2025.01.20
MA導入支援のおすすめ企業15選!メリットや事例を徹底解説
目次
MAツールとは
MAツール(マーケティングオートメーションツール)とは、営業などにおいてリードの獲得から契約までのマーケティング業務を自動化し、マーケティングに関する業務を効率化するためのツールです。
豊富な見込み客情報の中から可能性の高い見込み客を抽出・分析し、定期的に情報提供を行うと共に、エンゲージメントの向上が期待できます。
従来、このような手間のかかる作業は手動で行われ、膨大なリソースが費やされていました。
そうした業務を自動化することによって、業務効率を大幅に向上させることができます。
また、営業が管理する顧客情報と密接に連携することで、確度の高い見込み客や付加情報を活用して営業活動を行えます。 これにより、効率的な営業活動が実現します。
MAツールが注目されている3つの理由
近年、MAツールを導入している企業が増加しています。
ここでは、MAツールが注目されている理由を紹介しますので、ぜひチェックしてください。
1.顧客との接点の増加
近年、企業と顧客の接点が従来の方法に加えて、ウェブサイト、SNSなどのデジタルチャネルなどに幅が広がってきています。
さまざまな顧客接点から情報が獲得できるため、多くの情報を統合的に収集・分析する必要が生じています。
MAツールはこうした要求に対して、コストを削減できるものとして注目されています。
2.購買行動の変化
消費者の購買行動も大きく変化しています。
商品・サービスの検討から購入、その先のレビューの投稿まで、そのほとんどがネットで完結します。
そのため、顧客分析には売上データだけでなく、顧客のあらゆる行動データを統合的に分析することが求められます。
3.データ分析の必要性
マーケティング施策を最適化するには、顧客データを細かく分析する必要があります。
しかし、既存のツールでは情報が分散してしまい、俯瞰的な分析が難しいという課題がありました。
そのような課題を解決するために、MAツールはデータを一元的に管理できるため、データ分析の質を高められると期待可能です。
MAツールにできること7選
MAツールは、利用するツールによって、多少なりとも差異はありますが、以下のようなさまざまな機能が搭載されています。
それぞれの機能について理解しておきましょう。
見込み顧客の一元管理
名刺交換した人やWebサイトの訪問者、過去に取引があった顧客などを一元管理して、変更があった場合には即時共有できます。
メルマガ配信
テンプレートを利用して、デザイン性の高いメルマガを手軽に作成できます。 さらに、テスト配信や予約配信などで業務効率をアップさせることも可能です。
LP・Webフォーム作成
SEOの受け皿となるLPやキャンペーンサイト、更に申し込み・登録に利用できるWebフォームを簡単に作成できます。
スコアリング
メルマガの開封やリンククリック、Webサイトでの動向などに応じて興味度合いを点数化できます。
営業リソースの無駄を省いたアプローチが可能です。
アプローチの最適化
顧客の属性や動向に合わせて、メルマガの内容を自動で変えたり、Webサイト上のコンテンツを出し分けができます。
これによって、一人ひとりに合わせたアプローチが可能です。
シナリオ設計
マーケティングにおいてシナリオとは、顧客が購入に至るまでの行動を予想した筋書きに対して起こすアクションを指します。
例えば、以下のものがシナリオです。
- メルマガのURLをクリックした人にセミナーの案内メールを送る
- 一定期間アクションがない人にキャンペーンメールを送る
- 広告をクリックした人にクーポンを配布する
MAツールには、上記のようなシナリオを手軽に作成する機能があります。
事前にシナリオを設計しておくことで、さまざまなアプローチを自動的に行ってくれます。
これらの施策によって、一人ずつシナリオを準備する必要がなくなり、手間も省けます。
各種広告との連携
Web広告には、SNS広告・リスティング広告などさまざまな種類が存在しています。
広告連携機能は、それらの広告と連携し、一括で管理から分析まで可能です。
SNSは興味・関心が似た傾向のある人が繋がっていることが多く、特定の層へアプローチがしやすくなります。
MAツールによってはSNS広告を分析するだけでなく、リアクションをしたり、予約投稿・自動フォローをしたりといったことも一括で行えるのが特徴です。
MAツールのメリット3選
MAツールを活用する3つのメリットについて解説していきます。
これからツールの導入を検討している場合は、ぜひ参考にしてください。
コスト削減
MAツールの導入により、日々のマーケティング業務を手軽に自動化できます。
