2025.01.17
コンテンツマーケティングの事例9選!押さえたいポイントを徹底解説
目次
【BtoB】コンテンツマーケティングの成功事例4選
まずは、BtoB向けのコンテンツマーケティングの成功事例を4つ紹介します。
キクコト|株式会社ジェイアール東日本企画
出典:キクトコ
ポイント | 企業の広告やマーケティングの課題の相談や提案を無料で提供 | |
成果 | リリースから1年で100社以上のオンライン相談を獲得 |
特徴的な施策 マーケティングオートメーションを活用して読者を無料オンライン相談やお問い合わせに誘導 |
さまざまな広告に関する課題やお悩みの解決に役立つコラムやサービスを紹介するサイトです。特に「電車広告」「バス停 広告」といった交通広告において上位表示されています。
交通広告の記事を閲覧しているユーザー限定で交通広告の情報を表示させるなどニーズに合ったコンテンツ配信を行った結果、リリースから約1年で2.5倍のリード件数を獲得しました。
サイボウズ式|サイボウズ株式会社
出典:サイボウズ式
ポイント | サービスへの誘導ではなく、サイボウズの理念・社風を中心に伝えるコンテンツ作り | |
成果 | 月間PVは最大40万(定量的な数字だけでは計れないものがあるとしてPV数の目的値はあえて決められていない) |
特徴的な施策 ユーザーの途中離脱が少ない動線設計 |
サイボウズが運営するWebメディアで「新しい価値を生み出すチームのためのメディア」としてさまざまなテーマを発信しています。コラムやマンガなどで働き方に関するコンテンツやサイボウズの理念・社風を伝えることで、ユーザーとの関係性の構築とブランディングにつなげています。
パーソルホールディングス|パーソルホールディングス株式会社
ポイント | BtoB企業ながらtoC向けのオウンドメディアも運営 | |
成果 | 1年で流入3倍、CV数が5倍増 |
特徴的な施策 売上に貢献する商材や商談・受注に繋がるキーワードを詳細に選定 |
人材派遣やITアウトソーシングなどさまざまなサービスを提供する同社では、コーポレートサイトのオーガニック検索からの流入を増やすべく商談や受注につながるキーワードを選定してコンテンツを運用しています。その結果、プロジェクトが始まっておよそ1年で法人サイトへの流入数は3倍、CV数は5倍以上にまで成長した実績を作り上げました。
経営ハッカー|freee株式会社
出典:経営ハッカー
ポイント | 関連性の高いストック型コンテンツがメイン | |
成果 | 月間100万PV超えを達成 |
特徴的な施策 関連キーワードでのリスティング出稿といったニーズがすでに高まっているユーザーを獲得する施策が中心 |
会計・経理、確定申告、起業などのテーマをメインに経営者や個人事業主に向けたコラムを発信しています。コラムの最後に「freee」のサービス訴求をいれるなどサービスの機能や魅力を知るための導線があり、サービスの利用者増へとつなげています。
【BtoC】コンテンツマーケティングの成功事例5選
続いて、BtoC向けのコンテンツマーケティングの成功事例を5つ紹介します。
株式会社カインズ(となりのカインズさん)
出典:となりのカインズさん
ポイント | ホームセンター好きのライターによるユニークなコンテンツが中心 | |
成果 | 月間400万PVを達成 |
特徴的な施策 単なる商品紹介ではなく「ここでしか読めないコンテンツ」を増やすことでリピート率を向上 |
株式会社カインズが運営するオウンドメディアで、くらしに関するお役立ち情報を発信しています。本メディアは商品購入の導線としてではなく、読者が記事を読んでカインズのファンになってくれることを目的としています。実際にこのオウンドメディアの運営によってECや実店舗での売上にも貢献しているそうです。
株式会社カカクコム(icotto)
出典:iccoto
ポイント | メディア×Instagramを融合させた運用 | |
成果 | 月間1,000万PVを達成 |
特徴的な施策 旅行やご当地グルメなど25~34歳の大人女子をターゲットにした検索ニーズにマッチしたコンテンツ作り |
