
- ・結婚相手紹介サービスの新規会員獲得
- ・結婚相談所に対するネガティブイメージの払拭と認知度拡大
具体的な成果
- ・広告クリック率が63%向上
- ・資料請求サイトへのトラフィック数増加
- ・クリック単価を41%抑制
成果を得るに至ったポイント
- ・Instagram Stories広告のカルーセル機能を活用
- ・一般ユーザーの投稿に馴染むデザインを採用
- ・ターゲット層と同年代のモデルを起用し、日常的なカップルの風景を表現
- ・恋愛傾向診断など、ユーザーの興味を引くコンテンツを提供
- ・広告感を抑えたクリエイティブ制作
ツヴァイは、Instagram広告の特性を巧みに活用し、結婚相談所に対する従来のネガティブイメージを払拭することに成功しました。自然な形で若年層にアプローチしたことが効果的でした。広告をオーガニック投稿のように見せることで、ユーザーの抵抗感を減らし、高いエンゲージメントを実現しています。
参考:
旧モデルの2倍の売上。パナソニックが高級トースター市場を攻略した「Instagramを活用した顧客インサイト・マーケティング」
【2024年最新】Instagram動画広告の活用法!成果が上がる広告の出し方を紹介
「売らない」クリエイティブが成果を生む?Instagram広告の成功事例6選
Instagramの広告費用相場とは?ー課金方式と成功事例も徹底解説ー
インスタ広告の成功事例10選!成功するインスタ広告の特徴とは?
今さら聞けないInstagram広告の種類について
Instagram広告は視覚的な訴求力が高く、企業がブランドの認知拡大や売上向上を目指す際の強力なツールです。ただ、「どんな種類の広告があるのか分からない」「自社の商品にベストな広告形式はどれか判断できない」といった課題に直面するケースも珍しくありません。
本項ではそんな疑問を解消すべく、Instagram広告の代表的な5つのフォーマット(フィード、ストーリーズ、発見タブ、リール、ショッピング広告)を詳しく掘り下げます。それぞれの広告の特徴や表示位置、最適な使い方などを具体的にご紹介します。
これからInstagram広告の導入を検討されている方はもちろん、すでに運用されている方にも改めて基本を整理することで、新たな気づきや成果向上のヒントが見つかるはずです。ぜひ本記事を活用し、Instagram広告の戦略を一段とブラッシュアップしてみてください。
- ・フィード
- ・ストーリーズ
- ・発見タブ
- ・リール
- ・ショッピング広告
配信面とは、広告がInstagram上で表示される場所のことをいいます。それぞれの広告の配信面の場所と大きさ、広告の特徴を紹介します。
各広告の大きさと配信面を一覧表にまとめました。
大きさ | 配信面 | |
フィード | 正方形 1:1 横長 1.91:1 やや縦長 4:5 |
ホームタブのメインフィードに広告を表示される |
ストーリーズ | 縦長 9:16 | ストーリーズ投稿の合間に表示される |
リール | 縦長 9:16 | リール動画を縦にスワイプして進むと投稿の合間に表示される |
発見タブ | 正方形 1:1 横長 1.91:1 やや縦長 4:5 |
発見ホームから特定の投稿をタップして、縦にスクロールすると投稿の合間に表示される |
1. フィード
Instagramのフィードとは、アプリを開いた時のホーム画面に表示される広告のことです。写真や動画の投稿が流れるタイムラインの間に広告が挟まれます。
メインコンテンツ部分に表示されることから、フィードを閲覧するユーザーは多く、幅広いリーチが期待できます。写真や動画の他にカルーセルなど、色々なフォーマットが表示できる点が特徴です。
2. ストーリーズ
Instagramのストーリーズとは、24時間以内に写真や動画が消える機能です。画面いっぱいに表示される縦型のフォーマットが特徴的で、フィルターやスタンプ、テキストなどを追加しつつ、魅力的な投稿を作成できます。