今まで時間のかかっていたメール配信のスケジューリングやセグメンテーションなどの手間が大きく省けるため、担当者の作業負担が大幅に軽減でき、結果として他の業務にリソースを割くことが可能です。
業務の効率化
マーケティング活動の効果測定や顧客管理やコンテンツの配信などのさまざまな業務をツールを用いることで手間をかけずに一元管理可能です。
一元管理できることで、各ツール間での情報の移動や再入力の必要がなくなり、全体の業務効率のアップが期待できます。
顧客理解が深まる
MAツールを導入すると、顧客の行動や趣向を簡単にトラッキングできます。
これにより、顧客の購買履歴や閲覧履歴などのデータを基にしたパーソナライズされたマーケティング施策を展開できるため、高いコンバージョン率を実現可能です。
MAツールのデメリット3選
続いて、MAツールの3つのデメリットについて紹介していきます。
メリットだけではなく、デメリットも把握することで導入後の失敗を防ぐことに役立つでしょう。
導入コストと維持費がかかる
MAツールを導入するためには初期コストが発生するだけでなく、月額料金やアップデート・維持に関する費用も発生します。
経済的な負担が大きくなる場合がありますので、費用のチェックは重要です。
学習に時間がかかる
MAツールは高機能である反面、操作方法や機能を理解するまでに時間がかかる場合があります。
学習期間中は効果的なマーケティング活動に従事するのが難しく、それらの活動が制限されることがあります。
ツールへの依存度が高まる
MAツールに依存し過ぎると、直感や経験に基づく判断が軽視される場合もあるでしょう。
すべての状況や変動をデータで捉えることは不可能なため、ツールの分析だけに頼ると誤った判断を下すリスクが高まるので、十分な注意が必要です。
MAツールとSFAやCRMの違い
マーケティングや営業活動を効率化するためには、いかにツールを使いこなせるかが重要です。
その中のツールとして、SFAやCRMなどが存在しています。 今回は、MAとそれぞれの違いについて紹介していきます。
MAツールとSFAの違い
SFA(Sales Force Automation)は主に営業活動を支援するためのツールで、MAはマーケティング活動全般をサポートするものです。
MAは顧客データの収集・分析を得意としていますが、SFAの機能は顧客情報や商談管理などが中心です。
また、MAツールは広告やWebマーケティングなどの分析・施策立案をサポートしてくれますが、SFAは営業の視点からの機能がメインとなっています。
MAツールとCRMの違い
CRM(Customer Relationship Management)システムは顧客情報を一元管理し、販売・マーケティング・顧客サポートなど、時間のかかる対応業務をトータルサポートできるソリューションです。
対してMAは、マーケティング分野でのデータ収集・分析・施策実行に特化したツールです。
CRMもMA機能を備えていますが、MAの方がより専門的な機能を備えているのが特徴です。
また、MAツールはクラウドサービスとして手軽に導入できる一方で、CRMは導入費用が高い点も違います。
企業はMAツールとCRMそれぞれの持つ特徴を把握し、ニーズにマッチした適切なツールを組み合わせて活用する必要があります。
MAツール導入の流れ
まずはMAを導入する流れを確認し、どのような工程が必要になるのかを整理しておきましょう。
課題・目的の洗い出し
MAツールを導入する前には、まず自社の課題の洗い出しが必要です。
営業に関わる担当者、もしくは部署が抱えている課題を細かく整理しましょう。
例えば、以下のような課題を抱えていないかをチェックすることが重要です。
- アポから売り上げにつながりにくい
- 営業のリソースが足りておらず、リードをカバーし切れていない
- 顧客データの管理がうまくできていない
課題の洗い出しには、営業に関わる担当者や部署が抱えている課題のヒアリングだけでなく、アンケートや売り上げの推移などからもデータを取り入れていくことが必要です。
また課題を整理したら、ビジョンを描きましょう。 ビジョンが明確であるほど、MAツールに求める機能や運用フローなどが定まりやすくなります。
必要な機能を選定
マーケティングの課題と顧客情報の整理が完了したら、自社に必要な機能が何かを決めましょう。
MAツールに搭載されている主な機能は、以下の通りです。
- 顧客管理機能
- 名刺管理機能
- メール配信機能
- リードのスコアリング機能
- アクセス解析機能
- 問い合わせフォームやランディングページの作成機能
上記は標準的な機能なので、ツールによって独自の機能が搭載されている場合もあります。
自社のマーケティングの課題や問題を解決するためには、どのような機能が必要なのかを把握しておきましょう。
MAツールの比較・選定
次に、MAツールを比較し、導入するツールを選定します。