株式会社カカクコムが運営する、観光旅行・宿泊予約サイトです。オウンドメディアでは旅行やご当地グルメの検索ニーズに対応し、多くの検索クエリで上位表示して流入増加に成功しています。同メディアはInstagramの投稿にも力を入れており、複数の写真を用いてスライドショーのようにホテルや旅館などの紹介をしています。
株式会社有隣堂(有隣堂しか知らない世界)
出典:Youtube
ポイント | 商品について深い知識を持つ社員や取引先メーカー社員にスポットを当てたコンテンツ | |
成果 | チャンネル開設から4年で登録者数27.6万人を達成 |
特徴的な施策 特徴はエンターテインメント性を重視した本格的な作り込みと、文具を扱う書店ならではの情報量のコンテンツ作り |
有隣堂によるYoutubeチャンネルで、オリジナルキャラクターのブッコローをMCとしてさまざまな企画でコンテンツを盛り上げています。実際にYouTubeで紹介された本はもちろんのこと、ブッコローのグッズなども売上が好調のようです。実店舗での売上に貢献するだけでなく、有隣堂のブランド価値をも高めています。
株式会社リクルート(SUUMOタウン)
出典:SUUMOタウン
ポイント | その街に住んだ経験がある人が語り部となるコンテンツがメイン | |
成果 | 記事コンテンツの配信により従来より約 35%多いCVを獲得 |
特徴的な施策 「書き手が街に思い入れがある」などのブレない編集方針を重視し、熱量のある書き手に原稿を依頼 |
「街との出会いを提供する」をコンセプトに、株式会社リクルートが運営するオウンドメディアです。街に関わる情報だけでなく、著名人の街や家への想いを語るインタビューなども掲載しています。「SUUMOで物件を探す」というバナーも設置されており、うまくユーザーを検索ページへ誘導しているのが特徴です。
ライオン株式会社(Lidea)
出典:Lidea
ポイント | ユーザーの問題解決をサポートする価値提供型コンテンツの提供 | |
成果 | 月間PVがリニューアル前の2.7倍に増加 |
特徴的な施策 HOW TO検索から入ってきたユーザーを商品認知~購買に繋げるスムーズな導線作り |
ライオン株式会社が運営する生活情報メディアです。ライオンの製品やくらしに対する考え方を紹介し、記事は数千~数十万PVと、多くの人に読まれているメディアです。同メディアではポイントプログラムに参加してポイントを貯めると抽選でLION製品が当たるキャンペーンなども実施し、販売促進につなげています。
そもそもコンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値のあるコンテンツを制作・発信して見込み客のニーズを育成し、ブランド認知や信頼を高めながらも最終的に購買行動を促進するためのマーケティング手法です。
ユーザーニーズとはかけはなれた広告を流すと、ユーザーは興味を持つどころか不快感を覚えてしまうこともあります。そこで、ニーズを掴んだ情報で興味を持ってもらうコンテンツマーケティングが近年注目されるようになったのです。
コンテンツマーケティングはいまや、自社の商品・サービスの認知度向上や売上増加に欠かせない手法と言えるでしょう。
コンテンツマーケティングを成功させる5つの法則
ここからは、コンテンツマーケティングを成功させるための5つの法則について解説します。
中長期的な視点で戦略を立てる
コンテンツマーケティングは、即効性のある施策ではありません。だからこそ短期的な成果を求めるのではなく、中長期的な視点で戦略を立てることが重要です。
ウイングアーク1st株式会社のオウンドメディア「データのじかん」の月間PV数を例として紹介します。
同メディアは自社も競合も手を着けていない、いわゆるブルーオーシャンのキーワードをメインにしたコンテンツづくりを続けることで5年で月間80万PVを達成し、着実な成長を遂げました。
このようにコンテンツのテーマ選定、配信スケジュール、効果測定方法などを事前にしっかり決めておけば、軸がブレずに継続的な運用ができるようになります。中長期的な視点があれば、ブランド認知度の向上や最終的な売上増加といった大きな成果につながるでしょう。
継続して改善をしている
コンテンツマーケティングを成功させるためにはコンテンツを制作・公開するだけでなく、効果測定を行い継続的に改善しましょう。