ストーリーズ広告は、ストーリーズ機能に表示される広告です。ユーザーの興味を引きやすい、より没入感のある広告体験を提供できます。アンケートやクイズなどの機能を通じて、ユーザーとのエンゲージメントを高めることもできます。
3. 発見タブ
Instagramの発見タブとは、推測されるユーザーの興味や関心に基づいて、まだフォローしていない人の投稿やおすすめコンテンツが表示される場所です。
画面下部にあるアイコンをタップすると、発見タブが表示されます。新しい情報やアカウントを探したい時は、発見タブを使って探し出すことができます。
発見タブ広告は、発見タブ内にて表示される広告です。発見タブ広告を使えば、まだリーチできていない潜在顧客へのアプローチができます。
4. リール
リールは最大90秒の短い動画をInstagram内で投稿できる機能です。スマートフォンに特化した縦型フォーマットとなっており、音楽やエフェクト、テキストなどで簡易的な装飾ができます。
リール広告は、リール機能を使った広告動画です。ショート動画にて、ユーザーへピンポイントな訴求を行います。リール広告は他の広告フォーマットよりも、エンゲージメントが高い傾向があります。
5. ショッピング広告
Instagramのショッピング広告は、商品タグがついた投稿を広告として配信できる機能です。ユーザーは広告内の商品タグをタップすることによって、商品の詳細情報や価格をチェックすることができ、ECサイトへアクセスできます。
ショッピング広告は、フィード、ストーリーズ、発見タブ、ショップタブなどに表示させることができます。ショッピング広告があれば、ユーザーの購買意欲が高まる瞬間を逃さずにキャッチすることも難しくありません。
ショッピング広告は、アパレルやコスメ、雑貨など、視覚的に訴求力の高い商品を扱うECサイトとの相性が特に良いです。
Instagram広告の基本的な運用の流れ
- ・具体的な目標を設定する
- ・ターゲットの分析を行う
- ・広告に使う素材を選ぶ
- ・Instagram広告の種類を選ぶ
- ・予算とスケジュールを決める
- ・ABテストの実施
- ・効果測定と分析にて次の広告へ活かす
具体的な目標を設定する
まずは、具体的な目標設定が必要です。目標が定まれば、広告戦略の方向性が決定され、効果測定も簡単になります。主な目標は、ブランド認知度の向上、Webサイトへの誘導、商品購入の促進などです。
目標設定が完了した後は、目標達成度を測るKPIの設定が必要です。認知度の向上ならリーチ数やインプレッション、Webサイトへの誘導なら、クリック率、商品購入ならコンバージョン率がKPIとなります。
具体的な目標とKPIを設定できれば、広告の効果を客観的に評価することができ、改善にも繋げることができます。
ターゲットの分析を行う
広告の効果を最大化するための、ターゲット分析は必須です。ターゲット分析では、自社の商品やサービスに興味を持つ可能性が高いユーザーを特定しつつ、属性と行動パターンを深く熟知します。
具体的な分析項目は、年齢、性別、居住地、興味関心、職業などの属性情報と、過去の購買履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、SNSでの行動などです。
ターゲット分析が十分にできれば、ニーズや価値観、ライフスタイルなどを把握し、ユーザーに響く広告クリエイティブやメッセージを作成することができます。
広告に使う素材を選ぶ
次に広告素材の選定に移ります。素材選びは広告の成果を大きく左右する大切な要素です。
まず始めに、ターゲット層の興味関心にマッチするビジュアル素材を選びます。若年層向けならトレンド感のある写真と動画、高齢層向けなら信頼感と安心感を与える写真や動画が効果的です。
次に、広告の目的にマッチする素材を選びます。商品購入を促したい場合は、商品の魅力が伝わる高品質な写真や動画、ブランド認知度向上を目指す場合は、ブランドイメージに合った素材がピッタリです。
その他には、広告フォーマットに沿った素材選びも大切です。ストーリーズ広告なら縦型動画や画像、フィード広告であれば、正方形や横長の画像などが最適でしょう。