以下の5つのポイントに注意しましょう。
- サポート体制が充実しているか
- 自社に必要な機能が搭載されているか
- 導入・もしくは運用にかかるコスト
- 既存システムと連携できるか
特に、社内に詳しい担当者がいない場合は、ツールの提供企業のサポート体制を確認しましょう。
また、リソースを割けない状況の場合には、運用代行会社に依頼するのもおすすめです。
万全の体制でMAを運用するためにも、自社に適したサポートを受けられるようにしておきましょう。
導入後のフローの設計
MAツールを選定したら各種導入設計を行います。
アカウントの発行やツールによってはインストールが必要となる場合もあります。
選択したツールによって、手順などは異なるため、スムーズな運用のためにも事前にチェックしておきましょう。
また、MAツールを導入することで、他部署に影響を共有する必要があります。
例えば、有望な見込顧客リストを営業部門に共有して顧客へアプローチを行うことで、最適なタイミングで効率的に顧客へのアプローチが可能になります。
MAツールの導入は、利益に直結してくるため、営業部門だけで運用したとしても、目標とする成果は得られないでしょう。
そのため実際にどのような導入効果が得られたのか、改善点は何かなどを共有し、効果検証を繰り返すことが大切です。
MAツールの運用
導入を進めたら、運用フローを作成しましょう。
MAツールを運用する中で、進めている施策結果の解析・改善は特に重要です。
導入した後に生じた問題や課題を改善することで、徐々に体制が整っていきます。
運用フローを何度も柔軟に見直すのが、MAの効果を引き出すためには重要です。
MAツールの4つの選び方
MAツールは、BtoB・BtoC向けで異なるため、どちらを選択するかで選ぶべきツールが変わってきます。
それぞれ必要なアプローチ方法や機能をチェックしつつ、適したものを選びましょう。
顧客の属性で選ぶ
ここでは、BtoC・BtoBの2つの属性について解説していきます。
BtoC
BtoC向けのMAツールを使うなら、デジタルベースの機能を搭載したものを選びましょう。
個人にアプローチをかけるBtoCはリードの母数が多く、数万単位のデータを扱うこともあります。
そのため、営業をする際はメール配信・各種アプリ・LINEなどデジタルツールを利用できる環境が整っていると便利です。
また、見込み客のスコアリングや行動パターン分析ができると、施策の改善にも繋がるでしょう。
BtoB
BtoBの場合は、リードの可視化や定期的なアプローチが可能なツールを選びましょう。
リード数はBtoCに比べ少なくなりますが、営業から購入までのフローに時間がかかる傾向があります。
そのため、営業支援が可能なシステムやWebトラッキングなど、長期で業務フォローができる機能を備えているかは大きなポイントです。
ツールによっては、取り込んだ見込み顧客リストに企業情報を付与して、データ管理ができる機能もあります。
自社の課題に合わせて選ぶ
MAツールには、マーケティング業務をトータルサポート可能な統合型と、特定の分野に強みを発揮する特化型があります。
自社の課題や特徴に合わせて、どちらを選択するかを検討してください。
統合型
統合型は、社内にマーケターが在籍している場合やマーケティング・営業どちらも効率化したい場合におすすめです。
統合型はリード獲得・顧客育成・投資対効果(ROI)をはじめ、マーケティングに関わる業務をしっかりカバーできるのが特徴です。
ただし、特定の分野まではサポートできない場合もあるため、注意が必要です。
アプローチしたい顧客に合った機能があるかどうか、事前にチェックしておきましょう。
特化型
特化型のMAツールは、マーケティングする領域が決まっている場合におすすめです。
リードの獲得やエンゲージメントのアップなどが特徴で、不動産やECといった、自社の分野でのMAツールを探している場合におすすめです。
業界や商材に合わせた機能を搭載しているため、社内にマーケターがいなくても、簡単に使いこなせるというメリットがあります。
また、UI・UXがシンプルなものが多いのもポイントですが、幅広い分野で利用するにはあまり向いていないため、注意しておきましょう。
サポート体制をチェック
MAツールを導入する際には、自社のビジネスや現在の営業活動内容、さらに今後の施策も考えた上で、多くの項目を設定する必要があります。
特に自社内にデジタルマーケティング専門の人材がいない場合には、MAツールのサポート体制の充実さは重要です。
また、インターネット関連の技術が進化するのに合わせて、MAツールもさらに高機能になりつつあります。
それらのアップデートをキャッチアップしたり、機能を拡張したい場合にもサポートが必要になるでしょう。