効果測定には、以下の指標をポイントにするのがおすすめです。
これらのデータを分析してどのコンテンツが効果的だったのか、また改善の余地があるのかを検討してみてください。データに基づいた改善を行うことでコンテンツの質を高め、より多くのユーザーにリーチできるようになります。
競合との差別化を図る
同じような情報が溢れている中でユーザーに選ばれるためには、競合他社との差別化が必要不可欠です。自社の強みや独自性を明確にし、それをコンテンツに反映させましょう。競合が発信していない情報や独自の視点からの情報をいちはやく提供することで、ユーザーの関心を引きつけ、記憶に残るコンテンツになります。
表現方法やデザインの見せ方も考慮して、ユーザーに「このブランドならでは」と感じてもらえるようなオリジナリティ溢れるコンテンツを目指しましょう。
ユーザーのニーズにマッチしたコンテンツを発信する
コンテンツマーケティングで最も重要なのは、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを発信することです。ターゲットユーザーを明確に定義し、どのような情報を求めているのか、どのような課題を抱えているのかについて理解を深めましょう。ユーザーのニーズにマッチしたコンテンツは高いエンゲージメントを獲得し、コンバージョンにもつながりやすくなります。
代理店に依頼する
コンテンツマーケティングの内製化が難しい場合は、専門の代理店に依頼するのもひとつの手段です。代理店はコンテンツ制作、SEO対策、SNS運用など、コンテンツマーケティングに関する豊富な知識と経験を持っています。
戦略立案から実行、効果測定まで、包括的なサポートを受けることで、効率的にマーケティング活動を進められるでしょう。
ただし、代理店選びは慎重に行う必要があります。実績や専門性、コミュニケーション能力などをしっかりと見極め、自社のニーズに合った代理店を選びましょう。
コンテンツマーケティング代理店を選ぶ4つのポイント
もしコンテンツマーケティングを成功させたい場合は、代理店に依頼するのもひとつの手段であることを解説しました。
以下では代理店を選ぶ際の4つのポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
自社を含むさまざまな業界を支援した実績があるか
代理店を選ぶ上で、過去の実績は重要な判断材料のひとつとなります。特に自社と同じ業界、もしくは類似業界の支援実績があるかどうかチェックしてみてください。
もし実績があればその業界特有の課題やニーズ、成功パターンなどを理解している可能性が高いです。
実績を確認する際には単に事例数を見るだけでなく、アクセス数増加率、コンバージョン率向上率やどのような施策を行ったのかなどの具体的な成果も確認しておきましょう。
得意分野や対応可能な領域が自社とマッチしているか
コンテンツマーケティングにはSEO記事作成、動画制作、SNS運用、インフルエンサーマーケティングなどさまざまな手法があります。代理店によって得意分野や対応可能な領域が異なるため、自社の目的や課題に合った代理店を選びましょう。
代理店のウェブサイトや資料などを見ればどのようなサービスを提供し、またどのような分野に強みがあるのかが確認できます。
費用体系が明確かどうか
見積もりを依頼する際には、どのような業務にいくらかかるのか明確にしておくことも重要です。例えば、コンテンツ制作費、運用費、広告費などがそれぞれいくらなのか、詳細な内訳を把握しておきましょう。
自社の予算と照らし合わせ、無理のない範囲で依頼できるかどうかを判断する必要があります。契約後に追加費用が発生する場合も、事前に確認しておくことで後々のトラブルを防げます。
運用担当者のスキルや経験があるか
実際に運用を担当する担当者のスキルや経験も、代理店選びのポイントのひとつ。経験豊富な担当者であれば最新のトレンドやノウハウを熟知しており、効果的な施策を提案・実行してくれる可能性が高いです。
担当者の過去の事例や実績、保有資格などを確認し、スキルや経験をある程度判断しておきましょう。また実績だけでなくコミュニケーション能力の確認も怠ってはいけません。スムーズなコミュニケーションが取れる担当者であれば、進捗状況や課題の共有が円滑に行えます。