最後に、著作権や肖像権の侵害がないかチェックして素材選びは完了です。
Instagram広告の種類を選ぶ
素材を選んだ後は、Instagram広告の種類を選びます。広告の種類を選ぶことで、広告の表示形式と配信先の最適化が可能です。
広告の種類と効果を一覧表にまとめました。
広告の種類 | 特徴 |
フィード広告 | 通常の投稿と同じ形式でフィードに表示されるため、ユーザーに対して自然なアプローチができる |
ストーリーズ広告 | 画面いっぱいに表示される縦型広告によって、ユーザーへ没入感のある体験を提供する |
発見タブ広告 | 潜在的ニーズに基づいたおすすめコンテンツを発見タブに表示する。潜在顧客にリーチができるようになる |
リール広告 | ショート動画による視覚的訴求によって、高いエンゲージメントが期待できる。 |
ショッピング広告 | 商品タグ付きの投稿によって、ユーザーをダイレクトに購入ページへ誘導できる |
広告の種類と効果はそれぞれにことなります。目的に合わせた適材適所な利用によって、成果を出すことができます。
予算とスケジュールを決める
予算とスケジュールの決定は、広告運用の成果を左右する大事な要素です。
予算は、広告の目的や期間、ターゲット層などを考慮したうえで決定します。Instagram広告では、1日あたりの予算または通算予算の設定が可能です。
予算を抑えたい場合は、1日あたりの予算を設定し、効果を見ながら調整できます。
スケジュール設定では、広告の配信期間や時間帯を設定します。ターゲット層がInstagramをよく利用する時間帯や曜日を把握し、効率的に広告を配信しましょう。若年層向けの配信であれば、夜間や週末など、配信タイミングの工夫が考えられます。
ABテストの実施
ABテストは広告の素材やターゲットなど、要素を一部変更した幾つかのパターンを作成したうえで、それぞれの効果を比較検証する手法です。
具体的には、広告のキャッチコピーや画像、ターゲット層などを少しずつ変更した複数の広告を作成し、同じ期間、同じ予算で配信します。クリック率やコンバージョン率などの指標を比較することで、どのパターンがより効果的なのかを測定する方法です。
ABテストを実施することで、どんな広告がユーザーの反応に影響を与えるのか、把握することができます。より良い情報が収集できれば、無駄な広告費を削減し、費用対効果を高めることも難しくありません。
効果測定と分析にて次の広告へ活かす
広告を出稿した後、どのような結果が得られたのかを把握し、改善点を見つけることで、次回の広告出稿に活かすことができます。
効果測定では、最初に設定した目標とKPIに基づいて、様々な指標を分析します。具体的には、認知度向上であればリーチ数やインプレッション数、ウェブサイトへの誘導であればクリック率やコンバージョン率、商品購入であれば売上や顧客獲得単価などです。
どの広告がもっとも効果的だったのか、どのターゲット層からの反応が良かったのか、どの時間帯に広告を配信するのが効果的だったのか、などをまとめておきましょう。
効果測定と分析の結果は、チーム内で共有することで、ナレッジとして次の広告戦略に役立てることができます。
まとめ
Instagramは若者を中心に幅広い指示を獲得しているSNSです。いつも手元にあるスマートフォンからユーザーにダイレクトにリーチできる強みがあります。
Instagramはビジュアル要素に強みをもつSNSであることから、特にファッション、コスメ業界との親和性が高いです。Instagramを日常的に利用している若者やトレンドに敏感なユーザーに向けた、ピンポイントな広告が効果を発揮します。
Instagramには5つの種類の広告フォーマットが用意されており、目的とターゲットをしっかり設定できれば、一定の成果を出すことも難しくありません。
広告運用の基本的な流れを抑えて、Instagram広告の出稿に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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