その他に、システムトラブルへの対処も重要です。 営業活動を進化させるために、あるいはトラブルで営業活動に支障が出ないように、サポート体制が整っているMAツールを選びましょう。
費用をチェックしておく
MAツールの導入を決める前に、必ず費用をチェックしておきましょう。
ツールによって初期費用、月額料金、ユーザー数に応じた従量課金、オプション料金がかかります。
プランによって機能や価格が異なるため、詳細まで確認しておくことをおすすめします。
MAツールを導入する際には、必ず見積もりを依頼しましょう。
費用を確認しておくことで、無理のない範囲でツールを選定できます。
セキュリティ対策は万全か
MAツールで取り扱うのは顧客の個人情報です。
そのため、情報の流出など取り返しがつかない事態を防ぐためにもセキュリティが十分かどうかもチェックしておきましょう。
しかし、MAツールのセキュリティ体制が十分かを判断することは、困難だといえます。
その場合は、問い合わせをして確認することがおすすめです。
確認した内容は、情報システム部などの詳しい部署などがあれば、そちらに問題ないか確認してもらうようにすれば安心できるでしょう。
おすすめのMAツール10選
代表的なMAツールの特徴や価格などを紹介していきます。
それぞれのツールの特徴を押さえて選ぶ際の参考にしてください。
SATORI
出典:SATORI
価格:初期費用30万円
月額費用:14万8,000円
SATORIは、導入実績1500社以上のMAツールです。
匿名の見込み顧客にもアプローチでき、設定された条件からコンテンツやフォームを選定できます。
専門のスタッフが操作と設定をサポートし、セミナーやユーザー会などのコミュニティも充実しています。
既存の見込み顧客に対してもWebサイト内の行動履歴を把握し、最適なタイミングでアプローチすることで商談機会を創出することが可能です。
b→dash
出典:b→dash
価格:要問合せ
b→dashは、プログラミング知識不要で「データの取込・加工・統合・活用」ができるツールです。
業界初のデータパレット技術で、データを連携し活用できる基盤を構築します。
1,500を超えるテンプレートと機能を選ぶだけで、データマーケティングを手軽にスタートできます。
プログラミングの知識やスキルがないマーケターでも、気軽に利用できるため初心者におすすめです。
MAやBI、Web接客、LINE連携など、データマーケティングに必要な各種アプリケーションを備えています。
SHANON MARKETING PLATFORM
価格:要問合せ
SHANON MARKETING PLATFORMは、セミナーやイベントなどのオフラインでのマーケティング施策に強みがあります。
従来手間のかかっていたセミナー申込みフォームの作成や問い合わせ管理などの業務効率化が可能です。
特にセミナーの運営や管理の効率化に強みを持っており、セミナー終了後のお礼メールや資料配布などのフォローアップも自動で配信できます。
Kairos3
出典:Kairos3
価格:
初期費用1万円
月額費用が1万5,000円~
「開封」「リンクをクリック」といったアクションごとにスコアをつけて、リードの購買意欲を見える化するMAツールです。
特徴として、Webサイトに計測タグを埋め込めば、即日利用できます。
さらにオプションとしてシナリオメール機能やファイルストレージ機能、自由度の高いAPI連携機能も備えています。
マーケティングと営業をシームレスにつなぎ、「的確にアプローチしたい」「フォローを手厚くしたい」という企業におすすめです。
HubSpot Marketing Hub
価格:
無料プラン0円
Marketing Hub Professional9万6,000円
Marketing Hub Enterprise43万2,000円
世界で10万社以上で利用されているCRMプラットフォームがHubSpot Marketing Hubです。
マーケティングや営業、CSなどさまざまなツールで構成された「Hubspot」シリーズのうち、マーケティング機能がオールインワンで搭載されているのが特徴になります。
テンプレートを利用すれば、ドラッグ&ドロップの簡単操作で、デザイン性の高いLPやオウンドメディアを短時間で作成可能です。
顧客が主に利用しているSNSのプラットフォーム上での広告配信にも対応できます。
Account Engagement
価格
初期費用:0円
基本料金:Growth 15万円/月
Plus 30万円/月
Advanced 52万8,000円/月
Premium 180万円/月
Account Engagement(旧Pardot)は、世界でトップシェアを誇るSalesforceのMAツールです。