コンテンツマーケティングを代理店に依頼すべき企業の特徴
それでは、コンテンツマーケティングを代理店に依頼すべきなのはどのような企業でしょうか。
なるべく早く成果を出したい
なるべく早く成果を出したい場合は、代理店へ依頼するのがおすすめです。代理店は過去の豊富な経験と蓄積されたノウハウがあるため、成果が出せるコンテンツマーケティングの施策を提案してもらえます。
また自社で試行錯誤するよりも代理店の専門知識を活用することで時間とコストを節約できれば、より早く成果を出せるでしょう。
成果につながるバズやコンテンツを生み出せるノウハウがない
コンテンツマーケティングで大きな成果を出すためには、ユーザーの心を掴む魅力的なコンテンツ、いわゆる「バズる」コンテンツを生み出すことが重要です。しかし、そのようなコンテンツを自社だけで制作するのは容易ではありません。
代理店にはユーザーの興味関心を惹きつけ、拡散を促すコンテンツ制作のノウハウが蓄積されています。トレンドを捉えた企画力、共感を呼ぶストーリーテリング、視覚的に訴求するデザインなどさまざまな手法を駆使することで、質の高いコンテンツづくりにつながります。
SEOに精通したマーケターがいない
検索エンジンで上位表示されればより多くのユーザーにコンテンツを見てもらえるため、集客効果アップにもつながります。しかしSEOは専門的な知識や経験が必要のため、自社にSEOに精通したマーケターがいないと効果的な施策を行うのは難しいです。
代理店にはSEOに関する高度な知識と経験を持つ専門家が在籍しており、キーワード調査、コンテンツ最適化などの戦略的なSEO対策を実施できます。SEO対策が不十分であると感じている方は、代理店へ依頼してみてはいかがでしょうか。
コンテンツマーケティングに関するよくある質問
最後にコンテンツマーケティングに関するよくある質問をまとめたので、こちらも参考にしてみてください。
Q1.コンテンツマーケティングにはどんな種類がある?
コンテンツマーケティングには自社が運営するWebマガジンである「オウンドメディア」、メールを使ってアプローチする「メールマガジン」、YouTubeやTikTokなどの「動画」などが代表的なものとして挙げられます。
下記の記事もご参考ください。
【2025年1月最新】メール配信システムおすすめ比較20選!専門家が図解とランキング形式で解説
Q2どれだけの集客が期待できる?
コンテンツマーケティングの種類や取り組む時期によっても異なりますが、月間10万~100万ユーザーを集客できる可能性があります。
また、一部の事例では年間売上1,000万円〜数億円を生み出したケースも多数あります。
Q3.成果が出るまでにどれくらいの時間がかかる?
業界やコンテンツの種類によって差はありますが、1年かけてコンテンツを作り続ければ期待できる結果が出る可能性が高いです。
ただし短期的な取り組みで成果がでるものではないので、先述の通り中長期的な施策が必要です。
Q4.自社に最適なコンテンツの選び方は?
まずは誰に向けてコンテンツを発信するのかを明確にすることが大切です。ターゲットの属性(年齢、性別、職業、興味関心など)を把握することで、どのようなコンテンツが響くのかを判断できます。またペルソナを設定することで、より具体的にターゲットをイメージしやすくなるでしょう。
もし自社に向いているコンテンツの選び方が分からない場合は、代理店に相談してみるのもおすすめです。自社の目的やターゲットに合った最適なマーケティング手法を提案してもらえるでしょう。
まとめ
今回はコンテンツマーケティングで実際に成功した事例を9つ紹介しました。
もしなるべく早く成果を出したい、または成果につながるコンテンツを生み出すノウハウがない場合は代理店に依頼するのもおすすめです。
代理店に依頼することでSEOに強い高品質なコンテンツで集客向上を目指せるので、マーケティングがうまくいっていない企業はぜひ導入を検討してみてください。
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