Salesforceが提供する関連ツールとシームレスに連携でき、商談管理までをワンストップでカバーできる点がおすすめポイントといえるでしょう。
カスタマーリングス
出典:カスタマーリングス
価格:要問合せ
マーケティングにおけるPDCAサイクルを高速回転させることができるマーケティングプラットフォームがカスタマーリングスです。
サービスのスタートから現在までに大手健康食品企業をはじめ、業種業界問わず750社以上の導入実績があります。
あらゆるデータをノンカスタマイズで活用できる「はじめやすさ」、自由に条件を設定して顧客抽出できる「セグメントの自由度」、自社顧客をより深く理解し実感できる機能群といった特長を備えているツールです。
List Finder
出典:List Finder
価格:
無料プラン0円
初期費用10万円
月額費用3万9,800円
List Finderは、1800アカウント以上の導入実績があるBtoB特化のMAツールです。
自社サイトのアクセス解析や優先リード通知によって、自社製品・サービスに興味がある見込み客を発掘できます。
一斉メール配信やPDF閲覧解析などの機能でリードの状況を把握するのにも便利です。
Adobe Marketo Engage
価格:要問合せ
Adobe Marketo Engageは、世界で約5,000の顧客導入実績があり、550以上のテクノロジーと連携できます。
Webサイトに訪問した匿名のリードを、見込み客、顧客、そしてロイヤルカスタマーに育てるためにベストなタイミングでコンテンツを提供してくれます。
Salesforce Marketing Cloud
価格:要問合せ
Salesforce Marketing Cloudは、世界最大のCRMプラットフォームであるSalesforceのMAツールです。
AIやデータ分析などの高度な機能も搭載しており、Salesforceに関するスキルを学ぶオンライン学習サイトや、サポートも充実しているので、安心して利用できます。
MA運用代行サービスの4つのメリット
MAツールは導入するだけでは効果が十分発揮されません。 ここでは、MA運用代行会社に運用を依頼する具体的なメリットを紹介します。
専門家が対応してくれる
MAツールの運用には専門知識が必要で、担当者を教育するには時間とコストがかかります。
しかし、MA運用代行サービスを利用すれば、専門家に運用を任せることができ、スムーズな導入と改善が可能です。
専門家と連携することで、自社のニーズに合ったシステム構築が可能となり、結果として時間とコストの削減にもつながります。
データ分析による課題の改善
MAツールは大量の顧客データを蓄積可能ですが、効果的に活用するには適切な分析が必要です。
MA運用代行サービスを利用すれば、高度な知識を持ったプロがデータを正確に分析し、自社の課題を可視化して、改善策を提案してくれます。
効果的な戦略を立案
専門家のアドバイスにより、最適なマーケティング戦略を構築可能です。
これにより、MAツールの機能を最大限に活用し、顧客関係の強化や売上アップが期待できます。
特にKGIやKPIの設計と、その目標数値に基づく施策の優先順位、予算配分の検討などは、専門家の知見を活かすことができるポイントです。
自社のMA担当者を育成
MA運用代行サービスでは、指導やノウハウの提供を通じて、社内の担当者を育成することにも役立ってくれます。
運用を進めながら、担当者は知識やスキルを習得し、将来的には自社でのMAツール運用が可能になります。
運用代行会社の4つの比較ポイント
ここでは、MAツールの運用代行会社を選定する際のポイントを紹介していきます。
費用は適切か
自社の予算の範囲内でMA代行業者を見つけることが重要です。
取り扱っているMAツールの種類や、どこまでの範囲に対応しているかによって費用に差が出るので、予算内で自社の求めるサービスが受けられるかどうかを把握しておきましょう。
さらに、HubSpotのような海外製のMAツールは、国内のMAツールより安く、高性能なことが多いので、海外製のツールを検討するのも選択肢のひとつです。
自社の目的を明確にして、ニーズにマッチしたサービスかどうかを考慮して代行会社を選ぶことが重要になります。
自社のニーズに合ったサポートをしてもらえるか
MA運用代行は、サービスのサポート体制はそれぞれの企業で様々です。
例えば、MAの導入から内製化までトータルサポートする企業もあれば、一部に特化したサポートを行う企業も存在しています。
このように、MAの導入支援は企業によって対応している範囲が異なるので、求めるニーズを満たしているサービスを提供してくれるかが重要です。
すでに導入している場合はツールに対応しているか
元々MAツールを導入していたが、使いこなせないために代行を依頼したいと考えている企業は注意が必要です。
企業によって対応ツールに違いがあるので、どんなMAツールを扱っているのか事前に把握しておきましょう。
さらに、自社製のMAツールにしか対応できない企業も存在するので、海外製のMAツールの導入を検討している企業は十分に注意しましょう。
SFAやCRMと連携できるか
SFAやCRMと連携することで、マーケティング部門と営業部門の間での情報共有がスムーズになり、より効率的なビジネス活動が期待できます。
自社の現状ヒアリングからツールの選定・提案を行ってくれる代行会社もあるため、自社の課題を代行業者に共有してみるのも方法の一つです。
おすすめのMA運用代行会社15選
MAの運用代行が可能な会社を15選紹介します。 それぞれの会社の特徴を押さえて選ぶ際の判断材料にしてください。
malna株式会社
出典:malna株式会社
導入費用:要問合せ
運用代行費用:要問合せ
対応ツール:要問合せ
malna株式会社は、コンサルティングファームやIT企業と協業し、数々の大手企業に対してデジタルマーケティング支援やプロジェクト推進を提供しています。
部署ごとにデータが分散管理され、データドリブンな経営活動が出来ていない状況から、豊富な経験と専門知識を活かし、SFA/MAの導入から運用までを全面的にサポートしています。
GENNE株式会社
出典:GENNE株式会社
導入費用:50万円〜
運用代行費用:5,000円/時間〜(HubspotもSalesforceも同様)
対応ツール:HubSpot,Salesforceなど
GENNE株式会社ではHubSpotなど多数のMAツールの導入・運用サポートが可能です。
MAツールの選定から内製化サポートやコンテンツ作成など導入後もトータル的にサポートを依頼したい企業におすすめです。
さらに営業代行に定評があり、中でもインサイドセールスの立ち上げについて高い評価を得ています。
コクー株式会社
出典:コクー株式会社
導入費用:100万円
運用代行費用:60万円/月
対応ツール:HubSpotAccount, Engagement, marketo, GENIEE MA
コクー株式会社は、サービスを派遣でも受託でも柔軟に対応している点が大きなポイントです。
さらに社員を企業に派遣(リモートでも対応)することも可能で、積極的にコミュニケーションをとりながら対応してくれます。
さらにMA運用代行サービスは、全部で4つのプランがあるため、本当に必要なサービスだけに絞って選ぶことができます。
デジメーション株式会社
出典:株式会社デジメーション
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:Marketo
主にMAツールの一つであるMarketoの運用サービスに注力しているのが、株式会社デジメーションになります。
Marketoの資格認定者として豊富な運用実績を持っているため、Marketoの導入を検討している企業には最適です。
さらに、運用することを目的として支援しているため、MAツールを利用した戦略策定だけでなく、企業に代わって日々の運用代行を任せられます。
株式会社ニュートラルワークス
導入費用:30万円〜(HubSpotの場合)
運用代行費用:要相談
対応ツール:salesforce, paradot, SATORI, Marketo, List Finder, HubSpotなど
3,000社以上の実績を持ち、SATORIやsalesforce、List FinderといったさまざまなMAツールに対応しています。
導入支援から、顧客獲得やMAツールを利用したトータル支援も受けることが可能です。
さらに企業が抱えている課題をヒアリングし、完全オーダーメイドのプランを設定してもらうことができます。
株式会社みらいマーケティング
導入費用:3,600円/月〜(HubSpotの場合)*初期費用なし
運用代行費用:要相談
対応ツール:Marketo, Account Engagement, Bownow, HubSpot
課題を抱えた企業の状況に合わせて柔軟に提案してくれ、企業に合った支援サービスを提供してくれるのが、株式会社みらいマーケティングです。
企業が依頼したいMA支援サービスを洗い出し、必要な工数を算出して契約期間を決定します。
そのため、MAを導入していない企業も、すでにMAを導入しているが成果が出せていない企業にも、最適なプランを提案してくれるので、相談しやすいMA運用代行会社です。
株式会社マーケティングアカデミア
導入費用:要相談
運用代行費用:5,400円〜(HubSpotの場合)
対応ツール:salesfoPardot HubSpot Marketo SATORIなど
株式会社マーケティングアカデミアはMAツールの導入から運用まで、トータルサポートをメインに行なっています。
BtoBだけでなくBtoCビジネスにも実績があり、ウェブ関連サービスから美容、教育、人材、不動産など多岐にわたります。
さらに、HubSpotのゴールドパートナーに認められているため、 HubSpotの導入を検討している企業にもおすすめです。
株式会社Sells up
出典:株式会社Sells up
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:要問合せ
株式会社Sells upは、リード獲得からナーチャリング、さらにSFA活用までを総合的にサポートしてくれる企業です。
マーケティングリードの商談化や受注までを効果測定し、投資対効果の高いチャネルを可視化しながら売上向上をサポートします。
改善施策の企画や実行支援にも定評があり、幅広い業界での実績があります。
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:要問合せ
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が提案するのは、MAツール導入がゴールではなくスタートであることです。
導入前の戦略設計はもちろん、導入後のコンテンツ制作やデータ分析などもワンストップでサポートします。
MAツールの支援のほか、セールス領域におけるサポートもまkせることが可能です。
株式会社ピーアンドピービューロゥ
導入費用:無料(推奨パック)そのほかプランについては要問合せ
運用代行費用:年間契約(要相談)
対応ツール:要問合せ
MAの導入が初めての企業でも安心してMAサービスを受けられるよう、無料トライアルに力を入れています。
無料プランである推奨パックでは、MAツール本体の提供だけでなく、加えて代行プランを選択して支援を受けることが可能です。
株式会社パワー・インタラクティブ
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:要相談
データ管理、メール配信代行、LPフォーム作成などMA業務をトータルして代行してくれる企業です。
3種類のプランから自社にマッチしたものを選択でき、機能を絞ったミニマムプランから、MA運用を全て任せられるプレミアムプランまで豊富に揃っている点もポイントです。
株式会社コムレイズ・インキュベート
導入費用:要相談
運用代行費用:15万円/月〜
対応ツール:HubSpotなど
MA導入、運用代行サービスに加えて、BtoBマーケティングを一括委託も可能なのが株式会社コムレイズ・インキュベートです。
営業からマーケティングまでトータルサポートしてもらえ、自社にとって何が必要なサービスかを分析した上で解決方法を提案してもらえます。
さらに、MA導入だけを依頼したい場合でも部分的な支援が可能です。
タービン・インタラクティブ株式会社
導入費用:無料〜
運用代行費用:要相談
対応ツール:HubSpot
主にHubSpotの導入支援から運用代行を行なっています。
タービン・インタラクティブ株式会社は、HubSpotのプラチナパートナーとして認定されており、BtoB領域でのMA運用代行やコンテンツ作成に定評があります。
特徴として、HPから無料版のHubSpotをすぐに開始できるページを設けており、HubSpotの導入を検討している企業にとっておすすめの運用代行会社といえます。
株式会社DXディライト
出典:株式会社DXディライト
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:Account Engagement, salesforce, HubSpot
HubSpotのゴールドパートナーとしてMAツールの全般的な支援を行っています。
さらにSalesforceの認定パートナーとしても定評があるので、HubSpotやSalesforceの導入を検討している企業にもおすすめします。
HubSpotとSalesforceを組み合わせることで、全体的な業務の効率化を実現でき、さまざま な分野の業務環境の改善が可能です。
株式会社テラスカイ
出典:株式会社テラスカイ
導入費用:要相談
運用代行費用:要相談
対応ツール:Pardot, salesforce
株式会社テラスカイは、導入支援から、運用支援、さらにBtoBマーケティングの体制構築サービスを行なっているのが特徴です。
また、Salesforceとの連携を得意としており、Salesforceの認定技術者を国内で最も多く保有しています。
MAだけでなくCRMとしてSalesforceも検討したい企業におすすめの一社です。
MAツールの導入事例を紹介
MAツールを活用した事例を属性別に紹介します。
BtoB事例:MRR(月次経常収益)が5倍に成長
出典:ピー・シー・エー株式会社
ピー・シー・エー株式会社は、2018年にデジタルマーケティンググループを立ち上げデジタルマーケティングを導入。
初めはWebサイトの改善と訪問者数増加を目指し、オウンドメディア”P-Tips”を開設し、リード創出には成功しましたが、資料請求後のフォローやエンドユーザーとの把握が課題となりました。
HubSpot導入後コンバージョンポイントを見直し、ユーザーの行動を可視化し、リードの質を重視する取り組みを実施。
これらのアプローチにより毎月継続的に獲得でき、収益は5倍以上成長しています。
また、Sales Hubを活用して、顧客ごとの行動履歴を参照し、顧客の関心や行動を把握。 最適なアプローチやメール開封通知機能を活用して効果的な施策を実現しています。
引用ページ: 『【HubSpot導入事例】営業とマーケティングをつなぎ、MRRで5倍の成長を達成。部門横断でお客様に向き合う体制をいかに実現したのか~ピー・シー・エー株式会社~』
BtoC事例:CVRが最大7倍改善
出典:GRL
レディースファッション通販サイトであるGRL(グレイル)では、MA実施にあたり、データ分析ツール「Amplitude」とMAツール「MoEngage」という組み合わせを導入しECサイトを改善しました。
MoEngageで、ユーザー行動に応じてシナリオを分岐させ、メッセージの出し分けを実施。カートに商品を入れた後に購入し忘れている顧客へプッシュ通知を配信する「カゴ落ち」防止施策などを実施し、大きな成果を得ています。
また新着アイテムや買い忘れのお知らせ、セールの案内などMoEngageを用いていろいろな施策を用いてCVRは最大で7倍改善しました。
引用ページ: データ分析時間が大幅削減!スピーディーな施策実施によりCVR最大7倍改善を達成|GRL| 【DearOne】Amplitude(アンプリチュード)・MoEngage(モエンゲージ)導入インタビュー
MAツール導入の3つの注意点
MAツールの導入が進んでいる一方で、運用体制に関する問題を抱える企業もあるでしょう。
ここでは、MAツールの導入における注意点とその解決策を解説していきます。
目的やKPIが明確ではない
多くの企業がMAツールの導入を進める際に、目的が不明確なまま導入する問題があります。
MAツールの導入目的は主に「施策の効率化」「活動や施策の可視化」「情報共有による業績アップ」の3つがあります。
これらの目的に基づき、具体的なKPIの設定を行うことが重要です。 指標は多岐にわたりますが、MAツールを導入しただけでは劇的な改善は期待できません。
目的やそれを達成するためのKPIを明確に設定することで、適切な運用が可能となります。
MAツールを上手く使えていない
MAツールは高度な機能を備えていることが多いですが、経験豊富な担当者でなければ難しい場合もあります。
知識のある人材を雇用するのも手ですが、これではさらにコストが発生してしまいます。 こうした場合、運用代行会社に依頼するのもおすすめです。
対応しているツールは異なりますが、初期設定や操作方法だけでなく、運用後のサポートも提供してくれます。
自社だけでの運用が難しい場合は、検討してみましょう。
リード数が不足している
MAツールの重要な役割のひとつとして、リードの獲得、育成、分類の効率化がありますが、実際にはリード数自体が限られている場合、上手く効果が得られない場合があります。
例えば、メルマガ配信にMAツールが活用されるケースが多いですが、一般的なメールの開封率は15%程度とされています。
例えば、保有するリードが50件しかなければ、開封されるのは7.5件となります。
そこから商談までつながる可能性は低く、MAツールの導入が効果的ではない場合があります。
コンテンツの充実やセミナーの開催などの施策を実施してリード数を増やしていくことが重要です。
まとめ
MAツールは多くの企業で活用されてきており、多くの企業で活用されています。
しかし普及が進んでいるにも関わらず、MAツールを使いこなせずに断念してしまう企業も少なくありません。
MAツールの能力を最大限発揮するためにも、まずは運用代行のプロに相談し、自社にあった適切なMAツールの選定・運用を行うことが、費用対効果に繋がります。
MA導入で失敗しないためにも、まずは比較するためにMA運用代行会社に問い合わせてみるのもおすすめです。
malna株式会社では、MAの選定から導入、運用代行まで、顧客の現状に合った提案を行っています。
社内で使いこなせるように内製化やトータルサポートを行なっていますので、もし興味がありましたらぜひ一度お問い合わせください。
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